ポール・ラドニック

ポール・ラドニック
Paul Rudnick
本名 Paul M. Rudnick
別名義 ジョセフ・ハワード
生年月日 (1957-12-29) 1957年12月29日(66歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニュージャージー州ピスカタウェイ
職業 劇作家脚本家小説家
テンプレートを表示

ポール・ラドニックPaul M. Rudnick, 1957年12月29日 - )は、アメリカ合衆国劇作家脚本家小説家

劇作家としての代表作には『くたばれハムレット』(I Hate Hamlet), 『ジェフリー』(Jeffrey), The Most Fabulous Story Ever Told, Valhalla, The New Century などがある。

人物[編集]

ニュージャージー州ピスカタウェイ育ち[1]ゲイであることを公表しており[2]、Libby Gelman-Waxnerという変名でPremiere誌に寄稿もしている。

小説家として[編集]

彼の小説には、イーヴリン・ウォーの初期作品、特にVile Bodiesを思わせるようなゲイを題材にしたコメディ『あそぶが勝ちよ』 (Social Disease、1986年)や、アメリカ合衆国におけるユダヤ人の生活を描いた『これいただくわ』(I'll Take It、1990年)、そして Extasy Club(1997年)がある。

主な映画作品[編集]

公開年 作品名 仕事内容
1993 アダムス・ファミリー2
Addams Family Values
脚本
1995 ジェフリー!
Jeffrey
原作・脚本
1995 セルロイド・クローゼット
The Celluloid Closet
出演
1996 ファースト・ワイフ・クラブ
The First Wives Club
脚本
1997 イン&アウト
In & Out
脚本
2000 イズント・シー・グレート
Isn't She Great
脚本
2003 マーシーX フレンズ以上、恋人未満!?
Marci X
脚本
2004 ステップフォード・ワイフ
'The Stepford Wives
脚本

翻訳された著書[編集]

小説[編集]

  • これいただくわ 小川高義訳 白水社,1990.7(新しいアメリカの小説) - のち、白水Uブックス
  • あそぶが勝ちよ 松岡和子訳 白水社,1991.3(新しいアメリカの小説) - のち、白水Uブックス

戯曲[編集]

その他[編集]

1992年公開のコメディ映画『天使にラブソングを…』で脚本担当としてクレジットされているジョゼフ・ハワードの名は、ポールの偽名として載せられたものある。

彼は『殺人を目撃した歌手が修道院に匿われる』というプロットを思いつき、企画も好感触を得たため主演に歌手のベット・ミドラーを起用することを前提として脚本を書き進めていたが、企画が実現間近になる段階でミドラーが心変わりし企画から離れてしまう。その後、ウーピー・ゴールドバークが脚本の内容に興味を示したことで新たに企画が再開されたものの、度重なる脚本の修正により肝心の内容が当初構想していたものからは大きくかけ離れていった。こうした経緯からポールは制作から離れ、多くの脚本家の手が加わったことも理由に挙げて自身の名をクレジットすることを拒否していたが、制作側の説得により偽名にすることを条件としてクレジットを許可した[3]。制作に関わっていない、続編『2』においてもキャラクター制作者としてこの名前でクレジットされている。

脚注[編集]

  1. ^ Bruni, Frank (1997-09-11), “AT HOME WITH: Paul Rudnick”, The New York Times, http://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=9D03E0D81539F932A2575AC0A961958260 2007年10月28日閲覧。 
  2. ^ Gross, Larry P.; Woods, James D. (1999), The Columbia Reader on Lesbians and Gay Men in Media, Society, and Politics, Columbia University Press, p. 328, ISBN 0231104472 
  3. ^ 「『天使にラブ・ソングを…』エネルギッシュ&多幸感あふれる名作で、実現しなかった幻のキャスティングとは?」より

外部リンク[編集]