バーレーン島

バーレーン島
現地名:
جزيرة البحرين

愛称: アル=アワル島
宇宙から見たバーレーンを構成する島々。中央の最大の島がバーレーン島。
バーレーン島の位置(ペルシャ湾内)
バーレーン島
バーレーン島
ペルシャ湾における位置
地理
場所 ペルシア湾
座標 北緯26度02分 東経50度33分 / 北緯26.03度 東経50.55度 / 26.03; 50.55座標: 北緯26度02分 東経50度33分 / 北緯26.03度 東経50.55度 / 26.03; 50.55
諸島 バーレーン
隣接水域 ペルシア湾
面積 604 km2 (233 sq mi)
長さ 51 km (31.7 mi)
18 km (11.2 mi)
海岸線 130 km (81 mi)
最高標高 134 m (440 ft)
行政
人口統計
住民の呼称 バーレーン人英語版
人口 940,000
人口密度 1,556 /km2 (4030 /sq mi)
追加情報
時間帯
公式サイト www.bahrain.com
テンプレートを表示

バーレーン島(バーレーンとう、アラビア語: جزيرة البحرينJazīrah al-Baḥrayn英語: Bahrain Island)、別名アル=アワル島英語: al-Awal Island[1]、また英語におけるかつての表記では Bahrein[2][3]は、バーレーンを構成する島々の中で最大の島であり[4]、国土の大部分を占め、人口の大多数が居住している[5]

地理[編集]

島の大部分は、ペルシャ湾内の水深が比較的浅い入江のひとつであるバーレーン湾の中に位置している。島周辺の海底は、岩礁が多く、島の北部の沖合には大規模な珊瑚礁も広がっている。島の大部分は、標高も低く不毛の砂漠になっている。露出した石灰岩が低くうねるような丘陵と低い崖、浅い渓谷を形成している。石灰岩は様々な濃度で塩分を含んだ砂で覆われており、最も過酷な砂漠の環境でも育つような植生、おもに棘のある樹木や雑木類しかない。北部の海岸沿いには、幅5 km (3.1 mi)の肥沃な土地が広がっており、ナツメヤシアーモンドイチジクザクロなどの果樹が育てられている。島の内陸は、断層崖 (escarpment) が形成されており、高さは134 m (440 ft)に達し、島の最高標高点は英語で「煙の山 (The Mountain of Smoke)」と呼ばれるジャバル=アド=ドゥハーンアラビア語: جبل الدخان‎, Jabal ad Dukhan)は、その頂上部にしばしば霧がかかることからそう名付けられている。バーレーン国内の油井の大部分は、この山の周辺に位置している。

気候[編集]

当地の気候は極めて乾燥している。年平均気温は 28 °Cである。最も暑いのは8月で、平均気温は 38 °C となり、最も冷涼な1月でも平均気温は 18 °Cである。平均年間降水量は、144 mmである。最も降水量があるのは11月だが、平均月降水量は 38 mm で、最も乾燥する10月には 1 mm しかない。

手前に見える市街地がムハッラク島ムハッラク、遠方に見えるのがバーレーン島のマナーマ

住民[編集]

バーレーン王国の首都であるマナーマは、バーレーン島の北東端に位置している。主要な港湾であるミナ・サルマン英語版も、おもだった石油精製所の施設も、商業の中心地も、全てバーレーン島内に位置している。

バーレーンの行政区画。
バーレーンの道路網。

行政[編集]

島内は3つの英語版に分けられている。島の北東部は首都県、北西部北部県となっており、残る中部から南部にかけては南部県に属している。

交通[編集]

バーレーン島は周辺の小島やサウジアラビア本土と、土手道(コーズウェイ)や海上橋で結ばれている。最も古い土手道は、バーレーン島と、王国で3番目に大きい島であるムハッラク島を結ぶもので、1929年に建設された。ムハッラク島とバーレーン島のマナーマは、3本の土手道で結ばれている。

東海岸側の沖には、石油輸出ターミナルのあるシトラ島英語版が位置しており、バーレーン島とは両島を分かつ狭い海峡に架かる橋によって結ばれている。 西海岸側には、ウム・アン・ナサン島英語版があり、それを経由してサウジアラビア本土の町アル・コバールまで、キング・ファハド・コーズウェイで結ばれている。ウム・ナサン島は国王の私有財産とされており、狩猟のための自然保護地区となっている。

脚注[編集]

  1. ^ Lawson, Fred H. (1989/2019). “1 Geographical and Social Structure”. Bahrain: The Modernization Of Autocracy. Routledge  Google books
  2. ^ EB (1878).
  3. ^ EB (1911).
  4. ^ Geonames Bahrain
  5. ^ Facts and Figures of Bahrain”. 2016年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月16日閲覧。

参考文献[編集]

  • Baynes, T. S., ed. (1878), "Bahrein" , Encyclopædia Britannica (英語), vol. 3 (9th ed.), New York: Charles Scribner's Sons, p. 240
  • Holdich, Thomas Hungerford [in 英語] (1911), "Bahrein Islands" , in Chisholm, Hugh (ed.), Encyclopædia Britannica (英語), vol. 3 (11th ed.), Cambridge University Press, p. 212