プールナバドラ

プールナバドラ(Purnabhadra、満賢夜叉)とは、インド神話における夜叉の名である。ヒンドゥー教ではクベーラに仕える夜叉である。「仏母大孔雀明王経」では兄マニバドラ、弟プールナバドラとされている。マニバドラ・プールナバドラは対になるのが普通である。ジャイナ教ではマニバドラ・プールナバドラはヤクシャの主として「2人のインドラ」と記述されている。ただし、ヒンドゥー教ではいつもプールナバドラはマニバドラと対の像になるとは限らない。

プールナバドラは主にガンダーラ地方において信仰された。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 永田 郁「インド古代初期におけるヤクシャの神像彫刻について」名古屋大学博物館報告、No. 19、2003、pp55–73.
  • 高橋 堯英「サカ=クシャン時代のマトゥラーにおけるヤクシャ信仰に関する一考察」印度學佛教學研究 51(1)、pp443-448.