パッタヤー

パッタヤー

พัทยา
特別市
เมืองพัทยา
パッタヤーの公式印章
印章
パッタヤーの位置(タイ王国内)
パッタヤー
パッタヤー
北緯12度55分39秒 東経100度52分31秒 / 北緯12.92750度 東経100.87528度 / 12.92750; 100.87528
タイ王国の旗 タイ
チョンブリー県
バーンラムン郡
政府
 • 種別 特別市
 • 市長 Ittipol Khunplome
人口
(2007年)[1]
 • 合計 104,318人
 • 密度 4,699人/km2
  居住登録者のみ
等時帯 UTC+7 (タイ)
ISO 3166-2 TH-S
ウェブサイト www.pattaya.go.th

パッタヤーまたはパタヤ (พัทยา) は、タイにある特別市。チョンブリー県内にあり、バーンラムン郡タムボン「ノーンプルー」「ナークルア」、および「フワイヤイ」「プラーライ」の一部からなる。バンコクの東南の165キロメートル、タイランド湾に接するバンコク近郊の高級リゾート地で、ビーチマリンスポーツが盛んである。世界的に名だたる娼婦街であるとタイ人の間でも認められている。

歴史[編集]

元々パッタヤーは小さな漁村に過ぎなかったが、ベトナム戦争米軍が隣のラヨーン県にあった空軍基地・ウータパオを使い、パッタヤーを米軍保養地として利用し始めたために開発が始まった。開発は非常に素早く、ビーチ開発などのほか、ゴー・ゴー・バー売春などの性風俗産業が発達した。ベトナム戦争の後、米軍が去りパッタヤーは恐慌に見まわれたが、その後、特にヨーロッパからの観光客が増え始め観光産業は息を吹き返した。2001年には、パッタヤー市内のすべてのホテルには使用可能な24000室があり、2003年には150万人の観光客が訪れた。2009年にはタイの北部、中部、東北部、南部の文化を水上マーケットの形でエリアごとに紹介するパッタヤー水上マーケットがオープンした。パッタヤー地域にはサワン・ボリブーンというレスキュー隊を有する華人慈善団体がある。

映画の舞台にもなっており、1977年千葉真一主演映画激殺! 邪道拳』でロケーション撮影された。

行政[編集]

過剰な観光客の集中から海の汚染や公害問題など、従来の行政システムでは対応できない問題が生じた。1976年から「パッタヤー特別市法」が成立。アメリカのシティー・マネージャー制をタイで初めて導入したもので画期的な政策であったが、市長が意見の違いからマネージャーを解雇する事件がたびたび生じ、この政策に消極的な意見も出ている。

かつて小児売春が存在し、セックス産業は暴力団をも生み出し、暴力団のたまり場と言うイメージを持つこととなった。このため2004年、パッタヤーの地方紙に地元警察当局による暴力団一掃作戦が宣言された。この作戦にはタクシー・ドライバーによるぼったくり事件防止なども含まれている。ゲイの聖地と言われるSunee Plazaもパッタヤーにはある。タイ王国の売春も参照。

交通[編集]

道路
  • 国道3号線が南北に走っており、その道路状態も非常に良い。ただし時間帯によっては渋滞する事もある。
鉄道
  • パッタヤーの位置するチョンブリー県バーンラムン郡には東線の駅が5駅あり、この区間は1日1往復の列車が運行されている。運行日は月曜日から金曜日の間のみであり、土、日は運行しない。このダイヤの為利用者が非常に少ない。パッタヤー駅はバンコクより155.14km地点にあり、その所要時間は3時間40分である。速度に換算すると42.3km/hになる。運賃は31バーツ(約80円)である為、他のシステムに比べ非常に安価である。
バス
  • バンコク東バスターミナル及び北バスターミナルからパッタヤー行きのエアコンバスが早朝から深夜まで20〜30分おきに運行されている。運賃と所要時間は、東バスターミナル〜パッタヤーが119バーツ(約400円)で2時間、東バスターミナル〜パッタヤーが130バーツ(約430円)で2時間30分程度である。ただ、2019年からバス床下スペースにスーツケースなどの大型荷物を預ける場合には、荷物1つに対して20バーツ(約70円)が必要になっている。
ロットゥー
  • トヨタ・ハイエースを改造して作られたミニバンが、バスと同じく東バスターミナルと北バスターミナルより発着している。運賃は100バーツ(約330円)前後とバスより安価であるが、スーツケースなど大きな荷物は載せられないため、一般の旅行者には不向きである。

画像[編集]

Bali Hai埠頭から市内中心部を写したパノラマ写真。パッタヤーのベイエリアはアジアでも有数のビーチリゾートである。

気候[編集]

12月~3月は乾季である。雨季の終わりに当たる9月と10月は例年雨が多くなる。

パッタヤー (1981–2010)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 30.6
(87.1)
31.1
(88)
31.8
(89.2)
32.9
(91.2)
32.4
(90.3)
31.7
(89.1)
31.4
(88.5)
31.2
(88.2)
31.0
(87.8)
30.8
(87.4)
30.5
(86.9)
30.0
(86)
31.28
(88.31)
平均最低気温 °C°F 23.0
(73.4)
24.4
(75.9)
25.4
(77.7)
26.3
(79.3)
26.4
(79.5)
26.3
(79.3)
26.0
(78.8)
26.0
(78.8)
25.2
(77.4)
24.4
(75.9)
23.7
(74.7)
22.5
(72.5)
24.97
(76.93)
雨量 mm (inch) 15.6
(0.614)
14.3
(0.563)
53.3
(2.098)
64.0
(2.52)
148.3
(5.839)
119.0
(4.685)
97.4
(3.835)
97.6
(3.843)
204.7
(8.059)
216.1
(8.508)
72.1
(2.839)
8.3
(0.327)
1,110.7
(43.73)
平均降雨日数 (≥1 mm) 1 3 4 6 12 11 11 12 17 18 10 1 106
湿度 73 77 77 77 78 77 77 77 81 83 76 70 76.9
出典:Thai Meteorological Department (normal 1981–2010), (avg. rainy days 1961–1990)[2]

姉妹都市[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Pattaya population statistic according to residents registration 1997-2007 (Thai only)”. Pattaya City Registrar Office. 2012年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年11月29日閲覧。
  2. ^ Thai Meteorological Department

外部リンク[編集]

行政
観光