マーキュリー・ヴィレジャー

ヴィレジャーVILLAGER)は、フォード日産が共同開発、マーキュリーブランドで販売していた自動車である。

歴史[編集]

初代(1993–1998年)[編集]

ヴィレジャー
前期型(1993-1995年)
後期型(1996-1998年)
概要
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 1993–1998年
ボディ
乗車定員 7人
ボディタイプ 4ドアミニバン
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン 3.0L V6
変速機 4AT
前:独立懸架ストラット式
後:ビームアクスル式リーフスプリング
前:独立懸架ストラット式
後:ビームアクスル式リーフスプリング
車両寸法
ホイールベース 2,850mm
全長 4,820mm(93-95)
4,830mm(96-98)
全幅 1,870mm(93-95)
1,875mm(96-98)
全高 1,720mm
車両重量 1,730kg
その他
姉妹車 日産・クエスト
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開発当初は、マツダと共同開発をする予定であったが、マツダは静粛性や快適性、ハンドリングに優れるFR方式(初代MPV)にこだわったため、日産と共同開発をすることになった。

このジョイントベンチャーは、1987年に「日産CR」として、日産が人材、フォード社が開発資金を提供する形で進み、開発は日産リサーチ&デベロップメント、搭載されるV型6気筒OHC VG30Eエンジンの生産は、米国日産自動車製造(NMMC)がテネシー州スマーナ工場で行い最終組み立てはフォード社のオハイオ州アヴォン・レイク工場がそれぞれ担当した。

日産では日産クエストとして販売され、フォード社ではマーキュリーブランドを使用しマーキュリー・ヴィレジャーとして販売された。

クエストがGXE、XEと2グレードだったのに対し、ヴィレジャーはGS、LSグレードの他、Nautica Special Editionという高級グレードが設定されていた。 Nauticaには2トーンペイント、黄色のピンストライプ、及び専用のシートなどが装備され、メーターは専用のデジタル式となっていた。

並行輸入業者により並行輸入の形で少数が輸入されている。

1996年マイナーチェンジ。

2代目(1999–2002年)[編集]

ヴィレジャー
概要
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 1999–2002年
ボディ
乗車定員 7人
ボディタイプ 5ドアミニバン
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン 3.3L V6
変速機 4AT
前:独立懸架ストラット式
後:ビームアクスル式リーフスプリング
前:独立懸架ストラット式
後:ビームアクスル式リーフスプリング
車両寸法
全長 4,945mm(99–00)
4,950mm(01–02)
全幅 1,900mm
全高 1,780mm
車両重量 1,789kg
その他
姉妹車 日産・クエスト
系譜
後継 マーキュリー・モンテレー
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プラットフォームを先代の流用としながらも、スライドドアを左右に装備し、エンジンもV型6気筒OHC VG33E型となった。

1999年式はすべてV11型、2000年以降はグレードにより、Base:V11型、Sport:V12型、Estate:V14型となっている。

発売以来、毎年フロントグリル等の小変更が施されている。

クエストとヴィレジャーの生産は2002年には終了し、ヴィレジャーはモンテレーにモデルチェンジしたため、ミニバンでのフォード社とのジョイントも終了した。

車名[編集]

「VILLAGER」は、英語で「村人」の意味。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]