ベルガ

Berga

   市章


 カタルーニャ州
 バルセロナ県
面積 22.56 km²
標高 704m
人口 16,456 人 (2014年)
人口密度 729.43 人/km²
住民呼称 Berguedà, -ana
Bergaの位置(スペイン内)
Berga
Berga
スペイン内ベルガの位置
Bergaの位置(バルセロナ県内)
Berga
Berga
バルセロナ県内ベルガの位置

北緯42度06分00秒 東経01度50分44秒 / 北緯42.10000度 東経1.84556度 / 42.10000; 1.84556座標: 北緯42度06分00秒 東経01度50分44秒 / 北緯42.10000度 東経1.84556度 / 42.10000; 1.84556

ベルガBerga)は、スペインカタルーニャ州バルセロナ県ムニシピ(基礎自治体)。

地理[編集]

ベルガは、カタルーニャ中央盆地とピレネー山脈の準山系の谷に位置する。山脈から吹き下ろす北風に守られ、自治体域の南をリュブラガート川が流れている。マツやカシが自生している。

歴史[編集]

ティトゥス・リウィウスはカストゥルム・ベルギウム(Castrum Bergium)という古名でこの町を記している。715年以降にはアラブ人に占領され、キリスト教徒軍によって解放された10世紀にサルダーニャ伯領となった。1035年にカニグー山中の修道院に引退するまで、サルダーニャ伯ギフレ2世がベルガ領主であった。ベルガ領主がベルナルド・ギリェルモ伯の代で断絶すると、1117年にベルガは縁戚であるバルセロナ伯ラモン・バランゲー3世のものとなった。

1347年にはベルガで黒死病が大流行した。

経済[編集]

かつては鉱業と密接なつながりを持っていたが、18世紀から織物を中心とした繊維業が盛んである。農業ではウシやブタの飼育が盛んで、年に何回も市が開かれている。

史跡[編集]

  • サン・ジュアン・デ・ベルガ教会 - 13世紀にできた聖ヨハネ騎士団の教会を前身とする。スペイン歴史文化財に指定されている。

パトゥム[編集]

パトゥムは16世紀初頭にはすでに行われていた[1]、キリスト聖体祭に行われる人形を用いた舞踊祭である。かつては、カトリック勢力とイスラーム勢力の戦い、大天使ミカエルと堕天使ルシファーの戦いなどを模した演劇的な祭礼だった[1]。現在の祭礼のクライマックスには想像上のドラゴンであるギータの張り子人形が登場し、口から火を吹いて暴れ回る[1]。実際に火を使っており火傷する恐れがあるため、住民は帽子・長袖シャツ・長ズボンを着用して参加する[1]。2005年にはユネスコ無形文化遺産に登録された[1]

姉妹都市[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 田澤耕 2013, p. 222.

参考文献[編集]

  • 田澤耕『カタルーニャを知る事典』平凡社〈平凡社新書〉、2013年。 

外部リンク[編集]