バラム (悪魔)

コラン・ド・プランシー著『地獄の辞典』第6版(1863年)「バラン」の項の挿絵

バラム(Balam)は、悪魔学における悪魔の一人。

概要[編集]

ゴエティア』では51番目に、『悪魔の偽王国』では62番目に記述される、40の軍団を指揮する大いなる力強きである。

召喚者の前に、三つの頭を持った姿で現れる。第一の頭は牡、第二の頭は人間、第三の頭は牡である。の尾を持ち、燃えるように真っ赤な両目を持ち、凶暴なにまたがっている。また、その拳にオオタカ(『悪魔の偽王国』では単に「タカ」)を乗せている。

しわがれた声で語り、過去と現在と未来について正確な答えを述べ、人を不可視にし賢くさせる能力がある。『悪魔の偽王国』によると、堕天する前は主天使であった。

コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』ではバラン(Balan)と記述され、アレイスター・クロウリーマグレガー・メイザースが編集した版のゴエティアにはBalamの他にBalaamという綴りも書かれている。

参考文献[編集]