パピエ・コレ

パピエ・コレ (papier colléはフランス語、英語では「pasted paper」であり、「何かをのり付けした紙」の意味である) とは、紙片(新聞紙・雑誌などの印刷物(文字や写真)、壁紙、色や模様のついた紙(商品のパッケージ(の一部)などでも可)など)、木片、薄い樹脂類(フィルムなど)等を台紙(カンバスなどを含む)に貼り付ける、ピンで留めるなどして作成された、コラージュおよびその技法である。

特に美術の分野で用いられる用語。ピカソブラックが、キュビスム作品を制作する過程で創始したといわれる(1912年頃)[1]。紙片等だけで構成されておらず、絵画に紙片等を貼り付けた場合でも、パピエ・コレと呼ばれる。

ダダイスムシュルレアリスムでも用いられる。日本で行われる、貼り絵ちぎり絵などもパピエ・コレの一種である。したがって、例えば、貼り絵を使ったせなけいこの一部の絵本作品も、パピエ・コレと呼ぶことができる。

なお、日本でパピエ・コレを積極的に行う作家として、小林由美子がいる。

  • 時を紡ぐ―パピエ・コレ 小林由美子詩画集(1978年・交研社)[2]

脚注[編集]

  1. ^ Cooper, Philip. Cubism. London: Phaidon, 1995, p. 14. ISBN 0714832502
  2. ^ 小林由美子詩画集

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