フォール・ニャシンベ

フォール・エソジムナ・ニャシンベ・エヤデマ
Faure Essozimna Gnassingbé Eyadéma

2022年9月28日撮影

任期 2005年5月4日

任期 2005年2月5日2005年2月25日

出生 (1966-06-06) 1966年6月6日(57歳)
トーゴの旗 トーゴ 沿岸州Afagnan

フォール・エソジムナ・ニャシンベ・エヤデマFaure Essozimna Gnassingbé Eyadéma, 1966年6月6日 - )は、トーゴ政治家大統領。名のフォールフォレとされることもある。ニャシンベ・エヤデマ第3代大統領の息子で、トーゴ共和国史上初めて、権力世襲により国家元首となった。

経歴[編集]

1966年6月6日、沿岸州Afagnanに生まれる[1]フランスパリに留学経験があり、またジョージ・ワシントン大学MBAを取得するなど、テクノクラートとして国内では評判であった。ソコデ市の選挙区から選出された国会議員として、また父のニャシンベ・エヤデマ大統領の息子として、政界に太いパイプを持ち、2003年7月29日には設備・鉱業・電気通信相として入閣を果たす。

2005年2月5日、父が心臓発作で死去すると、トーゴ軍が共和国憲法の規定に反しフォール・ニャシンベの大統領就任を宣言[2]。同憲法では大統領死去の際、国会議長が大統領職を代行し、60日以内に大統領選を行うと定められている。当初、フォール・ニャシンベ大統領はニャシンベ・エヤデマが務めるはずだった2008年までの任期を全うすると見られていたが、アフリカ連合や国際社会から「憲法違反で認められない」と非難され、同年2月25日に辞任。議会のボンフォー・アッバス副議長が暫定大統領に就任した。

2005年4月24日の大統領選で与党「トーゴ人民連合」の候補として出馬し当選。5月4日に再び大統領に就任した。2010年には再選、2015年には三選[3]2020年大統領選挙英語版では得票率72.36%で4選された[4]

2022年9月22日、来たる27日に実施予定の故安倍晋三国葬儀にニャシンベ大統領がトーゴ代表として参列することが、日本国外務省により発表された[5][6]

出典[編集]

  1. ^ Gnassingbé, Faure”. encyclopedia.com. 2021年6月16日閲覧。
  2. ^ 「対照的な民主化の歩み ベナンとトーゴ」p787 岩田拓夫(「朝倉世界地理講座 アフリカⅡ」所収) 池谷和信、佐藤廉也、武内進一編、朝倉書店、2008年4月
  3. ^ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/togo/data.html 「トーゴ共和国」日本国外務省 2018年7月25日閲覧
  4. ^ “Présidentielle au Togo: Faure Gnassingbé réélu pour un 4ème mandat”. BBC News. BBC. (2020年2月24日). https://www.bbc.com/afrique/region-51608642 2020年2月25日閲覧。 
  5. ^ 故安倍晋三国葬儀への各国・地域・国際機関等からの参列 | 外務省
  6. ^ 「故安倍晋三国葬儀への参列:各国・地域・国際機関等の名称及び代表者名」(PDF)

関連項目[編集]

公職
先代
ボンフォー・アッバス
(暫定)
トーゴの旗 トーゴ共和国大統領
第5代:2005 -
次代
(現職)
先代
ニャシンベ・エヤデマ
トーゴの旗 トーゴ共和国大統領
第4代:2005
次代
ボンフォー・アッバス
(暫定)
外交職
先代
エレン・ジョンソン・サーリーフ
リベリア
西アフリカ諸国経済共同体議長
第31代:2017 - 2018
次代
ムハンマド・ブハリ
ナイジェリア