リック・デリンジャー

リック・デリンジャー

リック・デリンジャーRick Derringer1947年8月5日 - )はアメリカギタリスト音楽プロデューサー

来歴[編集]

オハイオ州フォートリカバリー生まれ。ザ・ベンチャーズを聴いてギターを手にするようになる。1965年に自身のバンドであるマッコイズが「ハング・オン・スルーピー」のナンバーワン・ヒットを放つ。ちなみにこのマッコイズというバンド名は、彼の敬愛するザ・ベンチャーズの曲"The Real McCoy"にちなんでいる。

その後、1960年代末からは一ギタリストとしてジョニー・ウィンターエドガー・ウィンターらと共に活動することが多くなる。腕を見込まれてスタジオ・ミュージシャンとして客演することも多かった。プロデュースを務めたエドガー・ウィンター・グループの「フランケンシュタイン」は1973年5月26日付のビルボード・Hot 100で1位を記録した[1]

1973年10月、デビュー・アルバム『オール・アメリカン・ボーイ』を発表。シングルカットされた「ロックンロール・フーチー・クー」はビルボード・Hot 100で23位を記録した。ルックスもあいまってアイドル的な人気を博した時期もあった。

1980年代初頭、マネージャーのジェイク・フッカーの紹介によって、替え歌で知られるアル・ヤンコビックのデビューに協力し、計6作のアルバムをプロデュースした[2]。また、プロレス団体のWWFが企画したアルバム『ザ・レスリング・アルバム』(1985年)及び『パイルドライバー/ザ・レスリング・アルバム2』の制作にも参加し、デリンジャーが提供した曲「リアル・アメリカン」は、元々バリー・ウインダム&マイク・ロトンドタッグチームUSエクスプレス)のために書き下ろされたが、最終的にはハルク・ホーガンのテーマ曲となった[2]

シンディ・ローパーのパリ公演では、白のスタインバーガーでリードギタリストを務めている。

1982年カーマイン・アピスのバック・バンドの一員として、初来日をしている。 

ディスコグラフィー[編集]

リック・デリンジャー名義

  • 1973 All American Boy
  • 1975 Spring Fever
  • 1979 Guitars And Women
  • 1980 Face To Face
  • 1983 Good Dirty Fun
  • 1993 Back To The Blues
  • 1994 Electra Blues
  • 1996 Rock and Roll Hoochie Koo, The Best of Rick Derringer
  • 1997 Tend The Fire (Released in Europe only)
  • 1998 Blues Deluxe
  • 1998 Guitars And Women - CD release with bonus tracks
  • 1998 Rick Derringer & Friends - Live with Edgar Winter, Ian Hunter, Dr. John, Lorna Luft, Hall and Oates
  • 2000 Jackhammer Blues
  • 2001 DBA-Derringer, Bogert & Appice- doin' business as...
  • 2002 Free Ride Smooth Jazz
  • 2006 Live at Cheney Hall

デリンジャー名義

  • 1976 Derringer
  • 1976 Live In Cleveland
  • 1977 Sweet Evil
  • 1977 Derringer Live
  • 1978 If I Weren't So Romantic I'd Shoot You
  • 1996 Required Rocking - Sony Music compilation

脚注[編集]

外部リンク[編集]