メーヌ=エ=ロワール県

メーヌ=エ=ロワール県
Maine-et-Loire
Maine-et-Loire旗 Maine-et-Loire章
メーヌ=エ=ロワール県旗 メーヌ=エ=ロワール県章
位置
Maine-et-Loireの位置
概要
県番号 49
地域圏 ペイ・ド・ラ・ロワール
県庁所在地 アンジェ (Angers)
郡庁所在地 ショレ (Cholet)
ソミュール (Saumur)
スグレ=アン=アンジュー・ブルー
4
小郡 21
コミューン 185
県議会議長 クリスチャン・ジレ
独立民主同盟
統計
人口
国内27位
  (2011年)
790,343人
人口密度 110人/km2
面積¹ 7,166 km2
¹ 「French Land Register data」(1平方キロ以上の湖沼、エスチュアリー、氷河などの水面積除く。
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メーヌ=エ=ロワール県(メーヌ=エ=ロワールけん、Maine-et-Loire)は、フランスペイ・ド・ラ・ロワール地域圏である。県下を流れる支流メーヌ川Maine)と大河ロワール川Loire)にちなんだ県名である。両方の川は県内で合流する。

県は農村が主体で農業が優勢である。県はロワール流域に含まれ、世界遺産シャトーが軒を連ねるロワール渓谷地方にある。

由来[編集]

フランス革命中の1790年3月4日に新設された。県はかつてのアンジュー州の大部分に該当する。新設当初の県名はマイエンヌ=エ=ロワール(Mayenne-et-Loire)であったが、1792年12月12日にメーヌ=エ=ロワールとなった。川としてのロワール川とメーヌ川は女性名詞であるが、メーヌ=エ=ロワール県を定冠詞をつけて表す場合はLe Maine-et-Loireとなり、男性名詞となる[1]。男性名詞を用いるのは、おそらく近接する(男性たる)メーヌ伯(comté du Maine)領の由来である[注釈 1]

地理[編集]

フランス、グラン・ウエストと呼ばれる地域に含まれる。マイエンヌ県ロワール=アトランティック県サルト県ヴァンデ県アンドル=エ=ロワール県ドゥー=セーヴル県ヴィエンヌ県イル=エ=ヴィレーヌ県、合計8つの県と接する(国内で2番目に接する県が多い)。1968年にセーヌ=エ=マルヌ県(現在10県と境を接している)が新設されるまでは、国内で最も接する県が多い県であった。

Atlas des paysages de Maine-et-Loireによれば、メール=エ=ロワールは13の景観ユニットで分類され、さらに小さな30の小地域で分けることができる[2]

歴史[編集]

1793年3月11日、反革命ヴァンデの反乱がショレで勃発した。

1815年6月、ワーテルローの戦い第七次対仏大同盟が勝利すると、1818年11月までプロイセン軍が県を占領していた。

経済[編集]

メーヌ=エ=ロワールは地域圏第2の工業県で、61500人が雇用されている。食品加工業に15000人、建設業に16000人が雇用されている[3]

2008年当時、22596ある会社施設を分類すると、40%が工業、27%がサービス業、22%が商業、11%が建設業であった[3]アンジェショレソミュールの3大都市圏を含むアンジュー経済は全般的に農村部である。県内には30箇所の農村経済区があるが、ほぼ1/4は多様な経済の方向を向いている[4]

農業は県面積の64%で行われている[5]。約800ヘクタールが人工土壌のため毎年消費される[Note 1][6]

メーヌ=エ=ロワールは農業生産の価値が高い国内第5位の県である。県は国内初の園芸生産県であり、国内で初めてシャンピニョン・ド・パリ(マッシュルームの一種)の生産を始めた。他にリンゴ、クロスグリ、カモミールを生産する。また、面積の点ではフランス第3のブドウ畑を持つ。野菜生産は4200社あり2万人が雇用される。

年間約230万人の観光客が訪れ、直接的・間接的に1.5億ユーロの売上高をもたらすため、観光は県経済の重要な部分を占める[7]

人口統計[編集]

人口の増減
1801年 1831年 1841年 1851年 1856年 1861年 1866年
375.544 467.871 488.472 515.452 524.387 526.012 532.325
1872年 1876年 1881年 1886年 1891年 1896年 1901年
518.471 517.258 523.491 527.680 518.589 514.870 514.658
1906年 1911年 1921年 1926年 1931年 1936年 1946年
513.490 508.149 474.786 477.741 475.991 477.690 496.068
1954年 1962年 1968年 1975年 1982年 1990年 1999年
518.241 556.272 584.704 629.849 675.321 705.882 732.942
2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年
757.700 770.777 774.823 780.082 784.810 790.343 795.557

参照元:SPLAF[8] et Insee[9][10][11][12][13][14]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ さらに、間にetで2つの関連する用語がつながった全ての県名と同じようになっており、前置詞 dans は時制で用い、場所を示す県名とは異なるので、我々は département de Maine-et-Loire または en Maine-et-Loire と書かねばならない。département du Maine-et-Loire または dans le Maine-et-Loire は誤りである。Cf. Réponses du Service du Dictionnaire de l’Académie françaiseArchived 2011年5月14日, at the Wayback Machine., 「même si, là encore, « département du Maine-et-Loire » ou « dans le Maine-et-Loire » sont régulièrement utilisés.」

出典[編集]

  1. ^ cf. Encyclopédie Larousse (Maine-et-Loire).
  2. ^ Atlas des paysages de Maine-et-Loire par Département de Maine-et-Loire, DIREN Pays de la Loire et DDE Maine-et-Loire, éd. Le Polygraphe, 01/2003, 205 pp., ISBN 2-909051-22-6
  3. ^ a b Les chiffres clés de l'économie: Maine-et-Loire
  4. ^ Insee, Les bassins de vie ruraux de Maine-et-Loire, août 2004
  5. ^ [[fr:Conseil général de Maine-et-Loire|Conseil général de Maine-et-Loire, direction générale adjointe au développement, direction de l'agriculture et de l'environnement]], Plan départemental en faveur du développement agricole,‎ , 32 p., p. 9.
  6. ^ Tribune (31 May 2012). "Les villes grignotent les terres agricoles". loire-net.tv. 2012年9月10日閲覧.
  7. ^ Filière du tourisme sur le site de la CCI Maine-et-Loire.
  8. ^ Fiche historique du département sur le site du SPLAF. |consulté le= 4 septembre 2010.
  9. ^ "Recensement de la population au 1er janvier 2006". Insee. 2014年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月1日閲覧
  10. ^ "49-Maine-et-Loire (2007)". insee.fr. 2012年12月31日閲覧.
  11. ^ "49-Maine-et-Loire (2008)". insee.fr. 2012年12月31日閲覧.
  12. ^ "49-Maine-et-Loire (2009)". insee.fr. 2012年12月31日閲覧.
  13. ^ "49-Maine-et-Loire (2010)". insee.fr. 2012年12月31日閲覧.
  14. ^ "Évolution et structure de la population du département". Insee. 2012年12月31日閲覧

参照[編集]

  1. ^ (donnée 2009? Publiée en 2012)