デフェネストレーション

1618年のプラハ窓外投擲事件マテウス・メーリアン画)

デフェネストレーション英語: defenestration)は、から人や物を投げる行為である[1]。 1618年、プラハ城三十年戦争の発端となった事件が起きた頃に作られた。この単語はラテン語de-(~から)と fenestra(窓)の合成語である[2]。『The Defenestration of Ermintrude Inch』のように、窓から放り出された状態を指して使われることもある[3]

また「de-」には除去という意味もあり、敵対者を排除する行為を指して使われることもある[4]

起源[編集]

この単語の起源はプラハで起きた2つの事件である。1419年の事件では市議会議員ら7人が市庁舎から投げ出され、フス戦争を引き起こした。

1618年の事件では国王顧問官2人と秘書官がプラハ城から投げ出され、三十年戦争を引き起こした。これらの事件(特に1618年の事件)はプラハ窓外投擲事件と呼ばれ、「Defenestration」という単語とその概念を生み出した。

脚注[編集]

  1. ^ オックスフォード英語辞典
  2. ^ Douglas Harper (2001年). “defenestration”. オンライン・エティモロジー・ディクショナリー. 2016年12月22日閲覧。
  3. ^ Arthur C. Clarke; Tales from the White Hart, Ballantine Books, 1957
  4. ^ Caracas Metromayor’s ‘Political Defenestration’ All But Complete in Venezuela”. Latin American Herald Tribune. 2016年12月22日閲覧。