フアン・ミゲル・スビリ

フアン・ミゲル・スビリ
(2023年)
フィリピン上院議員
就任
2016年6月30日
任期
2007年6月30日 – 2011年8月11日
第24代フィリピン上院議長
任期
2022年7月25日 – 就任中
個人情報
生誕Juan Miguel Fernandez Zubiri
(1969-04-13) 1969年4月13日(55歳)
マニラ首都圏マカティ
国籍フィリピンの旗 フィリピン
政党無所属(2011–2012, 2014–)
協力政党PMP (2012–2013)
ラカス党英語版 (1998–2011)
出身校フィリピン大学ロスバニョス校
フィリピン大学オープンユニヴァーシティ
専業実業家
宗教ローマ・カトリック

フアン・ミゲル・フェルナンデス・スビリ(Juan Miguel Fernández Zubiri、1969年4月13日 - )は、フィリピンマニラ首都圏マカティ出身の実業家政治家。1998年から2007年までフィリピン下院議員を務めた。2007年から2011年まで、また2016年からフィリピン上院議員を務めている。2022年からフィリピン上院議長に就任している。2017年の純資産は1億5200万フィリピンペソ[1]

経歴[編集]

青年期[編集]

1969年4月13日、スビリはマニラ首都圏マカティに生まれた。フィリピン大学ロスバニョス校で農業経営管理の学士号を取得し、フィリピン大学オープンユニヴァーシティで環境・天然資源管理の修士号を取得した。

下院議員時代[編集]

1995年から1998年にかけて、フィリピン下院議員である父親のホセ・マリア・スビリ・Jr.英語版の秘書を務めた。1998年のフィリピン総選挙では父親から地盤を受け継ぎ、やすやすと下院議員に当選した。下院議員の最初の任期中にはジョセフ・エストラーダ大統領を公然と批判したことで、マスメディアからローランド・アンダヤ・Jr.英語版ロベルト・バルベルス英語版などとともに「スパイス・ボーイズ」(大統領批判派)として報じられた。「スパイス・ボーイズ」の活躍によって、2001年にはエストラーダ政権が崩壊し、グロリア・アロヨが大統領に就任した。2001年と2004年の総選挙では下院議員に再選された。

上院議員時代[編集]

3期に渡って下院議員を務めた後、2007年の総選挙では僅差でココ・ピメンテル英語版を破ってフィリピン上院議員に当選した。スビリの得票数は11,001,730票、ピメンテルの得票数は10,983,358票だった[2]。2008年11月17日にはフランシス・パンギリナン英語版の後任として、フィリピン上院における多数党院内総務に就任した[3]。上院での任期中には、輸入する石油への依存を減らして食糧難を防ぐために、バイオ燃料のさらなる研究を提唱した[4]。2007年の上院議員選挙における投票詐欺の申し立てを受けて、2011年8月3日には突如として上院議員からの辞任を発表した[5][6][7]。上院議員からの辞任表明は大統領官邸など各所から称賛された[8][9]

2016年には無所属で上院議員に立候補し、6位の1600万票を得て上院議員に当選した。2018年には多数党院内総務のティト・ソット英語版が上院議長に就任したため、2018年5月21日にはスビリが再び多数党院内総務に就任した[10]

人物[編集]

父親はネグロス島地方出身のホセ・マリア・スビリ・Jr.英語版、母親はビコル地方出身のマリア・ビクトリア・オカンポ・フェルナンデス。父親のホセ・マリア・スビリ・Jr.は1987年から1998年までフィリピン下院議員を務め、2013年からブキドノン州知事を務めている。父方の祖先はバスク系フィリピン人(スペイン系フィリピン人)でもある。母親はソーシャライト(社交界の名士)である。兄のホセ・スビリ3世英語版も政治家であり、フアン・ミゲル・スビリの地盤を継いで2007年から2016年までフィリピン下院議員を務めた。

スビリはセブアノ語タガログ語英語ヒリガイノン語を話すことができる。エスクリマ・カリ・アルニス財団の会長を務めており[11]、フィリピン赤十字社の副社長を務めている[12]。2018年には王立シンガポール協会から名誉フェローの称号を授与された[13]

脚注[編集]

  1. ^ “Villar richest senator, Trillanes poorest in 2017”. CNN. (2018年5月17日). オリジナルの2018年5月30日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180530231456/http://cnnphilippines.com/news/2018/05/17/cynthia-villar-antonio-trillanes-manny-pacquiao-saln-senators-2017.html 2018年5月30日閲覧。 
  2. ^ The Philippine Daily Tribune”. 2007年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月22日閲覧。
  3. ^ Zubiri is new Senate Majority Leader”. GMA News Online. 2019年10月22日閲覧。
  4. ^ Food vs. Fuel issue not applicable to RP”. Philstar (2008年4月23日). 2019年10月22日閲覧。
  5. ^ Zubiri to give up Senate seat”. ABS-CBN News. 2011年8月13日閲覧。
  6. ^ Senator Zubiri resigns amid 2007 poll fraud controversy”. GMA News Online. 2011年8月13日閲覧。
  7. ^ Zubiri resigns from Senate”. Interaksyon. 2012年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月22日閲覧。
  8. ^ Senator Zubiri resigns amid 2007 poll fraud controversy”. GMA News Online. 2019年10月22日閲覧。
  9. ^ Enrile commends Zubiri; resignation saddened colleagues”. Balita (2011年8月23日). 2019年10月22日閲覧。
  10. ^ Zubiri elected as Senate majority leader”. GMA News Online. 2019年10月22日閲覧。
  11. ^ Zubiri takes his oath as PEKAF Chairman”. Senate.gov.ph. 2019年10月14日閲覧。
  12. ^ Humanitarian Organization in the Philippines”. Philippine Red Cross. 2019年10月22日閲覧。
  13. ^ Migz Zubiri earns honorary fellowship in Singapore” (2018年12月2日). 2019年10月22日閲覧。

外部リンク[編集]