リー・リトナー

リー・リトナー
Lee Ritenour
基本情報
出生名 リー・マック・リトナー (Lee Mack Ritenour)
別名 キャプテン・フィンガーズ
生誕 (1952-01-11) 1952年1月11日(72歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル ジャズ・フュージョン
スムーズジャズ
職業 ギタリスト
プロデューサー
担当楽器 ギター
活動期間 1972年 -
レーベル エピック
JVC
エレクトラ/ディスカバリー
GRP
i.e.ミュージック
ピーク
共同作業者 ジェントル・ソウツ
フレンドシップ
フォープレイ
公式サイト Official site

リー・マック・リトナー(Lee Mack Ritenour、1952年1月11日 - )とは、アメリカ合衆国ジャズギタリストである。カリフォルニア州ハリウッド生まれ。

ジャズフュージョン界で1970年代前半より活動している。ブラジリアン・リズムに影響され、自身のアルバムに取り入れられている物が多い。

歴史[編集]

8歳よりギターを始め、ウェス・モンゴメリーに大きく影響される。16歳の頃にママス&パパスのセッションに参加し、スタジオ・ミュージシャンとしての活動を始めた[1]南カリフォルニア大学入学後、GRPレコードの設立者の一人でキーボーディストである、デイヴ・グルーシンと出会い、1970年代にはスタジオ・ミュージシャンとして多数のアーティストと共演している。1975年にはレコーディングに参加したミッシェル・ポルナレフのバック・バンドの一員(キーボードはデイヴィッド・フォスター)としてツアーに参加している。

1970年代半ばに自身のグループ、「ジェントル・ソウツ」を結成、1976年にファースト・アルバム『ファースト・コース』を発表。1977年の『キャプテン・フィンガーズ』で自身初のBillboard 200入りを果たし[2]、アルバム・タイトルはリトナーの愛称となる[3]1978年にはデイヴ・グルーシンの弟ドン・グルーシン等と「フレンドシップ」を結成。1979年に以前より影響を受けているブラジリアン・リズムを取り入れたアルバム『リー・リトナー・イン・リオ』を発表した。1981年には『RIT』を発表、このアルバムではエリック・タッグをヴォーカリストとして迎え、AORを取り入れて、よりポップな観点からフュージョンにアプローチしている。1985年にはイヴァン・リンスをゲストに迎え、デイヴ・グルーシンとの合作『ハーレクイン』を発表。

1990年ボブ・ジェームスネイザン・イーストハーヴィー・メイソンと共にフォープレイを結成し、1995年までに3枚のアルバムを発表。しかし、1996年に自身のレーベル「i.e.ミュージック」を新設し、プロデュース業で多忙になったため脱退せざるを得なくなった。後任にはラリー・カールトンが加入した。フォープレイに在籍していた間、ジャズ・ギターの偉人ウェス・モンゴメリーに捧げた『ウェス・バウンド』を1993年に、1995年にカールトンとの合作『ラリー&リー』を発表。

1997年ポリグラムにi.e.ミュージックの経営主体に置き、ボサノヴァのピアニストでコンポーザーのアントニオ・カルロス・ジョビンをテーマとした『ツイスト・オブ・ジョビン』をはじめとした、それぞれテーマを持った『Twist Of ~』シリーズを発表する事になる。2001年にはボブ・マーリーに捧げた『ツイスト・オブ・マーリー〜ボブ・マーリーに捧ぐ』、2003年にはモータウン・レーベルとタイアップした『ツイスト・オブ・モータウン』を発表した。2000年にはデイヴ・グルーシンと再び合作を作り、クラシック音楽をクロスオーバーした『トゥー・ワールド』を発表、デッカからの発売となる。

尚、1998年にポリグラムはシーグラムに買収され、シーグラムのユニバーサル・ミュージックに統合し、i.e.はユニバーサルのジャズ部門ヴァーヴに編入される事になる。この傘下にはかつて所属していたGRPもある。

竹内まりや"Beginning"(1978年)、カシオペア"Four By Four"といった日本人の作品でも、リーのプレイが聴ける。

2005年にピーク・レコードに移籍し、ジェントル・ソウツのメンバーや旧知とのライヴアルバム『ジェントル・ソウツ・リユニオン〜オーヴァータイム』を発表。同時にDVDもリリースしている。

私生活においては2005年5月に歌手の杏里と婚約を発表。7月に杏里がリリースしたアルバムSolにプロデューサーとして関わった。しかし、2007年7月に週刊誌において破局が報じられ[4]、2008年4月28日に杏里の公式サイトにて、公式に婚約を破棄したことを報じた[5]

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

発売年 タイトル レーベル
1976年 ファースト・コース - First Course Epic
1977年 キャプテン・フィンガーズ - Captain Fingers Epic
1977年 ジェントル・ソウツ - Gentle Thoughts JVC
1977年 シュガー・ローフ・エクスプレス - Sugar Loaf Express JVC
1978年 フレンドシップ - Friendship JVC
1978年 キャプテンズ・ジャーニー - The Captain's Journey Elektra
1979年 リー・リトナー・イン・リオ - Rio JVC
1979年 暗闇へとびだせ - Feel the Night Discovery
1979年 アンサンブル - Friendship Elektra
1981年 RIT - Rit Discovery
1982年 RIT/2 - Rit 2 Discovery
1983年 オン・ザ・ライン - On the Line Elektra Musician
1984年 バンデッド・トゥゲザー - Banded Together Discovery
1985年 ハーレクイン - Harlequin, デイヴ・グルーシンとの連名 GRP
1986年 アース・ラン - Earth Run GRP
1987年 ポートレイト - Portrait GRP
1988年 フェスティヴァル - Festival GRP
1989年 カラー・リット - Color Rit GRP
1990年 ストールン・モーメンツ - Stolen Moments GRP
1993年 ウェス・バウンド - Wes Bound GRP
1995年 ラリー&リー - Larry & Lee, ラリー・カールトンとの連名 GRP
1997年 ツイスト・オブ・ジョビン - A Twist of Jobim GRP
1997年 リオ・ファンク〜アライヴ・イン・L.A. - Alive in L.A. GRP
1998年 ディス・イズ・ラヴ - This Is Love i.e. Music
2000年 トゥー・ワールド - Two Worlds, デイヴ・グルーシンとの連名 Decca
2001年 ツイスト・オブ・マーリー〜ボブ・マーリーに捧ぐ - A Twist of Marley GRP
2002年 リット・ハウス - Rit's House GRP
2003年 ツイスト・オブ・モータウン - A Twist of Motown GRP
2003年 ワールド・オブ・ブラジル - World of Brazil GPR
2005 ジェントル・ソウツ・リユニオン〜オーヴァータイム - Overtime Peak
2006年 スモーク・アンド・ミラーズ - Smoke 'n' Mirrors Peak
2008 アンパロ〜トゥー・ワールドVol.2 - Amparo, デイヴ・グルーシンとの連名 Decca
2010年 シックス・ストリング・セオリー - 6 String Theory Concord
2012年 リズム・セッションズ〜リー・リトナー・スーパー・セッション2 - Rhythm Sessions Concord
2015年 ツイスト・オブ・リット - A Twist of Rit Concord

テレビ出演[編集]

その他の関連映像[編集]

  • Michel Polnareff - "Polnareff Classics Vintage"(2枚組DVD)- 1975年10月27日収録のベルギーでのスタジオ・ライヴの出演映像あり。

出典[編集]

  1. ^ Deming, Mark. “Lee Ritenour - Biography & History”. AllMusic. 2020年6月14日閲覧。
  2. ^ Lee Ritenour Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2020年6月14日閲覧。
  3. ^ Soergel, Brian (2005年7月1日). “Lee Ritenour: Fresh Over Time”. JazzTimes. 2020年6月14日閲覧。
  4. ^ daily sports 杏里が婚約中の男性と破局していた
  5. ^ 杏里がリー・リトナーとの婚約破棄を発表

関連項目[編集]

外部リンク[編集]