メドック

ジロンド県の地方図。ジロンド川左岸にメドックがある

メドックMédoc)は、フランスジロンド県にある地方名。ビスケー湾北部にある半島部分を指す。西は大西洋、東はジロンド川、南はペイ・ド・ビュック地方と接する。ラテン語で「水の中心」を意味するIn medio aquaeという言葉が地名の語源となっている。[1]

地理[編集]

メドックは3つの地区に分かれる。

  • メドック・ヴィティコル(Médoc viticole) - ジロンド川に接する丘陵地帯。メドック・ワインの大生産地。
  • ランド・デュ・メドック(Landes du Médoc) - ランドとは荒地を意味する。ランド・ド・ガスコーニュと呼ばれる地方の一部をなす。19世紀に植林されたランドの森が広がる。
  • レ・マレ(les marais) - レスパール北部の一帯を指す。17世紀以降干拓されてできた。

主要なコミューン[編集]

マルゴーポーイヤックレスパール=メドックスラック=シュル=メールラカノーサンテステフなどがある。

上記ポーイヤックのほか、村名ワインの産地として、サンテステフサンジュリアンマルゴーリストラック・メドックムーリ=ザン=メドックがある。

脚注[編集]

  1. ^ 野田宏子 「ワインベストセレクション300」(日本文芸社) ISBN 4-537-20105-3 128頁