ムーチョグスト

ムーチョグスト
欧字表記 Mucho Gusto
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛[1]
生誕 2016年4月27日(8歳)[2]
Mucho Macho Man[2]
Itsagiantcauseway[2]
母の父 Giant's Causeway[2]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ケンタッキー州[2]
生産者 Orpendale & Michael Tabor[2]
馬主 Michael Lund Petersen[3]

HRH Prince Faisal Bin Khaled[2]
調教師 ボブ・バファートアメリカ[2]
競走成績
生涯成績 13戦6勝[2]
獲得賞金 3,079,744 ドル[2]
勝ち鞍
GI ペガサスワールドカップ 2020年
GIII ボブホープステークス 2018年
GIII アファームドステークス 2019年
GIII ロバート・B・ルイスステークス 2019年
GIII ラザロバレラステークス 2019年
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ムーチョグスト (Mucho Gusto 2016年4月27日 - ) とはアメリカ合衆国競走馬。主な勝ち鞍に、2020年ペガサスワールドカップ。馬名の「Mucho Gusto」とはスペイン語の挨拶の言葉で「はじめまして」の意味(直訳すれば「大きな喜び」で、英語の"I'm glad to meet you"に相当する。)。

経歴[編集]

(レースの出典については#競走成績の項を参照。)

2歳[編集]

2018年の9月にロスアラミトス競馬場のメイドン(ダート6ハロン)でジョー・タラモの手綱でデビュー。1番人気に応えて4馬身差の圧勝で初勝利を飾った。続くボブホープステークス英語版(G3、ダート7ハロン)でも1番人気に応えて逃げ切り勝ち。

更に年末のロスアラミトスフューチュリティ(G1、ダート8.5ハロン)に出走。同厩舎のインプロバブルが1.2倍の圧倒的な1番人気、ムーチョグストは5.2倍の2番人気であった。レースは逃げを打ったものの直線に入ったところでインプロバブルに並ばれてそのまま突き放されてしまい、インプロバブルから5馬身差の2着に敗れた。

3歳[編集]

3歳シーズンは2月のロバート・B・ルイスステークス英語版(G3、ダート8.5ハロン)から始動。1番人気に応え、不良馬場の中、2番手から直線で突き放して4と3/4馬身差を付けての楽勝。続いてサンランドパーク競馬場英語版サンランドダービー英語版(G3、ダート9ハロン)に出走。こちらでは逃げを打ったものの直線で失速。勝ったカッティングユーモアから6馬身差つけられての3着に完敗。

この敗戦でクラシック路線からは外れて5月のラザロバレラステークス英語版(G3、ダート7ハロン)、6月のアファームドステークス (サンタアニタパーク競馬場)英語版(G3、ダート8.5ハロン)を連勝。

7月のハスケル招待ハンデ(G1、ダート9ハロン)で2度目のG1挑戦。1番人気はケンタッキーダービーで1着入線も降着となったマキシマムセキュリティで、2番人気はそのマキシマムセキュリティに前走ペガサスステークスで勝利していたキングフォーアデイ、ムーチョグストは4.1倍の3番人気であった。レースではスタート直後に隣の4番のベツレヘムロードと接触してしまい後方からの競馬となる。しかし徐々に差を詰めていき、直線ではマキシマムセキュリティとのたたき合いになった。必死で追うタラモだが差を詰めることは出来ず。1と1/4馬身差を付けられての2着となった。

続けて8月のトラヴァーズステークス(G1、ダート9ハロン)に挑戦。ケンタッキーダービー3着・ベルモントステークス2着のタシトゥスが1番人気、ムーチョグストは4.45倍の2番人気。ダービー2着のコードオブオナーが3番人気だった。レースはムーチョグストとタシトゥスが並んで逃げ、そのまま直線でも並んでいたが後方から来たコードオブオナーに差し切られて3着に敗北。

その後、9月のオクラホマダービー英語版(G3、ダート9ハロン)に出るが4着に敗北。3歳シーズンを7戦3勝で終えた。

オクラホマダービーの前にサウジアラビアのファイサル殿下(英語版)からムーチョグストの買い取りが持ち掛けられ、レースの後に譲渡された(金額は非公開)[3]

4歳[編集]

4歳シーズンは1月のペガサスワールドカップ(G1、ダート9ハロン)に出走。4.4倍の2番人気に押された。このレースからタラモからイラッド・オルティス・ジュニアに鞍上が変わった。レースは4番人気のミスターフリーズが逃げ、ムーチョグストは3・4番手追走。早めの仕掛けから先頭に立ち、直線では後続を突き放してミスターフリーズに4と1/2馬身差を付けての圧勝となった。

次走は新設されたサウジカップに出走。逃げを打って直線に入ったところでは先頭に立ったもののそこで脚が止まってしまい、勝ったマキシマムセキュリティから3馬身離されての4着に終わった[4][5][6]

その後、休養を挟み12月のサンアントニオステークス(G2)で復帰したが4着に敗れた。

5歳[編集]

2021年1月6日、軟部組織損傷により現役を引退[7]。サウジアラビアの馬事専門ニュースサイトفروسية وطن(forositwatn)にてサウジアラビアに移送され馬主であるファイサル・ビン・ハーリド王子所有の牧場にて種牡馬となることが報じられた。

競走成績[編集]

年月日 競馬場 レース名 頭数 枠順 人気 着順 騎手 斤量(ポンド) 距離 馬場 タイム 着差 1着(2着)馬 出典
2018. 9. 20 ロスアラミトス メイドン 7頭 1番 1人 1着 J.タラモ 122 D6F 1.10.14 4身 (Vantastic) [RACE 1]
11. 17 デルマー ボブホープステークス G3 5頭 3番 1人 1着 J.タラモ 118 D7F 1.23.51 1 1/2身 (Savagery) [RACE 2]
12. 8 ロスアラミトス ロスアラミトスフューチュリティ G1 6頭 6番 2人 2着 J.タラモ 120 D8.5F 1.41.60 5身 Improbable [RACE 3]
2019. 2. 2 サンタアニタ ロバートB.ルイスステークス G3 5頭 5番 1人 1着 J.タラモ 122 D8.5F 不良 1.41.81 4 3/4身 (Gunmetal Gray) [RACE 4]
3. 24 サンランドパーク サンランドパークダービー G3 10頭 1番 1人 3着 J.タラモ 122 D9F - 6身 Cutting Humor [RACE 5]
5. 18 サンタアニタ ラザロ・バレラステークス G3 6頭 1番 1人 1着 J.タラモ 124 D7F 1.22.96 3 1/4身 (Manhattan Up) [RACE 6]
6. 16 サンタアニタ アファームドステークス G3 6頭 6番 2人 1着 J.タラモ 124 D8.5F 1:45.15 2 1/4身 Roadster [RACE 7]
7. 20 モンマスパーク ハスケル招待 G1 6頭 5番 3人 2着 J.タラモ 118 D9F - 1 1/4身 Maximum Security [RACE 8]
8. 24 サラトガ トラヴァーズステークス G1 12頭 7番 2人 3着 J.タラモ 118 D9F - 3 1/2身 Code of Honor [RACE 9]
9. 29 レミントンパーク オクラホマダービー G3 10頭 9番 1人 4着 J.タラモ 118 D9F - 2身 Owendale [RACE 10]
2020. 1.25 ガルフストリーム ペガサスワールドカップ G1 10頭 8番 2人 1着 I.オーティスJr. 124 D9F 1:48.85 4 1/2身 (Mr Freeze) [RACE 11]
2.29 キングアブドゥルアジーズ サウジカップ 14頭 10番 - 4着 I.オーティスJr. 57Kg D1800m - 3身 Maximum Security [RACE 12]
12. 26 サンタアニタ サンアントニオステークス G2 6頭 6番 - 4着 J.ヴェラスケス 123 D8.5F - 2 1/2身 Kiss Today Goodbye

血統表[編集]

Mucho Gusto血統 (血統表の出典)
父系 ヒムヤー系

Mucho Macho Man
2008 鹿毛
父の父
Macho Uno
1998 芦毛
Holy Bull Great Above
Sharon Brown
Primal Force Blushing Groom
Prime Prospect
父の母
Ponche de Leona
1999
Ponche Two Punch
Street Ballet
Perfect and Proud Nonparrell
Proud Sal

Itsagiantcauseway
2007 栗毛
Giant's Causeway
1997 栗毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Mariah's Storm Rahy
Immense
母の母
Countervail
2001 黒鹿毛
Seeking The Gold Mr. Prospector
Con Game
Strike a Balance Green Dancer
Strike a Pose
母系(F-No.) A29号族(FN:A29)
5代内の近親交配 Mr. Prospector 5×5×4 Blushing Groom 4×5 Nijinsky 5×5


血統背景[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Mucho Gusto”. NetKeiba. 2020年1月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j Mucho Gusto (KY)”. Equibase. 2020年1月26日閲覧。
  3. ^ a b Ray Paulick (2020年1月29日). “Pegasus Winner Mucho Gusto ‘The Gift Who Keeps On Giving’”. PAULICK REPORT. 2020年2月5日閲覧。
  4. ^ Maximum Security Lifts First Ever Saudi Cup”. SAUDI CUP 公式HP (2020年2月29日). 2020年3月1日閲覧。
  5. ^ Bob Kieckhefer (2020年2月29日). “Maximum Security Finds 'Vindication' in Saudi Cup”. BloodHorse. 2020年3月1日閲覧。
  6. ^ 2020サウジカップ”. JRA-VAN (2020年3月1日). 2020年3月1日閲覧。
  7. ^ 【海外競馬】ムーチョグストが軟部組織損傷により引退、昨年の米G1・ペガサスWC覇者 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年1月7日閲覧。

レース結果の出典[編集]

  1. ^ Maiden Special Weight” (PDF). equibase. 2020年1月27日閲覧。
  2. ^ Bob Hope S” (PDF). equibase. 2020年1月27日閲覧。
  3. ^ Los Alamitos Futurity” (PDF). equibase. 2020年1月27日閲覧。
  4. ^ Robert B. Lewis Stakes” (PDF). equibase. 2020年1月31日閲覧。
  5. ^ Sunlandpark Derby” (PDF). equibase. 2020年1月31日閲覧。
  6. ^ Lazaro Barrera Stakes” (PDF). equibase. 2020年1月31日閲覧。
  7. ^ Affirmed Stakes” (PDF). equibase. 2020年1月31日閲覧。
  8. ^ Haskell Invitational Stakes” (PDF). equibase. 2020年1月31日閲覧。
  9. ^ Travers Stakes” (PDF). equibase. 2020年1月31日閲覧。
  10. ^ Oklahoma Derby” (PDF). equibase. 2020年1月31日閲覧。
  11. ^ Pegasus World Cup” (PDF). equibase. 2020年1月31日閲覧。
  12. ^ サウジカップ”. JRA. 2020年3月1日閲覧。

外部リンク[編集]