フィエーゾレ

フィエーゾレ
Fiesole
フィエーゾレの風景
フィエーゾレの紋章
紋章
行政
イタリアの旗 イタリア
トスカーナ州の旗 トスカーナ
県/大都市 フィレンツェ
CAP(郵便番号) 50014
市外局番 055
ISTATコード 048015
識別コード D575
分離集落 #分離集落参照
隣接コムーネ #隣接コムーネ参照
公式サイト リンク
人口
人口 13783 人 (2024-01-01 [1])
人口密度 327.3 人/km2
文化
住民の呼称 fiesolani
守護聖人 san Romolo di Fiesole
祝祭日 7月6日
地理
座標 北緯43度48分 東経11度18分 / 北緯43.800度 東経11.300度 / 43.800; 11.300座標: 北緯43度48分 東経11度18分 / 北緯43.800度 東経11.300度 / 43.800; 11.300
標高 295 (57 - 702)[2] m
面積 42.11 [3] km2
フィエーゾレの位置(イタリア内)
フィエーゾレ
フィエーゾレの位置
フィレンツェ県におけるコムーネの領域
フィレンツェ県におけるコムーネの領域 地図
イタリアの旗 ポータル イタリア
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フィエーゾレ: Fiesole)は、イタリア共和国トスカーナ州フィレンツェ県にある、人口約14,000人の基礎自治体コムーネ)。

地理[編集]

位置・広がり・地勢[編集]

フィレンツェから約8キロほど北東に位置する[4]。フィエーゾレの町は300mほどの高さの小さな丘の上にあり、近隣の土地の美しさを求める旅行の目的地になっている。居住区域のそばの、短いが急な坂の終わりにはサン・フランチェスコ教会がそびえている。

フィエーゾレの町の東南にはチェチェリ山(モンテチェチェリ)と呼ばれる丘がある。この丘はレオナルド・ダ・ヴィンチが自ら設計した飛行機械の飛行実験を行った場所として知られる。

隣接コムーネ[編集]

隣接するコムーネは以下の通り。

気候分類・地震分類[編集]

フィエーゾレにおけるイタリアの気候分類 (itおよび度日は、zona E, 2216 GGである[5]。 また、イタリアの地震リスク階級 (itでは、zona 3 (sismicità bassa) に分類される[6]

歴史[編集]

エトルリア人が築いた町に起源する[7][8]共和政ローマ時代、ファエスラエと呼ばれ、紀元前91年からの同盟市戦争では、エトルリア諸都市の中で数少ない同盟市側につき、恐らくルキウス・ポルキウス・カトによって破壊され、後にルキウス・コルネリウス・スッラの退役兵が入植した[9]紀元前78年にはその退役兵たちを襲撃したため、当時の執政官マルクス・アエミリウス・レピドゥスらが仲裁に入ったが、レピドゥスはファエスラエに拠って立ち蜂起したものの敗北した[10]。更に紀元前63年には、ルキウス・セルギウス・カティリナの根拠地となっていわゆる「カティリーナの陰謀」の舞台ともなった[11]。その後のファエスラエの運命についてはよく分かっていないが、これらの事件がきっかけとなって、フィレンツェの起源となったフロレンティア入植が行われたとも考えられている[12]

405年ないし406年8月23日には西ローマ帝国とゴート族の軍による戦闘があった(フィエーゾレの戦い (5世紀))。

行政[編集]

分離集落[編集]

フィエーゾレには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。

  • Anchetta, Caldine, Compiobbi, Ellera, Girone, Falle, Pian di Mugnone, Pian di San Bartolo, San Domenico

脚注[編集]

  1. ^ Popolazione residente per sesso, età e stato civile al 1° gennaio 2024” (イタリア語). 国立統計研究所(ISTAT). 2024年4月16日閲覧。メニューでVista per singola areaを選択。Anno:2024, Ripartizione:Centro, Regione:Toscana, Provincia:Firenze, Comune:Fiesole を選択
  2. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Firenze (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年11月4日閲覧。
  3. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Firenze (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年11月4日閲覧。
  4. ^ コトバンク フィエーゾレ”. 2022年2月12日閲覧。
  5. ^ Tabella dei gradi/giorno dei Comuni italiani raggruppati per Regione e Provincia”. 新技術エネルギー環境局(ENEA) (2011年3月1日). 2017年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月20日閲覧。
  6. ^ classificazione sismica aggiornata al aprile 2023” (xls). https://rischi.protezionecivile.gov.it/it/sismico/attivita/classificazione-sismica/. イタリア市民保護局. 2023年12月16日閲覧。
  7. ^ デジタル大辞泉の解説”. コトバンク. 2018年6月17日閲覧。
  8. ^ 亀長洋子『イタリアの中世都市』山川出版社、2011年、5頁。ISBN 978-4-634-34944-5 
  9. ^ 砂田, p. 117.
  10. ^ 砂田, pp. 120–122.
  11. ^ 砂田, p. 127.
  12. ^ 砂田, p. 137.

参考文献[編集]

  • 砂田徹『共和政ローマの内乱とイタリア統合 退役兵植民への地方都市の対応』北海道大学出版会、2018年。ISBN 9784832968431 

外部リンク[編集]