ポケットが虹でいっぱい

ポケットが虹でいっぱい (Pocketful of Rainbows)
YMOシングル
初出アルバム『テクノドン
B面
リリース
規格 8cmCD
録音 1993年
日本の旗 日本
ジャンル テクノ
レーベル EASTWORLD/東芝EMI
作詞・作曲
プロデュース YMO
チャート最高順位
YMO シングル 年表
以心電信
1983年
ポケットが虹でいっぱい (Pocketful of Rainbows)
(1993年)
ビー・ア・スーパーマン
(1993年)
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ポケットが虹でいっぱい」(ポケットがにじでいっぱい:英題「Pocketful of Rainbows」[ポケットフル・オブ・レインボウズ])は、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の10作目のシングル。1993年4月28日東芝EMI(EASTWORLD、現:ユニバーサル ミュージック Virgin Music)よりリリースされた[1]

解説[編集]

YMOというグループ名が権利上の関係で使用できなかったため、YMO[注 1](ノットワイエムオー)としてリリースされた。

再生(再結成)したYMOの1枚目のシングルで、結成時から数えると10枚目となる。YMO名義では初のCDシングルで、アルバム『テクノドン』の先行シングルとしてリリースされた。シングルヴァージョンとアルバムヴァージョンは若干アレンジが異なっており、シングルヴァージョンの収録は、1999年にリリースされたベスト・アルバムYMO GO HOME!』のみとなっている。

2011年にリリースされた『テクノドン』再発盤には、カップリング曲である英詞ヴァージョンをボーナス・トラックとして収録されている。

音楽性[編集]

「ポケットが虹でいっぱい」は、エルヴィス・プレスリーの『Pocketful of Rainbows英語版』のカヴァー。今回のため湯川れい子が新たに日本語訳詞を書き下ろした。因みに湯川はプレスリーファンである。

細野晴臣によれば、エルヴィス・プレスリーをカヴァーする構想は当初からあり、ヴォーカルの高橋幸宏が選曲した中から「ラヴ・ミー・テンダー」など他2曲をレコーディングしたが最終的に「ポケットが虹でいっぱい」が採用された。

表題曲は、TBS系テレビドラマ『さくらももこランド・谷口六三商店』の主題歌として起用された[2]。レコーディング当初からドラマの起用が決まっていたため、ドラマのイメージに合わせてアレンジが施されている。

ギターの音は、VINTAGE KEYSの音をビンテージっぽくアレンジしている。イントロのオルゴールには、コルグ01/W』が使われている。

その他のヴァージョン[編集]

リミックス・アルバム『TECHNODON REMIXES I』収録されている、テイ・トウワによるリミックス・ヴァージョンは、原曲の展開はほぼそのままに、リズムをローランドTR-808』を中心とした、ハウスビートに置き換えて収録されている。細野は当初、同様の雰囲気を持ったヴァージョンをアルバムに収録する提案をしたが、実現しなかった。

東京ドームでのライヴで演奏されたヴァージョン[注 2]は、こちらのアレンジにほぼ近いリズムトラックが使用されている。

アートワーク[編集]

ジャケットデザインとして採用された「HUMOR IS A RELEASE」というフレーズは現代美術家のジェニー・ホルツァーによるもの。

収録曲[編集]

全編曲: YMO
#タイトル作詞作曲時間
1.ポケットが虹でいっぱい(Pocketful of Rainbows)Fred Wise & Ben Weisman
日本語訳: 湯川れい子
Fred Wise & Ben Weisman
2.HI-TECH HIPPIESYMOYMO
3.POCKETFUL OF RAINBOWS(English Version)Fred Wise & Ben WeismanFred Wise & Ben Weisman

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 実際にはYMOの文字の上に×。
  2. ^ オープンリールテープに録音されたカラオケに合わせ、3人が歌と振付を披露する。

出典[編集]

  1. ^ YMO / ポケットが虹でいっぱい[廃盤]”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2021年11月29日閲覧。
  2. ^ 谷口六三商店”. テレビドラマデータベース. 2021年7月23日閲覧。