パラレルポート

Compaq N150 ラップトップコンピュータの後ろのパラレルプリンタポート

パラレルポート: parallel port)とは、コンピュータシステム内で、周辺機器ケーブルで接続するために使われる物理的なインタフェースの一種である。プリンタポート(英: printer port)とも呼ばれる。

パラレルポートを通して、バイナリ情報はパラレルに転送される。つまり、特定の値のそれぞれのビットは、ばらばらの線一本ずつに電気パルスを同時に送られる(パラレル通信を参照)。これに対して、シリアル通信はそれぞれのビットを一本の線で順番に送る。パラレルポートの線の数とコネクタの種類は様々である。

パラレルインタフェースには多くの種類があるが、何の限定もせずに「パラレルポート」というと、普通はIEEE 1284準拠のインタフェースを指す。これは「セントロニクス型」としても知られている。

USBインタフェースの急速な普及に伴い、様々な分野でパラレルポートはUSBに置き換えられていった。2000年代中頃には一般的なプリンタはUSBコネクタやLANを通して接続するようになり、パラレルポートを持つものは現在ほとんど販売されていない。最近のコンピュータでは、コスト削減などの目的でパラレルポート自体を持たないものも多い。

ポートアドレス[編集]

昔ながらのIBM PCは下表に示す設定で最初2つのパラレルポートを割り当てていた。

PORT NAME Interrupt # Starting I/O Ending I/O
LPT1 IRQ 7 0x378 0x37f
LPT2 IRQ 9 0x278 0x27f

標準パラレルポート(SPP)のピン割り当てとビットの関係

Address MSB LSB
Bit: 7 6 5 4 3 2 1 0
Base Pin: 9 8 7 6 5 4 3 2
Base+1 Pin: ~11 10 12 13 15
Base+2 Pin: ~17 16 ~14 ~1

「~」はビットの値とハードウェアが反転している。

関連文献[編集]

Axelson, Jan (2000). Parallel Port Complete. Lakeview Research. ISBN 0-9650819-1-5.

外部リンク[編集]

この記事は2008年11月1日以前にFree On-line Dictionary of Computingから取得した項目の資料を元に、GFDL バージョン1.3以降の「RELICENSING」(再ライセンス) 条件に基づいて組み込まれている。