ホイト・ウィルヘルム

ホイト・ウィルヘルム
*Hoyt Wilhelm*
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	ノースカロライナ州ハンターズビル
生年月日	1922年7月26日
没年月日	2002年8月23日（80歳没）
身長; 体重	6' 0" ＝約182.9 cm; 195 lb ＝約88.5 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	投手
初出場	1952年4月19日
最終出場	1972年7月10日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	ニューヨーク・ジャイアンツ (1952 - 1956); セントルイス・カージナルス (1957); クリーブランド・インディアンス (1957 - 1958); ボルチモア・オリオールズ (1958 - 1962); シカゴ・ホワイトソックス (1963 - 1968); カリフォルニア・エンゼルス (1969); アトランタ・ブレーブス（1969 - 1970); シカゴ・カブス（1970）; アトランタ・ブレーブス (1971); ロサンゼルス・ドジャース (1971 - 1972);
アメリカ野球殿堂殿堂表彰者
選出年	1985年
得票率	83.80%
選出方法	BBWAA投票による選出
	この表について

ジェームス・ホイト・ウィルヘルム（James Hoyt Wilhelm、 1922年 7月26日 - 2002年 8月23日）は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ハンターズビル出身のプロ野球選手（投手）。右投げ右打ち。

経歴[編集]

主にリリーフでナックルボールを投げ活躍した投手で^[1]、メジャーデビューは29歳8か月と遅かったが、40歳を過ぎてからも安定した投球を披露した。

1952年にメジャーデビュー。リーグ最多の71試合に登板し15勝3敗11セーブ、防御率2.43で最優秀防御率を獲得。新人王の投票ではジョー・ブラックに次ぐ2位、MVPの投票でも4位に入った。また、同年4月23日にはメジャー初打席初本塁打を記録しているが、これがプロを通じて唯一の本塁打となった。

一時期先発投手を務めていたこともあり、1958年 9月20日にはニューヨーク・ヤンキース戦でノーヒットノーランを達成、翌1959年には規定投球回をクリアして防御率2.19で2度目の最優秀防御率に輝く。

1972年、50歳の誕生日を目前にして引退。

通算1070試合登板は当時の大リーグ記録（1998年にデニス・エカーズリーが通算1071試合目の登板を記録して更新）。また、通算143勝のうち124勝は救援勝利で、これは現在でも大リーグ記録である。

1985年、リリーフ投手として初めてアメリカ野球殿堂入りを果たす。通算150勝以下の投手としても初めての殿堂入りとなったほか、29歳8ヶ月からのデビューは殿堂入り選手の中で最も遅い。

2002年8月23日に心不全のため80歳で死去。

投手としての球種はナックルボール、カーブ、スライダー。 (米書　「guide　to　pitchers」より)

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]

年度	球団	登板	先発	完投	完封	無四球	勝利	敗戦	セ丨ブ	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
1952	NYG	71	0	0	0	0	15	3	11	-	.833	646	159.1	127	12	57	-	5	108	3	0	60	43	2.43	1.16
1953		68	0	0	0	0	7	8	15	-	.467	628	145.0	127	13	77	-	4	71	9	0	61	49	3.04	1.41
1954		57	0	0	0	0	12	4	7	-	.750	456	111.1	77	5	52	-	5	64	2	1	32	26	2.10	1.16
1955		59	0	0	0	0	4	1	0	-	.800	449	103.0	104	10	40	5	2	71	6	0	53	45	3.93	1.40
1956		64	0	0	0	0	4	9	8	-	.308	403	89.1	97	7	43	10	2	71	6	0	45	38	3.83	1.57
1957	STL	40	0	0	0	0	1	4	11	-	.200	231	55.0	52	7	21	1	3	29	0	0	28	26	4.25	1.33
1957	CLE	2	0	0	0	0	1	0	1	-	1.000	15	3.2	2	1	1	0	1	0	0	0	1	1	2.45	0.82
'57計		42	0	0	0	0	2	4	12	-	.333	246	58.2	54	8	22	1	4	29	0	0	29	27	4.14	1.30
1958		30	6	1	0	0	2	7	5	-	.222	371	90.1	70	4	35	2	1	57	2	0	32	25	2.49	1.16
1958	BAL	9	4	3	1	1	1	3	0	-	.250	155	40.2	25	2	10	2	1	35	0	2	9	9	1.99	0.86
'58計		39	10	4	1	1	3	10	5	-	.231	526	131.0	95	6	45	4	2	92	2	2	41	34	2.34	1.07
1959		32	27	13	3	0	15	11	0	-	.577	902	226.0	178	13	77	3	10	139	5	0	64	55	2.19	1.13
1960		41	11	3	1	1	11	8	7	-	.579	599	147.0	125	13	39	0	1	107	6	1	69	54	3.31	1.12
1961		51	1	0	0	0	9	7	18	-	.563	458	109.2	89	5	41	5	4	87	3	0	35	28	2.30	1.19
1962		52	0	0	0	0	7	10	15	-	.412	371	93.0	64	5	34	2	3	90	11	0	28	20	1.94	1.05
1963	CWS	55	3	0	0	0	5	8	21	-	.385	545	136.1	106	8	30	1	4	111	4	0	47	40	2.64	1.00
1964		73	0	0	0	0	12	9	27	-	.571	510	131.1	94	7	30	1	2	95	3	0	35	29	1.99	0.94
1965		66	0	0	0	0	7	7	21	-	.500	545	144.0	88	11	32	7	2	106	10	0	34	29	1.81	0.83
1966		46	0	0	0	0	5	2	6	-	.714	308	81.1	50	6	17	2	1	61	3	0	21	15	1.66	0.82
1967		49	0	0	0	0	8	3	12	-	.727	360	89.0	58	2	34	4	4	76	2	0	21	13	1.31	1.03
1968		72	0	0	0	0	4	4	12	-	.500	368	93.2	69	4	24	5	2	72	1	0	20	18	1.73	0.99
1969	CAL	44	0	0	0	0	5	7	10	-	.417	256	65.2	45	4	18	4	3	53	5	0	21	18	2.47	0.96
1969	ATL	8	0	0	0	0	2	0	4	-	1.000	47	12.1	5	0	4	0	1	14	1	0	1	1	0.73	0.73
'69計		52	0	0	0	0	7	7	14	-	.500	303	78.0	50	4	22	4	4	67	6	0	22	19	2.19	0.92
1970		50	0	0	0	0	6	4	13	-	.600	339	78.1	69	7	39	7	1	67	4	0	29	27	3.10	1.38
1970	CHC	3	0	0	0	0	0	1	0	-	.000	18	3.2	4	1	3	0	0	1	0	0	4	4	9.82	1.91
'70計	CHC	53	0	0	0	0	6	5	13	-	.545	357	82.0	73	8	42	7	1	68	4	0	33	31	3.40	1.40
1971	ATL	3	0	0	0	0	0	0	0	-	----	13	2.1	6	2	1	0	0	1	0	0	5	4	15.43	3.00
1971	LAD	9	0	0	0	0	0	1	3	-	.000	59	17.2	6	1	4	0	0	15	0	0	2	2	1.02	0.57
'71計		12	0	0	0	0	0	1	3	-	.000	72	20.0	12	3	5	0	0	16	0	0	7	6	2.70	0.85
1972		16	0	0	0	0	0	1	1	-	.000	112	25.1	20	0	15	0	0	9	4	0	16	13	4.62	1.38
通算：21年		1070	52	20	5	2	143	122	228	-	.540	9164	2254.1	1757	150	778	*61	62	1610	90	4	773	632	2.52	1.13

「-」は記録なし。
通算成績の「*数字」は、不明年度がある事を示す。
太字はリーグ1位。

獲得タイトル・表彰・記録[編集]

最優秀防御率：2回 (1952年、1959年)
オールスターゲーム選出：5回 (1953年、1959年、1961年、1962年、1970年)
殿堂入り (1985年)
通算登板数：1070 (MLB歴代6位、2022年度シーズン終了時)
通算救援勝利：124 (MLB歴代1位、2022年度シーズン終了時)

背番号[編集]

49 (1952年 - 1956年)
25 (1957年 - 同年途中)
26 (1957年途中 - 1958年途中)
15 (1958年途中 - 1962年)
31 (1963年 - 1968年、1971年途中 - 1972年)
39 (1969年 - 同年途中、1970年 - 1971年途中)
47 (1969年途中 - 同年)

脚注[編集]

[脚注の使い方]

^ Hoyt Wilhelm

外部リンク[編集]

Baseballhalloffame.org（英語）– アメリカ野球殿堂（National Baseball Hall of Fame）による紹介
選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)

この項目は、野球選手に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（PJ野球選手/P野球）。

[1] Hoyt Wilhelm

[1]

表話編歴ボルチモア・オリオールズ
球団	歴史選手監督成績
歴代本拠地	ロイド・ストリート・グラウンズスポーツマンズ・パークメモリアル・スタジアムオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ
文化	ザ・オリオール・バード
永久欠番	4 5 8 20 22 33 42
オリオールズ球団殿堂	ブルックス・ロビンソンフランク・ロビンソンデーブ・マクナリーブーグ・パウエルガス・トリアンドスマイク・クェイヤールイス・アパリシオマーク・ベランガーアール・ウィーバーポール・ブレアーポール・リチャーズミルト・パパスジム・パーマーケン・シングルトンアル・バンブリースティーブ・バーバージム・ジェンタイルステュ・ミラーディック・ホールスコット・マクレガーハンク・バウアーハル・ブラウンジーン・ウッドリングドン・ビュフォードマイク・フラナガンジョージ・バンバーガーチャック・トンプソンジェリー・ホフバーガービリー・ハンターカル・リプケン・シニアハリー・ダルトンデービー・ジョンソンリック・デンプシーリー・メイボビー・グリッチリー・マクフェイルエディ・マレーフランク・キャッシェンジャック・ダン3世エディ・ワットティッピー・マルティネスハンク・ピーターズエルロッド・ヘンドリックスマイク・ボディッカーレックス・バーニーデニス・マルティネスホイト・ウィルヘルムボブ・ブラウンカル・リプケン・ジュニアアーニー・タイラーブレイディ・アンダーソンエディ・ワイドナーラルフ・サルボンダグ・デシンセイクリス・ホイルズ B.J.サーホフビル・オドネルグレッグ・オルソンフィル・イツゾーワイルド・ビル・ヘギージュリー・ワグナーハロルド・ベインズレニー・ジョンストンレイ・ミラージョニー・オーツマイク・ボーディックリッチー・バンセルスマイク・ムッシーナウォルター・ユースリッチ・ダウアーロベルト・アロマードン・プリーズジョン・ローウェンスタインゲイリー・レニキーメルビン・モーラフレッド・ウルマンブライアン・ロバーツフレッド・マンフラモー・ガバ
ワールドシリーズ優勝（3回）	1966 1970 1983
ワールドシリーズ敗退（4回）	1944 1969 1971 1979
リーグ優勝（7回）	1944 1966 1969 1970 1971 1979 1983
できごと	1999年のキューバ代表との親善試合
傘下マイナーチーム	ノーフォーク・タイズ（AAA級）ボウイ・ベイソックス（AA級）アバディーン・アイアンバーズ（High-A級）デルマーバ・ショアバーズ（Low-A級）フロリダ・コンプレックスリーグ・オリオールズ（Rookie級）ドミニカン・サマーリーグ・オリオールズ（Rookie級）