海賊 (ONE PIECE)

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海賊(かいぞく)は、漫画ONE PIECE』に登場する、海賊たちの一覧。

現四皇

麦わら大船団 / 赤髪海賊団 / 黒ひげ海賊団 / CROSS GUILD(クロスギルド)

麦わら大船団

モンキー・D・ルフィが結成した海賊団「麦わらの一味」を中核とする総勢5600人超えの大船団。ただし、大頭であるルフィはこれを容認しておらず、各代表もルフィの自由を志す心情を理解した上で勝手に子分杯を交わして半ば強引に傘下を名乗っており、この先各個に成長を遂げ、いずれ歴史に名を残す一大事件を引き起こすとされている。

麦わらの一味

海賊旗麦わら帽子を被ったドクロマーク。海賊船はキャラヴェルゴーイングメリー号」→スループサウザンドサニー号」。10人全員が賞金首の少数精鋭。「麦わら海賊団」「ルフィ海賊団」「ルフィ一味」とも呼ばれる[注 1]。うち、ルフィとゾロは「最悪の世代」に加えられている。

船長であるルフィが「海賊王に俺はなる」と宣言しているが、一般的な海賊のように民間人に危害を加えるような行為はせず、民間人の住む村や島を支配している海賊団を倒し、それらの住民を救いヒーロー的な扱いを受けるケースが多い。ただし、世間の安全を守る世界政府・海軍に多大な危害を与えることもあるため、これまで起こした事件の数々やその成長速度から警戒されている。一味全員が強く固い絆で結ばれており、互いに絶大な信頼を寄せている。

「東の海」で結成され、各地の大物海賊を次々と打ち破り「偉大なる航路」に入る。冒険の中で仲間も増え、エニエス・ロビーの一件により、世界中にその名が知れ渡った。

偉大なる航路のシャボンディ諸島12番GRにて、王下七武海バーソロミュー・くまによって、全員が世界中にバラバラに飛ばされてしまう(世間では「完全崩壊」を喫したとされた)。マリンフォード頂上戦争後、ルフィが起こした「16点鐘」の事件から仲間たちはルフィのメッセージを受け取り、新世界を駆け上がるべく2年間の休止期間を設け、各自パワーアップを図った(この2年間世間では死亡説も出ていた)。その2年後、シャボンディ諸島で再集結し、新たな冒険へ旅立つ。

新世界パンクハザードでは、四皇カイドウの首を狙うトラファルガー・ロー率いる「ハートの海賊団」と海賊同盟を結ぶ。ドレスローザで、ドンキホーテファミリーとの戦いの後、7つの団体が傘下へ入り、総勢5600人となる「麦わら大船団」を結成。各代表がルフィのビブルカードを受け取り、一時解散した。

幻の島ゾウで、打倒カイドウの為に光月家およびミンク族と「忍者海賊ミンク侍同盟」を結成し、サンジ救出の為、ホールケーキアイランドに向かうグループと、ワノ国に先行するグループに一時的に別れる。ホールケーキアイランドでは、サンジと衝突しながらも和解して連れ戻すことに成功。ワノ国で一味全員が集結し、百獣海賊団との決戦当日、新たにジンベエが仲間として加わり10人となる。さらに、鬼ヶ島での決戦にてカイドウを打ち破り、四皇入りを果たす。麦わら大船団の中核である麦わらの一味各員は「大幹部」として世に知られる事となる。

単行本第84巻SBSにて、6月13日(6(むぎわらの)13(いちみ))が「麦わらの一味の日」に認定された[2]

モンキー・D・ルフィ
- 田中真弓
本作品の主人公。麦わらの一味大船長。四皇の一人。異名は「麦わらのルフィ」。懸賞金30億ベリー。
ロロノア・ゾロ
声 - 中井和哉
麦わらの一味戦闘員(剣士)→剣豪。異名は「海賊狩りのゾロ」。懸賞金11億1100万ベリー。
ナミ
声 - 岡村明美
麦わらの一味航海士。異名は「泥棒猫」。懸賞金3億6600万ベリー。
ウソップ
声 - 山口勝平
麦わらの一味狙撃手。異名は「〝狙撃の王様〟そげキング」「〝ゴッド〟ウソップ」。懸賞金5億ベリー。
サンジ
声 - 平田広明
麦わらの一味コック。異名は「黒足のサンジ」。懸賞金10億3200万ベリー。
トニートニー・チョッパー
声 - 大谷育江
麦わらの一味船医。異名は「わたあめ大好きチョッパー」。懸賞金1000ベリー。
ニコ・ロビン
声 - 山口由里子
麦わらの一味考古学者。異名は「悪魔の子」。懸賞金9億3000万ベリー。
フランキー
声 - 矢尾一樹
麦わらの一味船大工。異名は「鉄人(サイボーグ)」。懸賞金3億9400万ベリー。
ブルック
声 - チョー
麦わらの一味音楽家。異名は「鼻唄のブルック」「ソウルキング」。懸賞金3億8300万ベリー。
ジンベエ
声 - 郷里大輔宝亀克寿
麦わらの一味操舵手[3]。元王下七武海。異名は「海俠のジンベエ」。懸賞金11億ベリー。

美しき海賊団

通し番号1番。船員75名。海賊旗は帽子を被った馬の後ろで剣が交差したマーク。船は「眠れる森の白馬号[4] で、船首は白馬を象っている。

キャベンディッシュ
声 - 石田彰
美しき海賊団船長。麦わら大船団1番船船長[5]。元ブルジョア王国王子。異名は「白馬のキャベンディッシュ」「海賊貴公子」。懸賞金2億8000万ベリー→3億3000万ベリー[6]
「偉大なる航路」ブルジョア王国出身[5]。26歳[7]。誕生日は8月31日(やさい=8、31)[8]。身長208cm[5]おとめ座[5]。血液型XF型[5]。好きな食べ物はバラ、ローズティー[9][5]。嫌いな食べ物はラーメン[9]
金髪碧眼で貴族風の風貌をした絶世の美男子。白馬のファルルを連れている。女性人気は高く、手配書はブロマイドとして盗まれているという。目立ちたがり屋かつ、自分の強さと美しさに絶対の自信を持つナルシスト。自分より目立つ存在を抹殺しようとする過激な面があるが、コリーダコロシアムのように戦いを見せ物にすることを良しとせず、レベッカを中傷した観客を一喝する[注 2]など独自の美学を持っている。また、自分本位ではあるものの、面倒見も良い。一人称は「僕」。ルフィとバルトロメオからは「キャベツ」、ロビンからは「キャベツ君」と呼ばれる。
剣術の天才と称される実力者で、本人は何の努力もせずに才能だけで現在の強さを得たと豪語している。武器は世界屈指の名刀「デュランダル[注 3]夢遊病による二重人格者で、眠った時に凶悪な別人格「ハクバ」が顔を出す。ドレスローザ編にて、自身の意思で入れ替わったり、ある程度ハクバの力を制御することができるようになった。
かつてブルジョア王国の王子であった頃、自身のあまりの人気で国内の年頃の娘が誰一人結婚しない事件が起きてしまい、「人気ありすぎの罪」で74人の部下と5億ベリーを渡され国外追放になった。現在も一部の追っかけファンが船の後ろについてきている。ハクバがロンメル王国で起こした事件がきっかけで海賊となるも、本人はその状況と人気を楽しんでいる。
3年前に新世界に進出し、2億を超えるルーキーとして世界を騒がせた[注 4]。しかし、その1年後に起きた頂上戦争や「最悪の世代」の影響で、記者たちに見向きもされなくなった。そのため「最悪の世代」であるルフィやローたちを逆恨みしており、いずれ全員を抹殺しようと目論んでいる。
「メラメラの実」を食べて「最悪の世代」を抹殺するため、コリーダコロシアムの剣闘会に出場。試合前にルフィが変装して出場していることを知り、同じくルフィを付け狙うチンジャオと交戦するが、その隙にルフィに逃げられる。出場したDブロックではハクバが現れ他の出場者を圧倒したが、唯一攻撃を見切ったレベッカを倒しきれずに眠りについてしまったことで敗退した。試合後、シュガーの能力でオモチャに変えられてしまったが、ウソップの活躍で元に戻り、恩義としてルフィの抹殺を取り下げると共に、ドフラミンゴ討伐に加勢。バルトロメオとの共闘でグラディウスと交戦する。途中でハクバが出現し、グラディウスに加勢しようとしたデリンジャーを一撃で倒す。さらにハクバがロビンに襲い掛かろうとしたが、ハクバと自身の人格を半々に抑えつつ、ハクバの速度を利用してロビンをひまわり畑に送り届け、眠りについた。眠りから覚めた後、戦いを最後まで見届けたいというローの想いを尊重し、共にルフィとドフラミンゴとの決戦を見守った。
表紙連載『押し掛け麦わら大船団物語』ではスレイマンに自分の過去を話し、追ってくる船が敵船ではないことを説明した。
ハクバ
キャベンディッシュのもう一つの人格。
狂気に歪んだ表情をしている。非情なる戦闘狂であり、見るもの全てを見境無く切り刻む。一人称は「オレ」で、作中ではセリフのひらがながカタカナで表記されている。ハクバの太刀筋は目にも止まらぬ速さで、バスティーユ中将曰く「元々剣術の天才であるキャベンディッシュの倍の強さである」という。
かつてロンメル王国で夜に人を斬る風「ロンメルのカマイタチ」と呼ばれる事件を起こし、派遣された海軍にも多数の被害を及ぼした張本人。先に罪を犯して海へ追われたのがハクバであり、キャベンディッシュはその後に海賊になった。
ファルル
キャベンディッシュの愛馬。鞍には拡声器が取り付けられている。キャベンディッシュは「乗せられるのは二人まで」と話している。シュガーの頭割り人形に倒された。誕生日は8月29日(ベルばらの日)[10]。好物はレバー[5]
スレイマン
声 - 成田剣[11]
美しき海賊団戦闘員[5]。「ディアス海戦」A級戦犯。異名は「首はねスレイマン」。懸賞金6700万ベリー[5]
「南の海」出身[5]。40歳[7]。誕生日は1月30日(A(1)級戦犯ス(3)レイ(0)マン)[10]。身長240cm[5]みずがめ座[5]。血液型S型[5]。好物はヨーグルト[5]
顔を横断する傷がある男。羽飾りがついた毛皮の帽子を被り、褒章がついた黒い軍服を着ている。左目付近が隠れている。武器はサーベル。亡霊のように生気がない構えが特徴。首をはねることを得意とした剣技の使い手[5]
かつては「ディアス海戦の英雄」と呼ばれていたが、戦犯として国を追われ、現在は闇の世界を渡り歩く人斬りとなっている。本人は祖国を愛しており、国のために殺しを重ねたと語っている。
コリーダコロシアムの剣闘会ではDブロックに出場し、ハクバとなったキャベンディッシュに倒された。「鳥カゴ」発動後はルフィのドフラミンゴ討伐に加勢したが、デリンジャーに一撃で倒された。ドレスローザの一件後、キャベンディッシュ率いる美しき海賊団に加わった。

バルトクラブ

通し番号2番。船員56名。海賊旗は髪が逆立ち絶叫した顔のドクロマーク。船長のバルトロメオをはじめ、船員全員が麦わらの一味の大ファンである海賊団。元々は田舎育ちで幼なじみの不良グループが拡大してできた巨大なギャングチームで、麦わらの一味のファンとなって海に出た精鋭達が現在のメンバー[4]。航海士がいないため、船員達は航海に関する知識が皆無な上に船酔いに弱い。航海に行き詰まるとバルトロメオ達が子供の頃から通いつめ、現在でも心の拠り所としている田舎に住む駄菓子屋の老婆[注 5]に電話をしアドバイスを貰っているが、航海には全く役に立たない生活の知恵ばかりである[4][注 6]

船の名前は「ゴーイングルフィセンパイ号」で、サニー号よりもやや大きくマストの根元にはやや目つきが悪いメリー号の船首、船尾はチョッパー、船首はルフィを象っており、他にはナミを意識したみかんの木があるなど、至るところで麦わらの一味をオマージュした作りになっている。バルトロメオの部屋には麦わらの一味全員の手配書とルフィ、ゾロ、ウソップ、ロビン、フランキーのサインが額に入れて飾られている[注 7]

バルトロメオ
声 - 森久保祥太郎
海賊団「バルトクラブ」船長。麦わら大船団2番船船長[5]。異名は「人食いのバルトロメオ」。懸賞金1億5000万ベリー→2億ベリー。
「東の海」出身[12]。24歳[12]。誕生日は10月6日(バルトロメオ=10、6)[12]。身長220cm[12]てんびん座[5]。血液型X型[5]。好きな食べ物は駄菓子[9]。嫌いな食べ物は野菜[9]
逆立たせた緑髪に鼻ピアスや尖った歯といった異様な風貌が特徴の男[注 8]。「最悪の世代」の1つ下の世代。数々の残虐な事件[注 9]を起こしていることから、「イカれたルーキー」「今最も消えてほしい海賊No.1」などと称されている。残忍無比な性格で知られ、常に人を食ったような行動[注 10]をとることから「人食い」の異名を持つ。世間からの評判は最悪だが、一度拳を合わせた者を戦友と認め決して見捨てない義理堅さを持っていたり、故郷の老婆の教えを愚直に信じたりと、純朴な面もある。笑い声は「ヘハハハ」。語尾に「べ」をつける。また、緊張したり感情が昂ぶると言葉遣いが訛り交じりになる[注 11]。ルフィからは「トサカの奴→ロメ男」、ロビンからは「ニワトリ君」と呼ばれる。
超人系悪魔の実バリバリの実」の能力者。あらゆる攻撃を一切通さないバリアを張ることができる「バリア人間」。バリアを張る際、人差し指と中指を交差させる事が多い[注 12]。バリアの強度は非常に高く、その形状も自由に操作できる。ただし一度に出せるバリアは一つまでで、面積にも限度がある。
海賊となる前は地元で150の町を締め上げる暗黒街のボスだった。2年前、ローグタウンでルフィが処刑台から生還した現場を目撃し、それ以来ルフィをはじめとする麦わらの一味を「先輩」と呼び熱狂的なファンとなる。頂上戦争を見て海賊となることを決意し、同じく麦わらの一味を慕うメンバーと「バルトクラブ」を結成した。ルフィを「未来の海賊王」として心酔しており、緊張のあまり目を合わせることもできず感涙するほどである。ルフィの義兄サボのことも「大先輩」と呼び、敬意を払う。ただし、トラファルガー・ローやユースタス・キッドなどの他の「最悪の世代」のことは嫌っている。
ルフィに「メラメラの実」を捧げるためコリーダコロシアムの剣闘会に出場。試合前には海軍中将メイナードを倒した。Bブロックでは自分から手を出さず、挑んできたハックを返り討ちにし、終盤にはエリザベローII世が放ったキング・パンチを唯一防いで撃破し、Bブロックを制した。試合後、ルフィと初対面を果たす。ゾロたちがコロシアムの外で待っていることを伝え、デリンジャーに抹殺されそうになったベラミーを救出した。決勝戦ではサボの要請を受け、レベッカを援護しながらディアマンテと交戦した。「鳥カゴ」発動後はローの手錠の鍵を届けるためレベッカたちとひまわり畑に向かう。途中でルフィを先に行かせるためグラディウスを足止めし、苦戦しながらも撃破した。「鳥カゴ」の収縮が迫ると、広範囲にバリアを広げ、国民や戦士達と協力して「鳥カゴ」を押し出した。
麦わら大船団結成後、ルフィ達を乗せゾウまで送り届けた[注 13]。表紙連載『押し掛け麦わら大船団物語』では、上陸した島で麦わらの一味の布教活動を行う。住民からこの島がシャンクスのナワバリだと教えられたが、意に介さず赤髪海賊団の旗を燃やした。
ガンビア
声 - 家中宏
海賊団「バルトクラブ」参謀。異名は「宣教師[注 14]。懸賞金6700万ベリー。
盛り上がったパンチパーマにサングラスをかけた細身の男。武器はヌンチャク。誕生日は2月18日ガンビア共和国の独立記念日)[10]
コリーダコロシアムの剣闘会出場者。コロシアムの控室でメイナードの不審な動きに気付き絡むが、返り討ちにされた。その後の詳細は不明だったが、ルフィ達のドレスローザ脱出時にはバルトロメオと合流していた。

八宝水軍

通し番号3番。船員約1000名。西の海「花ノ国」のギャングで、過去数百年の歴史を持つ。マークは「八宝」の二文字。船は大型の「八宝塞」1隻と装甲船「一宝塞」7隻[4]

サイ
声 - 橋本晃一
八宝水軍第13代棟梁。麦わら大船団3番船船長[5]。チンジャオの孫。通称「首領・サイ(ドン・サイ)」。懸賞金2億6000万ベリー[5]
「西の海」花ノ国出身[5]。28歳[7]。誕生日は8月13日(八宝・13代)[7]。身長242cm[5]しし座[5]。血液型F型[5]。好きな食べ物は愛妻弁当[9]。嫌いな食べ物はカニ[9]
胴長の体型で、襟のついたマントを羽織っている。左脇腹に「13」の刺青がある。感情が盛り上がる性格でチンジャオほどではないが喜怒哀楽が激しい。弟のブーに対しては、八衝拳の門下に入って以来兄弟の情は捨てており、一人の部下として扱っている。祖父のチンジャオのことは「ジジイ」と呼ぶ。語尾に「やい」をつける。笑い声は「カッカッカ」。花ノ国の拳法・八衝拳および、「武装色の覇気」の使い手。武器は薙刀。
花ノ国の王からの依頼で、ドレスローザから流れる武器の密輸を潰すためコリーダコロシアムの剣闘会に出場。Cブロックではケリー・ファンクを一撃で下し、ブーの仇を討つ。その後イデオと互角の死闘を繰り広げたが、ルフィの不意打ちで倒され敗退した。試合後、シュガーの能力でオモチャに変えられてしまったが、ウソップの活躍で元に戻り、祖父や弟と共にルフィのドフラミンゴ討伐に加勢し、ベビー5と交戦。戦闘中ベビー5に放った言葉を求愛の言葉と勘違いされ、彼女に惚れられる。チンジャオを倒したラオGとの戦闘の際、ラオGが必要とされるなら命すら捨てるベビー5を「便利な女」と表現したことに怒り、勝ったらベビー5を妻にもらうことを宣言し、チンジャオから継承した「錐龍錐釘」でラオGを撃破した。
表紙連載『押し掛け麦わら大船団物語』では花ノ国に帰還し、政略結婚の相手であるウホリシアに婚約破棄を告げ、激怒したウホリシアに殴り倒されたが、ベビー5と披露宴を挙げた。
世界会議編では王の護衛としてマリージョアに同行し、レオやレベッカらと再会。この仕事を最後に花ノ国とは縁を切る予定だという。しらほしを攫おうとするチャルロス聖を攻撃したことで、天竜人殺害未遂事件として報じられる。
ブー
声 - 高塚正也
八宝水軍副棟梁。チンジャオの孫で、サイの弟。
右腕に髑髏のマークが入った防具を付け、左腕には髑髏の刺青がある男。家族の中では比較的冷静で、感情の盛り上がりやすい兄や祖父を制止している。八衝拳および「武装色の覇気」の使い手で、斧に覇気を纏わせて戦う。誕生日は8月20日(八・ぶう→20)[7]
コリーダコロシアムの剣闘会に出場。Cブロックでは他の参加者を圧倒し、ケリーを挑発するも、ボビーの肉体を支配したケリーに倒された。オモチャから元に戻ると、祖父や兄と共にドフラミンゴ討伐に加勢したが、マッハバイスに倒された。その後は「鳥カゴ」の押し出しに参加した。
チンジャオ
声 - 青森伸
八宝水軍第12代棟梁(隠居人)。サイとブーの祖父。通称「首領・チンジャオ(ドン・チンジャオ)」。懸賞金5億4200万ベリー(30年前)[5]
「西の海」花ノ国出身[5]。78歳[5]。誕生日は12月12日(12代棟梁)[7]。身長520cm[5]いて座[5]。血液型F型[5]。好物は青椒肉絲[5]
大きな白い髭が特徴の巨体の老人。額の左側に「12」の刺青がある。普段は温和な風貌で口調も穏やかだが、怒ると表情や口調が一変し髭が逆立つ。一度暴走すると孫たちでも止められない。口癖は「ひやはや」。笑い声は「ひやホホホ」。
全盛期には5億超えの懸賞金を懸けられた伝説の海賊で、既に海賊を引退した身だが、その実力はいまだ健在。キャベンディッシュの名刀デュランダルですら貫けないほどの頑丈な頭部を持つ。巨体とは裏腹に動きも素早く、「剃」のように動くこともできる。また、八衝拳の使い手で、自慢の頭部に「武装色の覇気」を纏わせた頭突きを得意とする。「覇王色の覇気」の持ち主。
八宝水軍棟梁であった30年前、「錐のチンジャオ」の異名をとった彼の長い錐状の頭でのみ開けられる「宝玉氷床」という氷床の下に、一族の数百年分の財宝を保管していた。しかし、ガープとの決闘で頭部を凹まされたことで錐の頭を失い、財宝を取り出すことが不可能になってしまう。人生の全てである巨万の富を失った恨みから孫子の代までガープを憎むようになる。また、力と富を失ったことで意欲も失い、孫のサイに棟梁の座を譲り、海賊を引退した。
コリーダコロシアムの剣闘会に出場。試合前、変装して出場していたルフィやキャベンディッシュと交戦した。Cブロックではジャン・アンゴ、イデオら他の参加者を次々と倒し、ルフィと壮絶な一騎討ちを繰り広げるが敗北する。その際、ルフィの最後の一撃によって頭部が押し出され、錐の頭を取り戻した。このことでルフィへの感謝の意を表し、ガープへの恨みも消えた。試合後、シュガーの能力でオモチャに変えられてしまったが、ウソップの活躍で元に戻り、ルフィとウソップへの恩返しのため、ドフラミンゴ討伐に加勢。ラオGと交戦するもルフィとの戦いで再発した持病が疼き、劣勢に立たされる。サイとベビー5のやり取りに業を煮やしまとめて攻撃しようとするも、サイが放った武脚で錐の頭をへし折られる。孫の成長を称え八衝拳の奥義「錐龍錐釘」の称号をサイに継承し、名実ともに八宝水軍をサイに委ねるが、直後ラオGの一撃を喰らい、戦線離脱した。サイがラオGを倒すと、共に「鳥カゴ」の押し出しに参加した。
ベビー5
元ドンキホーテファミリー「ピーカ軍」幹部。サイに求婚されファミリーを離脱し、決戦後に八宝水軍に加入し、サイと結婚した。

イデオ海賊団

通し番号4番。船員4名。ドレスローザの一件後に意気投合した格闘家達によって結成された。当初は「XXX(トリプルエックス)ジム格闘連合」と名乗っていた。海賊旗は、髑髏の後ろにイデオの大きくせり上がった肩を模したマークと、交差した骨が3本下にあるマーク。

イデオ
声 - 相沢まさき
XXXジム格闘連合代表→イデオ海賊団船長。麦わら大船団4番船船長[5]手長族のXXX級ボクサー。異名は「破壊砲イデオ」。
「偉大なる航路」出身[5]。22歳[7]。誕生日は10月10日[5]。身長225cm[5]てんびん座[5]。血液型X型[5]。好きな食べ物はドネルケバブ[9]。嫌いな食べ物は豚肉[9]
大きくせり上がった肩と目の隈、大きな三つ編みが特徴の男。「新世界セントラル格闘会」V2の実績を持つ。強くなることを望む好戦的な性格だが、義理人情を重んじる一面もある。爆発に似たパンチは、巨人族をも吹き飛ばす威力を誇る。異形に見える肩は、手長族特有の長い腕を折り畳んだものである。
コリーダコロシアムの剣闘会ではCブロックに出場し、サイと互角の戦いを繰り広げたが、チンジャオの不意打ちにより場外に飛ばされ敗退した。「鳥カゴ」発動後はドフラミンゴ討伐に加勢し、デリンジャーとの戦いではボロボロになりながらも食らい付くが、闘魚の本性を現した彼に倒される。その後、マンシェリーの「チユポポ」の効果で一時的に復活し、バルトロメオ達と共に収縮する「鳥カゴ」を押し出した。ドレスローザでの一件後、ブルー・ギリーやアブドーラ&ジェットと「XXXジム格闘連合」を結成した。
表紙連載『押し掛け麦わら大船団物語』では、オオロンブスからもらった船で航海中、手長族と足長族の千年抗争に遭遇し、両海賊団を成敗する。その後、両海賊団に壊れていない部品で自分たちが乗る船を造らせて出航した。
名前の由来は、アニメ『伝説巨神イデオン』に登場する巨大ロボット「イデオン[12]
ブルー・ギリー[注 15]
声 - 成瀬誠
イデオ海賊団戦闘員[5]足長族の格闘家。
「偉大なる航路」出身[5]。24歳[7]。誕生日は11月27日ブルース・リーの誕生日)[19]。身長314cm[5]いて座[5]。血液型S型[5]。好物はすき焼き[5]
黒のアロハシャツを着た青髪の男。左太ももに「S」に似たタトゥーを入れている。勝つためなら第三者と手を組む狡猾な一面があるが、情に厚い性格。「ヒャオー」が口癖。足長族の格闘技「脚功道(ジャオクンドー)」の使い手で、しなやかな動きは攻撃を予測させず「鉄の鞭」と称される。
コリーダコロシアムの剣闘会ではBブロックに出場し、プロデンス王国軍師ダガマに手を貸し、リッキー(リク王)を初めとした出場者を次々と撃破する。終盤、他の結託者を裏切ったダガマに背後を狙われるも、それを見抜いており返り討ちにした。しかし、エリザベローII世に攻撃を仕掛けようした直後に彼が放った「キング・パンチ」により場外に飛ばされ、脱落した。「鳥カゴ」発動後はルフィのドフラミンゴ討伐に加勢したが、デリンジャーに倒された。
アブドーラ&ジェット
声 - 平井啓二(アブドーラ)、服巻浩司(ジェット)
元賞金稼ぎ。「政府機関爆破事件」を起こした、2人組の犯罪者。
アブドーラは額に三本の傷があり、サングラスをかけている。武器は2本の三叉槍。ジェットは色黒で、アラブ風の服装をしている。笑い声は「シハハハ」。武器は2本のサーベル。片方が相手を引き付け、その隙にもう片方が相手を襲うといった卑怯な戦法を取り、そのことを全く意に介さない非情な性格だが、恩赦をくれた相手には援助を惜しまない義理堅さも併せ持っている。チームを組んだイデオとブルー・ギリーを、兄弟と呼んでいる。
コリーダコロシアムの剣闘会ではBブロックに出場し、卑劣な手段でレパントを始めとした多くの出場者を倒すも、ベラミーによって2人まとめて倒された。「鳥カゴ」発動後は“ゴッド”ウソップに心酔し、ルフィのドフラミンゴ討伐に加勢。ケリー・ファンクの罠に嵌められ、ドフラミンゴの「影騎糸」に急襲されたルフィとローを助け、ルフィからウーシーの治療を託された。
名前の由来は、プロレスラーのアブドーラ・ザ・ブッチャータイガー・ジェット・シン[12]

トンタッタ海賊団

通し番号5番。兵員200名。グリーンビットの小人族「トンタッタ族」の海賊団。当初は「トンタッタ族トンタ兵団」と名乗っていた。船長は兵長レオ。海賊旗は栗の頭をしたドクロマーク。船は「ウソランド号」で、船首はタタババスコで絶叫したウソップの顔を象っている。

新巨兵海賊団

通し番号6番。船員5名。巨人国エルバフ出身の、新世代の戦士達の海賊団[注 16]。海賊旗はバイキング帽を被ったドクロと、その下に剣が交差したマーク。船はバイキング船「ナグルファル[4]。ハイルディン、ゲルズ、ゴールドバーグの3人は、22年前にオハラの文献の回収に携わっている[20]。かつては全員がバギーの海賊派遣会社「バギーズデリバリー」クラスSの稼ぎ頭だったが、ドレスローザの一件後脱退した。

ハイルディン
声 - 小山剛志日比愛子(幼少期)
新巨兵海賊団船長。麦わら大船団6番船船長[5]。元「バギーズ・デリバリー」クラスSの傭兵。異名は「海賊傭兵」。
新世界「エルバフ」出身。81歳[7]。誕生日は8月12日(ハ(8)イ(1)ルディ(2)ン)[21]。身長22m[5]しし座[5]。血液型XF型[5]。好きな食べ物はミートボール[9]。嫌いな食べ物はセムラ[9]
兜を被り髭を蓄えた男。全巨人族を束ね、かつて世界を震撼させた「巨兵海賊団」を復活させることを目指している。戦士としての誇りは高く、受けた恩は己の身を犠牲にしてでも返そうとする義理堅さを持つ。武器は棍棒や斧。笑い声は「ディガガガガ」。
63年前の少年時代はエルバフで修行に励んでおり、当時「羊の家」に身を寄せていたシャーロット・リンリンとの面識もあった。
コリーダコロシアムの剣闘会ではCブロックに出場し、巨人族特有の圧倒的なパワーで出場者を次々と蹴散らす。しかし、ルフィと親しくなった闘牛ウーシーを倒したことでルフィの怒りを買い一撃で倒された。オモチャから元に戻るとルフィのドフラミンゴ討伐に加勢し、マッハバイスと交戦。マッハバイスの能力に苦戦し一旦は倒れるが、恩義を果たすため再び立ち上がり、全身の骨を砕かれながらも「英雄の槍」でマッハバイスを「鳥カゴ」まで吹き飛ばして勝利を収めた。その後はマンシェリーの「チユポポ」の効果で一時的に復活し、収縮する「鳥カゴ」を押し出した。ドレスローザから脱出する際は、海軍大将藤虎とルフィの戦いを中断させ、彼を掴んでヨンタマリア号へ続く連結橋を走り抜けた。
スタンセン[22]
声 - 竹本英史
新巨兵海賊団船大工。
大きな口ひげを生やし、長い角が生えた兜を被った男。武器は大きな金槌。ハイルディンとは幼馴染[23]。誕生日は5月27日(ご(5)つ(2)いな(7))[10]
シャボンディ諸島編で、人間オークションに出品されていたが、レイリーによって解放された。表紙連載『押し掛け麦わら大船団物語』で、ハイルディンの仲間として再登場。
ゲルズ
声 - 桑谷夏子
新巨兵海賊団船医。
新世界「エルバフ」出身[24]。75歳[25]。誕生日は2月25日[24]。身長17m[24]うお座[24]。血液型S型[24]。好物はハンバーグマカロン[24]
毛皮のコートを羽織った、長髪の女性。武器は斧。63年前はエルバフに住んでおり、当時エルバフにいたリンリンとは親しい間柄だった。
ロード
新巨兵海賊団航海士。
口元にマフラーを巻き、マントを羽織った男。右目を前髪で隠している。武器は長剣。63年前の冬至祭の少し前に生まれた。誕生日は2月19日(ロード・ウォリアーズ→プロレスの日)[10]
ゴールドバーグ
声 - 高塚正也
新巨兵海賊団コック。
恰幅のよい体型で、地肌にサスペンダーとマントを纏った男。武器は棍棒で、顔がある盾を構えている。63年前の冬至祭の少し前に生まれた。誕生日は5月11日(ゴ(5)ー(1)ドバー(1)グ)[10]

ヨンタマリア大船団

通し番号7番。船員4300名。オオロンブスが率いる全56隻の大船団。麦わら大船団5600人の大半を占めている。元はスタンディング王国に所属する船団で、麦わら大船団加入により海賊団として活動するようになった。海賊旗は割れた卵の中にドクロが描かれたマーク(由来はコロンブスの卵[4]。巨大な「ヨンタマリア号」が大船団の主船で、船首は兜を被った女天使を象っている。他は「ニタマリア号」50隻、少し大きい「サンタマリア号」5隻で構成されている。

オオロンブス
声 - 斉藤次郎
ヨンタマリア大船団提督。麦わら大船団7番船船長[5]。異名は「殺戮支配者」「偽りの冒険野郎[注 17]。懸賞金1億9800万ベリー[5]
「偉大なる航路」スタンディング王国出身[5]。 42歳[7]。誕生日は6月23日(オオロ(6)ンブス(23))[21]。身長480cm[5]かに座[5]。血液型X型[5]。好きな食べ物はゆで卵[9]。嫌いな食べ物は気まぐれ料理[9]
髪を複数の三つ編みにした大男。服を綺麗に折りたたみ、船内に汚れがあると部下を制裁し、海賊行為の計画表を細かく立てるなど、几帳面かつ潔癖症。一人称は「我」。ゾロからの呼び名は「カントク」。人一人を片手で軽々投げ飛ばす怪力と、敵ですら思わず従ってしまう威厳ある声量が持ち味。武器は
コリーダコロシアムの剣闘会ではDブロックに出場し、暴れ獅子アギョウを倒したが、ハクバと化したキャベンディッシュに倒された。「鳥カゴ」発動後はルフィのドフラミンゴ討伐に加勢。ピーカと戦うゾロを「提督キラーボーリング」でピーカの元まで投げ飛ばし、ピーカ撃破をアシストした。ドレスローザから脱出する際は、艦隊で連絡橋を作ることでルフィ達の逃亡を手引きした。
表紙連載『押し掛け麦わら大船団物語』では、スタンディング王国国王に開拓冒険家の辞表を提出し、国王の反発に遭いながらも艦隊を率いて出国する。その後、近くの島を襲うも、思いのほか貧しかったため逆に物資を提供し、住民に感謝されながら出港した。
コロンブス
ヨンタマリア大船団の一員。
海賊帽を被り、背中に剣を背負った少女。ヨンタマリア大船団の副官的存在。誕生日は5月16日(旅の日)[10]

赤髪海賊団

四皇シャンクス率いる海賊団。海賊旗は、左目に3本の傷があるドクロの後ろで剣が交差したマーク。船の名前は「レッド・フォース号[26]で、船首はを象っている。船員達が船長に平気で軽口を叩くほど自由かつ陽気な雰囲気で、宴を好む。海軍からは「高い懸賞金アベレージを誇り、最もバランスのいい鉄壁の海賊団」と評されている。13年前から1年間ほど「東の海」フーシャ村を拠点に活動しており、幹部の多くは当時から在籍している。現在では多くの傘下を抱えた巨大な海賊団となっている[27]。傘下は「弱い」ことで有名だが、キラー曰く「有名な顔も混ざっている」とのことで、シャンクスを慕う気持ちは強く、仲間同士の結束は固い。

シャンクス
声 - 池田秀一島﨑信長(少年期〈959話 - 〉) / 演 - ピーター・ガディオット
赤髪海賊団大頭[注 18]。四皇の一人。元ロジャー海賊団見習い。異名は「赤髪のシャンクス」。懸賞金10億4000万ベリー(12年前)→40億4890万ベリー[注 19]
「西の海」出身。37歳→39歳[28]。誕生日は3月9日(シャン=3、ク=9)[29]。身長132cm(13歳時)[30]→199cm[31]うお座[31]。血液型XF型[31]。好きな食べ物はキムチチャーハンロブスター[31]。嫌いな食べ物はブルーベリー[30]。趣味は放浪[30]。イメージ動物はライオン[30]
赤髪と左目の3本傷、黒いマントが特徴の隻腕の剣士。ルフィが海賊に憧れるきっかけとなった人物で、ルフィの性格にも多大な影響を与えている。普段は能天気に見えるほど大らかで、自分への無礼や嫌がらせは平気な顔で見過ごすが、友や仲間を傷つける者には強い怒りを露にする。大海賊としての圧倒的な風格を併せ持ち、数々の大物たちから一目置かれており、五老星からは「暴れさせればこそ手に負えんが、自分から世界をどうしようという男でもない」と評されている。見習い時代には、世界を自分の目で見て回ることが望みだと語っていた。部下からは「お頭」「大頭」と呼ばれている。
武器はサーベルグリフォン[32]。赤犬のマグマの拳を剣で受け止める、キッドを一刀の下に沈めるなど、圧倒的な戦闘能力を持つ。3種全ての覇気を扱うことができ、特に「覇王色の覇気」はひと睨みで海王類を退散させ、白ひげとの衝突で天を割り、海軍大将すら脅かすほど非常に強力で、遥か遠方にいる相手も威圧できるほど広範囲に影響する。また、一握りの強者のみが使える覇王色を纏った攻撃や見聞色による未来視を会得しており、加えて自らの気配をコントロールし、「見聞色の覇気」による未来視を封じる「見聞殺し[33]をすることもできる。
赤ん坊の頃に、ゴッドバレーでロジャーに拾われる[33]。以降は見習いとしてロジャー海賊団に所属し、ロジャーからトレードマークの麦わら帽子を受け継いだ[22]。ロジャーの数々の冒険に付き添ったが、ラフテルへの航海の直前に高熱で倒れたバギーの看病を買って出たため、ラフテルには同行していない[注 20]。24年前にロジャーの処刑を涙ながら見届け、自身の海賊団を結成すべく同僚のバギーを仲間に誘うが断られる[注 21]。その後、世界屈指の大海賊として名を上げ、6年前に四皇と呼ばれるようになった。世界最強の剣士ミホークとは過去にライバル関係にあり、いつ決着するとも知れない決闘の日々は白ひげなどの大物からも伝説として語られている。
13年前、「東の海」フーシャ村を拠点としていた時期に幼い頃のルフィと知り合う[注 22]。海賊に憧れるルフィに航海に連れて行くよう懇願されるも、海の過酷さを知り抜いていたため拒み続けた。その約1年後、山賊ヒグマに海に落とされ「近海の主」に襲われそうになったルフィを、左腕を犠牲にして助け出す。フーシャ村を離れる日、自分を越えてみせると宣言したルフィに「立派な海賊になって返しにこい」と、トレードマークの麦わら帽子を託し、再会を約束した。10年後のアーロンパーク編で、ルフィが3000万ベリーの賞金首になったことを知った時は大いに喜んだ。
かつて黒ひげにより、左目に3本の傷を負わされている[注 23]。そのため黒ひげを警戒しており、エースの身を案じ[注 24]、黒ひげ追跡を止めさせようと白ひげのもとへ部下のロックスターを送るが、一蹴される。後日、海軍の艦隊を破ってまで白ひげに直談判をするが、決裂した。
マリンフォード頂上戦争の前日、白ひげを討ち取ろうと目論んだとされる四皇のカイドウと小競り合いを起こした。当日は白ひげ海賊団が敗走する中でマリンフォードに現れ、戦いをやめるよう叫ぶコビー赤犬の攻撃から守り、白ひげ海賊団・海軍・黒ひげ海賊団を牽制し、戦争を終結させた。その際、失神していたルフィとは「いま会えば約束が違う」と、顔を見ることもなくすれ違った。その後、白ひげの故郷の近くに白ひげとエースの墓を建てて埋葬した。エースを喪ったルフィに対し「泣いたっていいんだ、乗り越えろ」と心の中で激励の言葉を贈った。
ドレスローザでの一件後、ある荒廃した島で誰かの結婚式に出席しルフィの記事を眺めており、ホールケーキアイランド編後には、再会が近いことを感じ取っている。世界会議編ではマリージョアに現れ、「ある海賊」について五老星と会談する。
ワノ国編では、ルフィとカイドウの決着から一週間が経った頃、ワノ国の近海に現れる[注 25]。そこで「ひとつなぎの大秘宝」を獲るため動き出すことを宣言する。仲間達から四皇になったルフィに会おうと提案されるが、麦わらの一味の傘下であるバルトロメオによってナワバリにある旗を燃やされた件にケジメをつけることが先だと言い、会いに行くことはなかった。しかし、海軍大将緑牛がルフィ捕縛のために花の都へ侵攻しようとした際には、「覇王色の覇気」で島の外から緑牛を威圧して撤退させた[注 26]。その後マルコをスフィンクスまで送り届けた。エッグヘッド編ではエルバフに身を寄せており、島に現れたキッド海賊団と交戦。キッドの「電磁砲」によって味方に甚大な被害が出ることを予見してキッドとキラーを一撃で仕留め、ドリー、ブロギーと共にキッド海賊団を壊滅させた。
劇場版『RED』では、ウタの父親として登場[34]。ウタを止めるためにエレジアに現れ、ウタワールド内の麦わらの一味と協力してトット・ムジカを討伐した。ウタを救出後、なおもウタを始末しようとする海軍に対し、強大な覇王色の覇気を放ち撤退させた。
ベン・ベックマン
声 - 曽我部和恭(4話)→田原アルノ(151話 - )
赤髪海賊団副船長。
「北の海」出身[31]。48歳→50歳[31]。誕生日は11月9日[22]。身長206cm[31]さそり座[31]。血液型X型[31]。好物はかまぼこ[31]
冷静沈着な切れ者で、やや抜けたところがあるシャンクスを的確に補佐する。作者曰く、作中最もIQが高い人物(第8巻時点)[35]。フーシャ村にいた当時は黒髪だったが、現在は白髪になっており、顔には十字傷がある。唐草模様のマントを羽織っている。喫煙者で戦闘時でも咥えている。女好きのプレイボーイ[33]。シャンクスからは「ベック」と呼ばれている。
武器は片手用の小銃で、打撃として接近戦にも用いる。また、弾丸に覇気を纏わせ威力を上げることもできる[33]
12年前の山賊ヒグマとのいさかいでは、一人でヒグマの部下を圧倒した。頂上戦争では黄猿に銃を向けて牽制し、攻撃を制止した。キッド海賊団との抗争では、キッドの左腕を奪っている[36]
ヤソップ
声 - 小林通孝
赤髪海賊団幹部・狙撃手[31][37]ウソップの父親。異名は「追撃者(チェイサー)[31]
「東の海」シロップ村出身[31]。45歳→47歳[31]。誕生日は8月2日[22]。身長183cm[31]しし座[31]。血液型S型[31]。好物は旬の魚[31]
鼻以外は息子のウソップとよく似た顔立ちで、ドレッドヘアーが特徴。甲殻類はそのまま食べる[33]。ダンスが得意[33]
武器は小銃。ウソップ同様射撃の名手。幼い頃のウソップは彼が的を外すのを見たことが無く、本人は「アリの眉間にもぶち込める」と豪語するほどに正確[注 27]。「見聞色の覇気」使い[33]
20年以上前、シャンクスに勧誘され、ウソップの誕生後に幼い彼と妻バンキーナを残し、海へ旅立った。妻子からは誇りに思われており、彼自身も村に残してきた息子のことを気にかけ、よくルフィにウソップの話を聞かせていた。ウソップの活躍を大いに喜んでいるが、ワノ国編でもウソップに会う心の準備はまだ出来ていない。
ラッキー・ルウ[38]
声 - 土門仁
赤髪海賊団幹部[37]・戦闘員・コック[33][39]
「南の海」出身[31]。33歳→35歳[31]。誕生日は7月6日[22]。身長241cm[31]かに座[31]。血液型F型[31]。好物は鳥の骨付き肉(ダイエットしているつもり)[31]
常に骨付き肉を食べている、肥満体の大食漢。頭にバンダナを巻き、ゴーグルをかけている。赤髪海賊団の古参メンバーの一人で、海賊団のムードメーカー的存在[31]。普段は陽気だが、戦闘時には躊躇なく相手を射殺する。女性が苦手[33]
体型とは裏腹に動きは俊敏で、自身の巨体に覇気を纏わせ、ボーリングの玉のように相手に突撃する[33]
ライムジュース[27]
声 - 小野健一[40]
赤髪海賊団幹部。
スカル柄のニット帽を被り、サングラスをかけた長髪の男。ワノ国では自分達に抗争を仕掛けたキッド達に落とし前を求めるよう意見するなど、厳格な性格。戦闘では電撃を纏った武器を用い、サンジの「空中歩行」のように空を飛んでから攻撃する[33][39]
ボンク・パンチ[27]
声 - 中村浩太郎[40]
赤髪海賊団幹部・音楽家[33]
左目に傷がある、スキンヘッドの大男。ラッキー・ルウと並ぶほどの巨漢。モンスターとは長年「音楽家コンビ」を組んでおり、モンスターが時間を稼いでいる間に力を溜めて、高威力のカウンターパンチを放つ[33][39]
モンスター[41]
声 - 島田敏[40]
赤髪海賊団幹部・音楽家[33][27]
元は、マキノの酒場で行われていた赤髪海賊団の宴会に紛れ込んでいたサル。人の言葉や感情を理解できる、高い知能の持ち主[33][39]。誕生日は10月31日[31]
ボンク・パンチとは「音楽家コンビ」を組んでおり、戦闘時には彼が力を溜めている間、敵を倒して時間を稼ぐ[33][39]
ビルディング・スネイク[27]
声 - 二又一成[40]
赤髪海賊団幹部・航海士[33][39]
右の首元付近に龍の形の刺青がある、サングラスをかけた長髪の巨漢。ルウやボンク・パンチを上回る巨躯の持ち主。曲芸師としての顔も持っており、「ジャグリング二刀流」と足技で戦う[33][39]
ホンゴウ[27]
声 - 緑川光[40]
赤髪海賊団幹部・船医[33][39]
左こめかみに傷がある男。髪を縛っている。武器への造詣が深く、戦闘時には器用な手先を活かして、敵の武器を瞬時に分解する[33][39]
ハウリング・ガブ[27]
声 - 中田譲治[40]
赤髪海賊団幹部。
ライオンの鬣のような長髪と、鋭い牙を持つ男。12年前は、現在より細い体格だった。強面で屈強な外見とは裏腹に心は優しく、虫やお化けが苦手な小心者[33][39]。戦闘時は口から「斬れる咆哮」を放つ[33][39]
ロックスター
声 - 郷里大輔(151話)→斎藤志郎[40](劇場版『RED』)
赤髪海賊団新入り→赤髪海賊団船員[注 28]。懸賞金9400万ベリー。誕生日は6月9日[22]
実直で正義感が強く、剣をまっすぐ振り下ろして敵を一刀両断する「カチ割剣」を得意とする[33][39]。剣でドリルのように穴を掘ることもできる[33]
元は別の海賊団で名を馳せていたが、2年前に赤髪海賊団に加入[33]。使者として白ひげへ遣わされるも、全く相手にされなかった。
ウタ
劇場版『RED』オリジナルキャラクター。元赤髪海賊団音楽家。シャンクスの娘。

赤髪海賊団傘下

ゲロティニー
水たまり海賊団船長。異名は「玉指ゲロティニー」。
カエルのような風貌の男。言葉を噛んでしまいやすい。語尾に「ゲロ」を付けて話す。
フガー
ソシアルクラブ船長(バンマス)。異名は「慰霊刃(いれば)のフガー」。
入れ歯をつけた老人。話すと入れ歯がすぐに外れてしまう。部下からは「おやっさん」と呼ばれる。
プルル
ブルジョワ海賊団姫。異名は「ブルブルのプルル」。
王女風の衣裳を着た小柄な女性。本来は臆病な性格である様子。
リナリア[20]
ナイトバタフライ海賊団船長。異名は「着火のリナリア」。
幼い頃にシャンクスに命を助けられ、彼に憧れて海賊になった女性。すぐに放火する危険な人物。口癖は「シャンクスにツケといて♡」。
オリ婆
赤髪海賊団傘下の老婆。笑い声は「ホアっはっはっは」。

黒ひげ海賊団

白ひげ海賊団から独立したマーシャル・D・ティーチ率いる海賊団。海賊旗は3つのドクロの下に4本の骨が交差したマーク。超新星編では、船は巨大な丸太舟[注 29]。新世界編では、両舷を巨大な丸太で挟んだ形状の船を複数保有している。本船は「サーベルオブジーベック号[42]。作者曰く「最も海賊らしく」がテーマで、全員が「デカくて荒々しくて豪快」なキャラクターになっている[43]

結成間もない頃、たった5人でチョッパーの故郷であるドラム王国を壊滅させた。頂上戦争の混乱の最中、インペルダウンで新たに5人の仲間を加えた。新世界進出後、白ひげのナワバリを次々と制圧。1年前にマルコ率いる白ひげ海賊団の残党達との落とし前戦争を制し、四皇入りを果たした。同時期に元海軍本部大将のクザンを仲間に加える。新世界編では、海賊島「ハチノス」を拠点にしており、黒ひげを支える「10人の巨漢船長」が存在する。悪魔の実の能力者を殺し、何らかの方法で能力を奪い取る「能力者狩り」を行っている[注 30]

マーシャル・D・ティーチ
声 - 大塚明夫落合福嗣(少年期)
黒ひげ海賊団船長→黒ひげ海賊団提督。四皇の一人。通称「黒ひげ」。元白ひげ海賊団2番隊隊員。元王下七武海。懸賞金0ベリー→22億4760万ベリー→39億9600万ベリー。
「偉大なる航路」出身[44]。38歳→40歳[45]。誕生日は8月3日(やみ=8、3)[46]。身長344cm[45]しし座[44]。血液型F型[44]。好きな食べ物はチェリーパイケバブ[44]。嫌いな食べ物はグレイビーソース[30]。趣味はギャンブル・歴史研究[15]。イメージ国はソマリア[47]。イメージ職業は考古学者[47]。イメージ花はヒガンバナ[48]。イメージ動物はカバ[48]
隙っ歯とビール樽のような出っ腹が特徴の大男。黒い顎ひげを生やしており、登場初期はそれほど長くはなかったが、新世界編では顔と同じぐらいの長さになっている。初登場時は黒いバンダナに白いシャツというラフな服装だったが、次第に黒いコートや海賊帽などを被り、腰に酒瓶や拳銃を揃え、指輪やネックレスといった大量の宝飾品を身に着けるようになった。新世界編では富と勢力を拡大させており、海賊島を「黒ひげ王国」という名の国家にしようと考えている。
「海賊王」という野望達成の為には一切の手段を選ばない残忍な性格で、世界規模の暴挙を繰り返す悪辣かつ凶悪な男[注 31]。だが、「人の夢」を謳い上げるなど心中には海賊としての確固たる信念を宿しており、インペルダウンLEVEL6の凶悪な囚人を味方につけるカリスマ性も見せている。また、豪快さと同時に計算高い一面も併せ持つ。一方で、白ひげからは能力への過信と軽率さが弱点と指摘されている。睡眠を全く必要としない特異体質で、生まれてから一度も眠ったことがないという[注 32]。マルコ曰く「体の構造が異形」らしく、悪魔の実の能力を2つ取り込めるなどその全貌には多くの謎が存在し、シャンクスやジンベエといった大物海賊や五老星などからも危険視されている。笑い声は「ゼハハハハ」。
悪魔の実の歴史上で最も凶悪とされる自然系悪魔の実「ヤミヤミの実」の能力者。闇の引力で全ての物体を引き込む「人間」。他の自然系とは異なり、あらゆる攻撃を一切受け流せず、引力によって常人以上の痛みを引き込んでしまうリスクがある。だがその反面、相手の能力を封じてその実体に触れることができ、物理攻撃が効かない能力者にもダメージを与えられる大きい利点も存在する。
元はとある島の孤児で、28年前の少年時代に、行く当てがないからと頼み込み白ひげ海賊団に加わった。以降20年以上も所属していたが、その理由はヤミヤミの実が手に入る公算が最も高いと踏んでいたためであった[注 33]。能力者になる以前は鉤爪を武器にしており、シャンクスの左目に3本傷を負わせている。4番隊隊長サッチがヤミヤミの実を手に入れると、彼を殺害して実を奪い逃亡[注 34]。海賊王の座を狙って黒ひげ海賊団を結成し、たった5人でドラム王国を滅ぼした。
ジャヤのモックタウンでルフィと居合わせ、価値観は違えど自身と同じく夢に対する姿勢を垣間見た上でルフィの器の大きさを認め、ベラミーの挑発に耐え切ったルフィらを激励した。その後、ルフィの懸賞金額を知り首を狙うが、空島へ逃げられてしまった。エニエス・ロビー崩壊後、後に「バナロ島の決闘」と呼ばれる死闘の末にエースに勝利し、彼を政府に引き渡し、クロコダイルの後任として元懸賞金0ベリーながら七武海に加盟した。
七武海加盟後、召集に応じマリージョアに姿を見せたが、開戦直前に一味を引き連れてインペルダウンへ侵入。獄内でルフィと鉢合わせ一触即発となるが、ジンベエの仲裁で中断する。その後マゼランの毒を受け瀕死となるが、シリュウの持ってきた解毒剤によって命を取り留める。真の目的であるインペルダウンLEVEL6に辿り着くと、獄中で囚人達に殺し合いをさせ、生き残った4名の伝説級の囚人とシリュウを引き連れてマリンフォードへと現れ、七武海の称号返上を宣言。白ひげに一騎討ちを挑むも、能力を過信した隙を突かれ、成す術なく圧倒される。しかし、白ひげが仲間に手を出させなかったのに対して自身は仲間に加勢を求め、一味全員で総攻撃を掛け、既に瀕死の状態であった白ひげを絶命に追い込んだ。そして、謎の手段を用いて白ひげの遺体から「グラグラの実」の能力を奪い、自分の時代の到来を宣言、世界中を恐怖で震撼させた。即座にマリンフォード壊滅に向けて動き出すが、戦場にシャンクスが現れると、目的を果たしたとしてマリンフォードから去って行った。
終戦後、新世界へ進出。ある燃える島でジュエリー・ボニーを捕らえ、海軍に対し軍艦一隻との交換取引を行おうとしたが、赤犬が軍艦に乗っており海軍には取引をする気が無いことがわかると、ボニーを置き去りにして早々に退散した。
頂上戦争から1年後、マルコ率いる白ひげ海賊団残党との「落とし前戦争」を制し、白ひげに代わる新たな四皇の一人と位置づけられるようになる。また、ロッキーポート事件が起きた同時期に王直を倒し、海賊島ハチノスに拠点を移す。
ドレスローザ編では、かつてのエースの能力である「メラメラの実」を手に入れるため、バージェスをドレスローザに送り込む[注 35]。ゾウ編ではバージェスからの情報によって判明した革命軍の本拠地「バルティゴ」を襲撃し、CPとの衝突後逃走した。ホールケーキアイランド編後、新聞で「5番目の海の皇帝」と呼ばれるようになったルフィに対し、まだそう呼ばれるのは早いと評した。ワノ国編では、ハチノスに乗り込んできたモリアを仲間に勧誘する。世界会議が終わった後、海軍を出し抜いてハンコックのメロメロの実の能力を奪おうとアマゾン・リリーを襲撃し、手勢を全て石にされつつもハンコックを拘束。レイリーの仲裁でアマゾン・リリーから手を引いたが、800人の海兵を攫おうとし、身代わりを申し出たコビーを連れ去った。エッグヘッド編では、カイドウを倒してロード歴史の本文を手に入れたルフィ・キッド・ローの三人を狙い、ワノ国から北東の進路にある勝者島でハートの海賊団と衝突し勝利した。
『ONE PIECE novel A 2』では、白ひげ海賊団に入ったばかりのエースの世話係を任され、身元預かり人となったサッチとの三人で行動することが多かった。
モデルは実在した海賊である“黒髭”エドワード・ティーチ[49]

10人の巨漢船長

ジーザス・バージェス
声 - 稲田徹
黒ひげ海賊団操舵手→黒ひげ海賊団一番船船長兼操舵手[44]。異名は「チャンピオン」。懸賞金2000万ベリー(超新星編)[44]
「偉大なる航路」出身[44]。27歳→29歳[44]。誕生日は12月25日[22]。身長355cm[44]やぎ座[44]。血液型F型[44]。好物はプロテイン[44]
プロレスラーのような覆面とチャンピオンベルトを身に着けた大男。ワノ国編後はサボとの戦いによる怪我の影響か、顔の右半分を金属製のマスクで固定している。好戦的で、自分の強さを周囲にアピールしたり、わざわざ相手を挑発したりと何かと人の目を引く行動を取る。笑い声は「ウィーハハハ」。
家屋を丸ごと持ち上げ投げつける常人を超える腕力と、岸壁を助走抜きで軽々と跳ねて回る脚力の持ち主。その剛腕から放たれる衝撃波は距離を置いた相手をも一瞬で薙ぎ倒す事ができる。ワノ国編後、能力者狩りによって超人系悪魔の実「リキリキの実」の能力者となり、元々の腕力がさらに増強され、山を軽々と持ち上げる程の驚異的な怪力を手に入れた。「武装色の覇気」の使い手。
モックタウンでは街の海賊たちを相手に暴れ回り、力自慢をしていた。
新世界編では、一番船船長を担っている。ドレスローザ編では、優勝賞品のメラメラの実を狙いコリーダコロシアムの剣闘会に覆面の男Mr.ストアとして出場し、圧倒的な強さでAブロックを制し正体を明かした。決勝戦のバトルロイヤルでは、サボに右腕の防具を破壊された上に、サボがリングを破壊したことで場外負けとなり、メラメラの実入手に失敗。「鳥カゴ」内の決戦ではしばらく戦況を窺い、ドフラミンゴとの戦いでルフィが弱ったところを狙うも、彼を守るために現れたサボに撃退される。最後にサボを挑発して動揺を誘い、メラメラの実を奪おうとするも「火拳」を喰らい、完全敗北した。しかし、重傷を負いながらも執念で革命軍の船の船底に忍び込み、革命軍の総本部バルティゴを突き止めた。
シリュウ
声 - 菅生隆之
黒ひげ海賊団二番船船長。元インペルダウン看守長。異名は「雨のシリュウ」。
「偉大なる航路」出身[42]。42歳→44歳[42]。誕生日は6月11日[22]。身長340cm[42]ふたご座[42]。血液型X型[42]。好物はビーフステーキレア[42]
インペルダウン時代、マゼランと共に二枚看板と謳われた剣士。実力はマゼランとほぼ互角で、勤務時間が短い彼よりも厄介な存在とされていた。しかし、気が向くままに囚人を大量に虐殺し続けたために、マゼランから宣告猶予の死刑囚としてLEVEL6に幽閉されていた。黒ひげ海賊団加入後も、インペルダウンの制服をデザインを変えてそのまま着ている[注 36]。葉巻を愛飲している。
武器は名刀「雷雨(らいう)」[42]。ワノ国編では、アブサロムから能力を奪って超人系悪魔の実「スケスケの実」の能力者となっている。
インペルダウン編で、ルフィらの騒動の対処に追われるマゼランにより、侵入した黒ひげを止めるため釈放されるが、マゼランの命令を無視しインペルダウンを裏切る。その後、マゼランの毒に侵された黒ひげと遭遇し、その器を認めて命を助け、黒ひげ海賊団に入団した。
新世界編では二番船船長を担っている。エッグヘッド編では、ハチノスに攻め込んできたガープを背後から襲い、深手を負わせる。
ヴァン・オーガー
声 - 高塚正也
黒ひげ海賊団狙撃手→黒ひげ海賊団三番船船長兼狙撃手[44]。異名は「音越(おとごえ)」。懸賞金6400万ベリー(超新星編)[44]
「東の海」出身[44]。25歳→27歳[44]。誕生日は10月5日[22]。身長340cm[44]てんびん座[44]。血液型X型[44]。好物は運任せの闇鍋[44]
眼鏡をかけており、右目のレンズがスコープになっている。時折、運命について詩の一節のような言葉を吐く。落ち着いた面持ちをしているが、エースが黒ひげの勧誘を断るや否や真っ先に発砲するなど、好戦的な面を窺わせる。
武器は長い銃身をもつ銃「千陸(せんりく)」[26]を使い、水平線の彼方にいる望遠鏡でも見えない鳥を撃ち落とすほどの狙撃力と視力を誇る。アニメではルフィが「ギア4」でようやく倒せたシャーロット・クラッカーのビスケット兵を弾丸1発で破壊している。ワノ国編後、能力者狩りによって超人系悪魔の実「ワプワプの実」の能力者となり、自在に瞬間移動をする事が出来るようになった。
表紙連載『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』では、クザンと共にショコラタウンを襲撃し、プリンを誘拐した。
アバロ・ピサロ
声 - 田中一成(484話 - 513話)→高塚正也(917話 - )
黒ひげ海賊団四番船船長[42]。インペルダウンLEVEL6に幽閉されていた元囚人。異名は「悪政王」。
「北の海」出身[42]。40歳→42歳[42]。誕生日は9月30日[22]。身長505cm[42]てんびん座[42]。血液型X型[42]。好物はフカヒレのスープ[42]
下向きの三日月のような髭に、ライオンのたてがみのような髪が特徴。頭には角を取り付けている。マリンフォードでは、元囚人の4人の中で唯一囚人服を着ていなかった。語尾に「ニャー」がつく。かつて、とある王国を武力で蹂躙し王座に就くが、悪政の限りを尽くして国民を苦しめ、反乱を起こされた[42]
超人系悪魔の実「シマシマの実」の能力者。島やそれに付随する建築物と同化して自在にその形状を操る「人間」。同化している間は、その島で起きている事を把握でき、それによって海賊島を監視下に置いている。ただし、同化している島を破壊されると能力者本体もダメージを負ってしまう。
エッグヘッド編では、ハチノスに現れた海軍を島と同化して沈めようとするが、ガープとコビーの拳に退けられた。
ラフィット
声 - 松野太紀
黒ひげ海賊団航海士[26]→黒ひげ海賊団五番船船長兼航海士[44]。異名は「鬼保安官」。懸賞金4220万ベリー(超新星編)[44]
「西の海」出身[44]。39歳→41歳[44]。誕生日は3月13日[22]。身長340cm[44]うお座[44]。血液型X型[44]。好物はロリポップキャンディ[44]
シルクハットを被りステッキを持っている。常に物腰柔らかで丁寧口調だが、他の面々に劣らぬ残虐性を秘めている[注 37]。かつては「西の海」の保安官で、度を越えた暴力で国を追われた。
腕を翼に変形させて飛行する悪魔の実の能力を持つ。また、催眠術を使うことができる。
ジャヤ編でマリージョアを訪れ、黒ひげをクロコダイルの後任の七武海に推薦した。頂上戦争の際は動力室の海兵に催眠をかけ、正義の門を開けさせた。
新世界編では五番船船長を担っている。ドレスローザ編では負傷したバージェスを出迎えに行ったが、入れ違いになった。
カタリーナ・デボン
声 - 斉藤貴美子
黒ひげ海賊団六番船船長[42]。インペルダウンLEVEL6に幽閉されていた女海賊。異名は「若月狩り(みかづきがり)」。
「南の海」出身[42]。34歳→36歳[42]。誕生日は3月29日[22]。身長361cm[42]おひつじ座[42]。血液型F型[42]。好物は若鳥のささ身[42]
「史上最悪の女囚」と称される女海賊。美に対し異常な執着を見せ、狩り取った美女達の首をコレクションするという趣味を持つため、世界中の女性達に恐れられている[42]。武器は[42][注 38]。笑い声は「ムルンフッフッフッ」。
動物系幻獣種の悪魔の実「イヌイヌの実 モデル“九尾の狐」の能力者。他人の姿に変身することができる。
新世界編では、六番船船長を担っている。ワノ国編第一幕幕間では、アブサロムの姿に変身してモリアを欺いた。世界会議終了後、アマゾン・リリー襲撃に同行するが、ハンコックによって石化させられた。
当初は美女としてデザインされたが、黒ひげ海賊団のコンセプトに合わないとして、現在の容姿に変更された[43]
サンファン・ウルフ
声 - 小野健一
黒ひげ海賊団七番船船長[42]。インペルダウンLEVEL6に幽閉されていた海賊。巨人族[42]。異名は「巨大戦艦」。
「西の海」出身[42]。97歳→99歳[42]。誕生日は3月2日[22]。最大身長180m[42]うお座[42]。血液型S型[42]。好物は海王類の塩焼き[42]
通常の巨人族の10倍以上もある、途方もない巨体を持つ男[注 39]。この大きさは悪魔の実の影響によるもので、その脅威から「巨大戦艦」の異名をつけられた[42]おにぎりのような顔立ちをしている。語尾に「つった」がつく。
超人系悪魔の実「デカデカの実」の能力者。身体を巨大化させることができる「巨大化人間」。
エッグヘッド編では、ハチノスに攻め込んできたガープによって海まで吹き飛ばされる。
バスコ・ショット
声 - 龍田直樹
黒ひげ海賊団八番船船長[42]。インペルダウンLEVEL6に幽閉されていた海賊。異名は「大酒のバスコ・ショット」。
「南の海」出身[42]。36歳→38歳[42]。誕生日は8月5日[22]。身長573cm[42]しし座[42]。血液型X型[42]。好物は紹興酒[42]
異名の通り大酒飲みで、常に酔っ払っている長鼻の大男[注 40]。道化師のような装いをしている。巨大な瓢箪を背負っている。詳しい経歴や実力は不明[42]。笑い声は「トプトプトプ」。
超人系悪魔の実「ガブガブの実」の能力者である「酒人間」。能力の詳細は不明。
世界会議終了後、アマゾン・リリー襲撃に同行するが、ハンコックによって石化させられた。
ドクQ
声 - 内田直哉
黒ひげ海賊団船医→黒ひげ海賊団九番船船長兼船医[44]。異名は「死神」。懸賞金7200万ベリー(超新星編)[44]
「北の海」出身[44]。26歳→28歳[44]。誕生日は10月18日[22]。身長342cm[44]てんびん座[44]。血液型S型[44]。好物は爆弾の入っていないリンゴ[44]
生まれつき極度の虚弱体質で、同様に病弱なのストロンガーに乗っている。しかし黒ひげからは、それを鑑みられず雑に扱われることが多い。全てのことは最初から決まっていると信じる運命論者。食べると爆発するリンゴを持ち歩いており、モックタウンでは、普通のリンゴと混ぜて配っていた。武器は大鎌。
ワノ国編後、能力者狩りによって超人系悪魔の実「シクシクの実」の能力者となる。「女になる病」など様々な病気を生み出して人々に伝染させることができる。ただし、覇気でその病を打ち破られるとその病の抗体ができて、その抗体も他者に伝染する。
ストロンガー
ドクQの愛馬。誕生日は4月16日[22]おひつじ座[44]。好物は爆弾の入っていないニンジン[44]
ワノ国編後、能力者狩りによって動物系幻獣種の悪魔の実「ウマウマの実 モデル“ペガサス」の能力者となり、背中から翼を生やして飛行できるようになった。
ハートの海賊団との戦いでローに両断された。
クザン
黒ひげ海賊団十番船船長。元海軍本部大将「青雉」。

船員 

キキパツ[51]
黒ひげ海賊団船員。わたあめのような髭を生やした男。樽のビールが好きで、飲むと鼻が赤くなってしまう[51]
トリ[51]
黒ひげ海賊団船員。金髪の女。酒に強い。
マキ[51]
黒ひげ海賊団船員。帽子を被った紫髪の女。

黒ひげ海賊団傘下

桃ひげ
声 - 中村浩太郎
桃ひげ海賊団船長。懸賞金5200万ベリー。誕生日は3月27日(さくらの日)[10]
左右に広がった桃色の口ひげを生やした男。笑い声は「モモハハハ」。
世界会議で王族や兵士の大半が不在となったルルシア王国を襲撃するが、革命軍によって撃退され、住民たちに身柄を引き渡された[注 41]

CROSS GUILD(クロスギルド)

麦わらの一味がワノ国にいる間に台頭してきた会社。名のある海兵に懸賞金を掛け、仕留めた者に賞金を支払う「海兵狩り」事業を行っている。この事業には既に多くの闇の組織が出資しており、これまで賞金首を追う立場であった海兵が逆に民間からの暗殺に怯える世の中になった。海賊旗はバギー海賊団の海賊旗と、バロックワークスのシンボルを合体させ、更に頭上からミホークの黒刀「夜」を突き刺した様なドクロマーク。海賊船は「ビッグトップブラスター号[20]で、船首はバギーを模したものとなっている。クロコダイルミホークによって共同で設立され、さらにバギーの海賊派遣会社「バギーズ デリバリー」を吸収。しかし、バギーの部下がバギーが一番目立つように会社のビラをデザインしたため、バギーが社長でクロコダイルとミホークはその部下と認識され、バギーは四皇入りすることになった。

クロコダイルとミホークは圧倒的な力を備えた「理想郷」づくりを計画していたが、バギーの宣言により、「ひとつなぎの大秘宝」争奪戦へ乗り出すことになる。

バギー
声 - 千葉繁木村昴(少年期〈959話 - 〉) / 演 - ジェフ・ワード
バギー海賊団船長→海賊派遣会社「バギーズ デリバリー」座長→CROSS GUILD社長。四皇の一人。元ロジャー海賊団見習い。元王下七武海。異名は「道化のバギー」(初登場時)→「千両道化のバギー」(新世界編)。元懸賞金1500万ベリー→31億8900万ベリー。
「偉大なる航路」出身[31]。37歳→39歳[2]。誕生日は8月8日(バラバラ=8、8)[52]。身長130cm(13歳時)[30]→192cm[31]しし座[31]。血液型F型[31]。好きな食べ物はホットドッグ[31]。嫌いな食べ物はトマト[30]。趣味は宝の地図集め[30]。イメージ動物はパンダ[30]
ピエロのような顔立ちをした男。赤くて丸い大きな鼻にコンプレックスを抱いており、鼻のことに触れられると激怒する[注 42]。卑怯かつ残忍で利己的ながら、派手好きでノリがよく間抜けな一面もある。能力を駆使した奇策に長けており、狡猾な手を使うことも厭わない。実力は高いとは言えないが、高いカリスマ性を持ち、部下からは異常なまでに慕われている。海賊は宝が全てと考えており、望みは世界中の財宝を手に入れること。笑い声は「ぎゃはははは」。口癖は「ハデに - 」。
超人系悪魔の実「バラバラの実」の能力者。体をバラバラに分離させることができる「バラバラ人間」[注 43]。斬撃は一切効かず、格闘戦でも相手の攻撃に合わせ体を切り離すことで回避できる。一定の範囲なら自由に体のパーツを浮遊させ操れる[注 44]。ただし、足を浮遊させることはできない。武器には複数のナイフを用いる。大砲好きな海賊として知られ、町1つを消し飛ばせる砲弾「特製バギー玉」を所持する。後に、バギー玉の破壊力を維持したまま、小型化した新爆弾「特製マギー玉」を靴に仕込んでいる。
ロジャー海賊団最年少乗組員で[30]、30年以上前からロジャー海賊団に見習いとして所属していた[注 45]。同じく見習いで、同い年のシャンクスとは些細なことでケンカばかりしていたが、彼のあまりの有望さから海賊王の夢を捨てていた。27年前[30]、敵船から手に入れた宝の地図と破格の値段で売れる「バラバラの実」を隠し持って脱走を図っていた際に、突然後ろからシャンクスに話しかけられたことに驚いて誤って実を食べ、同時に地図を海に落としてしまった。このことから海中の財宝を諦め、海上の全ての財宝を手にすることを目指すようになり、現在もシャンクスを逆恨みしている。当時から戦闘には消極的だったが、白ひげには顔を覚えられていた。ラフテルへの航海では直前に高熱を出してしまい、同行することはできなかった。24年前のロジャー処刑後、シャンクスから仲間に誘われるが拒否し[注 46]、自身の海賊団を旗揚げして「東の海」では数少ない懸賞金1000万越えの海賊として名を馳せていた[注 47]
オレンジの町を襲撃中、自身が持つ「偉大なる航路」の海図を狙ったナミと、その争いに巻き込まれたルフィと戦うが、バラバラ状態の時に体の大部分をナミに奪われ、ルフィの「ゴムゴムのバズーカ」により吹き飛ばされて敗北。表紙連載『バギー一味冒険記』での大冒険の末、アルビダと手を組み、一味と合流する。その後、ルフィへの復讐を企みローグタウンでルフィを処刑しようとしたが、突然の落雷により失敗。スモーカーに一時捕らえられたが、嵐に乗じて脱出し、ルフィを追いかけて「偉大なる航路」に突入する。
アラバスタの事件後に偶然エースと遭遇し、彼を交えて宴をする。後にキャプテン・ジョンの宝の洞窟と勘違いして海軍の駐屯所に乗り込んでしまい、逮捕される[29]。インペルダウンLEVEL1に収監されたが、脱獄する最中潜入していたルフィと再会し、キャプテン・ジョンの財宝の在り処を示すトレジャーマークを貰ったことでエース救出を手伝うことになる。獄内で出会ったMr.3と意気投合すると、ルフィらが起こした騒動を利用して脱獄に成功。ルフィと共にインペルダウン大量脱獄事件の主犯とされ、隠していた過去の経歴が海軍に知られてしまった。
マリンフォード頂上戦争では、当初怖気づいていたが、白ひげからの要請でエース救出に手を貸す。映像電伝虫を探る中でルフィに身代わりにされ、そのままミホークと対決するが、敢えなく敗北。その後、電々虫で世界に映像を中継しようとし、青雉によって氷漬けにされたが、赤犬の攻撃の余波で復活。白ひげの死後は一目散に逃げ出し、その途中で偶然空中で受け止めたルフィとジンベエをローに引き渡した。さらに戦場に現れたシャンクスと24年ぶりに再会し、彼の頼みでルフィに麦わら帽子を届けた。終戦後、Mr.3や囚人たちを連れ、再び一味と合流した。
新世界編では王下七武海に加盟しており、さらに海賊派遣会社「バギーズ デリバリー」の座長となっている。異名は「千両道化」に変わり、「伝説を生きる男」と称されている。世界会議での七武海制度撤廃により称号を剥奪され、海軍にカライ・バリ島を包囲される。そんな中、大金を借りていたクロコダイルが現れ、借金返済の代わりに「CROSS GUILD」に協力。しかし、バギーが一番目立つよう部下がビラをデザインしたため、世間にはクロコダイルとミホークを従えたと認識され、四皇の一人に認定される。形だけの社長として2人からはぞんざいな扱いを受けているが、彼らの回りくどい方針に痺れを切らして海賊王への野望を打ち明け、「ひとつなぎの大秘宝」争奪に乗り出すことを宣言する。
アニメSP『3D2Y』では、バーンディ・ワールドへの対抗策として召集され、手柄を立てるためワールドの海賊船「グローセアデ号」に乗り込む。ワールドの部下ガイラムと交戦し、ワールドに敗れ意識を失ったルフィを無理やり起こし、奮い立たせた。ワールドはルフィが倒したが、海軍がルフィの存在を確認していなかったため、新聞にはバギーがワールドを討ち取ったと報じられた。
劇場版『STAMPEDE』では、海賊万博の主催者ブエナ・フェスタから会場の警備を依頼される。フェスタのアジトに潜り込み深手を負ったローを追うも、取り逃がす。お宝争奪戦では真っ先に宝を手に入れ、中身を目撃する。ロジャー海賊団時代の元同僚ダグラス・バレットが現れると、宝を放棄し島からの脱出を図ろうとしたが、途中スモーカーやハンコックに捕まり、その成り行きでルフィとバレットとの戦いに巻き込まれた。
ジュラキュール・ミホーク
CROSS GUILD幹部。
クロコダイル
CROSS GUILD幹部。
モージ
声 - 宗矢樹頼
バギー海賊団副船長。異名は「猛獣使いのモージ」。懸賞金なし[31]
「東の海」出身[31]。27歳→29歳[31]。誕生日は10月1日[22]。身長197cm[31]てんびん座[31]。血液型S型[31]。好物は漬物[31]
「どんな動物も手なずけることができる」と豪語する猛獣使いで[注 48]、ライオンのリッチーを飼い馴らす。着ぐるみを着たような風貌をしているが、地毛である[28]。戦闘時はリッチーに敵を襲わせる他、蹴りやムチを使用。
オレンジの町では、シュシュの守ってきたペットショップを燃やしたため、ルフィの怒りを買い殴り倒された。バギーが飛ばされた後の表紙連載『バギー一味冒険記』では、次期船長の座を賭けカバジと12時間に渡る激闘を繰り広げたが、寝ぼけたリッチーにまとめて倒された。ローグタウンではゴーイングメリー号に火を点けようとしたが、突然の嵐で火が消えてしまい失敗し、濡れた地面に足を滑らせメリー号に頭をぶつけ気絶した。
頂上戦争後に加入した大物囚人たちのバギーへの盲信ぷりにはカバジと共に内心呆れつつも、Mr.3と異なりとりあえず場の空気に合わせている。新世界編では、かなり太った体型になっている。
リッチー
声 - 稲田徹
モージが操るライオン
誕生日は7月23日[22]かに座[31]。好物は肉[31]
鋼鉄製の檻を一撃で破壊するほどのパワーを持つが、頭は悪く、大抵食べることしか考えていない。登場初期はライオンらしい恐ろしい風貌や凶暴性を見せていたが、話が進むにつれて愛嬌ある風貌になったり二足歩行で立ったりと、人間味溢れるようになる。
オレンジの街ではルフィに敗れた。バギーが吹っ飛んだ後の表紙連載『バギー一味冒険記』では、船長の座を争うモージとカバジを寝ぼけながらに倒し、一時的に船長になった。その後、クマテ族にやられたところをバギーに助けられた。新世界編では、モージと同じく太っている。
カバジ
声 - 遠藤守哉
バギー海賊団参謀長(No.2)。異名は「曲芸のカバジ」。懸賞金なし[31]
「東の海」出身[31]。32歳→34歳[31]。誕生日は9月8日[22]。身長208cm[31]おとめ座[31]。血液型X型[31]。好物はポップコーン[31]
左だけ長い前髪と長いマフラーが特徴の剣士。一輪車独楽を駆使し、曲芸師の如く戦う。相手の弱みに付け込み、味方を盾にする卑劣な性格。バギーへの忠誠心は厚く、バギーがインペルダウンに収監されたときは奪還に向かおうとしていた。
オレンジの町では同じく剣士であるゾロと対峙し、バギーから受けた傷を執拗に狙ったが、格の差を見せつけられ敗北した。以降、バギー同様麦わらの一味(特にゾロ)への復讐を誓う。ローグタウンでは、処刑台に乗ったルフィを拘束した。
新世界編では、バギーズデリバリーの幹部になっている。
アルビダ
声 - 松岡洋子 / 演 - イリア・イソレリス・パウリーノ
アルビダ海賊団船長。通称「レディー・アルビダ」。異名は「金棒のアルビダ」。懸賞金500万ベリー[37]
「東の海」出身[31]。25→27歳[31]。誕生日は3月14日[22]。身長198cm[31]うお座[31]。血液型S型[31]。好物は美肌効果のあるベリーやベリー酒[31]
金棒を武器とする女海賊。初登場時は太った醜女だったが、本人は「この海で一番美しいものは自分」と豪語する。後に「スベスベの実」を食べたことで、別人の如く体型が変わり、性別問わず魅了する「絶世の美女」になった[注 49]。部下への暴力を平然と行う残忍な性格だが、バギー達よりは落ち着いた面があり、ノリで行動しがちな彼らに常識的なツッコミを入れたりしている。バギー海賊団員からの呼称は「アルビダ姐さん」。
超人系悪魔の実「スベスベの実」の能力者。あらゆるものをスリップさせる、摩擦ゼロのスベスベ肌を持つ。
間違えて海賊船に乗ってしまったコビーを、海の知識があったことから、命を助ける代わりに2年間航海士兼雑用としてこき使っていた。アジトにしていたゴート島で、偶然迷い込んだルフィをコビーが雇った賞金稼ぎと勘違いして戦うが、敗北。自分の美貌を初めて殴ったルフィの強さに惹かれ、彼を追うようになった。
その後、経緯は描かれていないが悪魔の実を食べ、現在の姿になる。表紙連載『バギー一味冒険記』で、漂流していたバギーを助けて彼と同盟を組み、ローグタウンでルフィを見つける。しかし逃げられてしまい、ルフィ達を追うために、バギーたちと共に「偉大なる航路」に突入する。
「偉大なる航路」突入後、バギーが海軍に捕まった際は、あっさりとバギーを見捨て、救出を試みたカバジたちに諦めるよう促した。マリンフォード頂上戦争終結後、復帰したバギーを涙ながら出迎えたカバジたちの変わり身の早さや、バギーよりも高額の賞金首が大量に入団してきたことに呆れていた。
新世界編では、バギーズ デリバリーの幹部を経て、CROSS GUILDのメンバーになる。
名前の由来は、女海賊アルビダ[55]
ギャルディーノ
CROSS GUILD社員。バギーズ・デリバリー幹部。元B・Wオフィサーエージェント「Mr.3」。頂上戦争終結後、バギーの仲間に加わる。
ダズ・ボーネス
CROSS GUILD社員。

元四皇

白ひげ海賊団 / ビッグ・マム海賊団 / 百獣海賊団

白ひげ海賊団

エドワード・ニューゲート率いる海賊団。海賊旗は三日月型の白ひげが描かれたドクロマーク(当初は後ろにが書かれていたが、後に骨十字に変更された[注 50])。本船はを象った船首の「モビー・ディック号」。加えて、似たデザインの船を複数持つ。

船員は約1600名で、16の部隊に分かれている[26][注 51]。さらに、新世界で名を馳せる43の海賊団を傘下に従えており、傘下を含めた兵力は5万人に及ぶ[56]。「世界最強の男」たる白ひげを筆頭に、世界有数の実力ある海賊たちが集う。仲間を「家族」と想う白ひげの心意気は一味全体に浸透しており、鉄の団結力を誇る。なお、隊の番号と個々の実力は比例せず、隊長達は番号に関係なく同じ地位である[46]。白ひげの考えで女性の戦闘員は一人も船に乗せず、白ひげを看護していた船医チームの女性たちも頂上戦争直前には船から降ろしている[57][注 52]。白ひげの老いによりここ数年は鳴りを潜めていたが、彼を知る者たちは今でもその恐ろしさを語り継いでいる。

物語当初の船員のうち、2番隊隊員マーシャル・D・ティーチは4番隊隊長サッチを殺して脱走・脱退。船長エドワード・ニューゲートと2番隊隊長ポートガス・D・エースはマリンフォード頂上戦争において戦死した。頂上戦争から1年後、マルコ率いる残党達は援軍と共に黒ひげ海賊団に戦いを挑んだが、惨敗を喫した(落とし前戦争)。それ以来一味は散り散りとなり、隊長達の消息は途絶えてしまっている。

本隊

エドワード・ニューゲート
声 - 有本欽隆(151話 - 567話)→大友龍三郎(962話 - )[注 53]
白ひげ海賊団船長。四皇の一人。元ロックス海賊団船員。通称「白ひげ」。懸賞金50億4600万ベリー[注 54]
新世界「スフィンクス」出身[3]。72歳没。誕生日は4月6日(46=しろ)[1]。身長666cm[3]おひつじ座[3]。血液型F型[3]。好きな食べ物は、安い食べ物[3]。嫌いな食べ物はコピ・ルアク[30]。趣味は貯金[30]。イメージ動物は白鯨[30]
大海賊時代の頂点に君臨する「世界最強の海賊」。かつて海賊王ロジャーと唯一互角に渡り合い、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」に最も近い存在とされ、その伝説的・怪物的な雷名は世界中の海賊や人々から恐れられていた。一方、魚人島を始め多くの島を見返りなしで自身のナワバリとし、その威名による抑止力でその他の悪党から守っていた[注 55]三日月のような白い口ひげを蓄えた、常人の数倍はある体躯の筋骨隆々の大男で、頭に黒いバンダナを巻いており、地肌に直接コートを羽織っている[注 56]。背中には白ひげ海賊団のマークが入っている。現在は老齢のためかかなり体調が悪化しており、普段は鼻のチューブや点滴など大量の医療器具を付けている。笑い声は「グララララ」。武器は最上大業物12工の一振りである巨大な薙刀むら雲切(むらくもぎり)」[60]
性格は豪快でシャンクスや海軍本部の三大将など世界的な大物を「ガキ」や「小僧」と呼ぶ。大の酒豪でもあり、看護師から酒量を制限するように言われても意にも介さない。財宝に対する執着は全くなく、仲間を「家族」として何よりも大切に想い、船員のことを「息子」と呼ぶ。長所短所を含め、息子らの事を知り抜く観察眼と懐の大きさを併せ持っており[注 57]、船員や傘下の海賊達からは「オヤジ」と呼ばれ、絶大な尊奉の念を抱かれている。それゆえ「仲間殺し」を一味最大唯一のタブーとしており、「白ひげは仲間の死を許さない」ということは世界的に知られている[注 58]。歴史にも詳しく、ルナーリア族の知識もある。
超人系悪魔の実「グラグラの実」の能力者。振動を起こすことができる「地震人間」。空間を殴りつけ大気にヒビを入れることで「地震」「津波」「衝撃波」を発生させ、拳や薙刀に凝縮した振動を纏わせて破壊力を増大させたり、空間を掴んで揺らすことで島や海をも傾かせることもできる。超人系悪魔の実の中でも最強とされ[45]、「世界を滅ぼす力」とまで称される能力。「覇王色の覇気」の持ち主。巨人族の振りかざす刀や外輪船を片手で止めるほどの超怪力と、満身創痍になりがらも敵を薙ぎ払う圧倒的な生命力の持ち主でもある。
元は新世界の貧しい島の孤児だった。幼少期に海に出て海賊になってからも故郷を気にかけ、自分が故郷に作った小さな村に生涯、自分の宝を貢いでいた[注 59]。一海賊団の船員として活動していた若い頃から家族を欲しがっており、財宝よりも憧れていた。ロックス海賊団壊滅後は、自身の海賊団を立ち上げ、ロジャーと幾度も死闘を繰り広げる好敵手関係になる。
30年前、漂着したワノ国で光月おでんと出会い、彼を「弟」として仲間に加えた。26年前、ロジャー海賊団と3日3晩に渡る激闘を繰り広げた後、ロジャーにおでんを強引に引き抜かれた[注 60]。自首する直前のロジャーと酒を酌み交わした際に、「ひとつなぎの大秘宝」や「Dの意志」の真実を教えられ、さらに「ラフテルへの行き方を教えようか」と提案されたが、興味がないと断った。また、ネプチューンとは友情の盃を酌み交わしており、大海賊時代が始まったことで魚人島が荒れた際、海賊たちを蹴散らし自身のナワバリにした。
ティーチがサッチを殺害し逃亡した際、落とし前をつけようとするエースを制止するが、エースは振り切って飛び出してしまう。後日シャンクスに「エースを止め、黒ひげから手を引け」と直談判されるが、自分の指示で追わせたとして全く聞き入れなかった。
黒ひげに敗れたエースが世界政府により公開処刑にかけられると、エースを奪還するため総力を挙げてマリンフォードに攻め入り、大津波を起こして「マリンフォード頂上戦争」の戦端を開く。序盤はモビー・ディック号から全軍の指揮を執り、ロンズ中将を倒した後、途中戦場に乱入したルフィやバギー達と共闘する。戦争が佳境となった時、海軍に騙されていたスクアードに刃を立てられるが[注 61]、それを機に出陣。体調の悪化と多くの傷に苦しめられ満身創痍となりながらも、海兵達を薙ぎ払い、大将赤犬・青雉と互角以上に打ち合った。エース解放後は己の死期と時代の変わり目を悟り、仲間達を逃がすために捨て身の殿を務めんとする。エースの死後は怒りを露わにして赤犬に襲い掛かり、赤犬の反撃で自らの頭部半分[注 62]を失ってもなお、赤犬へ渾身の一撃を叩き込んで地割れに叩き落とし、更に海軍本部の要塞を半壊させた。その後現れたティーチとの戦いでは能力を封じられてもなお格の違いを見せ付け圧倒したが、黒ひげ海賊団の一斉攻撃を受けて限界に達し、死に際に「ひとつなぎの大秘宝」の実在を世界中に宣言し、家族たる仲間達へ感謝しながら立ち往生を遂げた[注 63]。遺体はシャンクスに引き取られ、エースと共に自らの故郷の近くに埋葬された[注 64]
新世界編では、実の息子とされるウィーブルが登場しているが、詳細は不明。
名前の由来は、イギリスの海賊“黒髭”の本名とされるエドワード・ティーチ[49]。キャラクターのモデルは作者がよく行っていた飲み屋の主人(故人)[62]。豪快な性格や、酒好きで体を壊してしまい体中に管を通している点、それでいてなお酒を飲み続けている点が共通しており、実際に「ハナッたれ」や「アホンダラ」という言葉を他の客に使っていたという。
マルコ
声 - 森田成一
白ひげ海賊団1番隊隊長兼船医[30]。異名は「不死鳥マルコ」。懸賞金13億7400万ベリー[30]
「偉大なる航路」出身[3]。43歳→45歳[3]。誕生日は10月5日(「1」番隊隊長マルコ=05)[46]。身長203cm[3]てんびん座[3]。血液型X型[3]。好きな食べ物はパイナップル[3]。嫌いな食べ物はマメ[30]。趣味はバーのコースター収集[30]。イメージ動物はフェニックス[30]
パイナップルのような髪型をした細身の男。胸に簡略化した白ひげ海賊団のマークを入れている。新世界編では眼鏡をかけている。実力・人格ともに申し分ない白ひげ海賊団の事実上のNo.2で、白ひげや他のクルーからの信頼は厚い。海賊団の古株の一人で、30年前当時は見習いだった。自分たちのことを息子と呼んでくれる白ひげに大恩を感じている。語尾に「 - い」「 - よい」と付ける。
動物系幻獣種の悪魔の実「トリトリの実 モデル“不死鳥(フェニックス)”」の能力者[3]。「再生の炎」という青い炎を纏い、いかなる攻撃を受けても再生できる(ただし再生には限界がある)[45]。この特殊な炎は、「燃え広がる」「高熱」といった通常の炎の特性はなく[45]、他人に大きな影響を及ぼさないが自然治癒力を上げることができ、炎を相手にぶつけて物理的ダメージを与えることは可能。人獣型は、腕と足のみが不死鳥化した姿をしている。「武装色の覇気」の使い手。
頂上戦争では、開戦直後に白ひげを狙った黄猿の攻撃を防いで互角に打ち合い、包囲壁を超えた後は青雉からルフィを救った。その後、不死鳥化して処刑台に迫るが、ガープに撃退される。オリス広場での戦闘中、症状が悪化した白ひげに気を取られた隙を黄猿と中将オニグモに突かれ、海楼石の手錠をはめられてしまう。エースが致命傷を受けた直後、Mr.3により手錠を外されると、一味の指揮を執りながらエースとルフィを守るため赤犬と交戦。エースが事切れた後は、悲嘆に暮れる仲間達に対し、ルフィを守りぬけと檄を飛ばした。終戦後、シャンクスや一味の仲間達と共に、白ひげとエースの二人を白ひげの故郷の近くに埋葬した。
頂上戦争から1年後、残党を率い黒ひげ海賊団と激突したが、惨敗を喫した。その後は、白ひげの最後の形見とも言える、彼が自身の故郷「スフィンクス」に築いた村を守るため、医者としてその村で暮らす。カイドウと戦う同志を募るネコマムシから誘いを受けたが、白ひげの息子を名乗るウィーブルがいずれ自分やこの村を襲ってくることを危惧し、すぐに村を離れられないと断り、代わりに「遅れるが必ず行く」というルフィへの伝言を頼んだ。
ワノ国編では、鬼ヶ島への討ち入り当日にワノ国に到着し、ビッグ・マム海賊団の入国を阻止する。鬼ヶ島ではビッグ・マムに拘束されるも、ワンダ達の加勢で逃れる。ドクロドームのライブフロアに到着すると、麦わらの一味に加勢し、仲間の援護や治療を担う。長時間にわたってキングとクイーンを引き付けたことで体力の限界が迫り、ゾロが復活すると大看板の相手をゾロとサンジに託した。決戦の8日後、麦わらの一味より一足先にワノ国を発ち、赤髪海賊団の船に送ってもらい、スフィンクスに帰還。村の子供達やミス・バッキンから、自分の留守中の出来事を聞く。
ポートガス・D・エース
声 - 古川登志夫阪口大助(幼少期)
白ひげ海賊団2番隊隊長。元スペード海賊団船長。ルフィ・サボの義兄弟。ロジャーとルージュの息子。異名は「火拳のエース」。懸賞金5億5000万ベリー[63]
「南の海」バテリラ出身。20歳没。誕生日は1月1日(トランプのA=1)[64]。身長103cm(10歳時)[65]→185cm(超新星編)[64][3]やぎ座[3]。血液型S型[3]。好物はブートジョロキアペペロンチーノ(超新星編)[3]熊鍋(10歳時)[65]
オレンジ色のテンガロンハットを被り、上半身裸にハーフパンツ、赤い首飾りを身に着けている青年。顔には母譲りのそばかすがあり、背中には白ひげ海賊団のマーク、左腕には「ASCE」(Sは×印で消している。義兄弟サボのマーク)と書かれたタトゥーを入れている。根本はマイペースかつ自由奔放だが、ルフィと違い礼儀や常識を持ちあわせており、ルフィを何かと気にかけている。食事の途中で突然寝るという癖があり[注 65]、また食い逃げの常習犯でもある。白ひげからは「性格は親父とは似つかない」と言われたが、仲間への侮辱に激しい怒りを露にし、仲間を守るためならどんな相手でも決して逃げないという点はロジャーと共通しており、ロジャーの部下であったシャンクスも、エースが最期を迎える要因となった行動がロジャーの性分と似通っていると認めていた。
自然系悪魔の実「メラメラの実」の能力者。体をに変えて操り様々な攻撃を行い、この能力を原動力とする小型ボート「ストライカー[26]で海を移動する。能力者となったのは村を出て以降だが、それ以前から能力者であるルフィには1度も負けたことがなく、幼い頃から街の不良達やコルボ山の野獣、さらには本物の海賊を倒すなど、怪物じみた戦闘力を発揮していた。また、10歳の時にはすでに「覇王色の覇気」を発現させていた。
海賊王ロジャーとポートガス・D・ルージュとの間に生まれる。ルージュがエースの存在を世間から隠すため、無理をして身篭り続けたため、生まれてすぐにルージュは力尽き、命を落とした。出産に立ち会ったガープにより、ダダンの下に預けられ、コルボ山で育った。幼少期は、世界的に悪名高いロジャーを父に持つ「鬼の子」という出自から、自身の存在意義に悩み[注 66]、ロジャーを憎んでもいた。海賊になり自分の生きた証となる「名声」を手に入れることを目指し、5歳の時から同い年の親友サボと二人で修行を積みながら、海賊貯金を貯め出した。10歳の時にルフィと出会い、最初は友好的なルフィを邪険に扱っていたが、ポルシェーミに捕まったルフィをサボと協力して助け、海賊貯金の場所をばらさなかったルフィを認めるようになる。その後は3人で行動するようになり、兄弟の盃を交わした。グレイ・ターミナルで起きた大火事の際、海賊貯金を狙い襲ってきた海賊ブルージャムをダダンとの共闘で倒した。サボが行方不明となった後は、“くい”のないように誰よりも自由に生きることを誓い、修行を積んだ。なお、この頃は無教養で言葉遣いも悪かったが、ルフィが世話になったシャンクスに挨拶するためにと、マキノから礼儀作法を学んだことで、性格はかなり丸くなり、他人に対する態度も柔らかくなった。
17歳の時、ルフィが海に出る3年前にコルボ山から出航し、母ルージュの姓を名乗るようになる。「スペード海賊団」を結成し、さらに「メラメラの実」の能力を得たことで、たちまち名を上げていき、政府から七武海への勧誘を受ける程となる(勧誘は拒否している)。また、この時期にルフィの命の恩人であるシャンクスと対面を果たしている。4年ほど前にワノ国に漂着し、数週間ほどの滞在の中で、お玉と親しくなる。さらにカイドウの娘ヤマトと交友を深め、別れ際にヤマトから自身のビブルカードを受け取った[注 67]。同年、最強と評される白ひげを倒すため、立ちはだかったジンベエと5日間に及ぶ死闘を繰り広げる。そこに白ひげ海賊団が現れ、白ひげ一人に一味は完敗するものの、自分が身代わりになり仲間を逃がそうとする姿勢を気に入られ、仲間ともども、強引に白ひげ海賊団に入団させられた。入団当初は毎日のように白ひげの命を狙い返り討ちにあっていたが、マルコから白ひげの器の大きさを教えられたことで考えを改め、白ひげを海賊王にすることを志すようになる。実績を積み重ねたことで仲間からも認められ、欠番だった2番隊隊長となる。部下のティーチが白ひげ海賊団最大の罪「仲間殺し」を犯して逃亡した際、白ひげや仲間の制止を振り切り、独断でティーチ討伐に向かった。
「偉大なる航路」を逆走しティーチの行方を追う道中、アラバスタでルフィと3年振りの再会を果たし[注 68]、ルフィに自分のビブルカードを渡す(アニメでは、その後しばらく麦わらの一味に同行)。その後、偶然出会ったバギーと飲み仲間になり、表紙連載『エースの黒ひげ大捜査線』において世話を受けたミルク売りの少女モーダの依頼で海軍基地に潜入し、手紙を届けたついでにティーチの情報を掴む。バナロ島にてティーチを発見し激突、後に「バナロ島の決闘」と呼ばれる死闘を演じるが、敗れて海軍に引き渡され、インペルダウンLEVEL6「無限地獄」に幽閉される[注 69]
世界政府はロジャーの血を絶つため公開処刑を決定し、さらにロジャーの息子であることや、ルフィと義兄弟であることが世間に暴露される。そして、エースを奪還するべく白ひげ海賊団及びその傘下がマリンフォードに乗り込むことで、「マリンフォード頂上戦争」が勃発。同じく救出のため戦場に乗り込んできたルフィを彼の身を案じて一度は拒絶するも、再度の呼びかけでその揺るぎない信念を受け入れた。大激戦の末、ルフィ達によって処刑台から解放され、ルフィや仲間たちとの共に海軍と交戦しながら逃亡を図るが、白ひげを「先の時代の敗北者」と侮辱した赤犬を許せず攻撃を仕掛け、能力の差で圧倒される。その隙を突いた赤犬の攻撃からルフィを庇ってマグマの拳に腹を貫かれ、致命傷を負う。自らの死を悟るとルフィを抱き寄せ、世界中から疎まれていた自分を愛してくれた白ひげと仲間達、そしてルフィへの感謝の言葉を涙ながらに残し、静かに笑いながら息を引き取った。
遺体はシャンクスに預けられ、白ひげと共に白ひげの故郷の近くに埋葬された[注 70]。エースの死後に復活した「メラメラの実」はドンキホーテファミリーの手に渡り、ドレスローザ編でもうひとりの兄弟であるサボに受け継がれた。
ジョズ
声 - 長嶝高士
白ひげ海賊団3番隊隊長。異名は「ダイヤモンド・ジョズ」。
「西の海」出身[3]。40歳→42歳[3]。誕生日は11月11日[22]。身長503cm[3]さそり座[3]。血液型X型[3]。好物はあごだし茶漬け[3]
鎧を身につけた巨漢。30年以上前から白ひげ海賊団に所属している古株の一人。
超人系悪魔の実「キラキラの実」の能力者[3]。体をダイヤモンドに変えることができる。ミホークの飛ぶ斬撃を無傷で受け止める程の高い防御力を持つ。巨人族よりも遥かに巨大な氷塊を投げ飛ばすほどの怪力と、巨体からは想像できないスピードを持ち合わせる。「武装色の覇気」の使い手。
頂上戦争では開戦直後にミホークの攻撃を阻止し、その後に白ひげの命を狙うクロコダイルと交戦するも、ドフラミンゴの介入で中断する。包囲壁を越えた後は青雉と交戦していたが、マルコの窮地に気をとられた一瞬の隙を突かれ、全身を凍結されて戦線離脱した。戦争後は凍結の影響で右腕を失っている。
サッチ
声 - 真殿光昭
元白ひげ海賊団4番隊隊長。
リーゼント気味の髪型が特徴の男。人当たりの良いフランクな性格。アニメでは二刀流の剣士。「北の海」出身[3]。誕生日は3月24日[22]
「ヤミヤミの実」を手に入れたことで、それを狙っていたティーチに殺害された[注 34]
『ONE PIECE novel A 2』では、白ひげ海賊団の厨房を仕切る料理長を担っている[注 71]。白ひげから客分扱いとして迎え入れられたエースの身元預かり人を任され、世話係となったティーチとの三人で行動することが多かった。武器は刃渡り三尺余りある、長包丁に似た片刃の剣。隊長にふさわしい実力だが、剣の腕はビスタの方が上回るという。
名前の由来は、黒髭の偽名の一つであるエドワード・サッチ[49]
ビスタ
声 - 高塚正也
白ひげ海賊団5番隊隊長。異名は「花剣のビスタ」。
「北の海」出身[3]。45歳→47歳[3]。誕生日は2月5日[22]。身長328cm[3]みずがめ座[3]。血液型X型[3]。好物はジャガイモフリット ローズマリー風味[3]
シルクハットと口ひげが特徴の、二刀流の剣士で、アニメでは薔薇の花びらのような斬撃を無数に飛ばしている。30年以上前から白ひげ海賊団に所属している古株の一人で、その実力は世界的に知られている[注 72]。「武装色の覇気」の使い手。
頂上戦争ではルフィの助太刀に入り、ミホークと剣戟を繰り広げた。エースが致命傷を受けた際には、マルコと共に赤犬と交戦した。
ブラメンコ[45]
声 - 平井啓二
白ひげ海賊団6番隊隊長。「西の海」出身[3]。誕生日は2月5日[22]
オーバーオールを身につけた太めの男。胸元につぎはぎのポケットが2つついている。
超人系悪魔の実「ポケポケの実」の能力者[69]。体にポケットを作り出し、物を収納することができる[69]。ポケットの容量は無限で[69]、大きさに関係なく物を出し入れできる。頂上戦争では、自分の体以上の巨大なハンマーを取り出して攻撃している。
ラクヨウ[45]
声 - 藤本たかひろ
白ひげ海賊団7番隊隊長。「南の海」出身[3]。誕生日は9月8日[22]
目や口がついたチェーンハンマーを扱う、ドレッドヘアの男。30年以上前から白ひげ海賊団に所属している古株の一人。
ナミュール[45]
声 - 松原大典
白ひげ海賊団8番隊隊長。「偉大なる航路」出身[3]。誕生日は7月6日[22]
首の左に「8」の文字を入れた魚人。
ブレンハイム[45]
声 - 檜山修之[70]
白ひげ海賊団9番隊隊長。「偉大なる航路」出身[3]。誕生日は8月6日[22]
白ひげをも超える巨体を持つ、弁髪の男。28年以上前から白ひげ海賊団に所属している。頂上戦争で、氷漬けにされたジョズを運んだ。
クリエル
声 - 福原耕平
白ひげ海賊団10番隊隊長。「西の海」出身[3]。誕生日は9月12日[22]
二丁のバズーカを背負った、メガネの細面な男。頂上戦争では、湾内でモリアと対峙した。終盤、赤犬の攻撃に倒れた。
キングデュー[45]
声 - 宮崎寛務
白ひげ海賊団11番隊隊長。「偉大なる航路」出身[3]。誕生日は11月13日[22]
右胸に入れ墨がある、ボブヘアーの男。両腕にナックルダスターのようなものを付けている。30年前以上から白ひげ海賊団に所属している古株の一人。
ハルタ[45]
声 - 野田順子
白ひげ海賊団12番隊隊長。「南の海」出身[3]。誕生日は2月4日[22]
一刀流の剣士。大柄な隊長たちの中では、常人程度の身長。
アトモス
声 - 福原耕平(465話)→浜田賢二(485話 - )
白ひげ海賊団13番隊隊長。異名は「水牛アトモス」。「西の海」出身[3]。誕生日は3月19日[22]
2本の角が付いた兜を被る、二刀流の巨漢。30年以上前から白ひげ海賊団に所属している古株の一人。
頂上戦争中、ドフラミンゴの能力で操られ、部下へ攻撃させられた。
スピード・ジル[45]
声 - 沼田祐介
白ひげ海賊団14番隊隊長。「東の海」出身[3]。誕生日は4月6日[22]
豚鼻で、白ひげ海賊団のマークがついた帽子を被る男。ランスを武器とする。
フォッサ[45]
声 - 永野広一
白ひげ海賊団15番隊隊長。「北の海」出身[3]。誕生日は4月15日[22]
葉巻を咥えた、前頭禿げの中年男。炎をまとった刀を扱う。30年以上前から白ひげ海賊団に所属している古株の一人。
イゾウ[45]
声 - 織田優成小野将夢(幼少期)
白ひげ海賊団16番隊隊長。元光月家家臣。菊の丞の兄。懸賞金5億1000万ベリー[30]
新世界「ワノ国」鈴後出身[3][30]。43歳→45歳没[30]。誕生日は10月13日[22]。身長192cm[71]てんびん座[30]。血液型はX型[30]。好物はがんもどき[71]
女形のような和装と日本髪が特徴の男。二丁の拳銃使い。ワノ国にいた頃は刀を使っていたが、剣術はあまり得意ではなかった[69]。射的は百発百中の腕前で、白ひげの船で余興に見せたところ、ビスタからその腕前を褒められ、主君を守るために刀を捨てて、銃を使うようになった[69]。現在の所属船は「ノワールキックス2[30]
舞踊の「花柳流(はなやなぎりゅう)」家元の息子だが、父が罪人となり家族と離れ離れになってしまった。弟の菊の丞と共に、幼い頃から芸人として汚い大人にこき使われる貧しい生活を送っていた[69]鈴後で腹を空かせていたところ、おでんに出会い、菊の丞と共に彼の家臣となった。30年前、おでんが白ひげについて行こうとすることを見抜いて、強引に同行。当初は主君に対する仕打ちから白ひげを恨んでいたが、次第に白ひげ海賊団を気に入り、おでんがロジャーにスカウトされた際も白ひげの船に残った[注 73]。数年後におでんの死を知り、白ひげの許可が出ればワノ国への進撃に参戦するつもりでいた。
ワノ国編では、鬼ヶ島への討ち入り当日、ネコマムシと共にワノ国に到着。菊の丞達と再会を果たして共にカイドウに挑むも敗れ、河松と共にライブフロアの援護に向かう。その後は錦えもんと菊とウソップの元へと駆け付け、百獣海賊団の兵士を足止めして3人を逃がす。数の差に苦しみながらも兵士たちを打ち負かした直後、ロビンを探すCP-0と遭遇。麦わらの一味を守るために彼らと交戦し、マハと相討ちになり戦死した。
ネーム段階では「花柳イゾウ」というフルネームが設定されていた[72]
光月おでん
元白ひげ海賊団2番隊隊長。ワノ国九里先代大名。故人。
光月トキ
おでんの妻。故人。
イヌアラシ、ネコマムシ
おでんの従者。現在はモコモ公国の王。
マーシャル・D・ティーチ
元白ひげ海賊団2番隊隊員。現黒ひげ海賊団提督。サッチを殺害し逃亡した。
テート[73]
声 - 塩山由佳
白ひげ海賊団船医チームの女性看護師。

白ひげ海賊団傘下

白ひげ海賊団傘下にある、新世界で活動する海賊団の船長たち。彼らも白ひげを「オヤジ」と呼び慕う。マリンフォード頂上戦争には、43の海賊団全てが艦隊を組んで参戦した。新世界編では、エドワード・ウィーブルによって16人の船長が倒されている。

ドーマ
声 - 服巻浩司
新世界で名を馳せる海賊。異名は「遊騎士ドーマ」。
銃を持つ(声 - 高塚正也[74])を肩に乗せた、逆手持ちの二刀流の剣士。誕生日は2月1日[22]。かつてエースにより一味が降伏させられ、白ひげ傘下となった。
マクガイ
声 - 増谷康紀
新世界で名を馳せる海賊。異名は「雷卿マクガイ」。
稲妻のような髭を持ち、長髪でアゴが長い。帯電した剣を扱う。誕生日は9月3日[22]
スクアード
声 - 佐々木誠二
大渦蜘蛛海賊団船長。異名は「大渦蜘蛛スクアード」。懸賞金2億1000万ベリー[3]
「偉大なる航路」出身[3]。50歳→52歳[3]。誕生日は9月6日[22]。身長228cm[3]おとめ座[3]。血液型F型[3]。好物はチーズ[3]
額に蜘蛛のマークを持つ男。自分の背丈ほどもある大剣を使用する。白ひげからの信頼は厚い。船の名前は「レアルスパイダー号[3]
かつてロジャーとの戦いで仲間達が全滅し、一人になった所を白ひげに拾われた。その経緯から、ロジャーを憎んでいる。
頂上戦争では、「白ひげがエースのために海軍と裏で取引し、傘下の海賊たちを売った」と赤犬に騙され、白ひげに剣を突き刺した。しかし白ひげや仲間たちからは許され、自分の愚行に涙を流して後悔した。エース救出後はせめてもの償いとして殿を務めようとするも、白ひげに止められ𠮟咤された。
ディカルバン兄弟
声 - 高塚正也竹本英史
新世界で名を馳せる海賊兄弟。
それぞれ片目にアザがあり、両手に嵌めた爪付きの手袋による接近戦が得意。誕生日は5月22日[22]
スクアードに代わって、白ひげに全海賊団の指揮を任せられた。
リトルオーズJr.
声 - 平井啓二
リトル海賊団船長[3]古代巨人族[3]。魔人オーズの子孫。懸賞金5億5000万ベリー[3]
「偉大なる航路」出身[3]。70歳→72歳[3]。誕生日は2月12日[22]。身長60m[75][注 74]みずがめ座[3]。血液型F型[3]。好物はおにぎり[3]
巨人族の二倍以上はある巨体で、頭から2本の角が生えている。エースと親しく、日差しや雪などの影響を受けやすい自分のために作ってくれたを気に入っている。船の名前は「リトルジェライス号[3]
頂上戦争では、白ひげの制止を聞かずエースのもとへ特攻してラクロワ中将を倒す。しかし、軍艦の集中砲火に加え、バーソロミュー・くまの衝撃波、ドフラミンゴに右脚を切断されるなど、海軍側の猛攻を受け倒れる。しかし、倒れた場所が包囲壁の一部だったため、突破口を切り開くきっかけとなる。その後は一時的に復活し、白ひげ海賊団の切り札である外輪船を広場に引き上げたが、同時に海軍の砲撃を受け完全に倒れた。その後の生死は不明。
ホワイティベイ
声 - 塩山由佳
砕氷船を操る、妙齢の女海賊。異名は「氷の魔女」。誕生日は10月31日[22]
30年前は白ひげ海賊団本隊の一員で、当時から容貌が変わっていない。頂上戦争では、自身の砕氷船で海軍本部入口の岸壁を破壊した。
ランバ[56]
声 - 福原耕平
兜を身につけた騎士風の海賊。誕生日は7月10日[22]
エルミー[56]
声 - 斉藤貴美子
派手な装飾品を身につけた、中年の女海賊。粘土のような怪物を生み出す能力を持つ。誕生日は6月30日[22]
A・O(アー・オー)[56]
声 - 福原耕平
A・O海賊団船長。
長方形の顔をした、大柄な海賊。エースを「ちゃん」付けで呼ぶ。誕生日は1月15日[22]
ドレスローザ編と同時期にエドワード・ウィーブルによって倒され、一味は全滅した。
デラクアヒ[56]
声 - 藤本たかひろ
丸々とした体をした大柄の海賊。語尾に「-ど〜」がつく。誕生日は9月1日[22]
ビザール[56]
声 - 宮坂俊蔵
巨大なショルダーパッドと、口元の金属が特徴的な海賊。誕生日は2月3日[22]
アイルワン[56]
声 - 藤本たかひろ
セイウチに酷似した海賊[注 75]。26年前は、白ひげ海賊団本隊の一員だった。誕生日は1月1日[22]
エポイダ[56]
声 - 宮崎寛務
長い髪で目が隠れている、太った海賊。イモムシのような姿に変形できる能力を持つ。30年前は、白ひげ海賊団本隊の一員だった。誕生日は6月4日[22]
ブロンディ[56]
声 - 赤羽根健治
小さなライオンの子[22]を頭に乗せた海賊。誕生日は2月6日[22]
カルマ[56]
声 - 岡本寛志
タコトパス海賊団船長。タコの魚人[22]。6本の腕で刀を操る。誕生日は6月6日[22]
30年前はまだ傘下ではなく、人買いを行っていた。おでんトキを捕まえようとしたが、白ひげに倒された。
アマドブ[56]
声 - 平井啓二
王冠を被った海賊。誕生日は6月20日[22]
パームス[56]
声 - 福原耕平
パンダの被り物を身につけた海賊。誕生日は3月11日[22]
ブリュー[56]
声 - 藤本たかひろ
角のような矢印がついた帽子を被る海賊。ルフィを抱えたジンベエに船に乗るよう促したが、青雉に阻止された。
アンドレ[56]
声 - 増谷康紀
髪型が特徴的な、大柄の海賊。30年前は白ひげ海賊団本隊の一員だった。誕生日は5月19日[22]。海軍に、カンドレという双子の兄弟がいる[76]
名前の由来は、プロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアント[77]
ナインス、アグシリー、ユリウス、ハンガン、チョイ、キンガ、ハッピーガン、リフォルト、アーサー、パブリク、グレートミカエル、ラッシュ、バガリー、ウォレム、スリーピー、ズッカ、ゾディア、ケチャッチ、キャンズ、コルスコン、フォーリュウブス、ノスガール、ブロッカ、ヴィタン[56]
表立った登場はしていないが、設定資料で存在と名前が明らかにされた。

ビッグ・マム海賊団

シャーロット・リンリン率いる海賊団。海賊旗はパーマをかけたような髪型に海賊帽を被り、口紅を塗ったドクロマーク。新世界の「万国(トットランド)」を拠点にしている。大のお菓子好きであるビッグ・マムに大量のお菓子を提供することを条件として、多くの島をナワバリにしている[注 76]が、お菓子の納期を守らなければ容赦無く国ごと滅ぼす。また、闇の世界の帝王達ともつながりがある他に、業界一と言われる高い情報力を持つ[注 77]。「ロード歴史の本文」を1つ、「歴史の本文」を2つ所有している。

シャーロット家

シャーロット・リンリンを中心に、43人の夫・46人の息子・39人の娘(計85人の子供)で構成された129人家族。結婚して子供(ビッグ・マムの孫)を持っている者もいる。ビッグ・マムは50年前から約42年間、毎年子供を生み続け、最大で10つ子(男女5人ずつ、現在18歳)を生んでいる[78][79]。トットランドの34の島を治める「大臣」は全員ビッグ・マムの子供が務めており[32]、兼任で海賊団の幹部を務めたり、他海賊に嫁いで傘下に収めたり(シャーロット家は結婚しても別姓を名乗ることはない)等、子供達はビッグ・マム海賊団の形成・勢力拡大に重要な役割を担っている。

ビッグ・マムは普通の人間であるが、43人の夫達の中には人間以外の種族も含まれているため、子供達には人間と他種族のハーフが多数存在する[注 78]。名前は食べ物(特にお菓子)関連の名前が多く[注 79]、子供達の大半は名前の由来と関連ある島の大臣を務めたり、名前や好物、役職にまつわる悪魔の実の能力者でもある[注 80]

シャーロット・リンリン
声 - 藤田淑子(571話)→小山茉美[80](786話 - )
ビッグ・マム海賊団船長。トットランド女王。四皇の一人。元ロックス海賊団船員。通称「ビッグ・マム」。懸賞金43億8800万ベリー[注 81]
「偉大なる航路」出身[81]。68歳[78]。誕生日は2月15日[22]。身長880cm[47]みずがめ座[81]。血液型X型[81]。好きな食べ物は甘いお菓子[81]。嫌いな食べ物はリコリス菓子[82]。趣味はお茶会、珍獣収集[82]。イメージ動物は[82]
魔女を思わせる風貌で常人を遥かに超える巨体の女海賊。ホーミーズである二角帽ナポレオンを被り、その下には水玉模様のバンダナを巻いていて、左腕にはハートの刺青がある。豪快かつ男勝りな性格で、乱暴な男口調で話す。ジンベエ曰く「話がわかるとはいい難い」人物で、多くの部下から畏れられている。本人なりに家族に対する愛情は深いが、自分の言うことを聞いていればみんな幸せになれると絶対視しており、逆らう者や気に入らない者は家族でも容赦はしないため、あまり慕っていない子供もいる[注 82]。また、過去43人の夫達は血の繋がりもない「他人」とみなし、意に介していない[注 83]。10歳以下の子供に対しては稀に「マザーモード」と呼ばれる温厚な態度になる。財宝には興味を示さず(ただし宝箱は大好き)、何よりも甘いお菓子を優先するほどの大のお菓子好きで、ナワバリの島には大量のお菓子を納めさせており、材料の調達だけで戦争を起こすことも辞さない。苦いお菓子とお茶会の欠員が大嫌いで、ビッグ・マムのお茶会の招待状は実質絶対の「召集令状」[注 84]であり、「ママの茶会には地獄の鬼も顔を出す」と称される。海賊は好きに生きることが一番という考えを持ち、傘下からの脱退を希望する者を無理に引き止めはしないが「来る者は拒まず、去る者は殺す」の考えの元、自分が戦力を失う代わりに落とし前として相手にも大きな代償を要求する[注 85]。カルメルとの思い出から「世界中のありとあらゆる人種が家族となり同じ目線で食卓を囲む」という夢を抱いている[注 86]。ロックス海賊団時代の元同僚カイドウとは長年犬猿の仲であったが、ロックス海賊団に入ったばかりの彼を気に掛けたり、ゴッドバレーでロックス海賊団が壊滅した日には「ウオウオの実」を与えたりしており、四皇としてしのぎを削るようになった今でも弟のように思っていると主張している[注 87]。一人称は「おれ」。部下や子供達からは「ママ」と呼ばれている。笑い声は 「ハ~ハハハ、ママママ」(「マ~マママ、ハハハハ」となる事もある)。
何の前触れも無く頭に浮かんだ食べたいお菓子を求め、癇癪を起こして暴れ出す「食いわずらい」という発作を抱えており、一度この状態となるとそのお菓子を食べるまで見境なく暴れ周り、国中を破壊して回るのみならず、自分の部下や息子だろうと手にかけてしまう。この癇癪を鎮めるには、彼女が望むお菓子を食べさせて満足させる以外に手は無いが、欲しがるお菓子はその都度変わる上、材料集めや製作に手間がかかるものだと破壊行動を止めるまで多大な時間を要し、さらに前触れも無いことから、部下や国民、子供達にとっては深刻な悩みの種となっている。この状態になると本人の意識はほぼなく、発作が起こっている間の記憶がない。
超人系悪魔の実「ソルソルの実」の能力者。人の魂(ソウル)を操ることができる。他人から魂=寿命を奪い、無機物や動植物に入れることで擬人化させることができる(ただし、死体や他人に魂を入れることはできない)。寿命はビッグ・マムに臆すると煙のように体から勝手に抜け出し、それを取られると意識を失う。この能力を利用して半年に一度、自分の魂を具現化した「化身」を使って住人から1ヶ月分の寿命を抜き取り、無数のホーミーズを生み出すことで国の安全を保証している。擬人化した存在は「ホーミーズ」と呼ばれ、ビッグ・マムとその子供達の命令に従う。特に自身の魂を直接与えた雷雲ゼウス・太陽プロメテウス・雷雲ヘラは戦闘力も高く、これらを使役するため「天候を従える女」としても畏怖されている。自身の寿命を消費することで巨大化して肉体を強化したり、折れた骨に寿命を与えて応急処置をすることもできる。肉体そのものも銃弾や大砲をいくら受けても傷一つつかないほど強靭で、サンジから「鉄の風船」と称される。恩人と慕うマザー・カルメルの写真を割られると、「覇王色の覇気」と共に大音量の奇声を発する発作を起こす。この状態になると膝をついただけですりむくほど肉体が弱まる。3種全ての覇気を使用でき、「覇王色の覇気」を体に纏うことも可能。
生まれついてのモンスターで、人間でありながら5歳の時点で巨人族の子供並みの体格を持っていた。故郷で多大な被害を出したことで国外追放になり、両親[注 88]により巨人国エルバフに置き去りにされた[注 89]。その後は孤児を種族や身分に囚われず引き取る孤児院「羊の家」を開いていたマザー・カルメルに拾われ、無邪気さと常人離れした怪力によって悪意なく周囲に被害[注 90]を与えていたが、彼女の本意を察していたカルメルの辛抱強い見守りと教育もあり、10か月後にはエルバフの巨人族に受け入れられ[注 91]、彼女自身もカルメルに懐いていった。しかし、冬至祭前に行う12日間の断食に備えて食すお菓子・セムラの味の虜になり、7日目に食いわずらいを発症。エルバフの村を壊滅させ、さらに暴れる彼女を処刑しようとした巨人族の英雄の一人・ヨルルをも返り討ちにしてしまった[注 92]。事件後、カルメルに連れられ別の島に移り住んだが、自身の誕生日パーティーの際、カルメルと孤児達からプレゼントされたセムラによるクロカンブッシュを涙で周りが見えなくなる程の状態で食べ続け、気付いた時にはカルメルや子供達はいつのまにか姿を消していた[注 93]。そこに状況を面白がって見ていたシュトロイゼンが現れ、彼の提案や手助けによりビッグ・マム海賊団を結成、海軍及び世界政府からは子供ながらその危険性から5000万ベリーの懸賞金を懸けられ、その後程なくして10倍の5億ベリーに跳ね上がった。カルメルの理想を実現するため、自分の言うことを聞いてお菓子を持ってくれば、平和と夢の国を約束するとして各地で暴れまわり現在に至る。
かつてエルバフの王子ロキが娘のローラに求婚し、長年の確執が埋まりさらに世界一の強国と名高いエルバフの軍隊さえも手に入ることに期待したが、ローラが結婚を拒否し家出したことで破談になり、代わりに双子の姉で容姿が瓜二つのシフォンを差し出したがすぐに別人と見抜かれ巨人族とより険悪な関係になってしまった[注 94]。以来、ローラをトットランドでは犯罪者扱いにし居場所さえわかれば殺し屋を送り込もうとするほど恨み、シフォンには何度も暴行を加えるようになった。またこの破談で巨人族を仲間にすることを諦め、人体の巨大化に投資するようになった[注 95]。全種族に飽き足らず無類の「珍獣コレクター」で、モンドールの能力で捕えた生物を本の中に閉じ込めてコレクションしている[注 96]
ラフテルに到達し海賊王になるため「ロード歴史の本文」の一つを所有しているが、かつてロジャーに石を読み解かれた。白ひげの死後、元七武海のジンベエを傘下に迎え入れ、魚人島をナワバリとしていた。魚人島編で、新魚人海賊団が起こしたクーデターの影響で納めるお菓子がなくなってしまったことに激怒するが、自分に物怖じせず魚人達を庇うルフィに興味を抱き、標的を麦わらの一味に切り替え、「新世界に来い」とルフィを焚きつけた。人体巨大化の研究を依頼していたシーザーの研究所が崩壊すると、ペコムズらにシーザーの捕獲を命じた。さらにジェルマ66の科学力に目をつけ、娘のプリンとヴィンスモーク家三男であるサンジとの政略結婚を企て、結婚式でヴィンスモーク家を皆殺しにする計画を立てた。
ホールケーキアイランド編で、クロカンブッシュの食いわずらいを起こしてスイートシティで暴れ回り、ジンベエによって鎮められた。ルフィ達がホールケーキアイランドに上陸したことを知ると、サンジとの接触を阻止するためブリュレとクラッカーを送り込み、クラッカーが倒されると仇討ちの軍隊を編成してルフィとナミを捕らえさせる。宝物の間に侵入者が現れた報告を受けると自ら出向き、ブルックを捕らえた。結婚式当日、ヴィンスモーク家皆殺し計画をルフィ達によって妨害された上、ウェディングケーキとカルメルの写真を壊されたが、怒りの咆哮で自身に放たれたKXランチャーを破壊。正気を取り戻すと、ベッジやルフィらを取り押さえ処刑を行おうとしたが、玉手箱の爆発によるホールケーキ城の崩壊で取り逃がしてしまう。さらにウェディングケーキを食べ損ねたことを思い出し食いわずらいを発症。ペロスペローの「ウェディングケーキは麦わらの一味が盗んだ」という嘘の報告を受け、誘惑の森・水飴の海と一味を執拗に追いかけた。食いわずらいが8時間以上続いたことで徐々に痩せていき、今までにない身軽さでサニー号に乗り込むが、ナミ達の抵抗によりゼウスを奪われサニー号から引き離される。ファイアタンク海賊団が船にケーキを乗せて現れると標的をそちらに切り替え、ふんわり島にてケーキを口にし、食いわずらいが収束。正気に戻って歌いながら総攻撃を仕掛けるが、タイヨウの海賊団の妨害もあり、取り逃がしてしまった。後日の新聞ではルフィの勝利とまで報道され激怒し、ルフィが次に狙うカイドウに直接一報を入れ、ルフィの首は自分が取ると宣言した。
ワノ国編では、子供たちを率いてワノ国に上陸しようとするが、滝登りの直後キングに阻まれ海に落ちてしまう。その後、記憶喪失の状態で九里ヶ浜に打ち上げられ、チョッパーたちに発見される。おこぼれ町でお鶴に振る舞われたおしるこを気に入り、兎丼におしるこがあるというチョッパーの嘘に誘導され、兎丼を目指す[注 97]。囚人採掘場に到着すると、おしるこを目当てに大暴れするが、クイーンから頭部へ攻撃を受けたことで記憶を取り戻し、その直後眠ってしまう。その隙にクイーンによって鬼ヶ島に移送され、目を覚ますとカイドウと激突。夜通し戦い続けるも勝負はつかず、協力して世界を取ってから決着をつけることで意気投合し、カイドウと海賊同盟を結ぶことを宣言する。鬼ヶ島の大宴会当日、遊郭で着替え中に麦わらの一味を見つけ暴れ出すが、ロビンとジンベエによってドームの外へ追い出される。ドームに戻ると屋上へ向かい、カイドウと共にルフィたちを迎え撃つ。カイドウとの連携で圧倒するもローとキッドによってドーム屋上から落とされる。城内に入り、お玉からおこぼれ町がカイドウの部下に壊滅させられたことを聞くと、お玉を狙うページワンを一撃で倒しうるティにも深手を与える。さらにナミとウソップにも襲い掛かるもキッドに阻まれ、キッド・ローと対峙。一度は2人を倒し、屋上へ向かい決着をつけようとするが、立ち上がったローの「穿刺波動」に次いでキッドの「電磁砲」に足止めされ、「魂への言葉」を発動するも二人には通用せず、さらにローの「凪」で一切の声や音を出せなくなった上に、追撃の「電磁砲」で島から突き落とされて敗北。死に際の一言で大海賊時代を起こし数多の海賊を海へと駆り立てたロジャーへの怨念と「ひとつなぎの大秘宝」への未練、そして自分を打ち破ったキッドとローへの憎悪を抱えたまま、鬼ヶ島地下庫の火薬と共にワノ国地下深くのマグマ溜まりまで沈んでいった。
アニメでのホールケーキアイランド編での初登場シーンは田中公平が書き下ろしたミュージカル楽曲「ブラッディ・パーティ」が使われた[83]
スイート3将星

ビッグ・マム海賊団の3人の大幹部。元々は「4将星」だったが、スナックがウルージに倒され、現在はスナックを除いた「3将星」になっている。実力は高く、頂上戦争後の2年の間に、「最悪の世代」の海賊4人(キッド、アプー、ベッジ、ウルージ)を退けている。

シャーロット・カタクリ
声 - 杉田智和[84]
ビッグ・マム海賊団「スイート3将星」の一人。シャーロット家次男。3男ダイフク・4男オーブンとは三つ子[32]。トットランド「大臣」[32]。懸賞金10億5700万ベリー。
船上出身[81]。48歳[32]。誕生日は11月25日(いい(11)おに(2)いさんみつご(5))[47]。身長509cm[32]いて座[81]。血液型XF型[81]。好きな食べ物はドーナツ[81][注 98]。嫌いな食べ物は熱いラーメン[23][注 99]
屈強な肉体にジャケットを羽織り、カウボーイブーツを履いた短髪の男。左腕の刺青、ベルトのバックル、ジャケットの背面にドクロの意匠が施されている。顔側面から口元に渡る傷があり、口元はファーによって常時隠されている。隠された口は頬まで裂けており、鋭い牙のような歯が並んでいる[注 100]。性格は冷静沈着で、状況を的確に判断し事態を対処する。失態には厳しいが、家族や部下たちに対して常に心遣いを切らさないため、彼らからの信頼は非常に厚く、カタクリを「完璧な人間」とする数多くの逸話が誕生しており[注 101]、フランペ主催の「ベスト兄ーティスト賞」を受賞している[23]。これらの逸話や凄まじい戦闘力により、「超人」、「シャーロット家の最高傑作」などと内外に畏敬される存在。しかし、逸話は全てが真実ではなく、毎日午後3時に糖分を摂取するため設けている「おやつの時間(メリエンダ)」では、能力で作った「社」の中で地面に横たわって口を大きく開けながら菓子を頬張っている[注 102]。本人はこの姿を決して見られぬようにしており、過去の一件から周囲にとって理想的な人間として振舞い、完璧ではない自分を見られることを酷く嫌っている[注 103]。カタクリにとってメリエンダは己の本性をさらけ出せる貴重な時間であり、時間を過ぎるとかなりのストレスを抱えてしまう。戦士としてのプライドが高く、たとえ身内であろうと男の勝負に横槍を入れられると強い怒りを露にし、それで自分が有利になってしまったならば代わりに自分を傷つけることも厭わない。
特殊な超人系悪魔の実「モチモチの実」の能力者[注 104]。体をモチに変えたり、モチを生み出すことができる。モチは強力な粘着性と伸縮性を持ち、銃撃などの物理攻撃に耐性がある他、相手を拘束したり呼吸を封じたり、体を伸ばしたり部位を増やしたりして攻撃も可能。「武装色の覇気」を纏うことで、硬度も併せ持つ。モチを生み出し即興の耳栓を造る、砲口にモチを詰めて砲撃を阻止するなどの応用も可能。粘着力は水によって弱まる。能力は既に「覚醒」済みで、周囲の物質にもモチ化を及ばせることができる。弾力性や伸縮性など「ゴムゴムの実」と似ている特性が多く、「ギア2」「ギア3」の攻撃を再現した際にはルフィを上回る威力をみせている。
武器は三叉槍土竜(モグラ)」で、普段は能力で体内に収納している。戦闘力は3将星最強とされ、その膂力はジェリービーンズを指で弾くだけで人体を貫通させられるほど。「見聞色の覇気」の達人で、少し先の未来を見ることができる。相手の次の言葉や行動などを予知し、1対1だと相手よりも常に先手を取れる。武装色を纏った攻撃も、攻撃を予知して体を変形させることで効率よく回避している。ただし万能なわけではなく、不慮の事態には未来が見えても十分な対応ができなかったり、自分が予知したことを相手に利用されることもある[注 105]。「覇王色の覇気」の持ち主。
幼少期はその裂けた口ゆえ周囲から「フクロウナギ」と呼ばれ、また当時から腕っ節が強かったため「強さもバケモノ」と言われ、常に逃げ回られるばかりだった[注 106]。口を隠せば友達ができると指摘されても本人はそれを気にせず、自分を馬鹿にした相手はぶっ飛ばしていた。だが、ある時自分が倒した相手に仕返しとしてブリュレを傷つけられ、自分がナメられたのが原因だと感じ、二度と自分が原因で兄弟たちに手を出されないように完璧な男を演じるようになった。
サンジとプリンの結婚式に参加。お茶会開宴前には、ビッグ・マムへの復讐を目論んだジグラを射殺した。結婚式の騒動の中では最も精力的に行動するも、ルフィを間一髪で止められず、ビッグ・マムの発狂を許してしまう。それでも狂声への対策として能力で作った耳栓で味方の態勢を整え、ベッジの「大頭目」を機能停止させ、イチジらを瞬く間に叩き伏せた。ホールケーキ城崩壊後はルフィを危険視し、ブリュレの能力でペロスペローと共にサニー号に先回りするも、ルフィによって鏡世界に連れ込まれ一騎打ちを挑まれる。ルフィの攻撃をことごとく上回り、「加々身モチ」で閉じ込めてメリエンダに移るが、脱出したルフィにメリエンダにおける自分の本性を見られて冷静さを失い、ルフィの攻撃を初めてまともに食らう。すぐに平常心を取り戻し、「ギア4」が解け弱ったルフィを狙うも、ブリュレを攫われて逃げられ、鏡世界に一人取り残される。
鏡世界に戻ってきたルフィとの再戦の中、少しずつ自分と同レベルで見聞色の未来予知を始めたルフィの実力を認めていくが、フランぺのシビレ針の横槍に気づかぬまま態勢を崩したルフィの腹部に土竜の一撃を通してしまう。最初はルフィに怒りと失望を露わにするが、フランぺの仕業と気づいた直後、同じように自分の脇腹を「土竜」で貫き、今まで隠してきた口元を晒してフランぺを怒鳴りつける。その顔はフランぺや部下に嘲笑されたが全く意に介さず、ルフィとの覇王色の衝突によってフランぺ達を一蹴。ルフィが自分と対等だと完全に認め、ルフィの新形態「ギア4『スネイクマン』」と激突。血まみれの両者は最大の一撃を放ち、共倒れとなる。ルフィより先に立ち上がり、「いつかビッグ・マムを倒しにくるのか」と問いかけ、遠大な未来を真っ直ぐ見据えたルフィの答えに満足げに笑うと、自ら負けを認めるかのように背中からその場に倒れた[注 107]。しばらくして目を覚まし、ブリュレから手当てを受けながら過去の出来事を語り合い、ルフィがナワバリから逃げ切った事を聞かされると改めて笑みを浮かべた。
表紙連載『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』では、研究所を襲撃したジェルマ達に襲い掛かるが、シーザーの幻覚ガスでオーブンと同士討ちさせられた。
初期設定では「コナコナの実」の能力者となる予定で、容姿も大きく異なっていた[81]
シャーロット・スムージー
声 - 勝生真沙子[91]
ビッグ・マム海賊団「スイート3将星」の一人。シャーロット家14女。トットランド「ジュース大臣」。足長族のハーフ[81]。懸賞金9億3200万ベリー。
新世界「トットランド」出身[81]。35歳[47]。誕生日は10月12日(「ジュー」ス「大臣」)[19]。身長464cm[47]てんびん座[81]。血液型F型[81]。好きな食べ物はスムージー[47]。嫌いな食べ物は肉[47]
長い足を露出した、長身で褐色肌の女性。ハイレグのレオタードにフードと鎧を着た恰好をしており、右足太ももには薔薇の刺青がある。髪型は臀部付近まで伸ばしたウェーブがかかった銀色の長髪で、前髪で右目を常時隠している。落ち着いた性格で協調性も高く、家族や住民への気遣いを欠かさない。母の強さには厚い信頼を寄せている。フランペ主催の「ベスト姉ーティスト賞」を受賞している[23]。武器は長剣。
超人系悪魔の実「シボシボの実」の能力者[23]。人や物を雑巾のように絞ることで液体を絞り出せる「脱水人間」[23]。液体を絞り取られたものはミイラのように干からびる。絞り取った液体はグラスに注ぎジュースのように飲むことができる[注 108]。自分の体を絞ることもでき、レイジュから毒の攻撃を受けた際は自らの腕を絞って解毒した。脱水した水分を自身へ貯めて巨大化したり、剣で斬ったものを干からびさせたり、水分を放出して攻撃することも可能[23]
ホールケーキ城に到着後、タマゴ男爵の要請を受け宝物の間の警備に当たるが、ペドロに気をとられた隙にブルックの侵入を許してしまった。ジンベエが謀反を起こした報告を受けると、ビッグ・マムの機嫌を損ねることを懸念し、宝物の間への通路を封鎖させた。サンジとプリンの結婚式では、ナミやレイジュと交戦。ホールケーキ城崩壊後、食いわずらいを起こしたビッグ・マムを最初に目撃しカタクリ達に慌てて伝えに行った。ビッグ・マムが海上に出てからは援護艦隊を率い、ビッグ・マムやダイフク率いる艦隊と合流しサニー号を包囲するも逃げられてしまった。ワノ国編ではビッグ・マムに同行したが、入国することはできなかった。
初期設定では「カジュカジュの実」の能力者だった[81]
シャーロット・クラッカー
声 - 桐本拓哉[92]
ビッグ・マム海賊団「スイート3将星」の一人。シャーロット家10男。トットランド「ビスケット大臣」。異名は「千手のクラッカー」。懸賞金8億6000万ベリー。
船上出身[81]。45歳[47]。誕生日は2月28日(ビスケットの日)[93]。身長307cm[47]うお座[81]。血液型X型[81]。好きな食べ物はビスケット[47]。嫌いな食べ物はキムチ炭酸飲料[47]
丁髷のような髪型で後ろ髪の先端に火花が灯っており[注 109]、顔の右半分に傷跡がある男。目つきが悪く、常に薄ら笑いを浮かべている。右肩にはマントを羽織っている。トットランドでは建物の柱や壁を作っている。クラッカーの正体に行きつく者は限られるため、政府が発行した手配書の写真には、クラッカーではなく彼が作り出した「ビスケット兵」が写っている。武器はこの世に2本と無い名剣「プレッツェル」。
超人系悪魔の実「ビスビスの実」の能力者。手を叩くことでビスケットを生み出し、操ることができる「ビスケット人間」。「痛いのは嫌い」であるため、普段はこの能力によって生成した兵士「ビスケット兵」を纏っている。生身での攻撃は奇襲か止めをさす時などに限られるが、クラッカー本人の実力も非常に高く、「武装色の覇気」を纏ったプレッツェルの一撃は「ギア4」状態のルフィに傷をつけるほど。ビスケットは覇気で強化できるが水に弱く、濡れると食べられるほどに強度が下がる。能力の使用に制限はなくクラッカーが動けるうちはいくらでもビスケットを生み出せる[注 110]。また、同じ将星であるスナックがウルージによって倒された際は刺客として彼と戦い、ウルージを倒している。
ホールケーキアイランド編ではビッグ・マムの命を受けて誘惑の森でブリュレに加勢し、パウンドを殺そうとした所をルフィに阻止される。当初はビスケット兵の中に隠れて戦っていたが、「ギア4」を発動させたルフィにビスケット兵を破壊されると自らの能力を明かし、複数のビスケット兵とのコンビネーションで押していく。しかし、加勢したナミに雨を降らされたことによりビスケット兵はルフィが食べてしまえるほどに軟体化。以後、ビブルカードでナミに従えられたホーミーズの妨害と、ビスケット兵を食べながら逃走するルフィに手間取り、11時間にも及ぶ持久戦に持ち込まれる。最後は焦燥から「ギア4『タンクマン』」になったルフィに安易に刺突して身動きを封じられてしまい、背後にいた固い状態のビスケット兵にぶつけられ、そのままホールケーキ城まで吹き飛ばされ敗北した。
表紙連載『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』ではジェルマを迎え撃つためショコラタウンに向かうが、黒ひげ海賊団の攻撃を受け氷漬けにされる[注 111]
シャーロット・スナック[10]
声 - 斉藤次郎
ビッグ・マム海賊団「元スイート4将星」の一人。シャーロット家25男。トットランド「フライ大臣」[96]。懸賞金6億ベリー。
団子のような髪型に簪を刺し、厚着のコートやマフラーを巻いた巨漢。武器は長剣。30歳[96]。誕生日は10月29日(シャーロット(10)・スナック(29))[10]
頂上戦争後の2年の間に、キッドと戦った後、ウルージによって倒され、将星から外された。ホールケーキアイランド編では、カカオ島に招集されジェルマ66と交戦する。
アニメでは、原作での登場以前に回想においてシルエットで登場しており、船上での戦いでウルージに敗れるシーンが描かれている[97]
シャーロット家男子
シャーロット・ペロスペロー
声 - 内田夕夜
シャーロット家長男(長子)[79]。トットランド「キャンディ大臣」。懸賞金7億ベリー。
ある港出身[81]。50歳[47]。誕生日は3月14日(キャンディーの日)[93]。身長333cm[47]うお座[81]。血液型X型[81]。好きな食べ物はキャンディ、牛タン[47][81]。嫌いな食べ物はハッカキャンディ[47]
長い舌を伸ばした長身痩躯の男。大きなキャンディケインを携え、着用しているシルクハットやコートにも多くのキャンディが飾られている。トットランドでは、建物の窓ガラスを作っている。社交性に長け機知に富む人物だが、感情が高ぶると口調が荒くなり、一人称も「私」から「おれ」に変わる。完璧主義を自称し、戦闘では様々な策を巡らせ敵を追い込む。敵に対しては慈悲を与えることもあるが、徐々にいたぶりながら殺すことにこだわり、助命を懇願するジャッジを「君はこれから食う牛の声に耳を傾けるかね?」と嘲笑う冷酷な性格の持ち主。ビッグ・マム亡き後の次期船長は年功序列で自分だと考えている[注 112]。家族思いで、弟妹達からは「ペロス兄(にい)」と呼ばれている。口癖は「ペロリン♪」。笑い声は「くくくく」。
超人系悪魔の実「ペロペロの実」の能力者。体からキャンディを生み出し、操ることができる「キャンディ人間」。キャンディの硬度は高く、拘束されると自力で脱出することはできない。飴細工を得意とし、あらゆるものを作ることができる。時間が経過したり熱があるものに触れると溶けてしまうが、鉄を含ませ加工することで溶けないようにすることも可能。レイドスーツを着たイチジのパンチを喰らっても平然としていたり、ペドロの剣戟を杖で容易くいなし、瞬時に取り押さえるなど、能力に頼らずとも実力は高い。
ホールケーキアイランド編で、ビッグ・マムの食いわずらいを止めるためのクロカンブッシュ作りに協力する。さらにパンクハザードの研究所を寸分違わず再現し、シーザーに「巨人薬」の完成を迫る。サンジとプリンの結婚式では、ヴィンスモーク家抹殺計画の中核を担い、ジャッジ達を拘束し皆殺しにしようとしたが、ビッグ・マムの狂声に阻まれてしまう。カタクリが態勢を立て直すと海賊団の指揮を行い、「大頭目」化したベッジの動きを封じる。
ホールケーキ城崩壊後、食いわずらいを起こしたビッグ・マムに「ウェディングケーキは麦わらの一味が盗んだ」と嘘をつき誘導する。その後はカタクリと共にサニー号に先回りし、ブルックとチョッパーを能力で捕らえサニー号の動きも封じたが、ペドロの自爆攻撃によって右手を失う重傷を負い[注 113]、能力が解除されたことで出航を許してしまう。以降は逃した一味に復讐心を燃やし、憔悴しながらもビッグ・マムと共にサニー号を追いかけ続けた。
ワノ国編では、キングとマルコに入国を阻まれるも単身で鬼ヶ島に上陸し、マルコにカイドウ退治への共闘を持ち掛けるが、ビッグ・マムがカイドウとの同盟を優先したことで取り下げる。マルコを仕留めようとしたところをキャロットワンダに急襲されるが、月が隠れて「月の獅子」が解けたことで勝利する。不本意ながら百獣海賊団に加勢する中でサンジを見つけ、狙いを定めた直後、ネコマムシの奇襲を受けてドーム外に追い出される。月が隠れたことで「月の獅子」が解けたネコマムシに止めを刺そうとしたが、屋上で戦うルフィとカイドウの「覇王色の覇気」の衝突により雲が払われて月が見えるようになってしまい、再び「月の獅子」化したネコマムシの一撃で倒された。
シャーロット・カタクリ
シャーロット家次男。
シャーロット・ダイフク
声 - 咲野俊介[100]
シャーロット家3男。カタクリの三つ子の弟[32]。トットランド「大臣」。懸賞金3億ベリー[81]
船上出身[81]。48歳[32]。誕生日は11月25日(いい(11)おに(2)いさんみつご(5))[47]。身長489cm[32]いて座[81]。血液型X型[81]。好物は豆大福[81]
坊主頭でピアスを付け、肩口が異様に大きいファーコートを身に着けた男。一度逆上すると攻撃に味方を巻き込むことも辞さない粗暴な性格。また、サンジ暗殺に失敗したプリンを「役立たず」と罵倒するなど、カタクリやオーブンと違い身内にも厳しい。ビッグ・マム亡き後の次期船長は実力順でカタクリだと考えている。
超人系悪魔の実「ホヤホヤの実」の能力者。おとぎ話のランプのように、自分の体を擦ることで魔人を召喚することができる「ランプ人間」。呼び出した魔人には意思があり、ダイフクの命令に忠実に従う。魔人は矛を携えており、サンジを押さえつけるほど屈強。魔人を操れる範囲には限界がある。
サンジとプリンの結婚式では、サンジを能力を使って組み伏せるが、ビッグ・マムの絶叫により取り逃してしまう。作戦失敗で逃亡を図るキャロットを捕らえようとしたが、ヨンジに阻まれた。ビッグ・マムが食いわずらいを起こしてからは、艦隊を率いてサニー号を包囲するが、「月の獅子」化したキャロットに翻弄され、艦隊ごと波に流された。その後、スムージーの艦隊と合流するも、サニー号に逃げられてしまった。
シャーロット・オーブン
声 - 木村雅史[102]
シャーロット家4男。カタクリ・ダイフクの三つ子の弟[32]。トットランド「こんがり大臣」。懸賞金3億ベリー[81]
船上出身[81]。48歳[32]。誕生日は11月25日(いい(11)おに(2)いさんみつご(5))[47]。身長492cm[32]いて座[81]。血液型F型[81]。好物は焼き菓子[81]
幾何学模様風の特徴的な髪型に鋭い顎ひげを生やした筋肉質の巨漢。手袋と地肌の上にマントを身に着けている。顔は厳ついが客人には笑顔で接する。ダイフク程ではないが直情的なところがあり、激高すると冷静さを失う傾向がある。弟妹想いで、住民に対しても気を配るが[注 114]、「法に忠実な男」を自称し、ビッグ・マムに逆らう者はたとえ身内であっても容赦しない。また、ビッグ・マム同様、パウンドを始めとした義父は赤の他人と見ている。
超人系悪魔の実「ネツネツの実」の能力者。体から高熱を発することができる「高熱人間」。相手の武器を熱して握れなくしたり、睨むだけで対象に高熱を与えて発火させることも可能。戦闘は肉弾戦が主体だが、能力で高熱化した薙刀も使う。サンジの蹴りや大砲、船に轢かれても耐えうる屈強な肉体を持つ。
サンジとプリンの結婚式では、作戦失敗で逃亡を図るチョッパーを捕らえようとしたが、ニジに阻まれた。その後はカカオ島で麦わらの一味を待ち伏せし、ウエディングケーキを作るシフォンの様子を見に来たパウンドを発見して追い出す。ビッグ・マム暗殺計画への加担を理由にシフォンを捕え、彼女を人質としてベッジに降伏を呼びかけるが、攻撃を受けた隙にシフォンを奪い返され、さらにパウンドの妨害を受ける。散々邪魔をしたパウンドに激昂し彼を始末するも、ベッジ達の出航を許してしまった。その後、戦争レベルの兵力をかき集め、カカオ島の出入口の鏡を1枚だけにしてルフィを待ち構えるも、ジェルマ66に妨害されルフィを逃がしてしまう。なおもルフィを狙い艦隊に合流するが、タイヨウの海賊団の援護もあり逃げられてしまった。
表紙連載『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』では、本に拘束されたニジとヨンジを研究所まで運ぶ。脱出したジェルマ達に襲い掛かるが、シーザーの幻覚ガスでカタクリと同士討ちさせられた。
シャーロット・オペラ
声 - 川原慶久
シャーロット家5男。5つ子の長男[78]。トットランド「生クリーム大臣」。
クリームを上半身に纏った巨漢。首元にリボンを付けている。語尾に「ファ」を付けて話す。捕えた相手の拷問も辞さない残忍な性格[注 115]。46歳[96]。誕生日は9月29日(洋菓子の日)[10]
超人系悪魔の実「クリクリの実」の能力者[25]。体から生クリームを生み出し、操ることができる「クリーム人間」[25]。このクリームは「甘味」という攻撃概念を持ち[25]、身体に触れると痛覚を生じさせ、やがて発火して体中が焦げ落ちる。
ビッグ・マムの食いわずらいに対して生クリームを提供しようとしたが、聞き入れられなかった。その後、「怒りの軍団」の一員としてルフィ討伐に参加し、主戦力の一人としてルフィを痛めつけた。ルフィとナミを捕らえた後、囚人図書室の見張りとナミからローラの居場所を聞き出す役目を担う[注 116]。しかし、ジンベエの襲撃を受け逃がしてしまい、その後の会議では保身のため虚偽の報告をした。ホールケーキ城崩壊後、食いわずらいを起こしたビッグ・マムの前に立ちはだかるも、寿命を抜き取られた[注 117]
シャーロット・カウンター、シャーロット・カデンツァ、シャーロット・カバレッタ、シャーロット・ガラ[78][10]
声 - 小山剛志(カウンター)、くわはら利晃(カデンツァ)、川原慶久(カバレッタ)
シャーロット家6 - 9男[78]。オペラの5つ子の弟たち[78]
オペラと顔つきや体格が似通っており、戦闘でもコンビネーションを見せる。カウンターとカデンツァは「武装色の覇気」の使い手。アニメでは、カバレッタも武装色の覇気使いで、スピードで翻弄する戦い方をする。46歳[96]。誕生日は9月29日(洋菓子の日)[10]
カウンター・カデンツァ・カバレッタはオペラと同じく「怒りの軍団」の一員としてルフィ討伐に参加し、ルフィに深手を負わせた。その後、カウンターは囚人図書室から脱出したルフィに捕まり、サンジの居場所を言うよう迫られた。
アニメでは、ルフィがサンジとの「約束の場所」に向かうのを阻む敵として登場。カデンツァとカバレッタは城内にてルフィと戦い敗北。カウンターは「約束の場所」にたどり着いたルフィを待ち構え、疲弊したルフィを痛めつけるが、ルフィの執念のこもったパンチを受けて敗北した。
シャーロット・クラッカー
シャーロット家10男。
シャーロット・ズコット[103]
シャーロット家11男[96]。トットランド「大臣」[96]。44歳[96]。髪と髭をそれぞれ結んでいる、上半身裸の男。
シャーロット・ヌストルテ[10]
声 - 粗忽屋西神戸店[104]
シャーロット家12男。トットランド「運輸大臣[96]
口ひげを蓄え、サングラスと二角帽を被った男。「であるからして」が口癖。42歳[96]。誕生日は1月23日(12男の兄さん(3))[10]
ホールケーキ城崩壊後、一万の兵を率いてジェルマ王国に攻め込むが、返り討ちにされる。アニメではニジに倒された。
シャーロット・バスカルテ
声 - 藤原貴弘
シャーロット家13男[25]。42歳[25]
炎のように逆立った髪型の大柄な男。常に口元を隠しているが、アニメでは裂けて牙が生えた口が描かれている。
手から炎を打ち出す能力を持つ。またアニメでは、口から火を噴くこともしている。
ヌストルテらと共にジェルマに攻め込むが、返り討ちにされる。アニメではヨンジに倒された。
シャーロット・ドスマルシェ[104]
声 - 粗忽屋東品川店
シャーロット家14男[96]。トットランド「お茶大臣」[96]。42歳[96]
モヒカン頭の大柄な男。ヌストルテらと共にジェルマに攻め込むが、返り討ちにされる。アニメではイチジに倒された。
シャーロット・ノアゼット[106][23][10]
声 - 山本圭一郎
シャーロット家15男[23]。トットランド「大蔵大臣[23]
長い顎髭を蓄え、左目に傷がある男。トットランドの資金の管理を行っている[23]。41歳[25]。誕生日は12月15日(シャー(1)ロッ(2)ト家 15男)[10]
シャーロット・モスカート
声 - 一条和矢
シャーロット家16男。トットランド「ジェラート大臣」。
左右で色が違うリーゼントのような髪型で、割れアゴが特徴の男。柄がコーンの形状をした剣を背負っている。正義感が強く、住民の子供達から慕われている。モンドールからは「モス兄」と呼ばれる。40歳[96]。誕生日は12月16日(シャー(1)ロッ(2)ト家 16男)[10]
首都崩壊を危惧し、兄妹達の制止も省みず食いわずらいを起こしたビッグ・マムに立ちふさがったが、40年分の寿命を奪われてしまった。抜き取られた寿命はモンドールの指示でビッグ・マムの化身に一秒残らず回収された。後に復活し、麦わらの一味の追撃戦に参加する。
シャーロット・コンポ[107]
声 - 藤原貴弘
シャーロット家17男[96]。トットランド「パイ大臣」[96]。39歳[96]
帽子やサングラスで顔を隠した小柄な男。アニメでは、武器は刃のついたブーメラン[107]。誘惑の森で、ゼウスを利用したナミの攻撃で倒される。アニメではルフィに倒された[107]
シャーロット・ラウリン[101]
声 - 藤原貴弘
シャーロット家18男[96]。39歳[96]
ドクロが描かれた帽子を目深に被った男。武器は斧。誘惑の森で、ゼウスを利用したナミの攻撃で倒される。アニメではルフィに倒された[107]
シャーロット・モンドール
声 - 伊丸岡篤
シャーロット家19男。トットランド「チーズ大臣」。異名は「書司」。懸賞金1億2000万ベリー[81]
船上出身[81]。38歳[96]。誕生日は4月23日(本の日)[93]。身長260cm[81]おうし座[81]。血液型X型[81]。好物はチーズ[81]
角ばったサンゴのような髪型、ピエロのような顔メイク、長いイチゴ鼻が特徴的な男。骸骨のような服装で、帽子を被っている。家族想いであるが、やや疑り深い性格でもある。武器は小銃。
超人系悪魔の実「ブクブクの実」の能力者[25]を操り、さらに人を「本の世界」の引き入れることができる「書籍人間」[25]。操った本の上に乗って空を飛んだり、生物を生きたまま本の中に閉じ込めることができる(本の中にいる生物は年をとらない)。ビッグ・マムの趣味である珍種収集の一役を担っており、捕縛した珍種やビッグ・マムに逆らった者を図書室の本に閉じ込めている。本の中から脱出するためには本を焼くしかない。作者からは「1シリーズのボスとして登場しても、充分に面白くなる程の多彩な能力」と評されている[25]
ビッグ・マムの「食いわずらい」の後、彼女の化身達に「一秒残らず」モスカートの寿命の回収を命じた。その後、「怒りの軍団」の一員としてルフィ討伐に参加し、ルフィとナミを捕えて囚人図書室に収容する。その後の会議でルフィ達の現状の最終確認を行い、オペラに感じた違和感から夜通しで見回りを続けるようチェス戎兵に命じた。ホールケーキ城崩壊後は、ルフィ達への追撃戦において、司令・書記役を務めた。
表紙連載『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』では、ビッグ・マムに敗れたニジとヨンジを本に閉じ込めて拘束する。
シャーロット・ハイファット[103][107]
声 - 藤原貴弘
シャーロット家20男[96]。36歳[96]
水玉模様の服を着た大男。武器は剣。誘惑の森で、ゼウスを利用したナミの攻撃で倒される。アニメではジンベエに倒された[107]
シャーロット・タブレット[108]
声 - 粗忽屋二子玉店
シャーロット家21男[96]。トットランド「トッピング大臣」[96]。36歳[96]
羊に乗る小柄な男。武器は剣。誘惑の森で、ゼウスを利用したナミの攻撃で倒される。アニメではキャロットに倒された[107]
シャーロット・サンマルク[108]
声 - 龍谷修武
シャーロット家22男[25]。トットランド「エッセンス大臣」[96]。34歳[25]
鎧兜を身に着けた巨漢。ルフィ達への討伐艦隊に参加する。
シャーロット・バサンズ[96]
シャーロット家23男[96]。34歳[96]。頭に鹿のような角がある男。
シャーロット・ダクワーズ[101][103]
声 - 川原慶久
シャーロット家24男[25]。トットランド「ジャム大臣」[96]。32歳[25]コウモリのような羽を付けた男。
シャーロット・スナック
シャーロット家25男。
シャーロット・ババロア
声 - 竹内良太
シャーロット家26男。30歳[96]
ドレッドヘアに編み込んだ顎髭、BMと書かれた「前立てメッシュ」がついた野球帽[23]、グローブとボロボロのマント、上下横縞の服が特徴。
麦わらの一味の討伐艦隊に参加し、ペロスペローと共にケーキを運んで逃げるベッジを追走した。
シャーロット・カンテン[103]
シャーロット家27男[25]。トットランド「寒天大臣」[96]。28歳[25]。黒いシルクハットと顔の右半分に巻いた包帯が特徴。
シャーロット・カトウ[109]
声 - 平井啓二
シャーロット家28男[25]。トットランド「シード大臣」[96]。28歳[25]
ジャック・オー・ランタンのような顔をした男。武器は剣。誘惑の森で、ゼウスを利用したナミの攻撃で倒される。アニメではペドロに敗北した[107]
シャーロット・モンブ[96]
シャーロット家29男[96]。28歳[96]。騎士風の服装をした男。武器は剣。
シャーロット・シブースト[90]
声 - 服巻浩司
シャーロット家30男[96][注 118]。トットランド「ミックス大臣」[96]。27歳[96]
顔に複数の筒のようなものがついている大男。カカオ島に召集される。
シャーロット・モービル[106]
声 - 川原慶久
シャーロット家31男[96]。トットランド「味見大臣」[96]。手長族のハーフ。25歳[96]
左右を尖らせた髪型と高い鼻が特徴で、常にワイングラスを持っている。アニメでは、武器は2本の剣[107]。誘惑の森で、ゼウスを利用したナミの攻撃で倒される。アニメではサンジに倒された[107]
シャーロット・ブラウニー
声 - 宮崎寛務
シャーロット家32男。24歳[96]
煙突のような帽子を被った男。武器は棍棒。アニメでは語尾に「ニー」を付ける[110]。カカオ島に出撃するも、敵の人数が10人以内と聞くとすぐに眠ってしまった。
表紙連載「ジェルマ66のあゝ無感情海遊記」では、カトウやアナナらと共にニジとヨンジの研究に着手するが、イチジとレイジュに襲撃された。
シャーロット・レザン[10]
声 - 阿座上洋平
シャーロット家33男。
長髪でマントを纏い、顔に二本の線がある武人風の男。武器は刀。22歳[96]。誕生日は3月23日(33男の兄さん(23))[10]
「怒りの軍団」の一員としてルフィ討伐に参加。カカオ島では鏡世界から出てきたルフィの前に立ち塞がるが、サンジの蹴りで退けられた。
シャーロット・マスカルポーネ[19][111]
声 - 沼田祐介
シャーロット家34男[19]。トットランド「食器大臣」[96]。29女ジョスカルポーネの双子のきょうだい[19]。蛇首族のハーフ[19]
武器は薙刀。20歳[96]。誕生日は2月27日(双子(2)で2人(2)仲(7)良し)[111]。ジョスカルポーネらと共に、麦わらの一味の討伐部隊に参加。
シャーロット・ユーエン[10]
声 - 成瀬誠
シャーロット家35男。
二本角が付いたフードを被った大柄な少年。語尾に「ゆ」を付ける。六式の「月歩」の使い手。武器は先端に玉のついた杖で、玉を巨大化させることができる。19歳[96]。誕生日は10月15日(シャーロット(10)・ユー(1)エ(E)→(5)ン)[10]
カカオ島ではルフィを抱え空中に逃げたサンジを叩き落とすが、直後に現れたヨンジに玉を粉砕された上、そのまま壁や敵軍に目掛けて振り回された。
シャーロット・ニューイチ[96]シャーロット・ニュージ[96]シャーロット・ニューサン[90]シャーロット・ニューシ[96]シャーロット・ニューゴ[23]
声 - 新井良平(ニューイチ)、岡本寛志(ニュージ)、粕谷雄太(ニューサン[注 119])、千葉俊哉(ニューゴ)
シャーロット家36 - 40男。男女5人ずつの10つ子。
5人ともお揃いの帽子をかぶっている。武器は大鎌。数名は「月歩」の使い手。18歳[78]。誕生日は12月2日(シャー(1)ロッ(2)ト・ニ(2)ューゴ)[10]
39男ニューシは超人系悪魔の実「ゴチャゴチャの実」の能力者[96]。10つ子の兄妹達と合体できる[96]
シャーロット・ヌガー[96]
声 - 荒井聡太
シャーロット家41男[96]。17歳[96]。逆立った髪型が特徴の少年。武器は剣。
シャーロット・アングレ[10]
声 - 菊池正美
シャーロット家42男[25]
大きな芋虫をバイクのように駆るリーゼントの少年。「よろしくー」が口癖。兄達を「兄者」と呼ぶ。フランペ主催の「ベスト弟ーティスト賞」を受賞している[23]。14歳[25]。誕生日は10月19日(シャーロット(10)ア(1)ング(9)レ)[10]
シャーロット・ウィロ[96]
シャーロット家43男[96]。12歳[96]。首が長い少年。
シャーロット・ドシャ[96]
シャーロット家44男[96]。11歳[96]。太った体型の少年。
シャーロット・ドルチェ、シャーロット・ドラジェ[10]
声 - 日比愛子(ドルチェ)、森下由樹子(ドラジェ)
シャーロット家45男、46男[25]
風船と共に浮かぶ、丸い体格の二人の少年。包丁を持つと、自分達の風船を割るアナナを嫌っている。9歳[25]。誕生日は2月21日(双(2)子の兄(21)さん)[10]
シャーロット家女子
シャーロット・コンポート
声 - 金月真美
シャーロット家長女。トットランド「フルーツ大臣」。
頭にフルーツを盛ったパフェを乗せた、恰幅のよい女性。顔つきや体形は、ビッグ・マムによく似ている。ヴィトからは3将星やペロスペローらと共に、ビッグ・マムの子供の中でも化物と評されている。49歳[96]。誕生日は10月15日(シャー(1)ロット・コ(5)ンポート(10))[10]
サンジとプリンの結婚式に参加し、ホールケーキ城崩壊後は麦わらの一味の討伐艦隊に参加する。
シャーロット・モンデ[79]
声 - 斉藤貴美子
シャーロット家次女[79]。47歳[96]。つばがある帽子を被った、太った女性。アニメでは語尾に「もんで」を付ける[113]。武器は剣。
アニメオリジナルシーンでは、一太刀で家を両断している。
シャーロット・アマンド
声 - 水田わさび
シャーロット家3女[114]。トットランド「ナッツ大臣」[79]。異名は「鬼夫人(きふじん)」。
長い首で長身の女性剣士。非常につばが広い帽子を被っている。喫煙者。一瞬で切り捨てることに殺す意味などないとし、相手を苦しめながら斬ることにこだわる残虐な性格。武器は鍔が魚の形をした名刀「白魚」。47歳[96]。誕生日は12月10日(シャー(1)ロッ(2)ト・アマンド(10))[10]
サンジとプリンの結婚式で出すウェディングケーキの材料を調達するため、ある国から卵を強奪した。「怒りの軍団」の一員としてルフィ討伐に参加し、ナミに加勢したキングバームを切断。捕らえたナミからビッグ・マムのビブルカードを奪った。ホールケーキ城崩壊後はタルト軍艦を率い、サニー号を追い込む。ナッツ島でブリュレを連れて逃げ回るルフィに攻撃するも、逃げられてしまった。
シャーロット・アッシュ[79]
シャーロット家4女[79]。47歳[96]。アマンドと似た外見の女性。武器は剣。
シャーロット・エフィレ[79]
声 - 日比愛子
シャーロット家5女[79]。47歳[96]。アマンドやアッシュと似た外見の女性。武器は2丁拳銃。
アニメではナッツ島でルフィを銃撃するが、「ゴムゴムのお礼砲」で全て跳ね返された[113]
シャーロット・カスタード[107]
声 - 鹿野優以
シャーロット家6女[107]。45歳[96]
紫色のボブに一輪の花を付け、マゼンタの服の上から白いマントを羽織った女性。
ベッジ達を追跡していたが、ナワバリウミウシからの位置情報が入らなかったために見失った。
シャーロット・エンゼル[79]
シャーロット家7女[79]。45歳[96]。左右に広がった髪型が特徴の女性。
シャーロット・ブリュレ
声 - 三田ゆう子
シャーロット家8女。
ある港出身[81]。43歳[96]。誕生日は3月6日(ミ→3、ロ→6)[93]。身長350cm[81]うお座[81]。血液型S型[81]。好物はクレームブリュレドーナツ[81]
魔女のような顔つきをした長身の女性。実年齢は40代前半だが、家族の中でも特に老けた容姿をしている[注 120]。顔全体に走る大きな斜めの傷跡、長い鼻や爪が特徴。自分の顔を卑下しており、かわいい顔を見ると切り裂きたくなる衝動に駆られるという歪んだ性格。敵に対しては猟奇的だが家族想いであり、特に過去の一件からカタクリへの思い入れは深い。家族からは、ドジっ子で敵に捕まりやすいと指摘されている。やせ細った外見であるため、ルフィやキャロットには枝や木に間違えられている[注 121]。笑い声は「ウィッウィッウィッ」。武器は大鎌
超人系悪魔の実「ミラミラの実」の能力者。特殊なを生み出すことができる「鏡人間」。鏡の中の世界に出入りすることができ、相手を鏡の中に閉じ込めることもできる。この鏡世界はホールケーキアイランド中の鏡に通じており、ブリュレは鏡のある場所ならどこにでも現れる。鏡世界の中には、ブリュレの家がある。また、攻撃を反射したり、自分や動物の姿を別人の姿に変えることもできる。
幼い頃、カタクリにやられた相手から仕返しを受け、現在も顔面に残る大きな傷を負った[注 122]。カタクリが完璧な人間を演じている事は知っていたが、カタクリへの尊敬ゆえに周囲には黙っていた。
ホールケーキアイランド編では、誘惑の森でルフィ達を襲撃し、キャロットとチョッパーを鏡世界に閉じ込めるが逆に捕まってしまい、ディーゼルと共に一味に利用される。ビッグ・マム暗殺計画でも撹乱及び潜入手段として利用されたが、作戦失敗の混乱でカタクリにより奪い返され、ホールケーキ城崩壊後、カタクリとペロスペローを含む軍隊を鏡世界を通してサニー号に送り込む。再度鏡世界に戻るも、覇気が切れたルフィによって人質として連れ回される羽目になり、ルフィから解放されるも今度はペコムズに捕まり、ルフィの鏡世界脱出に利用される。カカオ島で、カタクリの敗北を涙ながらに兄弟達に伝えると、ジェルマ対策の弾丸を支給した。ルフィがナワバリから逃げ切った後はカタクリを手当てし、ルフィの脱出に安堵の表情を浮かべるカタクリに対し、自分はルフィを許さないと告げた。
シャーロット・ブロワイエ[104][10]
シャーロット家9女[79]。トットランド「メレンゲ大臣」[79]。43歳[96]。誕生日は12月26日(シャー(1)ロッ(2)トブロ(26)ワイエ)[10]。冠を被った女性。
シャーロット・マッシュ[79]
声 - 関根有咲
シャーロット家10女[79]。40歳[96]。髪を一つ結びにした太った女性。
シャーロット・コンスターチ[79]
声 - 鶴田真希
シャーロット家11女[79]。トットランド「愛情大臣」[79]。40歳[96]。先端をカールさせた髪を逆立てた女性。
シャーロット・モーツアルト[79]
シャーロット家12女[79]。37歳[96]。クモの足のような髪型の女性。
シャーロット・マルニエ[101][10]
声 - 鹿野優以
シャーロット家13女[79]。トットランド「酵母大臣」[79]。37歳[96]。誕生日は12月20日(シャー(1)ロッ(2)トマルニ(20)エ)[10]。二色のアフロヘアーの女性。
シャーロット・スムージー
シャーロット家14女。
シャーロット・シトロン
声 - 今野宏美
シャーロット家15女。トットランド「エッグ大臣」[79]。足長族のハーフ。35歳[96]。誕生日は10月12日[81]
恰幅のよい女性。長い鼻が特徴。スムージーと共に、麦わらの一味の討伐艦隊に参加。
シャーロット・シナモン
声 - 鈴木真仁
シャーロット家16女。足長族のハーフ。35歳[96]。誕生日は10月12日[81]
後ろに束ねた長い黒髪が特徴の女性。武器は、スムージーのものとよく似た剣。スムージーと共に麦わらの一味の討伐艦隊に参加。
シャーロット・メリゼ[79]
シャーロット家17女[79]。33歳[96]。頭にシカのような角がある女性。
シャーロット・ガレット
声 - 前田愛
シャーロット家18女。トットランド「バター大臣」。
カールした髪型と黒い角が特徴の女性。黒いコートと赤いワンピースを着用しており、黒い手袋を嵌めている。年の離れた幼い弟のアングレに対し目線を合わせて話すなど、兄弟には優しい性格。31歳[96]。誕生日は10月19日(シャーロット(10)家19女のポワールと双子)[10]
超人系悪魔の実「バタバタの実」の能力者[115]。バターを操ることができる「バター人間」[115]。バターで相手の腕を固めて拘束したりできる。
モンドール達と共に、モスカートの寿命を奪おうとするビッグ・マムに抗議の声を上げた。その後、「怒りの軍団」の主戦力の一人としてルフィ討伐に参加し、ナミを能力で拘束した。サンジとプリンの結婚式では、崩壊するホールケーキ城から落下しそうになった際、カタクリに救われた。
シャーロット・ポワール[47]
声 - れいみ
シャーロット家19女[47]。ガレットと同じ父を持つ双子の妹[47]
パンダの頭巾と裂けた口が特徴。31歳[96]。誕生日は10月19日(シャーロット(10)家19女)[10]
シャーロット・プリム[79]
シャーロット家20女[79]。29歳[96]タコの半人魚[79]
シャーロット・プラリネ
シャーロット家21女。
シャーロット・シフォン
シャーロット家22女。ビッグ・マムとパウンドの娘。
シャーロット・ローラ
シャーロット家23女。ビッグ・マムとパウンドの娘で、シフォンの双子の妹。
シャーロット・マーブル[79]
シャーロット家24女[79]手長族のハーフ[79]。25歳[96]。水兵帽をかぶった女性。
シャーロット・ミュークル[116]
声 - 石橋桃
シャーロット家25女[25]。手長族のハーフ。
褐色肌で水色のボブヘアーが特徴。胸に「100」と書かれた服を着ている。25歳[25]。誕生日は11月17日(シャー(1)ロット・ミュー(1)ク(Q)→(17)ル)[10]
「怒りの軍団」の一員として、ルフィ討伐に参加した。後に、カカオ島に召集される。
シャーロット・メープル[79]
シャーロット家26女[79]。手長族のハーフ。25歳[96]。太い腕が特徴の女性。
シャーロット・ジョコンド
声 - 牛田裕子
シャーロット家27女。23歳[96]。馬に乗り、兜を被った小柄な女性。麦わらの一味の討伐艦隊の一員として、カカオ島に召集される。
シャーロット・パンナ[79]
シャーロット家28女[79]。21歳[96]。両腕に、クマの腕のような手袋をつけた女性[79]
シャーロット・ジョスカルポーネ[19][111]
声 - 粗忽屋所沢店
シャーロット家29女[19]。34男マスカルポーネの双子のきょうだい[19]蛇首族のハーフ[19]
武器は薙刀。20歳[96]。誕生日は2月27日(双子(2)で2人(2)仲(7)良し)[111]。マスカルポーネらと共に、麦わらの一味の討伐部隊に参加。
シャーロット・ナツメグ、シャーロット・アキメグ、シャーロット・オールメグ、シャーロット・ハルメグ、シャーロット・フユメグ[79]
声 - 一木千洋(ナツメグ)、祖山桃子(アキメグ)、金子有希(オールメグ)、関根有咲(ハルメグ)、鹿野優以(フユメグ)
シャーロット家30 - 34女。男女5人ずつの10つ子。
5人とも、頭に大きなリボンをつけている。武器は大鎌。18歳[78]。誕生日は12月2日(シャー(1)ロッ(2)ト・ニ(2)ューゴ)[10]
シャーロット・プリン
声 - 沢城みゆき[80]桑島法子[注 123](856話 - 863話)
シャーロット家35女。カカオ島ショコラタウンのカフェ「カラメル」のオーナー。三つ目族のハーフ。
新世界「トットランド」出身[81]。16歳[96]。誕生日は6月25日(シャー「ロ」ット+毎月25日はプリンの日)[19]。身長166cm[81]かに座[81]。血液型XF型[81]。好物は生チョコレートプリン[81]
ウェーブがかかったツインテールが特徴の美少女。お菓子作りが得意で、店は自身で製作したお菓子の家になっている。特にチョコレートは総料理長シュトロイゼンにも負けないと豪語しており、サンジからも感心されている。人前ではかなりの恥ずかしがり屋で気立てが良い穏やかな性格を演じているが、本性は人を嘲笑することを何とも思わない冷酷な性格で、このことは家族しか知らない。この性格は幼少期の体験に起因しており、自分の本性をはしたないと自虐している。婚約相手であるサンジに対しては、同じ料理好きということもあり好印象を抱いているように演じているが、実際は「落ちこぼれ」「あのバカ」と呼んで見下していた。結婚式の一件でサンジに本気で惚れてからは、サンジに対する感情を自分で制御することができず、悪態をつきながらも好意が完全に漏れているという情緒不安定な状態となっており[注 124]、本人はそのような態度を取ってしまうことに落ち込んでいる。武器は「キャンディジャケット」を装填した拳銃「ウォーカー」。
超人系悪魔の実「メモメモの実」の能力者。人の頭から記憶フィルムとして取り出すことで自在に編集でき、不都合な記憶を改竄することができる。ビッグ・マムからは三つ目が「真の開眼」を果たすことを期待されているが、本人はハーフの自分にそんな能力が目覚める保障はないと主張している。
幼い頃は、三つ目が原因で実の母であるビッグ・マムをはじめとする家族からは気味悪がられ、周囲の子供達にはひどくいじめられていた。これにより自分を「醜い三つ目の化け物」と思い込むようになった結果、性格が歪んでいき、いじめてくる子供達に刃物で仕返ししていた。現在はビッグ・マムのお気に入りの娘の一人で、容姿と「演技力」の高さを買われ人形のように大事に扱われつつも、母の命令には逆らえない育て方をされてきた。そんな母に対しては、呆れと不満を抱いている。一方で母の束縛を自分の意思で抜け出し、自由な恋愛を求めて求婚の旅に出た姉ローラを慕っている。ローラが家出してから欠番となっているチョコレート大臣の後任候補に挙げられているが、本人にその気はなく、いつかローラが帰ってきてくれるかもしれないという理由から断り続けている。ローラの姉シフォンとは、よく一緒にケーキを作っていたという。
魚人島編の終盤で初登場[78]。ホールケーキアイランド編では、ビッグ・マム海賊団がジェルマ66の科学力を手に入れる計画のキーパーソンとして配される。ショコラタウンでルフィ達に接触し、彼らにホールケーキアイランドへの航路を渡して誘導する。翌々日、ヴィンスモーク家との昼食に出席後、サンジと二人きりの場を設け、そこでサンジからプロポーズされる。その日の夜、囚人図書室に捕まったルフィとナミの元を訪れ、2人を嘲笑いながら自身の本性とビッグ・マムの計画を耳打ちする。その後、自分を嗅ぎ回っていたレイジュを拘束し、口汚い暴言や意地の悪い顔芸を交えてサンジを馬鹿にしながら彼女の記憶を改竄した[注 125]
結婚式当日、計画通りサンジに三つ目を見せるが、はじめて自分の三つ目を心から肯定する言葉をかけられ不意の涙を流す。この騒動の中で本当にサンジを好きになり、食いわずらいを起こしたビッグ・マムからサンジたちを救うため[注 126]、シフォンとサンジの協力を得て、ビッグ・マムに提供するウェディングケーキを製作。海上でケーキを完成させベッジに引き渡すと、ルフィを出迎えるため、サンジを連れてカカオ島に引き返す。サンジとの別れ際、最後のお願いとして口づけを交わし、キスの記憶をサンジの頭から抜き取り、その場を去る。食いわずらいが収束した後、それまでのサンジとのやり取りを振り返り涙を流した。
表紙連載『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』では、ビッグ・マムに敗れ拘束されたニジヨンジに、サンジをいじめた仕返しとしてプリンパンチをかました。その後、ホールケーキアイランドに現れた黒ひげ海賊団に誘拐される。
シャーロット・フランペ
声 - 斎藤千和[118]
シャーロット家36女。トットランド「はちみつ大臣」[79]。カタクリファンクラブ会長兼特攻隊長。
新世界「トットランド」出身[81]。15歳。誕生日は2月11日(フ(2)ランペ 一(1)番のい(1)もうと)[21]。身長170cm[81]みずがめ座[81]。血液型S型[81]。好物はガム[81]
常に風船ガムを噛んでいる、ポニーテールの少女。剣を背負い、下半身が風船のように膨らんでおり、常にポヨンポヨンと跳ねている[注 127]。「ベスト妹ーティスト賞[注 128]」を受賞している自分が人気者だと舞い上がっている、身勝手なナルシスト。信愛するカタクリのお気に入りになって「キングオブ妹」になることを狙っているが、あくまでカタクリの完璧さを盲目的に慕っているだけである。
息を吸い込んで空中に浮かぶことができ、シビレ針による無音の吹き矢を得意としている。
カタクリとルフィの戦いを陰から観戦し、カタクリに褒められようとシビレ針を飛ばしてルフィを妨害し、重傷を負わせる。しかし、逆にカタクリの怒りを買い、さらにカタクリの素顔を初めて知って幻滅。これまでの態度を一変させてカタクリを罵倒するが、ルフィとカタクリはそれを気にも留めず、両者の覇王色の衝突によって部下と共に気絶させられた。
シャーロット・ウエハース[79]
シャーロット家37女[79]。13歳[96]。水玉模様の頭巾を被った少女。
シャーロット・ノルマンド[79]
シャーロット家38女[79]。10歳[96]。掌に乗るほど小さな少女。
シャーロット・アナナ[21]
声 - 大空直美
シャーロット家39女(末っ子)[25][79]
まだ幼い少女だが、包丁でぬいぐるみを切ろうとするなど、猟奇的な一面がある。8歳[25]。誕生日は4月17日(シ(4)ャーロット・ア(1)ナナ(7))[21]

ホーミーズ

ビッグ・マムの「ソルソルの実」の能力で他者の魂(寿命)を入れられたことで、無機物や動植物が擬人化した存在。ビッグ・マムとその子供に従う。またビッグ・マムのビブルカードを持つ者にも逆らうことができない[注 129]

ナポレオン・プロメテウス・ゼウス・ヘラの4体は、ビッグ・マム本人の魂(ソウル)が入れられた特別な個体。魂の格が違うため、通常のホーミーズとは違いブルックの魂の叫びが効かない。プロメテウス・ゼウスはビッグ・マムが「天候を従える女」と呼ばれる理由となるホーミーズで、暴れだすとビッグ・マムが怒っていると人々から認識されており、他のホーミーズからも様付けで呼ばれている。

ナポレオン
声 - 水島裕
ビッグ・マムが被っている二角帽(バイコーン)のホーミーズ。誕生日は12月2日ナポレオン1世の戴冠式が行われた日)[10]
帽子の中に両刃剣が格納されており、戦闘ではビッグ・マムの武器として振るわれる。意識を刃に移すことで片刃剣になることもできる。念波を送受信する能力も持つ。ビッグ・マムが48歳時には既に被っていた。性格はプロメテウスと同様に真面目で実直だが、極度の人見知りで、ワノ国編でビッグ・マムが記憶喪失となっている間は大人しくしていた。
プロメテウス
声 - 水島裕
ビッグ・マムが右手で操る太陽のホーミーズ。
「偉大なる航路」出身[81]。誕生日は7月19日ローマ大火が起こった日)[10]。身長239cm以上[81]かに座[81]。好物は火[81]
凝縮された炎のホーミーズであり、口から火を吐き、巨大化して相手を焼き尽くすことができる。「武装色の覇気」による攻撃も効かないが、水に弱く力を使いすぎると火を補給する必要がある。マルコの「再生の炎」にも弱い。巨大化すると水の弱点も補えるが、その分移動速度が遅くなる。ビッグ・マムの髪と同化したり、ゼウスのような移動手段になることもできるが、移動速度はゼウスに劣る。一人称は「おれ」。性格はゼウスと比べ真面目で、ビッグ・マムの命令にも忠実。裏切り者には容赦のない制裁を加える。
宝物の間でブルックと対峙した際、彼によって初めて左頬に傷を負わせられた。麦わらの一味を追撃中、裏切ったキングバームを粛清するも、ジンベエによって退けられる。ゼウスがナミ達に捕縛された後はビッグ・マムを乗せ追いかけた。ワノ国編では、ルフィ達との戦いでドーム屋上から海に落ちそうになったビッグ・マムを助ける[注 130]
ゼウス
声 - 水島裕
ビッグ・マムが左手で操る雷雲のホーミーズ。
「偉大なる航路」出身[81]。誕生日は6月26日(雷記念日)[10]。身長232cm以上[81]かに座[81]。好物はナミの作る雷雲[81]
帽子を被っている雲。雷を落としたり、空を覆うほどの巨大な雷雲になることができる。ビッグ・マム専用の移動手段で、魂を入れたビッグ・マム本人しか乗ることができない[注 131]。性格は能天気だが、戦闘になると恐ろしい表情に変わり、敵を蹂躙する。一人称は「おいら」。好物の雷雲を目にすると一時的にビッグ・マムの命令に背くほど食欲に忠実。
麦わらの一味を追撃中、ナミが作り出す雷雲に手懐けられ、サニー号での戦いでブルックとナミによって捕らえられる。以降ナミの下僕となり、「魔法の天候棒」内部に住み着いていたが、ワノ国編ではビッグ・マムの元へ戻る。ナミから絶好宣言される。ルフィ達との戦いでは、ローとキッドによって鉄塊に一時閉じ込められ、ビッグ・マムの救出に遅れてしまう。数々の失態を重ねたことでビッグ・マムに見限られビッグ・マムとは完全に決別することとなった。ヘラに食われてしまうが、「魔法の天候棒」の「ブラックボール」ごと食われたため、魂の一部が押し込まれる形で「魔法の天候棒」に宿ってナミの味方になり、うるティの撃破に一役買った。ナミからは相棒として認められた。
ヘラ
声 - かかずゆみ
ビッグ・マムが新たに生み出した雷雲のホーミーズ。
右目を前髪で隠した女性。性格は高飛車で高慢だがビッグ・マムには忠実で、プロメテウス達との相性はゼウスよりも抜群である。プロメテウスの「彼女が欲しい」という頼みに応じて生み出されたが、ヘラ本人にそのつもりはない。笑い声は「オホホホ」。
ワノ国編でゼウスの代わりとして生み出され、ゼウスの魂を食べてパワーアップする。
三千里(ミザリー)
声 - 水島裕、かかずゆみ
ヘラとプロメテウスが融合したホーミーズ。
ヘラの顔をした巨大な女性の姿をしており、触れた者を焼き殺す。「鳴光剣」から放たれ、ビッグ・マムの命令に従って暴れまわったが、ローによって真っ二つに斬り裂かれた。
クイーン・ママ・シャンテ号[120][121]
サニー号の数十倍はある巨大船のホーミーズ。歌う船首が特徴。ドレスローザ編やホールケーキアイランド編で、サニー号を襲撃した。
ニトロ、ラビヤン
声 - 粗忽屋東品川店(ニトロ)、岡本寛志(ラビヤン)
プリンが連れているゼリーのホーミーズと絨毯のホーミーズ。
ニトロは帽子を被り、葉巻を吸っている。ラビヤンは空を飛ぶことが可能で、プリンの移動手段で使われる。
ランドルフ
声 - 粗忽屋東品川店
ビッグ・マム海賊団「鶴騎士(クレインライダー)」。ブリュレの部下。ウサギのホーミーズ。
羽飾りのついた貴族風の帽子にマントが特徴。シルクハットを被った鶴のホーミーズ(声 - 粗忽屋西神戸店)とのコンビで行動する。自分に都合が悪くなると、相棒の鶴のせいにする。武器は両端に刃がある槍。
サンジとプリンの結婚式で出すウェディングケーキの材料を調達するため、ある国からフルーツを強奪した。ホールケーキアイランドでは誘惑の森でルフィ達を襲撃。鏡世界にて、キャロットが巨大鍋の煮え湯に流したエレクトロに感電し倒された。
貴族ワニ
声 - 荒井聡太
ブリュレの部下。ワニのホーミーズ。帽子を被りオーバーオールを着ている。誕生日は10月17日(貯蓄の日)[10]
誘惑の森でルフィ達と遭遇しドーナツの橋ごと飲み込もうとしたが、ルフィ達が人間とわかるとあっさり立ち去った。鏡世界にて、「怪物強化」になったチョッパーに倒された。
キングバーム
声 - 藤原貴弘
誘惑の森の主。ブリュレの部下。大樹のホーミーズ。
新世界「トットランド」出身[24]。誕生日は7月13日(キング(13)バ(8)ーム(6)→8と6の間で(7))[10]。身長23.4m[24]かに座[24]。好物は水[24]
髭を生やしている。一人称は「ワシ」で、語尾に「ジュ」をつける。これまで誘惑の森に入った標的は一人も生きて帰したことがないと豪語している。
ブリュレに従い誘惑の森に入ったルフィ達を襲撃するが、ビッグ・マムのビブルカードを持つナミに手が出せなくなり、逆に従わさせられる。クラッカーが倒された後、「怒りの軍団」のアマンドに真っ二つに斬られた。その後、レディツリーに傷を治してもらっていた所、逃走するナミに出会い再び彼女の指揮下に入る。麦わらの一味を乗せ、食いわずらいのビッグ・マムから逃げ続けるも、ビッグ・マムに体をえぐられ、プロメテウスの業火に焼かれてしまった。
レディツリー
声 - 鹿野優以
キングバームのフィアンセ。木のホーミーズ。ボディコン服を着ており、キングバームを「キンちゃん」と呼んでいる。
チェス戎兵(チェスじゅうへい)
ビッグ・マム海賊団の兵士。チェスの駒のホーミーズ達。
二刀流の「キング兵」、両端に刃がある薙刀を持った「クイーン兵」、銃を持った「ルーク兵」、剣を持った「ナイト兵」、弓矢を持った「ビショップ兵」、槍を持った小柄な「ポーン兵」の6種類がいる。ホールケーキ城には多くのチェス戎兵が配備されている。
宝物の間でブルックと交戦した際には、彼の「魂の叫び」によって魂を抜かれてしまった。

その他構成員

一部の戦闘員は、ビッグ・マムからの信頼を得たことでチェスの駒を元にした称号を与えられている。

タマゴ男爵[注 132]
声 - 麦人
ビッグ・マム海賊団戦闘員「騎士(ナイト)」。足長族。懸賞金4億2900万ベリー。
「偉大なる航路」出身[122]。46歳[122]。誕生日は5月14日(egg→アルファベットの577)[19]。身長301cm[122]おうし座[122]。血液型XF型[122]。好物はロイヤルミルクティーバロット[122]
整った口ひげとサングラス、細い足が特徴の隻眼の男性で、腰回りが卵のような体つきをしている。足長族では珍しく足を露出しておらず[19][123]、ミンク族対策でエレクトロが効かないタイツを履いている。派手なタキシードを身に纏い、帽子にティーカップを載せている。語尾に「ボン」「ソワール」「ジュール」「ブプレ」といったフランス語を思わせる言葉を交えて話し、二人称は「黄身(キミ)」。笑い声は「ムハハ」。紳士的な態度の反面、任務に私情を挟んだペコムズの甘さを否定し、ぺコムズを始末しようとしたベッジを支持する非情な一面も持ち合わせている[注 133]。ほぼ一族内で幹部を構成するビッグ・マム海賊団において、家族以外では稀である「騎士」の称号を得ている[122]。武器は杖や二本の短剣。
動物系悪魔の実「タマタマの実」の能力者[124]。体が状になり、殻が割れる度に「タマゴ男爵」から「ヒヨコ子爵」、さらに「ニワトリ伯爵」へと、より強く生まれ変わることができる。ニワトリの状態で敗北すると、再びタマゴに戻る[32]。変化には時間がかかり、大きな隙ができることが弱点。足長族の長い足による、リーチを活かした足技を得意としている。
5年前、宝物の間に潜入したペドロとの戦いで左目を失って以降、敵ながらペドロを一目置いている。
魚人島編で、お菓子の取り立てのため魚人島を訪れ、ルフィとビッグ・マムの交渉により、玉手箱を含めた竜宮城の財宝を持ち帰った。パンクハザード編では、ペコムズと共にシーザーの兵器「シノクニ」の公開実験映像を見ていた。ドレスローザ編では、シーザーを狙ってサニー号を襲撃するも逃げられてしまった。
ホールケーキアイランド編では、結婚に抵抗するサンジへの対抗策として、ジャッジにゼフの情報と島から出ると爆発するブレスレットを渡す。ペドロとブルックがホールケーキ城に侵入したことを察知すると、将星スムージーらと共に宝物の間の警護に当たり、3階の中庭でペドロと対峙。ペドロの攻撃を二度受けてニワトリ伯爵に進化したが、逃げられてしまった。ホールケーキ城の崩壊後は、麦わらの一味を甘く見積もっていたことを認め、ナワバリの最終局面に力ある艦隊を配備するようモンドールに進言した。
ペコムズ
声 - 飛田展男
ビッグ・マム海賊団戦闘員。ライオンのミンク。懸賞金3億3000万ベリー。
新世界「モコモ公国」出身。27歳[122]。誕生日は4月11日(ガッツポーズの日)[19]。身長232cm[122]おひつじ座[122]。血液型S型[122]。好物は魚人島のお菓子、ショコラタウンのチョコ[122]
サングラスをかけているが、その下の目はつぶら。語尾や口癖は「ガオ」。よくガッツポーズをする。モコモ公国出身でかつては悪童として有名だったが、兄貴分であるペドロには頭が上がらない。同胞への仲間意識は強く、敵であろうと恩人に対しては義理を貫くが、ベッジには甘いと指摘されている。ルフィからはゾウにて再会した際は「ペコマムシ」「カメマムシ」と呼ばれていた。
動物系悪魔の実「カメカメの実」の能力者。カメに変身でき、甲羅は銃弾を物ともしない、ダイヤモンド並の強度を誇る。「武装色の覇気」の使い手。「月の獅子(スーロン)」化を苦手としており、変身すると暴走状態になってしまう。唯一、ペドロの声だけが暴走したペコムズを鎮めることができる。
かつてはペドロ率いるノックス海賊団に所属していたが、10年前にケガや闘志の問題で旅を続けられない者達を預かり、ペドロ・ゼポと別れた[19]。やがてビッグ・マムのナワバリにたどり着き、命を救われたことでビッグ・マムに仕えるようになった[19]
魚人島編では、タマゴ男爵と共に魚人島を訪れる。その際、財宝を奪おうと襲ってきたカリブーを一撃で返り討ちにした。
ゾウ編では、麦わらの一味を追い故郷のゾウに上陸し、ジャックの襲撃によって荒れ果てた故郷を目の当たりにする。同胞達を助けてもらった恩義からサンジ達を見逃そうとするが、ベッジに攻撃され瀕死の重傷を負い、ネコマムシに保護された。その後、到着したルフィ達に、サンジの出生の秘密と彼の結婚式について話し、ホールケーキアイランドへの案内を無理矢理任される。
ホールケーキアイランド編ではショコラタウンに到着後、ベッジにビッグ・マム暗殺計画への加担を持ちかけられるも拒否し、ホールケーキアイランド北東の海岸から突き落とされる。後にタイヨウの海賊団に救出され、ホールケーキ城が崩壊した頃にはニワトリ伯爵らに合流していたが、ペドロが自爆したことを知ると、彼が命を懸けて守ったルフィを助けることを決意。ブリュレを捕らえて「鏡世界」へ入り、カタクリとの戦いを終えたルフィのもとに現れる[注 134]。ルフィが逃げる隙を作るため、カカオ島で「月の獅子」化して暴れようとするが、待ち構えていた大軍に取り抑えられてしまった[注 135]。その後の消息は不明。
ボビン
声 - 代永翼
ビッグ・マム海賊団戦闘員「ビショップ」。異名は「始末屋」。懸賞金1億550万ベリー。
布状の仮面と羽飾りのついた帽子を被った、小柄で小太りな男。ゴーグルで瞳を隠しているが、その眼光は鋭い。口癖は「ボヨヨン」。武器は巨大な剣。
頭を左右に揺らすことで相手を眠らせる能力を持つ(悪魔の実によるものかは不明)。
魚人島編で、菓子をビッグ・マムに献上できなかった国を情け容赦無く焼き滅ぼした。ホールケーキアイランド編で、「怒りの軍団」の一員としてルフィ討伐に参加。その日の夜、サンジが作った弁当に手を出して彼に攻撃され、逃亡した彼を追いかけたが、ファイアタンク海賊団に銃撃され倒れた。
ディーゼル
声 - 魚建
ビッグ・マム海賊団の一員。ブリュレの部下。手長族。
頭に煙突を乗せた機関車のような姿をした男。体の側面に付いた車輪を回して高速で走ることができ、本人は「一度走り始めたら誰も追いつけない」と豪語しているが、キャロットにはあっさりと追いつかれた。
サンジとプリンの結婚式で出すウェディングケーキの材料を調達するため、ある国から小麦粉を強奪した。鏡世界にてブリュレが倒されると逃走しようとしたが失敗し、ブリュレと共にチョッパーたちの移動手段として利用された。
シュトロイゼン
声 - 壤晴彦[102]
ビッグ・マム海賊団総料理長。異名は「美食騎士」。
「偉大なる航路」出身[81]。92歳[81]。誕生日は4月27日(世(4)に(2)も名(7)高い総料理長)[111]。身長140cm[81]おうし座[81]。血液型S型[81]。好物はアップルクランブル[81]
平べったい髭を生やした小柄な老人。腰に懐中時計を身に付けている。調理の際よく歌っており、最後のフレーズで感涙する。ビッグ・マム海賊団最古参のメンバーで、普段はビッグ・マムを他の部下同様「ママ」と呼び敬語で話すが、非常時には「リンリン」と呼んでいる。実力は不明だが、ベッジからは「ずっと謎の存在だった」「戦っても相当強い筈」と警戒されている。武器は剣。
超人系悪魔の実「ククククの実」の能力者。あらゆる物を食材に変えることができる。作中では丸太を切り分けることでハムに変えたりしている。ビッグ・マム曰く、能力で変化しただけのお菓子は腹にはたまるが美味しくはないとのこと。
元はある海賊団のコックで、解散後は一人旅をしていた[81]。63年前は「羊の家」があった島に住みつく、海賊崩れの料理人だった。マザー・カルメルと羊の家の子供達が失踪した事件の現場を目撃してビッグ・マムに興味を抱き、彼女の保護者代わりとなって2人でビッグ・マム海賊団を築き上げた。
ホールケーキアイランド編では、他国から集めた幻の食材でサンジとプリンの結婚式で出すチョコレートシフォンケーキによる巨大ウェディングケーキを製作する。ホールケーキ城が崩壊した際には、能力で城を本物のホールケーキに変えて人々を救った。だが自身は着地に失敗し、数日間は回復が望めない重傷を負ってしまった。
アニメでの初登場シーンは作者が作詞・命名し、田中公平が書き下ろしたミュージカル楽曲「NON SUGAR LIFE」が使われた[102]

ビッグ・マム海賊団傘下

新世界編ではファイアタンク海賊団とタイヨウの海賊団がビッグ・マム傘下に入っていたが、ホールケーキアイランド編で謀反を起こしたことで脱退した。

百獣海賊団

カイドウ率いる海賊団。海賊旗は大きな2本の角が生えたドクロに、4本の骨が交差したマーク。新世界のワノ国を拠点にしており、将軍黒炭オロチと手を組んで実質的に国を支配していた。「ロード歴史の本文」の一つを所有している。

「百獣」の名の通り、動物系悪魔の実の能力者が多く所属しており、大看板や飛び六胞は動物系古代種の能力者で構成されている。実力主義の海賊団で、より上の地位を狙う野心家が多い。兵力は約2万人。戦闘員は3つの階級に分けられており、人造悪魔の実SMILE」を食べて獣の力を得た「ギフターズ(与えられた者達)」、SMILEを口にしたもののハズレを引き、笑うことしかできなくなった「プレジャーズ(笑う者達)」、まだ何も口にせず力を得るチャンスを待っている「ウェイターズ(待つ者達)」で構成されている。プレジャーズ以上の者は、ファッションで頭に角をつけていることが多い(プレジャーズは1本、ギフターズ以上は2本つけてよいというルールがある)[69]。肩書には「大看板」「真打ち」「飛び六胞」など、落語歌舞伎関連の用語が使われている。

カイドウ
声 - 玄田哲章稲田徹(青年期)
百獣海賊団総督[注 18]。四皇の一人。元ロックス海賊団見習い。ヤマトの父親。異名は「百獣のカイドウ」。懸賞金46億1110万ベリー[注 136]
「偉大なる航路」ウォッカ王国出身[82]。59歳[82]。誕生日は5月1日[22]。身長710cm[82]おうし座[82]。血液型F型[82]。好物は[82]、魚の皮[125]
黒い乱れ髪に2本の大きな角を生やし、長いナマズ髭を蓄えた、筋骨隆々の大男[注 137]。左腕に髑髏と鱗のような赤い刺青、右腹部にかつておでんにつけられた大きな十字傷があり、紫色の毛皮のマントを羽織っている。生きとし生けるあらゆる者の中で「この世における最強生物」と呼ばれる怪物で、一騎討ちならばカイドウが勝つだろうと万人から目されており、白ひげが戦死した後の新世界編では、世界最強の海賊として君臨する存在。ワノ国では国を守る「明王」とされている。大の酒豪で、酒を飲むと気性の変化が異常に激しくなる。「話し合いが通じる相手ではない」「決して怒らせてはならない存在」と畏怖されているが、その本質は正々堂々とした戦いを好み、自分と対等に戦える強者を求める武人肌で、おでんからは「真面目」と指摘されている[注 138]。戦闘では相手の攻撃を真正面から受け止めることが多い。おでんとの戦いで不本意な形で決着を付けてしまった後悔と、おでんの死に様を見て「死は人の完成」という考えを持ったことから、自殺が趣味とされるほど死に場所を求めており、自身の死を飾るに相応しい世界最高の戦争を起こそうとしている。最強の軍隊を作るために常に強い兵隊を欲しており、たとえ因縁がある相手であっても部下に勧誘しようとする[注 139]。さらに過去の経験から天竜人をはじめとする実力を伴わない権力者が支配する世界を嫌悪しており、戦争だけが人間の価値を決める「暴力の世界」による平等と自由を実現するため、古代兵器と「ひとつなぎの大秘宝」を狙っている。笑い声は「ウォロロロ」。
動物系幻獣種の悪魔の実「ウオウオの実 モデル“青龍」の能力者[69]。巨大な青い龍に変身することができる。口からは絶大な威力の火炎を吹き、雷・かまいたち竜巻を発生させることもできる。「焔雲」を生み出し、雲を渡り歩くように空を飛ぶことができ[60]、焔雲に3万5000人以上の人間が乗る島一つを浮かべて移動させる傍ら、赤鞘九人男や最悪の世代、ヤマトといった強者達の大技を全て受けきった上で返り討ちにするほどの凄まじい体力の持ち主。人獣型では全身が青い鱗に覆われ、長大な尻尾が生えた竜人のような姿になる。
武器は金棒「八斎戒(はっさいかい)」(位列なし)[126][注 140]。規格外の耐久力・生命力を有しており、過去に海賊として7度の敗北、敵船の海賊及び海軍に捕まること18回[注 141]、1000度を超える拷問、40回の死刑宣告[注 142]を経験したが、死ぬことはなかった。身体能力も極めて高く、黒炭ひぐらしからは「武力の化身」と称される。三種全ての覇気を使うことができ、一握りの強者のみが使える「覇王色の覇気」を纏った攻撃をすることも可能。また、「見聞色の覇気」による未来視を封じることができる。「覇気だけが全てを凌駕する」という考えから、能力のみに頼らず鍛え上げた強力な覇気を「八斎戒」に纏わせた攻撃を多く繰り出す。
幼少期から並外れた強さの持ち主で、ウォッカ王国では10歳にして最強の兵士と目されていた。46年前、ウォッカ王国の世界会議への参加と引き換えに海軍に無理矢理徴兵されるも脱走し、7000万ベリーの懸賞金をかけられた[注 143]。44年前、海賊島「ハチノス」で頭角を現し、白ひげのスカウトでロックス海賊団に見習いとして加入。38年前の「ゴッドバレー事件」の日に、当時の仲間だったビッグ・マムから「ウオウオの実」を与えられた[注 144]。ロックス海賊団壊滅後は一度政府に捕らわれ、パンクハザードの研究所から脱出する際にルナーリア族の少年・アルベルと出会う。脱出後、アルベルに「キング」の名を与えて共に百獣海賊団を結成し、個人の強さのみで凶暴な海賊達の尊敬を集め、四皇にまで上り詰めた。
28年前に武器工場を作ることを持ち掛けてきた黒炭ひぐらしの手引きでワノ国に入国、26年前にはワノ国の将軍オロチと手を組み[127]、国を支配下に置く。光月おでんが帰還した25年前、彼とヒョウ五郎が手を組むことでワノ国中の侍を敵に回すと分が悪いと判断し、おでんを騙して戦いを回避した。23年前、鈴後でのゲッコー海賊団との戦争でモリアを破る。20年前、討ち入りを起こしたおでんと赤鞘九人男を迎え撃ち、おでんによって腹部に十字の傷をつけられるが、おでんがひぐらしの罠にはまった隙を突き、彼を倒す[注 145]。おでんの処刑では、1時間の釜茹でに耐えきった彼の生き様を認め、自らの手で銃殺した。光月家を滅ぼすためにおでん城に火を放ち[注 146]、さらに従属を拒否し反乱を起こした霜月康イエら各郷の大名や民を返り討ちにし、ワノ国を焼き尽くした。おでんに憧れるようになった娘のヤマトに対しては一切認めようとせず、彼女を20年も鬼ヶ島に監禁した。
頂上戦争の前日、新世界にてシャンクスと小競り合いを起こした[注 147]。ワノ国編の数か月前、モモの助や家臣の錦えもん達が20年の時を超えワノ国に現れると、彼らから秘密を聞き出すため、追っ手を差し向ける。
ドンキホーテファミリーから人造悪魔の実「SMILE」を大量に買い付け、全て能力者の最強の海賊団を作ろうとしていたが、ドフラミンゴがルフィとローに倒されたことで実現不可能になり、二人に怒りを向ける。ドレスローザ編で上空1万mにある空島・バロンターミナルからの飛び降り自殺を行うもほぼ無傷で生き延び、その真下にいたキッド達を返り討ちにし、アジトに連行した。ホールケーキアイランド編後、ルフィへの報復に燃えるビッグ・マムからワノ国に赴くことを告げられるが、ルフィへの恨みから迎撃の意思を示した。
ワノ国編では、博羅町での騒動でルフィ達がワノ国に来ていることを知り、龍の姿でおこぼれ町上空に出現し、おでん城跡を消し飛ばす。直後ルフィの奇襲を受け、「ギア4」の猛攻撃を食らうが物ともせず、一撃でルフィを下す。気絶してもなお威嚇してくるルフィの闘志を認め、心をへし折ればいい戦力になると、兎丼の囚人採掘場に連行させた。クイーンによってビッグ・マムが鬼ヶ島に移送されてくると、宣言通り激突。夜通し戦い続けるも勝負はつかず、協力して世界を取ってから決着をつけることで意気投合し、ビッグ・マムと海賊同盟を結ぶことを宣言する。
火祭りの夜の宴席では、鬼ヶ島を花の都に移しヤマトを新将軍とする「新鬼ヶ島計画」を発表し[注 148]、計画に異を唱えたオロチの首を即座に斬り落とす。その場でモモの助を処刑しようとするが、赤鞘九人男の奇襲を受け、場所を鬼ヶ島ドーム屋上に変えて迎撃。侍達の技と気迫におでんの影を見るも、それでもおでんには及ばないと見なし圧倒した。ルフィたち新世代の海賊が屋上に到着すると、ビッグ・マムと共に迎え撃ち、人獣型に変身して一撃でルフィを気絶させる。意識を取り戻し、覇王色を纏う技術を会得したルフィに一騎討ちを挑まれるも、返り討ちにし海に叩き落とす。その後はモモの助を狙うが島の外に逃げられ、さらにヤマトに足止めされる。ルフィが復帰すると、久しぶりに自身と一対一で戦える者が現れたことに歓喜し「酒龍八卦」を発動するが、突如ルフィを消そうとするCP-0ゲルニカの邪魔が入り、20年前と同じく不本意な形で3度目の勝利を収めてしまう。怒りのままゲルニカを討ち、城内に降りてルフィの敗北を宣言。モモの助を連れてこさせるために手当たり次第に暴れ回るが、能力を覚醒させ復活したルフィによって屋上に引き戻され、4度目の戦いに突入する。「ギア5」状態のルフィと互角以上に渡り合い、「火龍大炬」状態に変身するが、「ゴムゴムの猿神銃」でワノ国の大地に叩き落されて敗北。かつて「自分を倒した男こそがジョイボーイ」だとキングに語ったことを思い返しながら、地下深くのマグマ溜まりまで沈んでいった。
ヤマト
カイドウの娘。

大看板

百獣海賊団の最高幹部[82]。カイドウの腹心で、「災害」と称される3人の懐刀。懸賞金額はいずれも10億を超える大幹部で、圧倒的な実力を持つ3強としてカイドウを支えている。クイーン曰く「カイドウを守る三つの災害」。名前の由来はトランプキングクイーンジャック[69]。初期構想では、絵札をモチーフにした「フェイカーズ」という名称だった[82]

キング
声 - 田村真
百獣海賊団大看板。ルナーリア族[82]。異名は「火災のキング」。本名は「アルベル」。懸賞金13億9000万ベリー[82]
「偉大なる航路」出身[82]。47歳[82]。誕生日は12月1日[82]。身長613cm[82]いて座[82]。血液型S型[82]。好物はトビウオの刺身[82]
全身黒ずくめの服に、目元以外をトゲとゴーグルが付いたマスクで覆っている長身の大男[注 149]。現在では絶滅したとされる希少なルナーリア族の生き残りで、背中には鳥のような黒い翼があり、背には常時炎を帯びている。素顔は種族の特徴である長い白髪を右に束ね一部を三つ編みにし、左目周辺に月桂冠のような刺青を入れた褐色肌の美丈夫。状況判断力に長けた冷静沈着な性格だが、マスクを傷つけられたり素顔を見られたりすると普段の冷静さをかなぐり捨て、周囲の味方をも巻き込む無差別攻撃を行うほど激昂する[注 150]。カイドウに次ぐ実力を持つ大看板筆頭で、カイドウ不在時には百獣海賊団全体の指揮を執る。かつて政府の手から自分を救い、新しい名前と居場所をくれたカイドウには人一倍強い忠誠心と恩義を抱いており、彼こそが海賊王になる男と豪語している[注 151]。クイーンとは折り合いが悪く、彼からは「拷問好きの変態野郎」と罵倒されている。ゾロからのあだ名は「黒ミイラ」。
動物系古代種の悪魔の実「リュウリュウの実 モデル“プテラノドン」の能力者。獣型では高い飛行能力と巨大船を一撃で滝から蹴落とす程のパワーを持ち、相手を嘴の先に捉えた突進攻撃はサンジでもレイドスーツ無しでは死を覚悟したほど。トサカを引っ張り弾いた反動で嘴からレーザーのような貫通力の「飛ぶ突き」を放つ奇妙な技を持つ。人獣型は人型を保ったまま頭頂部にトサカが生えて両腕がプテラノドンの翼に変化し、翼を手刀の様に振るい飛ぶ斬撃を放って攻撃する。「武装色の覇気」「見聞色の覇気」の使い手。
武器は日本刀で、刀身には無数の凹凸が出る仕掛けが施されており、相手の刀等を絡め取ることが出来る。剣術の腕はゾロと互角以上に斬り結ぶほどで、他にも手袋やブーツに仕込んだ鋭利なトゲを利用した体術を用いる。ルナーリア族の特性として、身体から自在に炎を放つ能力と、ゾロの大技すら通用しない異常なまでの耐久力を持つ。背中の炎が燃え続けている間は高い耐久力を維持し、炎が消えると耐久力が落ちる代わりに機動力が増す。服には強力な爆薬を仕込んでおり、相手の攻撃を受けると大爆発する仕組みになっているが、この耐久力により自身はダメージを受けない。「戦いにおいて流派や型は必要ない」という考えの通り、多彩な戦法を使い分けて確実に敵を仕留めようとする様は、ゾロからも「殺戮マシーン」と評されている。
少年期は政府の研究機関で耐久実験に利用され、拷問を受ける日々を送っていた。ある時、パンクハザードにて同じく囚われ、脱出しようとしていたカイドウに助けられ、新たな海賊団を築こうとする彼に勧誘される。世界を変えると宣言したカイドウの部下になることを決め、共に研究所を破壊して脱出。同時に自分の強さを見込んだカイドウから「キング」の名を与えられ、共に百獣海賊団を結成。以降は右腕として彼を支えていく。20年前の光月おでんや赤鞘九人男との戦いにも参戦した。
ワノ国編で、ビッグ・マム海賊団が滝登りでワノ国に入国しようとした際、クイーン・ママ・シャンテ号を滝の下に蹴落とし、入国を阻止した[注 152]。火祭りの夜の宴会では、赤鞘の侍による襲撃の後、モモの助を解放したサンジと交戦し、さらに侍達の加勢に現れたマルコを体力切れに追い込む。治療を受けているゾロを始末しようとするもマルコに阻まれ、その間に復活を果たしたゾロと交戦。種族特有の耐久力と実力で追い詰めるも、自身の体質を見抜かれ、マスクを破壊されたことで素顔を表す。それでも自身の方が生物として勝っていると自負し、空中から「御守火龍皇」で止めを刺そうとしたが、ゾロが放った「一百三情 飛龍侍極」に斬り伏せられて敗北。カイドウと語り合った日の走馬灯を見ながら鬼ヶ島から落下した。鬼ヶ島決戦後は兎丼の元囚人採掘場にいたが、決戦の7日後、突如現れた緑牛に養分を吸い取られた[注 153]
クイーン
声 - 高橋広樹[130]
百獣海賊団大看板。兎丼の総責任者。異名は「疫災のクイーン」。懸賞金13億2000万ベリー。
「偉大なる航路」出身[82]。56歳[82]。誕生日は7月13日[82]。身長612cm[82]かに座[82]。血液型XF型[82]。好物はおしるこ[82][注 154]
金色の弁髪に口ひげを生やし、葉巻をくわえた肥満体の大男[注 155]。X字の刺青を入れた顔にサングラスを着用し、縦縞のオーバーオールを着ている。化学者かつ技術者であり、「カラクリ武器」や「病原体(ウイルス)」作りを趣味とし、中でも「疫災弾」に搭載されている奇病「ミイラ」は彼の傑作の一つ。左腕は機械化しており[注 156]、自身の体すら改造して「絡繰人間サイボーグ)」[82]になっている。派手なリアクションを見せたり、部下の前で歌って踊ったり、囚人の処刑を公演に利用するなどノリを大事にするファンキーな性格。宴でのノリが悪い飛び六胞や酒癖が悪いナンバーズを気に入っておらず、逆に馬が合うアプーは「ブラザー」と呼んでいる。部下や裏切り者には容赦がない一方、自分より強い者や手に負えない状況を前にすると弱腰になる。処刑は一瞬で終わらせず、時間と人数をかけることにこだわっている。キングとは折り合いが悪く、彼からは「お荷物」「能なし」と罵倒されている。小紫に惚れ込んでおり、「小紫たん」と呼んでいる。口癖は「エキサイト」。笑い声は「ムハハハハ」。ルフィからのあだ名は「風船」。武器は両腰に差した一対の曲刀。
動物系古代種の悪魔の実「リュウリュウの実 モデル“ブラキオサウルス」の能力者。獣型では巨体による重量を生かして戦う他、サイボーグである自身の口腔内から銃弾やレーザービームを撃ったり、長くなった首を分割してさらに伸ばしたり、牙から鋭利なトゲを生やすことができる。さらに、胴体から首と尾を蛇のように分離するという通常のブラキオサウルスから逸脱した技を使うこともできる。人獣型では左腕・弁髪・尻尾がクローアームに変形し、そこからもレーザービームを発射することが可能。またジェルマ66の科学力を独自に調べ上げ、自身の肉体に搭載している。耐久力は並外れており、ビッグ・マムの攻撃を受けても短時間で復活し、巨大化したチョッパーの攻撃は殆ど受け付けず、サンジの「悪魔風脚」にも難なく耐える程。「武装色の覇気」「見聞色の覇気」の使い手。
かつては無法な研究チーム「MADS」に所属しており、Dr.ベガパンクシーザー・クラウンヴィンスモーク・ジャッジとの面識もある[注 157]。「MADS」脱退後に、百獣海賊団に加入[82]。20年前の光月おでんや赤鞘九人男との戦いにも参戦した。
ワノ国編で、カイドウに敗れたキッドとルフィの戦意を折ることを任され、囚人採掘場で、ルフィとヒョウ五郎を処刑するための絡繰公演「大相撲地獄(おおずもうインフェルノ)」を開催する[注 158]。囚人採掘場にビッグ・マムが現れると、おしるこを寄越せと言われたことに怒り自ら応戦。頭部への攻撃でビッグ・マムの記憶が戻ってしまうが、直後眠りについた彼女を拘束し鬼ヶ島に移送した。
火祭りの夜の宴席では、「金色神楽」ステージにて音頭をとり、その合間にドレークをフーズ・フーと共に尋問しようとするが逃げられる。ライブフロアに戻ると、「疫災弾」の最高傑作「氷鬼」のウイルスを敵味方無差別にばら撒いた上で唯一の抗体をアプーに渡し、「氷鬼 in 鬼ゴッコ」を仕掛ける。だが、ゾロによって抗体を奪われ、さらにチョッパーが抗体ウイルスを完成させたことで氷鬼を無力化される。戦いを挑んできたチョッパーを軽くあしらい、加勢に現れたサンジと交戦。耐久力と能力で優位に立つも、戦いの最中に外骨格を発現させたサンジに曲刀を折られる。戦場が遊郭に移るとサンジの前で「ステルス・ブラック」の能力を再現した透明化により、自身の指名を幾度も断る芸者・お染に手を挙げ、サンジに「何も感じなくなった自分が彼女に怪我を負わせた」と誤認させた。再びサンジと交戦するとジェルマ66の能力を再現した技を見せつけるも、サンジの反撃で左腕を破壊される。お染がまだ無事であることを知り、透明化してもう一発攻撃しようとするが、お染の怪我の真相を知ったサンジの怒りを買い、「魔神風脚」の猛攻と「牛肉バースト」を受け、鬼ヶ島の外まで吹き飛ばされて敗北した。鬼ヶ島決戦後は兎丼の元囚人採掘場に捕らえられていたが、決戦の7日後、突如現れた緑牛に養分を吸い取られ、痩せ細った姿になった。
ジャック
声 - 乃村健次
百獣海賊団大看板。マンモス号船長。九里の元締め。タマカイの魚人[131]。異名は「旱害のジャック」。懸賞金10億ベリー。
「偉大なる航路」出身[131]。28歳[131]。誕生日は9月28日(ジャ(28)ック(9))[21]。身長830cm[131]てんびん座