ルネ・ドーマル

ルネ・ドーマル
誕生 1908年3月16日
フランスの旗 フランス共和国アルデンヌ県ブルジクール英語版
死没 (1944-05-21) 1944年5月21日(36歳没)
フランスの旗 フランス国パリ
職業 小説家、詩人、翻訳家、哲学者
国籍 フランスの旗 フランス
文学活動 シュルレアリスム
代表作 類推の山
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ルネ・ドーマル(René Daumal, 1908年3月16日 - 1944年5月21日)は、フランス著作家哲学者詩人

生涯[編集]

アルデンヌ県ブルジクール英語版で生まれた。10代後半にアヴァンギャルドがフランスの有力紙に発表され、20代の初めにはアンドレ・ブルトンに誘われてだが、「Phrères simplistes」として知られていた3人の友人たち(ロジェ・ヴァイヤンフランス語版ロジェ・ジルベール=ルコントフランス語版ヨゼフ・シーマ フランス語版)と共同でシュルレアリスムダダイスムに対抗してパタフィジックの文芸雑誌「Le Grand Jeu」を設立した(1928年)。

ドーマルは独学でサンスクリットを学び、仏教三蔵フランス語に翻訳した。また、日本学者、鈴木大拙の本も訳している。

ドーマルは詩人Hendrik Kramerの前妻だったヴェラ・ミラノワと結婚した。ドーマルの死後、ヴェラは環境デザイナーラッセル・ペイジRussell Page)と再婚した。

1944年5月21日、ドーマルはパリ結核のため死去した。死ぬその日まで書き続けていた『類推の山』は1952年に出版された。

作品[編集]

ドーマルの作品で世界的に知られているのは、『大いなる酒宴』(1938年)と、アレゴリカルな小説『類推の山』である。両作ともG・I・グルジエフの弟子であるアレクサンドル・ド・サルツマンとの友情に基づいたものだった。『類推の山』はアレハンドロ・ホドロフスキーの映画『ホーリー・マウンテン』(1973年)の原作となった。

作品リスト[編集]

(年は出版年)

  • Le Contre-Ciel(1936年)
  • 大いなる酒宴 La Grande beuverie(1938年)- 日本語訳:谷口亜沙子(風濤社、シュルレアリスムの本棚
  • 類推の山(Le Mont Analogue)(1952年) - 日本語訳:巖谷國士白水社河出文庫
  • Tu t'es toujours trompé(1970年)
  • Bharata, l’origine du théâtre. La Poésie et la Musique en Inde(1970年)
  • Essais et Notes, tome 1 : L'Évidence absurde(1972年)
  • Essais et Notes, tome 2 : Les Pouvoirs de la Parole(1972年)
  • Mugle(1978年)
  • René Daumal ou le retour à soi(1981年)
  • La Langue sanskrite(1985年)
  • Fragments inédits (1932-33). Première étape vers la Grande beuverie(1996年)
  • Chroniques cinématographiques (1934). Aujourd'hui(2004年)
  • Correspondance, tome 1 : 1915-1928(1992年)
  • Correspondance, tome 2 : 1929-1932(1993年)
  • Correspondance, tome 3 : 1933-1944(1996年)
  • Je ne parle jamais pour ne rien dire. Lettres à A. Harfaux(1994年)

和訳[編集]

外部リンク[編集]