プロフェッショナル

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プロフェッショナル (: professional)は、短縮形で「pro プロ」とも言うが、次のような意味があり、
まずは形容詞的用法が根底にあり、

  • (元々の意味)「professionに関連する」あるいは「professionに属する」という意味である[1]
なおprofessionとは、賃金を支払われるなりわい(=職業)のことであるが、その中でもとくにトレーニングを要し何らかの資格を要するようななりわいを指す[2]。つまりprofessionとは、一般に「専門的な仕事」と表現されるもののことである。[3]
    • 「職業的な人にふさわしい」という意味で、能力が高く、技に優れ、(その仕事に)確かさがある、ということ[1]
  • (アマチュアとは異なって)「主たる収入を得るために特定の分野に従事している(人)[1]


名詞的用法としては、

  • profession(=「専門的な仕事」)に従事している人や、専門的な仕事で評価を得ている人[1]
  • 特定の分野に従事している人で、その中でも特に、(「ひまつぶし」としてではなく)主たる収入を得る生業(なりわい)としてそれに従事している人[1]
  • 特定の活動に関して能力が高く、技能に優れる人[1]

[4]

対義語はアマチュア (英:Amateur)。

professionalの類義語には「: expert エキスパート」 (熟練者)や、: specialist スペシャリスト[5]がある。

なおソフトウェア類や道具などで、メーカーが複数のグレードを用意している場合、(一般人向けの仕様の製品や性能の低いほうを「home ホーム」や「entry エントリー」等々呼んでおいて、あるいは何も言葉は足さずにただ製品名にしておいて)、性能的に優れているものや、専門家が仕事で使う想定の仕様になっているものを「professional」や「pro」という言葉を添えた製品名にすることは、英語圏ではしばしば行われている。それらの製品が他の言語圏に展開されると、大抵は「professional」や「pro」を現地語で音写した言葉が添えられることになる。[6]

概説[編集]

一般に、プロフェッショナルには、おおまかに次の二つの意味がある。

  • 専門的な仕事に従事し、その能力が高く、その仕事の技術に優れ、確かな仕事をする人
  • 主たる収入を得るために、特定の分野に従事している人

前者の「プロフェッショナル」(プロ)は、知識、スキル、能力の高さ、特定の問題解決能力の高さ、一般人とは明白に「専門的距離」がある人物である (活動から収入を得ているかどうかという事実にかかわらない概念である。)。この用語は、この役割を担う人の「あるべき姿」を指してもいて、人々が専門的な仕事をする人ならば備えていて欲しいと願っているように、能力が高く、技術に優れ、確かな仕事をする人のことを指している。 なお「プロフェッショナリズム」という概念は、前者「プロフェッショナル」の意味をつきつめたものである。

日本語の「プロフェッショナル」や「プロ」は、英語の「professional」やその省略形「pro」をカタカナで音写したものであり、もともとが英語であるので英語の意味から勝手に離れるわけにはいかず、基本的には英語の意味内容と同等の内容を指さざるを得ない。よって、おおむね次のいずれかの意味で用いられている。

  1. 専門家のこと。専門家らしく、ある分野について、高い能力や、高い技術を有し、質の高い仕事をする人。
  2. (アマチュアのように、無報酬で、趣味としてやっているのではない、という意味で)その人にとって主たる収入を得るために特定の仕事をしている人。

百科事典なので、この記事でも全ての分野のプロフェッショナル(プロ)について解説しなければならないが、スポーツはもともとアマチュアであることが意義があるとされて発展してきて、その後、アマチュアとプロフェッショナルの区別がされ、それらの線引きが深刻な問題となってきた歴史が(他の分野よりも一層)顕著なので、まずはスポーツのプロフェッショナルから解説し、その後にスポーツ以外のプロフェッショナルについても解説することにする。

スポーツのプロフェッショナル[編集]

(「プロフェッショナル」や「プロ」の大まかな意味は、おおむね辞書的な意味に沿っており、おおまかな方向性は辞書的定義と一致しているのだが) 具体的にどのような人を「プロフェッショナル」(プロ)と呼ぶのか、と言うと、スポーツのひとつひとつの種類(種目)ごとに異なっている。よって下の節で、個々のスポーツ種目ひとつひとつのプロフェッショナル(プロ)について説明してゆく。

プロフェッショナルな選手は短縮形の「プロ」を用いて、「プロ選手」や(単に)「プロ」と呼ばれる。

なお、プロ選手が参加することで成り立っているスポーツ(やスポーツの特定の試合群)をプロフェッショナルスポーツと言う。

歴史

19世紀のイギリスでは、「スポーツは上流階級の人々同士で行うもの」というのが、当時の(上流階級の)社会通念であった。その後次第に労働者の社会的地位が向上し、労働者にもスポーツに参加する道が開かれるようになって、スポーツは大衆化へと進んでいった。アメリカ合衆国では、1868年にアマチュア競技会への参加規定が決められたが、その趣旨はイギリスのものとは大きく異なり、アメリカではプロ野球の創設・発展、多額の賞金や賭博行為の増加・横行などによって腐敗が進み、プロフェッショナル競技者とアマチュア競技者の区別を明確化する必要に迫られたから、アマチュア競技会の参加規程が明確化されたのである。アメリカでは(イギリスのようには)労働者階級を排除する内容はなかった。

スポーツの歴史の中では近代オリンピックアマチュアリズムが称揚され、その精神的な純粋さが重視されて発展し、人々はアマチュアリズムに喜びを見出していた歴史があるのだが、その後、次第にスポーツ大会が国家の宣伝に使われるようになり、社会主義諸国も資本主義諸国もオリンピックを国家の宣伝の道具のように利用するようになり、アマチュア規定をすり抜けるようにして、社会主義国では国家が「まるがかえ」で選手を援助し、住まいや食事や練習場やコーチを用意して選手を養成するようになったり、資本主義諸国では、例えば米国では(しばしば国家が直接、あるいは学校と連携して)「奨学金」などという形でスポーツをしている学生にお金を渡しておいて「アマチュア」としてオリンピックに参加させるという方法でアマチュア規定をすり抜けさせる、というやり方が横行するようになったり、(資本主義諸国では、金銭欲に駆られている人も多く、商業主義(=金のためなら、どんな不正行為でもやらかしてしまうこと)が横行しがちなわけだが)米国に加えて欧州などの資本主義諸国でもスポーツ関連企業とアスリートが契約を結んでコマーシャルに出演させ、その代わりに道具やコーチや住居や食事を提供されるなどということが行われるようになった。つまり、アマチュア規定は その裏をかかれるようにしてすり抜けられることが(西側でも東側でも)世界中で起きるようになり、大会で上位に入賞するようなアスリートでは大半が、名目としては「アマチュア」なのに、実態としては(有形/無形の)報酬を得ていて、実態としては純粋な「アマチュア」と言うのは不適切な選手がかなりの割合になってしまったのである。また、実際には現金の授受が行われていたのに、アマチュア規定に違反していたことが発覚して参加資格を停止されることを防ごうと、ただ金銭を提供する側と受け取る側が口裏を合わせて隠していただけ、という悪質な場合もあった。[7] スポーツ界の汚染は進み、オリンピックや他の大きな大会で上位に入賞するような選手に関しては、もはや純粋な「アマチュア」を見出すことはほとんど困難な状態にまでなってしまい、規定をすり抜ける手法もますます巧妙化し、『「アマチュア」と「プロフェッショナル」をどうやったら線引きできるのか? (昔はともかく)今ではもう無理なのでは?』と 大会の主催者側の人々も頭をかかえこんでしまうような事態になっていってしまったわけである。結局 スポーツ界はアマチュア規定緩和の方向へと進むことになり、1962年にはクリケットがアマチュア規定を廃止し、1968年にはテニスのウィンブルドン大会がプロフェッショナルにも開放された。そして1974年にはオリンピックのアマチュア条項からも「アマチュア」という言葉が削除された。その結果、その後は徐々に ほとんどの競技でアマチュアとプロフェッショナルは区別なく参加できるようになり、混合状態になった[8]。(その結果、アマチュア規定をすり抜けるためだけの、汚くて陰湿な攻防は減り) 近年では多くのスポーツ競技種目でプロ・アマが混合で競技し、「アマチュア」と呼ばれる人でも まるで「小企業」のように様々な形で収入を得ている。[9]

プロフェッショナルスポーツとプロ選手[編集]

野球[編集]

日本野球大学に紹介されたといわれる。そして学生野球が盛んになり、やがてアメリカ合衆国のプロ球団との対外試合も行われるようになった。しかし学生が職業野球のチームと対戦することに対する批判がおこり、やがてこれがきっかけでプロチームが誕生することとなり、学生チームとの分断がなされる。そして1961年には社会人野球の選手を引き抜いた(柳川事件)としてアマチュア野球との間に断絶が深まり、プロ野球経験者 (OB)がアマチュア野球へ関わることについて厳しい制限が課せられるようになった。その後、社会人野球との関係は徐々に改善されてきており、プロとアマの交流試合も行われているが、未だに制限は残っている。

ゴルフ[編集]

ゴルフ(日本プロゴルフ協会 及び 日本ゴルフ協会)では、試合(トーナメントツアー)に参加して賞金(報酬)を得ることを目的とする「トーナメントプレイヤー」と、ゴルフを報酬を得て指導するための「ティーチングプロ」(レッスンプロとも呼ばれる。この場合には冒頭の (1)の意味も含む)という2つのプロ資格がある。ゴルフにおけるオープン大会はプロだけではなく、アマチュア(日本ゴルフ協会が規定する)にも参加資格を開放している。なおアマチュアがオープン大会で優勝しても賞金は支払われない。

テニス[編集]

1973年に発足された日本プロテニス協会によるプロテニスプレイヤーとプロコーチの二つのプロ資格が存在する。プロアマ交流としてはテニス愛好家による「テニスプレイヤーズクラブ」が主催するプロアマ交流戦が行われている他、全日本テニス選手権など一部の大会にはプロアマ問わず参加している。

サッカー[編集]

バスケットボール[編集]

日本では1997年に初のプロフェッショナル契約選手(外山英明長谷川誠)が誕生し、プロ化の端緒を開いた。

2000年にはバスケットボール日本リーグ機構(旧JBL)がプロ化を見据え、スーパーリーグを開始。また、同年には日本初のプロ球団である新潟アルビレックス(現・新潟アルビレックスBB)が誕生し、2002年にはスーパーリーグ参戦を果たした。

しかしながら日本バスケットボール協会内部や実業団の間ではプロ化への反対を唱える者が多く、進展しなかった。

これに業を煮やした新潟とスーパーリーグの下部に位置する日本リーグに所属するさいたまブロンコス(現・埼玉ブロンコス)は2004年に日本協会及び旧JBLからの脱退と初のプロリーグである日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)の設立を発表。2005年に6球団で開幕した。

一方の旧JBLもbjリーグに対抗するべくこれまでのスーパーリーグを改組し、日本バスケットボールリーグ (JBL)を2007年より開始した。だが、リーグ構成はプロクラブと実業団の混成であり、完全なるプロリーグとはならず、その結果、プロ志向の強いオーエスジーフェニックス東三河(現・三遠ネオフェニックス)が1シーズン限りでbjリーグへ転籍した。JBLでは選手の契約内容によって登録I種と登録II種に分けており、プロ契約は登録I種に属しているが全員がプロではなく、嘱託選手や学生なども含まれていた。

JBLは2013年にナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)へ改組されるもbjリーグと統合は実現に至らずプロアマ混合は変わることはなかったが、発足時12チーム中半数を超える7チームがプロクラブとなった。

2016年にNBLとbjリーグの統合が実現し、本格的なプロリーグたるジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(Bリーグ)が始動した。

卓球[編集]

1986年に日本卓球協会が「レジスタード・プロ」の制度を設け、日本における卓球のプロ化を歩み始める。プロ登録第1号は1993年の松下浩二である。だが、国内において賞金付き大会が少ないなどからプロ選手は一握りしか存在しなかった。

ところが、2000年に日本リーグにも参加している健勝苑が独自に賞金付き大会を新設するとプロ選手は急増した。しかし、日本協会は「プロ化の推進は協会主導の元で行うべき」との考えから対立。健勝苑は日本リーグから離脱し、プロツアー「スーパーサーキット」を開始。一方、日本協会は、協会や加盟団体以外の企業などが独自に主催する賞金付き大会は認めず、それに出場した選手は協会から登録抹消の可能性もちらつかせるなど対決姿勢を鮮明にした。

その後、日本協会は選手のプロアマ区分を撤廃し、健勝苑と和解。スーパーサーキットは協会公認大会に変わり、2006年を以って終了となった。

ボクシング[編集]

「認定プロ」というシステムがある。統括する団体がプロの「認定」を出し、それを得ることでプロの試合に参加する資格を得ることになり、賞金支給の対象になる。

日本では日本ボクシングコミッション (JBC)統括の元、日本プロボクシング協会が運営を行っている。

しかし、アマチュアとの交流は基本的に行われていない。アマチュア側が厳しく制限しているからである。元プロ選手のアマチュア転向はおろか、アマチュアが何らかの形でプロと接触することも原則として認められない(特にプロ側から報酬を受けるとアマチュア資格を剥奪される恐れがある。)。ただし、2011年頃から、元プロ選手のアマチュア指導を条件付きで認めるなど、制限は緩和されつつあるが、未だに規制は根強く残っている。

プロといえども、いわゆるハングリースポーツであり、超一流になるまでプロ活動で生計を立てられる収入は得られない。クラブ制度が敷かれており、殆どの選手は本業を持っており、プロボクシングのほうを副業としている(ボクシングとは別に、定職を持っていたりアルバイトをしている)。

女子のプロは2008年より行われている。それ以前にも女子プロボクシングは存在したが、JBCが認定していないため正式なプロとはみなされない。

レスリング[編集]

プロレスリング(日本語の略称ではプロレス、フランス語・ドイツ語ではcatch、メキシコではlucha libre)はアマチュアレスリングとは事実上異なるものである。プロレスは半ば芸能で、アマチュアレスリングは競技であるという以前に、ルール(ポイント制の導入・不導入、打撃の導入・不導入)と、試合場の様式(円形マットか、ボクシングを模したリングか)がそもそも異なる。両者はかつては一体だったのだが、分化した。その過程は、様々な論考で発表されている。プロレスは次項で取り上げる。

アマチュアレスリングでは、男女ともに、プロの参入が全面的に自由化されており、全く差別が存在しない(そのため、この競技を「アマチュア・レスリング」と称するのは不適当であるが、プロレスと区別するためにこの名を使用する)。しかし、アマチュアレスリングでの報酬(優勝・金メダル等)で生活を維持するのは不足であることから、トップ級はすべてアマチュアで占められている。つまり「プロの(アマチュア)レスリング選手」はほとんど存在しない(レスリングのプロ契約選手はドイツでは存在する。日本では2004年アテネオリンピック予選に挑んだ山本美憂が数少ない例か。当時の所属は大手スポーツマネジメント会社(スポーツビズ)であった)。

アマチュアレスリングがプロ化した興行は、近年では一つだけ存在した。米国のRPW (Realprowrestling) であった。後述のプロレスと全く異なり、ポイント制、円形マットなど、アマチュアレスリングそのもののルールで行われていた。2005年に旗揚げしたが、現在は消滅した。

後述する「プロレス」選手がアマチュアレスリング大会に参戦してもよく、その実例もある(谷津嘉章など)。また、プロレスとの合同練習も盛んに行われている。現役のプロレスラーがアマチュアレスリングを指導するのも一般的である(専修大学レスリング部監督・馳浩(2002年就任))。

プロレス[編集]

優れたプロレスラーは一般社会とかけ離れた水準の富と名声を独占するが、その能力が有るのはほんの一握りである。

プロレスには、主催者・団体・選手いずれにもライセンス制はない(メキシコを除く)。プロレスの試合に選手として登場した者をプロ選手と定義するしかない。弱小のいわゆるインディペンデント団体で、地方の、非常に少人数を相手にした小さな興行でも、それはプロレスであり、上がっているのはプロレスラーである。誰でもリングに上がれる代償として、底辺にいる圧倒的多数の「プロレスラー」の報酬は微々たるもの、あるいはゼロであり、もちろん他の職業で生計を立てている。

※報酬がもらえなくとも、プロのプロレスの試合をすればプロのプロレスラーなのである。

プロレスが日本に浸透してから、アマチュアのプロレスが各地で始められた。その代表が学生プロレスである。学生プロレスは学園祭などで高い人気のあるイベントであるだけでなく、日本テレビにより地上波のテレビ中継もされたことが有り、決してマイナーではない(入場料も有料)。

前述のプロの弱小プロレス団体群との違いは、自らをアマチュアと名乗っているかプロと名乗っているかの違いだけである。

しかし、違いはその後、学生プロレスラーが大手のプロレス団体に所属した時に表れる。学生プロレス上がりは、自らの学生プロレス在籍の過去を対外的には隠すことが多い。隠す理由はそれが(自らにとって)プラスにならないからである。また、過去には、学生プロレス出身であることを公にした者が、それだけでリンチされたこともある。この拒絶は実態がなく、大変に感情的なものであるが、この感情こそがプロレスにおけるプロとアマチュアを分かつものといっていい。

学生プロレス#タブー視される風潮を参照

競技色の強いプロレスを標榜したUWF系の団体では、あえて「プロレス」と言わずに「プロレスリング」「プロフェッショナルレスリング」と称する例があった。

一方、アマチュアによるプロレスをよりわかりやすく表現するため「プロスタイルレスリング」または単に「プロスタイル」と呼ぶ場合もある(2008年まで存在したJWA関西がその一例)。

キックボクシング[編集]

キックボクシングは、純粋に興行のために日本で作られたスポーツである。従って論理的にアマチュアの存在し得ないスポーツであったはずである。

しかし、後に学生キックボクシングが開始された。つまり、アマチュアとしてのキックボクシングである。大学生がクラブ活動としてキックボクシングを行うのである。加盟大学で以下の団体を結成し、大会を行っている。

プロのキックボクサーの供給源ともなった。

伝統的に、アマチュアのキックボクシングの機能を果たしてきたのは、競技人口から考えると、新空手(旧・勇気道)、あるいはその派生である。

他に、プロのキックボクシング団体と密接な関係を持つアマチュア団体は

などがある。他のアマチュアキックボクシングについては キックボクシングの項も参照

総合格闘技[編集]

総合格闘技もキックボクシング同様の興行向けスポーツである。

しかし、総合格闘技団体の中には、将来のプロ育成を名目としてアマチュア部門を設けているケースも存在する(修斗SRCJEWELSなど)。

また、2010年代に入ってからはDEEPパンクラスZSTもアマチュア部門が積極的に活動している。

フィギュアスケート[編集]

フィギュアスケートの場合、国際スケート連盟 (ISU)主催あるいはそれに準ずる大会はアマチュア競技者のみで行われており、プロは基本的に競技でなくアイスショー出演などエンタテインメントとして成立している特殊な事例である。そのためアマチュアで顕著な成績を収めた選手がプロに転向する場合、競技生活から退くゆえ「引退」という表現を使用することがある。ただしアイス・ウォーズなどプロスケーターによる競技会もあり、プロアマ混合の競技会としてはジャパンオープンなどが存在する。一方でプロのテリトリーであるアイスショーにアマチュアトップ選手が参加することもある。

スノーボード[編集]

日本では1991年より日本スノーボード協会 (JSBA)が公認を行っている。登録からのプロ選手に関わる業務は、選手会であるプロスノーボーダーズ アソシエイション アジア (PSA ASIA)が行う。

競技会はPSA ASIA公認競技会が、スノーボードプロツアーとして開催されている。1種目につき、種目によって70万円あるいは100万円以上の賞金総額で、ツアー賞金総額は1千万円前後。以前はプロのみの競技会が中心であったが、近年はハーフパイプ競技を除き、ほとんどがプロアマオープン競技会となっている。JSBAの規定により、入賞してもアマチュア選手に賞金は支払われない。

なお、オリンピックではスキー競技として開催され、選手選抜は全日本スキー連盟 (SAJ)が行っているので、プロ制限は受けない。

自転車競技(ロードレース)[編集]

自転車競技ロードレースの場合、プロ競技として行われるものは全日本プロ選手権自転車競技大会を除き団体レースが主流であり、プロロードレーサーが集まり、プロチームを結成して参戦することになる。日本プロフェッショナルサイクリスト協会に選手登録を行うことでプロレーサーとしての活動が可能になる。

プロロードレーサーは個人レースにも参加可能であるが、プロアマ混合として行われることが多い。

モータースポーツ[編集]

一般に「プロドライバー」や「プロライダー」(以後は両方の意味でプロと記述)とは

  • 選手契約 - 他のスポーツ同様に、チームと契約しチームから給料を受け取る。
  • スポンサー持込 - 自動車メーカーや各種スポンサーと契約を結びレース参戦のための資金援助を受け、その資金をチームに持ち込んでレースに参加する。

方法でモータースポーツに参戦している者を指している。

日本ではオートレースを除き、競技者としてのプロとアマチュアを基本的に区別していない。ただし競技の性質上、競技への参加のために多額の資金が必要となることが多く(使用する自動車やオートバイ、搬送のためのトランスポーター、練習の際のサーキット使用料など)、競技の結果として得られる賞金だけではとても資金を賄えないことがほとんどであるという事情を背景に上位の競技では選手契約又はスポンサー持ち込みがほとんどである。

フォーミュラ1 (F1)やロードレース世界選手権 (MotoGP)などのトップカテゴリーは、その競技レベルの高さや参戦に必要な資金の多さなどの関係から、現在は結果としてプロのみで競われているが、下位のカテゴリーでは、自己資金で競技用の車や資材を用意し自ら参戦するアマチュアとプロが混在しているケースが多くなる。

プロとアマの交流[編集]

プロフェッショナルとアマチュア選手が試合で対戦することや、ある選手がプロフェッショナルからアマチュアに復帰する行為など、プロフェッショナルとアマチュア相互間の交流については、競技によって大きな温度差がある。

比較的交流が盛んな競技の代表格としてはサッカーが挙げられる。サッカーではプロチームとアマチュア選手によるクラブが同一の大会に参加し優勝を競うケースが珍しくない(典型的な例が天皇杯サッカー)他、一度プロとなった選手がアマチュアに復帰することも容易に行える。またアマチュアも競技の結果として一定の範囲内で賞金等を受け取ることが認められるなど、アマチュア規定自体の解釈・運用が他の競技に比べ緩やかである(詳しくはプロフェッショナル (サッカー)を参照)。またアマチュアレスリングは、そもそも競技者としてアマチュアとプロを区別していないため、他の格闘技のプロ選手が全日本レスリング選手権大会などアマチュアの大会に参加することも珍しくない。自転車競技もプロアマカテゴリーから年齢及び格式による区分に変更されたため、基本的にはアマチュアとプロの区別なく大会が行われている。

一方でプロとアマチュアの間に厳格な垣根を設けている代表例がゴルフである。ゴルフにおいては賞金のある競技でプレーした場合(実際に賞金を獲得したかどうかは問わない)や、ゴルファーとしてプロエージェントと契約した場合、自分の氏名や肖像を商品の宣伝等に利用した場合などに即アマチュア資格を喪失することとなっている。アマチュアへの復帰を望む場合も、日本の場合復帰申請後最低1年間の待機期間が必要なほか、プロとして5年間以上著名な活動を行ったゴルファーについては復帰は一切認められないなど、かなり厳格な規則が適用される。プロのトーナメントにアマチュア選手が出場すること自体はしばしば行われているが、この場合もアマチュア選手に賞金は支払われない。同様に厳格なアマチュア規定を設け、プロ選手のアマチュア復帰を制限している競技としてはフィギュアスケート相撲柔道(ただし日本国内のみ)などがある。

近年は近代オリンピックの多くの競技においてプロ選手の参加を認める動きが進んでいることもあり(詳しくは後述)、日本の野球においてもプロ野球の2軍と社会人野球チームの交流試合が行われたり、元プロ野球選手の社会人野球チーム入りが認められるようになるなど(詳しくは柳川事件を参照)、プロとアマチュアの垣根を低くし相互に交流を図ることで競技全体の活性化を図る動きが盛んである。一方で、ボクシングの場合、アマチュア側の国際ボクシング協会 (AIBA)が既存プロと一線を画す形でプロ化を進行させていたが、リオデジャネイロオリンピック直前に従来からのプロの参加を認め、元IBF世界フライ級王者アムナット・ルエンロンら複数のプロボクサーが参加した。

ただこのような動きに対しては「スポーツの商業主義化を加速させるもの」として反発する者も少なくない。特に学生スポーツの分野においては教育的観点から厳格なアマチュアリズムが現在も一定の支持を得ており、2007年に表面化した高校野球特待生問題では多くの高校において奨学金を受け取っていた選手が一時試合出場を自粛せざるを得なくなるなど、その結果として急激なアマチュアリズムへの回帰が起こることもある。

オリンピックにおけるプロプレーヤの参加解禁[編集]

オリンピック等ではアマチュア規定に基づき、長い間プロの参加は認められていなかった。ただし無報酬でスポーツを行い、オリンピックなどの大きな大会に出場できるのは、それなりの社会階級に属しているものに限られる。また日本のスポーツでは、勝つことによる名誉のみを求め、無報酬でスポーツを行うことの精神的美しさが強調された面もある。

大陸間での国際トーナメントを行うテニスや、毎週末試合を行うサッカー、毎日試合を行う野球等では早くからアマチュアだけでやっていくのは困難になった。そこでこれらの競技では20世紀初頭から選手のプロ化が始まった。最近になって国際的な認知度がようやく高まった野球を別として、アマチュア至上主義をとっていた国際オリンピック委員会 (IOC)とテニス、サッカーの競技団体は非常に折り合いが悪かった。(プロを解禁した現在ではIOCよりこれらの競技団体が優位に立っている)

プロフェッショナルの形態[編集]

日本国内におけるプロスポーツは定義づけにより以下のように分けることができる。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f Oxford Dictionaries Lexico "professional"
  2. ^ Oxford Dictionaries Lexico "profession"
  3. ^ ほとんど誰でも、はじめてやってもできるような「ただの作業」や「ただのjob」をするような仕事ではない、とことにもなる。
  4. ^ 「公言する、標榜する」が語源である。
  5. ^ specialistの対義語は : generalist ゼネラリスト
  6. ^ 例えばMicrosoft Windows XPに一般向けの「Home Edition」および、高機能版の「professional」が提供・販売された。
  7. ^ 皮肉なことに、近代オリンピックの大会が成功すればするほど人々の注目を集め、人の注目を集めれば集めるほど、アスリートたちは国家の宣伝の道具としても利用(悪用)され、スポーツ用品関連企業からも宣伝の道具として利用(悪用)されるようになり、直接的に動く金銭も、また裏でこっそりと渡される金銭の額も、さらに入賞者(メダリスト)たちが大会後に副次的に得る金銭的な見返りも増えていったのである。皮肉なことに、スポーツ大会は成功すればするほど、スポーツの世界を「政治的な思惑」や「金儲けの欲得」などの不純な要素で汚染させてしまい、腐敗させていってしまったのである。また、まるで禁酒法のように、禁止規定が強ければ強いほど、皮肉なことに、一部の悪事を行う者ばかりが より一層の利得を得る結果を招いてしまった。)
  8. ^ Harald Fischer:スポーツとビジネス
  9. ^ ArndKrüger :スモールビジネスのオーナーとしての競技選手。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]



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