パターン変数

パターン変数とは、タルコット・パーソンズが提唱した行為・価値分析のための理論。

5つのパターン[編集]

どちらか一方を選ぶことで行為のありかたが決まってくる対を5組挙げている。

  1. 感情―感情中立性
  2. 自己志向―集団志向
  3. 個別主義―普遍主義
  4. 属性本位―業績本位
  5. 限定性―無限定性


各パターンの変数的要素[編集]

  • 感情―感情中立性は、感情に従って判断する態度と、感情に流されずに合理的に判断する態度の対立。
  • 自己志向―集団志向は利益や規範の基準の対立。自分個人を重視するか他者を含めた集団を重視するか。
  • 個別主義―普遍主義は基準の適用基準に関する対立。主観的な基準で対応するか、一般的な基準で対応するか。
  • 属性本位―業績本位は人の評価基準に関する対立。「どんな人間か」(生まれ、地位など)で評価するか、あるいは「何ができるか」で評価するか。
  • 限定性―無限定性は行為の範囲に関する対立。対象を限定して絞り込むか、広く関わろうとするか。

関連項目[編集]

脚注[編集]