ベンジー・モリーナ

ベンジー・モリーナ
Bengie Molina
テキサス・レンジャーズ時代
(2010年10月3日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 プエルトリコの旗 プエルトリコ自治連邦区バヤモン
生年月日 (1974-07-20) 1974年7月20日(49歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
225 lb =約102.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 1993年 アマチュア・フリーエージェントとしてカリフォルニア・エンゼルスと契約
初出場 1998年9月2日
最終出場 2010年11月1日
年俸 $4,500,000(2010年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ベンジャミン・ホセ・モリーナ・マッタスペイン語: Benjamin José Molina Matta, 1974年7月20日 - )は、プエルトリコバヤモン出身の元プロ野球選手捕手)。右投右打。

2人の弟、ホセ・モリーナ(長弟)はタンパベイ・レイズなどで捕手、ヤディアー・モリーナ(末弟)はセントルイス・カージナルスの捕手と、3兄弟ともメジャーリーグで捕手を務めている。ヤディアー・モリーナ#兄弟選手としての記録も参照。

経歴[編集]

プロ入りとエンゼルス時代[編集]

ロサンゼルス・エンゼルス時代
(2005年4月11日)

1993年にドラフト外でカリフォルニア・エンゼルスに入団。1998年にメジャー初昇格を果たし、2試合に出場。メジャーデビューから2年後の2000年からレギュラーに定着した。

2001年に、実弟のホセ・モリーナがマイナーから昇格し、ベンジーが正捕手、ホセが控え捕手として兄弟揃って同チームに所属することとなった。翌2002年には、チームはワールドシリーズ制覇を成し遂げ、これまた兄弟揃ってチャンピオンリングを獲得した。この年は自身初となるゴールドグラブ賞をそれまで10年連続で受賞していたイバン・ロドリゲスを抑えて受賞した。

ブルージェイズ時代[編集]

2005年オフに1年500万ドルの契約を結び、トロント・ブルージェイズへ移籍した。ブルージェイズでも正捕手の座を維持し、自己最多の19本塁打を記録するなど活躍、長らくニューヨーク・ヤンキースボストン・レッドソックスの2強が続いていたアメリカンリーグ東地区において、久々のチームの2位進出に貢献した。

ジャイアンツ時代[編集]

サンフランシスコ・ジャイアンツ時代
(2008年8月26日)

2006年オフには3年1600万ドルの契約を結び、サンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍した。ここでも正捕手として活躍し、自己最多タイとなる19本塁打、自己最多の81打点を記録した。

レンジャーズ時代[編集]

2010年7月1日クリス・レイとのトレードで、テキサス・レンジャーズへ移籍した。同年限りで引退。

引退後[編集]

テキサス・レンジャーズ時代
(2014年8月30日)

2012年12月14日、三男・ヤディアーが所属するセントルイス・カージナルスの打撃コーチ補佐に就任。

2013年のオフに古巣・レンジャーズの一塁ベースコーチに就任し[2]2014年シーズンの1年間務めた。

選手としての特徴[編集]

守備では強肩で、2002年と2003年の盗塁阻止率は.449と.444であり、ともにリーグ1位。この2年でゴールドグラブ賞を獲得。晩年の阻止率は2割台前半まで衰えたものの、通算はメジャー平均を上回っている。ただし、3兄弟の中ではいちばん下の阻止率である。

打撃は早打ちで、2007年と2009年にはナ・リーグ規定打席到達者で最少の四球数を記録するなど、四球三振とも少ない。また非常に足が遅いことでも有名である。2006年にSports Illustrated誌が実施した選手へのアンケートでも「足が遅い選手」部門で2位に8倍もの差をつけて1位に選出されている。[3]

上記の通り、鈍足で有名であるが、2010年7月18日のレッドソックス戦でサイクル安打を達成した。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
1998 ANA
LAA
2 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
1999 31 109 101 8 26 5 0 1 34 10 0 1 0 0 6 0 2 6 5 .257 .312 .337 .649
2000 130 513 473 59 133 20 2 14 199 71 1 0 4 7 23 0 6 33 17 .281 .318 .421 .739
2001 96 355 325 31 85 11 0 6 114 40 0 1 2 4 16 3 8 51 8 .262 .309 .351 .660
2002 122 459 428 34 105 18 0 5 138 47 0 0 6 6 15 3 4 34 15 .245 .274 .322 .596
2003 119 430 409 37 115 24 0 14 181 71 1 1 2 4 13 2 2 31 17 .281 .304 .443 .747
2004 97 363 337 36 93 13 0 10 136 54 0 1 2 4 18 1 2 35 18 .276 .313 .404 .717
2005 119 449 410 45 121 17 0 15 183 69 0 2 5 6 27 2 1 41 14 .295 .336 .446 .782
2006 TOR 117 458 433 44 123 20 1 19 202 57 1 1 0 2 19 1 4 47 15 .284 .319 .467 .786
2007 SF 134 517 497 38 137 19 1 19 215 81 0 0 1 2 15 2 2 53 13 .276 .298 .433 .731
2008 145 569 530 46 155 33 0 16 236 95 0 0 0 11 19 5 9 38 23 .292 .322 .445 .767
2009 132 520 491 52 130 25 1 20 217 80 0 0 0 11 13 3 5 68 14 .265 .285 .442 .727
2010 61 221 202 17 52 6 0 3 67 17 0 0 0 2 14 4 3 19 7 .257 .312 .332 .644
TEX 57 195 175 10 42 6 1 2 56 19 0 0 5 4 10 0 1 15 7 .240 .279 .320 .599
'10計 118 416 377 27 94 12 1 5 123 36 0 0 5 6 24 4 4 34 14 .249 .297 .326 .623
MLB:13年 1362 5159 4812 457 1317 217 6 144 1978 711 3 7 27 63 208 26 49 471 173 .274 .307 .411 .718
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • ANA(アナハイム・エンゼルス)は、2005年にLAA(ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム)に球団名を変更

表彰 [編集]

背番号[編集]

  • 63 (1998年 - 1999年)
  • 5 (2000年 - 同年途中)
  • 1 (2000年途中 - 2010年途中)
  • 11 (2010年途中 - 同年終了)
  • 18 (2013年)
  • 4 (2014年)

脚注[編集]

  1. ^ Texas Rangers 2010 Player Salaries and Team Payroll” (英語). ESPN.com. 2010年11月13日閲覧。
  2. ^ Rangers hire Bengie Molina ESPN Dallas
  3. ^ SI Players Poll” (英語). SI.com. 2012年1月21日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]