マーティン・スコセッシ

マーティン・スコセッシ
Martin Scorsese
Martin Scorsese
生年月日 (1942-11-17) 1942年11月17日(81歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク
職業 映画監督脚本家映画プロデューサー映画俳優
ジャンル 映画テレビドラマ
配偶者 Laraine Brennan(m. 1965)
ジュリア・キャメロン(m. 1975)
イザベラ・ロッセリーニ(1979年 - 1983年)
Barbara De Fina(1985年 - 1991年)
Helen Morris(1999年 - )
主な作品
ミーン・ストリート』(1973年)
アリスの恋』(1974年)
タクシードライバー』(1976年)
レイジング・ブル』(1980年)
キング・オブ・コメディ』(1983年)
アフター・アワーズ』(1985年)
最後の誘惑』(1988年)
グッドフェローズ』(1990年)
ケープ・フィアー』(1991年)
カジノ』(1995年)
ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002年)
アビエイター』(2004年)
ディパーテッド』(2006年)
シャッター アイランド』(2009年)
ヒューゴの不思議な発明』(2011年)
ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)
沈黙 -サイレンス-』(2016年)
アイリッシュマン』(2019年)
キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023年)
 
受賞
アカデミー賞
監督賞
2006年ディパーテッド
カンヌ国際映画祭
パルム・ドール
1976年タクシードライバー
監督賞
1986年アフター・アワーズ
ロベルト・ロッセリーニ賞
1990年
功労賞
2018年
ヴェネツィア国際映画祭
銀獅子賞(監督賞)
1990年グッドフェローズ
栄誉金獅子賞
1995年
ベルリン国際映画祭
名誉金熊賞
2024年
東京国際映画祭
特別賞
2016年
全米映画批評家協会賞
監督賞
1976年『タクシードライバー』
1980年レイジング・ブル
1990年『グッドフェローズ』
映画遺産賞
2001年マーティン・スコセッシ 私のイタリア映画旅行
ニューヨーク映画批評家協会賞
監督賞
1990年『グッドフェローズ』
2006年『ディパーテッド』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
監督賞
1990年『グッドフェローズ』
ニュー・ジェネレーション賞
1976年『タクシードライバー』
放送映画批評家協会賞
監督賞
2004年アビエイター
2006年『ディパーテッド』
AFI賞
生涯功労賞
1997年
スポーツ映画トップ10(第1位)
2008年『レイジング・ブル』
英国アカデミー賞
作品賞
1990年『グッドフェローズ』
監督賞
1990年『グッドフェローズ』
脚色賞
1990年『グッドフェローズ』
フェローシップ賞
2011年
エミー賞
監督賞(ドラマシリーズ部門)
2011年『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』
作品賞(ドキュメンタリー/ノンフィクションスペシャル部門)
2012年ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド
監督賞(ドキュメンタリー/ノンフィクションスペシャル部門)
2012年『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』
グラミー賞
長編ミュージックビデオ賞
2005年『ノー・ディレクション・ホーム』
ゴールデングローブ賞
監督賞
2002年ギャング・オブ・ニューヨーク
2006年『ディパーテッド』
2011年『ヒューゴの不思議な発明』
セシル・B・デミル賞
2009年
セザール賞
名誉賞
2000年
ブルーリボン賞
外国語作品賞
1976年『タクシードライバー』
その他の賞
全米監督協会賞
監督賞(長編映画部門)
2006年『ディパーテッド』
監督賞(ドラマシリーズ部門)
2011年『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』
生涯功労賞
2002年
備考
レジオンドヌール勲章
高松宮殿下記念世界文化賞
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム
第51回カンヌ国際映画祭 審査委員長(1998年)
テンプレートを表示

マーティン・チャールズ・スコセッシ[1](Martin Charles Scorsese /skɔːrˈsɛsi/、1942年11月17日 - )は、アメリカ合衆国映画監督脚本家映画プロデューサー映画俳優

略歴[編集]

いずれもイタリアシチリア)移民2世である父母の次男として、ニューヨーククイーンズ区にて生まれ、同市リトル・イタリーで育つ。喘息持ちで外で遊べなかったせいで子供の頃から映画に親しんでいた。だが少年時代は、映画監督ではなくカトリック司祭を目指していた。

1960年代後半にはベトナム戦争徴兵を逃れ、ニューヨーク大学の映画学部で学びつつ短編映画を監督。修士課程の卒業制作を基にハーヴェイ・カイテル主演で制作した初の長編映画『ドアをノックするのは誰?』(1969年)が、ジョン・カサヴェテスといったインディペンデント映画界の主要人物から注目されるようになり、ロジャー・コーマンの元で『明日に処刑を…』(1972年)を監督することになるが、本作が『ドアをノックするのは誰?』程の評価を得られなかったことから、原点回帰として『ミーン・ストリート』(1973年)を監督する。カイテルとロバート・デ・ニーロが出演した本作は、ポーリン・ケイルを始めとする映画批評家から大絶賛を受け、興行的にも製作費を上回る成功を収める。そして、この作品を機にデ・ニーロとのタッグが始まる。

1976年ポール・シュレイダーの脚本をデ・ニーロ主演で監督した『タクシードライバー』がカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞する。ニューヨークを舞台にタクシードライバーの孤独と狂気を描いた本作は世界中でセンセーショナルな話題を呼び起こし、レーガン大統領暗殺未遂事件の実行犯であるジョン・ヒンクリーに影響を与えるまでに至る。また、今日ではアメリカン・ニューシネマ最後の傑作と評されるまでになったが、その翌年に公開されたミュージカル映画ニューヨーク・ニューヨーク』では批評的にも興行的にも惨敗を喫し、私生活に影響を及ぼすまでに至るが、デ・ニーロが熱望したボクシングのミドル級元チャンピオン、ジェイク・ラモッタの自伝『レイジング・ブル』(1980年)を監督(脚本はポール・シュレイダー)したことにより、復活を果たす。

無骨なまでに妥協のないスタイルで主人公の病理を突き詰めたこの映画は、公開当時には賛否両論激しく分かれたが、デ・ニーロがアカデミー賞主演男優賞を受賞し、自身も監督賞にノミネート。今日では「1980年代最高のアメリカ映画」と高く評価される。この頃から劇映画監督からの引退を考えており、最後にキリストについての映画を作ろうとデ・ニーロにキリスト役をオファーする。この役をデ・ニーロは断るが、逆に自身が興味を持っていた脚本の映画化をオファーし、『キング・オブ・コメディ』(1982年)を監督することになる。本作は公開当時は失敗作と言われたが、月日が経つに連れ、役者の演技脚本などの評価が高まり、現在ではスコセッシの代表作の一つとされるようになった。

1970年代初頭から熱望していたギリシャの哲学者・小説家ニコス・カザンザキスの『キリスト最後のこころみ』の映画化『最後の誘惑』を1988年に実現(脚本はポール・シュレイダー)し、アカデミー監督賞にもノミネートされるが、キリスト教右派からの猛烈な抗議と暴力的な脅迫・上映妨害を受けることになる。 1987年発売の、マイケル・ジャクソンのヒットナンバー『Bad』の、約16分にも及ぶプロモーションビデオを手がけ、もはやPVではなく映画とも言われた完成度の映像を作り上げる。

1990年、アメリカのイタリア系マフィアの実態を描いた『グッドフェローズ』を発表。ジョー・ペシアカデミー助演男優賞を受賞し、スコセッシも第47回ヴェネツィア国際映画祭にて監督賞にあたる銀獅子賞を受賞した。本作における革新的な演出やストーリー構成は高い評価を獲得し、批評家や映画関係者からは「1990年代を代表する映画」と称され、スコセッシを名実共に現代アメリカ映画で最も尊敬される映画作家としての地位に上り詰めさせた。同年には映画人として尊敬する黒澤明監督の『』にヴァン・ゴッホ役として出演した。

翌年には『恐怖の岬』をリメイクしたスリラー『ケープ・フィアー』で商業的成功も収め、続いてピュリツァー賞受賞作家イーディス・ウォートンの『無垢の時代』を忠実に映画化した『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』(1993年)を監督。粗暴な男たちの身体的暴力の描写を得意とするというイメージを払拭し、社交界を舞台にした精神的な暴力に満ちあふれる偽善的世界を描き、批評家から高い評価を受ける。『グッドフェローズ』と同じ原作者ニコラス・ピレッジのノンフィクションに基づきラスヴェガスにおける組織犯罪のギャンブル支配を描く『カジノ』(1995年)を監督した後、続いてまったく正反対の世界として、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の前半生を忠実に映画化した『クンドゥン』(1997年)を、ハリウッド資本ながらも低予算、出演者ほぼ全員を素人の亡命チベット人キャストで監督。自身が「私の監督作品なかで唯一、本当に愛することができる映画」と述べる。少年時代から悩まされていた持病の喘息が、この映画の製作中に治ったという。

翌年の1998年には第51回カンヌ国際映画祭の審査員長を務めた。

2002年の『ギャング・オブ・ニューヨーク』以降、それまでのスコセッシ作品とは比較にならない製作費をつぎ込んだ映画を発表するようになり、その3作品全てで主演を務めたのがレオナルド・ディカプリオである。『ギャング・オブ・ニューヨーク』はスコセッシ自らが1970年代から温めていた念願の企画で、ディカプリオが参加するということで興行的価値を見込まれ、やっと出資が実現した。その後の『アビエイター』(2004年)は逆にディカプリオ自身のプロダクション会社の旗揚げ作品で、スコセッシに監督を依頼して制作した。スコセッシがこの作品と2006年の『ディパーテッド』を監督した背景には『ギャング・オブ・ニューヨーク』の興行不振があったものと見られるが、皮肉にも自身の企画では無いこれら2作品がアメリカ国内での興収1億ドルを突破。『ディパーテッド』に至っては、スコセッシ初のアカデミー作品賞アカデミー監督賞を受賞する結果となった。

2011年、テレビドラマ『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』で、第63回エミー賞ドラマ部門最優秀監督賞を受賞。更に同年には自身の作品では初のデジタル撮影、及び3D映画である『ヒューゴの不思議な発明』が公開され、それまでのバイオレンス映画から一転した子供向けの世界観が評価される。更に詐欺紛いの株売りで億万長者になった実在のディーラーであるジョーダン・ベルフォートの回顧録を映画化した『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)をディカプリオ主演で監督し、自身の監督作で歴代最高の全世界興行収入を記録した。

2016年の『沈黙 -サイレンス-』では、ハリウッドから離れた低予算で制作。遠藤周作の小説『沈黙』を原作とし、江戸時代日本を舞台に宣教師たちの過酷な運命を描いた。2019年には、実在したヒットマン、フランク・シーランの回顧録『I Heard You Paint Houses』を原作に、戦後のアメリカにおけるギャング史を総括した『アイリッシュマン』が公開。スコセッシの長年の悲願であった本作には、24年ぶりのタッグとなったデ・ニーロや、スコセッシ作品には初参加となったアル・パチーノ、更には半引退状態だったペシ、『最後の誘惑』以来のカイテル等、豪華な顔ぶれが集結。しかし、その製作過程では製作費が膨れ上がったことに難色を示した出資会社や配給元が撤退を発表し、中止の危機にまで追い込まれていた。最終的には、ストリーミング配信会社のNetflixが資本元と配給担当の両方に名乗りを上げたため、製作続行に成功。スコセッシとしては、初のストリーミング配信作品となった。

2023年の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』では『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』を原作とし、自身もエリック・ロスと共同で脚本を執筆。これまでスコセッシ作品での共演は皆無であったレオナルド・ディカプリオロバート・デ・ニーロが共演し、ディカプリオとは6度目、デ・ニーロとは10度目のタッグとなった。第96回アカデミー賞では、史上最年長となる監督賞候補となった[2]

作風[編集]

シチリア系イタリア移民の家に生まれ、マフィアの支配するイタリア移民社会で育ったため、その人格形成と作品の双方にはその出自が深く影響し、腐敗した矛盾に満ちた現実のなかでいかに人間としての倫理と善良さを実践できるか、それがしばしば不可能であることの苦悩を追求する映画が多い。また、そのなかでは人間の人間に対する無理解と不寛容の直接的表現として、リアルな暴力描写が重要な位置を占める[要出典]

人物[編集]

映画に対する姿勢[編集]

幼少期の頃からハリウッド映画の古典だけでなく、イタリアのネオレアリズモ映画(とくにロベルト・ロッセリーニ)や、ジャン・ルノワール監督などのフランス映画、イギリス映画の巨匠マイケル・パウエル監督の『赤い靴』、日本の溝口健二監督の『雨月物語』など、世界の映画の古典を見て育っており、黒澤明の映画を名画座に通い続け鑑賞し、実際にフィルムを手にし、カットの構成を研究し尽くしたという。また、ニューヨーク大学時代には『豚と軍艦』を含む今村昌平の監督作を何作か見てその感性に共感した(スコセッシ曰く「今村の作品は血となり肉となった」)他、小林正樹監督の『切腹』、『上意討ち 拝領妻始末』に深い感銘を受けたという。また、イタリア映画に対する思い入れも強く、イタリア映画に関するドキュメンタリー映画『マーティン・スコセッシ 私のイタリア映画旅行』を制作した。

また、古典映画の再上映や復元にも力を入れており、マイケル・パウエル監督作品の『赤い靴』の修復や、スティーヴン・スピルバーグと共に『アラビアのロレンス』の完全版復元や、セルジオ・レオーネの代表作の1つ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のオリジナル版修復にも尽力した。

2013年には「Sight and Sound マガジン」にて、好きな映画として以下の12本を挙げている。

  1. 2001年宇宙の旅(1968年)
  2. 8 1/2(1963年)
  3. 灰とダイヤモンド(1958年)
  4. 市民ケーン(1941年)
  5. 山猫(1963年)
  6. 戦火のかなた(1946年)
  7. 赤い靴(1948年)
  8. (1951年)
  9. シシリーの黒い霧(1962年)
  10. 捜索者(1956年)
  11. 雨月物語(1953年)
  12. めまい(1958年)

音楽に対する姿勢[編集]

ロックの最盛期に青春時代を過ごしたこともあり、ザ・バンドローリング・ストーンズヴァン・モリソンボブ・ディランエリック・クラプトンなどの楽曲をしばしば作中に使用する。1972年、『エルビス・オン・ツアー』の分割画面モンタージュ映像の監督を務めた。その他、ザ・バンドの解散コンサートを撮った『ラスト・ワルツ』、ローリング・ストーンズを撮った『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』などの音楽関係の映像作品も多数手がけた。特に、マイケル・ジャクソンのヒットナンバー『Bad』のミュージック・ビデオは、約16分間の短編映画のような構成となっている。

人間関係[編集]

1970年代に入ってから、フランシス・フォード・コッポラジョージ・ルーカススティーヴン・スピルバーグブライアン・デ・パルマといった若手監督たちと親交を深めるようになる。ブライアン・デ・パルマはスコセッシにロバート・デ・ニーロと脚本家のポール・シュレイダーを紹介し、3人は後に『タクシードライバー』や『レイジング・ブル』といった作品を発表することになる。スコセッシはデ・ニーロが出演した自身の監督作の中で彼が最高の演技をしたのは『キング・オブ・コメディ』であると語っている。

他にもスピルバーグとは『ケープ・フィアー』で監督・製作としてタッグを組み、コッポラからは『ゴッドファーザー PART II』の監督として一時指名されていた(最終的にはコッポラ自身が監督を務めた)。また、自身が初めてオスカーを受賞した第79回アカデミー賞での監督賞発表の際には、親交の深いコッポラ、ルーカス、スピルバーグがプレゼンターとして揃って登場するという演出がなされた。

常連スタッフ[編集]

『ドアをノックするのは誰?』、数作品を挟んで『レイジング・ブル』以降の長編劇映画の全編集をセルマ・スクーンメイカーが務めている。撮影監督はマイケル・チャップマンが『タクシードライバー』から3作品、『アフターアワーズ』からミヒャエル・バルハウスが7作品、『カジノ』からロバート・リチャードソンが5作品、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』からロドリゴ・プリエトが4作品を担当している。また、美術はダンテ・フェレッティが『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』から9作品を、衣装デザインはサンディ・パウエルが『ギャング・オブ・ニューヨーク』から7作品を、録音はトム・フレイシュマンが『キング・オブ・コメディ』から全作品を担当している。

私生活[編集]

女優イザベラ・ロッセリーニプロデューサーのバーバラ・デ・フィーナを含め、5度の結婚歴がある。現在[いつ?]ニューヨークを活動の拠点としている。

作品[編集]

監督作品[編集]

邦題 原題 備考
1963 君のような素敵な娘がこんなところで何してるの? What's a Nice Girl Like You Doing in a Place Like This?
1964 It's Not Just You, Murray!(邦題不明) It's Not Just You, Murray!
1967 The Big Shave(邦題不明) The Big Shave
ドアをノックするのは誰? Who's That Knocking at My Door 兼 脚本・出演
1970 Street Scenes(邦題不明) Street Scenes
1972 明日に処刑を… Boxcar Bertha 兼 カメオ出演(娼館の客)
1973 ミーン・ストリート Mean Streets 兼 脚本・製作・出演
1974 Italianamerican(邦題不明) Italianamerican
アリスの恋 Alice Doesn't Live Here Anymore 兼 出演
1976 タクシードライバー Taxi Driver 兼 出演(タクシー客)
カンヌ国際映画祭 パルム・ドール 受賞
1977 ニューヨーク・ニューヨーク New York, New York
1978 American Boy: A Profile of Steven Prince(邦題不明) American Boy: A Profile of Steven Prince ドキュメンタリー映画
ラスト・ワルツ The Last Waltz 兼 出演
ドキュメンタリー映画
1980 レイジング・ブル Raging Bull 兼 カメオ出演
1983 キング・オブ・コメディ The King of Comedy
1985 アフター・アワーズ After Hours カンヌ国際映画祭 監督賞 受賞
インディペンデント・スピリット賞 作品賞 受賞
1986 ハスラー2 The Color of Money 兼カメオ出演
世にも不思議なアメージング・ストーリーオムニバス作品) Amazing Stories
1988 最後の誘惑 The Last Temptation of Christ
1989 ニューヨーク・ストーリーオムニバス作品) New York Stories
1990 グッドフェローズ Goodfellas 兼 脚本
ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞 受賞
1991 ケープ・フィアー Cape Fear [3]
1993 エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事 The Age of Innocence 兼 脚本・出演
1995 カジノ Casino 兼 脚本
マーティン・スコセッシ 私のアメリカ映画旅行(仮題) A Personal Journey with Martin Scorsese
Through American Movies
ドキュメンタリー映画
1997 クンドゥン Kundun
1999 マーティン・スコセッシ 私のイタリア映画旅行 英語:My Voyage to Italy
イタリア語:Il mio viaggio in Italia
ドキュメンタリー映画
救命士 Bringing Out the Dead
2002 ギャング・オブ・ニューヨーク Gangs of New York 兼 カメオ出演
ゴールデングローブ賞 監督賞 受賞
2003 フィール・ライク・ゴーイング・ホーム Feel Like Going Home
The Blues The Blues ドキュメンタリー映画
2004 アビエイター The Aviator 兼 出演
2005 ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム No Direction Home: Bob Dylan ドキュメンタリー映画
2006 ディパーテッド The Departed アカデミー監督賞 受賞
ゴールデングローブ賞 監督賞 受賞
2007 The Key to Reserva(邦題未定) The Key to Reserva 短編映画
2008 ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト Shine a Light 兼 出演
ドキュメンタリー映画
2009 シャッター アイランド Shutter Island 兼 製作
2010 Public Speaking Public Speaking ドキュメンタリー映画
2011 ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド George Harrison: Living in the Material World
ヒューゴの不思議な発明 Hugo 兼 製作・出演(カメラマン)
ゴールデングローブ賞 監督賞 受賞
初の3D映画
2013 ウルフ・オブ・ウォールストリート The Wolf of Wall Street 兼 製作
2016 沈黙 -サイレンス- Silence
2019 アイリッシュマン The Irishman Netflixオリジナル映画
ローリング・サンダー・レビュー: マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説 Rolling Thunder Revue: A Bob Dylan Story by Martin Scorsese Netflixオリジナル・ドキュメンタリー映画
2023 キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン Killers of the Flower Moon 兼製作、出演
TBA Sinatra
Gangs of New York 2話のみ監督、兼製作総指揮
A Life of Jesus

プロデュースのみ[編集]

出演のみ[編集]

受賞歴[編集]

部門 作品 結果
英国アカデミー賞 1975年 作品賞 アリスの恋 受賞
監督賞 ノミネート
1976年 作品賞 タクシー・ドライバー ノミネート
監督賞 ノミネート
1983年 監督賞 キング・オブ・コメディ ノミネート
1990年 作品賞 グッドフェローズ 受賞
監督賞 受賞
脚色賞 受賞
2002年 作品賞 ギャング・オブ・ニューヨーク ノミネート
監督賞 ノミネート
2004年 作品賞 アビエイター 受賞
監督賞 ノミネート
2006年 作品賞 ディパーテッド ノミネート
監督賞 ノミネート
2011年 監督賞 ヒューゴの不思議な発明 ノミネート
フェローシップ賞 - 受賞
2013年 監督賞 ウルフ・オブ・ウォールストリート ノミネート
2019年 作品賞 アイリッシュマン ノミネート
監督賞 ノミネート
2023年 作品賞 キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン ノミネート
カンヌ国際映画祭 1976年 パルム・ドール 『タクシードライバー』 受賞
1986年 監督賞 アフター・アワーズ 受賞
アカデミー賞 1976年 作品賞 『タクシードライバー』 ノミネート
1980年 作品賞 レイジング・ブル ノミネート
監督賞 ノミネート
1988年 監督賞 最後の誘惑 ノミネート
1990年 作品賞 『グッドフェローズ』 ノミネート
監督賞 ノミネート
脚色賞 ノミネート
1993年 脚色賞 エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事 ノミネート
2002年 作品賞 『ギャング・オブ・ニューヨーク』 ノミネート
監督賞 ノミネート
2004年 作品賞 『アビエイター』 ノミネート
監督賞 ノミネート
2006年 作品賞 『ディパーテッド』 受賞
監督賞 受賞
2011年 作品賞 『ヒューゴの不思議な発明』 ノミネート
監督賞 ノミネート
2013年 作品賞 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 ノミネート
監督賞 ノミネート
2019年 作品賞 『アイリッシュマン』 ノミネート
監督賞 ノミネート
2023年 作品賞 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 ノミネート
監督賞 ノミネート
全米監督協会賞 1976年 長編映画監督賞 『タクシードライバー』 ノミネート
1980年 長編映画監督賞 『レイジング・ブル』 ノミネート
1990年 長編映画監督賞 『グッドフェローズ』 ノミネート
1993年 長編映画監督賞 『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』 ノミネート
2002年 長編映画監督賞 『ギャング・オブ・ニューヨーク』 ノミネート
生涯功労賞 - 受賞
2004年 長編映画監督賞 『アビエイター』 ノミネート
2006年 長編映画監督賞 『ディパーテッド』 受賞
2011年 長編映画監督賞 『ヒューゴの不思議な発明』 ノミネート
2013年 長編映画監督賞 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 ノミネート
2019年 長編映画監督賞 『アイリッシュマン』 ノミネート
2019年 長編映画監督賞 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 ノミネート
全米映画批評家協会賞 1976年 作品賞 『タクシードライバー』 2位
監督賞 受賞
1980年 作品賞 『レイジング・ブル』 2位
監督賞 受賞
1990年 作品賞 『グッドフェローズ』 受賞
監督賞 受賞
2001年 特別賞 マーティン・スコセッシ 私のイタリア映画旅行 受賞
2006年 監督賞 『ディパーテッド』 2位
2011年 監督賞 『ヒューゴの不思議な発明』 2位
2019年 監督賞 『アイリッシュマン』 3位
ニューヨーク映画批評家協会賞 1976年 監督賞 『タクシードライバー』 次点
1980年 作品賞 『レイジング・ブル』 次点
監督賞 次点
1990年 作品賞 『グッドフェローズ』 受賞
監督賞 受賞
2006年 監督賞 『ディパーテッド』 受賞
2011年 作品賞 『ヒューゴの不思議な発明』 次点
監督賞 次点
2019年 作品賞 『アイリッシュマン』 受賞
2023年 作品賞 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 受賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞 1976年 ニュー・ジェネレーション賞 『タクシードライバー』 受賞
1980年 作品賞 『レイジング・ブル』 受賞
1988年 監督賞 『最後の誘惑』 次点
1990年 作品賞 『グッドフェローズ』 受賞
監督賞 受賞
2004年 監督賞 『アビエイター』 次点
2011年 監督賞 『ヒューゴの不思議な発明』 次点
2019年 作品賞 『アイリッシュマン』 次点
監督賞 次点
ナストロ・ダルジェント賞 1976年 外国監督賞 ミーン・ストリート ノミネート
1981年 外国監督賞 『レイジング・ブル』 ノミネート
1991年 外国監督賞 『グッドフェローズ』 ノミネート
2003年 外国監督賞 『ギャング・オブ・ニューヨーク』 ノミネート
2006年 外国監督賞 『アビエイター』 ノミネート
キネマ旬報ベスト・テン 1976年 外国映画監督賞 『タクシードライバー』 受賞
ゴールデングローブ賞 1980年 作品賞 (ドラマ部門) 『レイジング・ブル』 ノミネート
監督賞 ノミネート
1990年 作品賞 (ドラマ部門) 『グッドフェローズ』 ノミネート
監督賞 ノミネート
脚本賞 ノミネート
1993年 作品賞 (ドラマ部門) 『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』 ノミネート
監督賞 ノミネート
1995年 監督賞 カジノ ノミネート
2002年 作品賞 (ドラマ部門) 『ギャング・オブ・ニューヨーク』 ノミネート
監督賞 受賞
2004年 作品賞 (ドラマ部門) 『アビエイター』 受賞
監督賞 ノミネート
2006年 作品賞 (ドラマ部門) 『ディパーテッド』 ノミネート
監督賞 受賞
2010年 セシル・B・デミル賞 - 受賞
2011年 作品賞 (ドラマ部門) 『ヒューゴの不思議な発明』 ノミネート
監督賞 受賞
2013年 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 ノミネート
2019年 作品賞 (ドラマ部門) 『アイリッシュマン』 ノミネート
監督賞 ノミネート
2023年 作品賞 (ドラマ部門) 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 ノミネート
監督賞 ノミネート
脚本賞 ノミネート
ボストン映画批評家協会賞 1980年 作品賞 『レイジング・ブル』 受賞
1990年 作品賞 『グッドフェローズ』 受賞
監督賞 受賞
2002年 作品賞 『ギャング・オブ・ニューヨーク』 次点
監督賞 次点
2006年 作品賞 『ディパーテッド』 受賞
監督賞 受賞
2011年 作品賞 『ヒューゴの不思議な発明』 次点
監督賞 受賞
2013年 作品賞 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 次点
監督賞 次点
インディペンデント・スピリット賞 1987年 作品賞 『アフター・アワーズ』 受賞
監督賞 受賞
1990年 作品賞 グリフターズ/詐欺師たち 受賞
セザール賞 1987年 外国映画賞 『アフター・アワーズ』 ノミネート
1991年 外国映画賞 『グッドフェローズ』 ノミネート
2000年 名誉賞 - 受賞
2004年 外国映画賞 『ギャング・オブ・ニューヨーク』 ノミネート
ヴェネツィア国際映画祭 1990年 銀獅子賞 『グッドフェローズ』 受賞
1995年 栄誉金獅子賞 - 受賞
シカゴ映画批評家協会賞 1990年 作品賞 『グッドフェローズ』 受賞
監督賞 受賞
2006年 作品賞 『ディパーテッド』 受賞
監督賞 受賞
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 1991年 外国映画賞 『グッドフェローズ』 ノミネート
2001年 特別賞 - 受賞
2007年 外国映画賞 『ディパーテッド』 ノミネート
2012年 外国映画賞 『ヒューゴの不思議な発明』 ノミネート
2014年 外国映画賞 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 ノミネート
ボディル賞 1991年 アメリカ映画賞英語版 『グッドフェローズ』 受賞
1994年 アメリカ映画賞 『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』 受賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 1994年 監督賞 『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』 受賞
1998年 ビリー・ワイルダー賞 - 受賞
2006年 監督賞 『ディパーテッド』 受賞
2011年 作品賞 『ヒューゴの不思議な発明』 受賞
監督賞 受賞
2016年 脚色賞 沈黙 -サイレンス- 受賞
2019年 作品賞 『アイリッシュマン』 受賞
アイコン賞 - 受賞
2023年 作品賞 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 受賞
監督賞 受賞
BFIフェローシップ賞英語版 1995年 - - 受賞
AFI賞 1997年 生涯功労賞 - 受賞
2010年 作品賞 (テレビ部門) ボードウォーク・エンパイア 欲望の街 受賞
ロンドン映画批評家協会賞 1997年 生涯功労賞 - 受賞
2004年 監督賞 『アビエイター』 受賞
リンカーン・センター映画協会 1998年 チャップリン賞 - 受賞
国際フィルム・アーカイヴ連盟 2001年 FIAF賞 - 受賞
ニューヨーク映画批評家オンライン賞 2002年 監督賞 『ギャング・オブ・ニューヨーク』 受賞
2004年 監督賞 『アビエイター』 受賞
クリティクス・チョイス・アワード 2004年 監督賞 『アビエイター』 受賞
2006年 作品賞 『ディパーテッド』 受賞
監督賞 受賞
ダラス・フォートワース映画批評家協会賞 2004年 監督賞 『アビエイター』 受賞
2006年 監督賞 『ディパーテッド』 受賞
オンライン映画批評家協会賞 2006年 監督賞 『ディパーテッド』 受賞
2011年 功労賞 - 受賞
グラミー賞 2006年 長編ミュージックビデオ賞 No Direction Home 受賞
ケネディ・センター名誉賞 2007年 - - 受賞
エミー賞 2011年 監督賞(ドラマシリーズ) 『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』 受賞
2012年 作品賞(ドキュメンタリー/ノンフィクションスペシャル) 『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』 受賞
監督賞(ドキュメンタリー/ノンフィクションスペシャル) 受賞
高松宮殿下記念世界文化賞[4][5][6] 2016年 演劇・映像部門 - 受賞
東京国際映画祭 2016年 SAMURAI賞[7] - 受賞
アストゥリアス皇太子賞 2018年 芸術部門 - 受賞

関連文献[編集]

  • 『スコセッシ・オン・スコセッシ 私はキャメラの横で死ぬだろう』 フィルムアート社、1992年、増補版2002年
    デイヴィッド・トンプソン/イアン・クリスティ編、宮本高晴
  • メアリー・パット・ケリー『スコセッシはこうして映画をつくってきた』 斎藤敦子訳、文藝春秋、1996年
  • クリストファー・ケンワーシー『名監督の技を盗む!スコセッシ流監督術』 ボーンデジタル、2017年
  • 『マーティン・スコセッシ 映画という洗礼』 佐野亨編、河出書房新社、2020年

脚注[編集]

外部リンク[編集]