ダーリン (桑田佳祐の曲)

桑田佳祐 > ダーリン
ダーリン
桑田佳祐シングル
初出アルバム『I LOVE YOU -now & forever-
B面 現代東京奇譚
THE COMMON BLUES 〜月並みなブルース〜
リリース
規格 12cmCD
12インチレコード
デジタル・ダウンロード
ストリーミング
録音 2007年7月 - 11月 (#1,2)
2006年12月 (#3)
VICTOR STUDIO 401st
猫に小判スタジオ
ジャンル ロック
歌謡曲[1]
ブルース[1]
時間
レーベル タイシタレーベル
SPEEDSTAR RECORDS
作詞・作曲 桑田佳祐
プロデュース 桑田佳祐
ゴールドディスク
チャート最高順位
桑田佳祐 シングル 年表
風の詩を聴かせて
(2007年)
ダーリン
(2007年)
君にサヨナラを
2009年
I LOVE YOU -now & forever- 収録曲
ダーリン
(1)
現代東京奇譚
(2)
ミュージックビデオ(Full ver.)
「ダーリン」 - YouTube
ミュージックビデオ(Short ver.)
「ダーリン」 - YouTube
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ダーリン」(英語: Darling)は、桑田佳祐の楽曲。自身の11作目のシングルとして、タイシタレーベル / SPEEDSTAR RECORDSから12cmCD12インチレコード2007年12月5日に発売された。

2016年2月26日にはダウンロード配信、2019年12月20日にはストリーミング配信を開始した[8][9]

背景・リリース[編集]

前作「風の詩を聴かせて」から約3か月半ぶりとなった作品[10]

初回限定盤(CD)・通常盤(CD)・アナログ盤(LP)の3パターンで発売され、初回限定盤には特典として「"Darling"トゥインクルバッジ」を封入している[11]

チャート成績[編集]

2007年12月15日付のオリコン週間ランキングで初週9.4万枚を売り上げて、初登場1位を獲得した。ソロシングルとしては、2001年発売の「波乗りジョニー」から6作連続・通算7作目の首位獲得となった。また、グループ出身の男性ソロ歌手としての通算7作目の首位獲得は氷室京介と並ぶ歴代1位タイ記録となった[12]

オリコンによる本作の登場週数は12週である[4]

収録曲[編集]

  • 収録時間:15:47
  1. ダーリン (4:41)
    (作詞・作曲・編曲:桑田佳祐 / 弦編曲:桑田佳祐・片山敦夫 / 管編曲:桑田佳祐・山本拓夫
    自身出演のアサヒ飲料WONDA 圧力仕立て 金の微糖」CMソングユニクロ「Life Wear/ダウン 冬の海編」CMソング[注釈 1]
    歌詞の舞台は横浜であり、歌詞の中には本牧埠頭中華街チャイナタウン山手といった横浜の地名が登場する。「ちょいワル」な男が主人公のストーリー仕立ての楽曲で、「ザ・ゴールデン和製ソウル」と銘打った1970年代の歌謡曲の雰囲気を漂わせるアレンジが特徴になっている[11]。桑田は発売当時のインタビューで学生時代にロック音楽が好きだった一方で歌謡曲にも魅かれていたが[注釈 2]、それを本人が言うには「馬鹿だったから」という理由で当時は周りに言えなかったことや、自身が年齢や音楽的なキャリアを重ねたことで「だから今はもう自信を持ってね、歌手として日本人として声を大にして歌謡曲のファン、申し子であることをカミングアウトできるんです(笑)」といった心境に至ったことを語っている[1]
    ミュージック・ビデオの撮影は歌詞の舞台である横浜で行われ、また元AV女優夏目ナナが出演した[15]
  2. 現代東京奇譚 (5:08)
    (作詞・作曲・編曲:桑田佳祐 / 弦・管編曲:斎藤ネコ
    映画『闇の子供たち』主題歌。
    表題曲と同様に歌謡曲を意識しており、桑田は「果たしてこの曲は、あのとき[注釈 3]歌った〈ザ・ピーナッツ〉や〈欧陽菲菲〉など、僕が影響を受けてきた人達へのオマージュがいっぱい詰まっているといっても過言ではない」[16]と断言している。また、斎藤誠は「ロックと歌謡曲の二軸を持った桑田さんの魅力が前面に出た曲」と評価している[18]
    桑田は映画のラッシュ(仮制作のフィルム)を見た上で歌詞を書いており、最初こそは内容が映画寄りになることに戸惑ったものの、「ものすごい吸引力がある映画だったから、大いに引っ張られました」と語っている[1]
  3. THE COMMON BLUES 〜月並みなブルース〜 (5:58)
    (作詞・作曲・編曲:桑田佳祐)
    歌詞はコード進行の手癖やベテランシンガーソングライターとしての葛藤を赤裸々に歌ったものになっている[19]。仮タイトルは「大仏」である[1]
    明日晴れるかな」などソロ楽曲の製作を始めた2006年12月のいわゆる"合宿"の際にレコーディングが始まった[1]

参加ミュージシャン[編集]

  • 現代東京奇譚
    • 桑田佳祐:Vocal, Chorus
    • 斎藤誠:Electric & Acoustic Guitars
    • 角田俊介:Bass
    • 成田昭彦:Drums, Percussion
    • 片山敦夫:Piano, Keyboards
    • 西村浩二:Trumpet
    • 菅坡雅彦:Trumpet
    • 横山均:Trumpet
    • 村田陽一:Trombone
    • 奥村晃:Trombone
    • 篠崎卓美:Trombone
    • 高桑英世:Flute, Piccolo
    • 岩佐和弘:Flute
    • 藤田乙比古:Horn
    • 勝俣泰:Horn
    • 朝川朋之:Harp
    • グレート栄田ストリングス:Strings
    • 斎藤ネコ:Orchestra Arrangement, Conductor
    • 角谷仁宣:Computer Programming
  • THE COMMON BLUES 〜 月並みなブルース〜
    • 桑田佳祐:Vocal, Chorus, Electric Guitar
    • 小倉博和:Electric Guitar
    • 琢磨仁:Bass
    • 鎌田清:Drums
    • 片山敦夫:Wurlitzer
    • 成田昭彦:Percussion
    • 西村浩二:Trumpet
    • 山本拓夫:Tenor Sax
    • 角谷仁宣:Computer Programming

収録アルバム[編集]

曲名 作品名
ダーリン 桑田さんのお仕事 07/08 〜魅惑のAVマリアージュ〜
I LOVE YOU -now & forever-
いつも何処かで
現代東京奇譚 桑田さんのお仕事 07/08 〜魅惑のAVマリアージュ〜
I LOVE YOU -now & forever-
いつも何処かで
THE COMMON BLUES 〜月並みなブルース〜 桑田さんのお仕事 07/08 〜魅惑のAVマリアージュ〜

ミュージック・ビデオ収録作品[編集]

曲名 作品名
ダーリン MVP
現代東京奇譚 未収録
THE COMMON BLUES 〜月並みなブルース〜

ライブ映像作品[編集]

曲名 作品名 備考
ダーリン 桑田さんのお仕事 07/08 〜魅惑のAVマリアージュ〜
桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜 あいなめBOX DISC 2「♯07 アンプラグド・ライブ殺人事件」 に収録。
桑田佳祐 LIVE TOUR & DOCUMENT FILM 「I LOVE YOU -now & forever-」完全盤
がらくたライブ ボーナス・トラックとして収録。
お互い元気に頑張りましょう!! -Live at TOKYO DOME-
現代東京奇譚 昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦
桑田佳祐 LIVE TOUR & DOCUMENT FILM 「I LOVE YOU -now & forever-」完全盤
お互い元気に頑張りましょう!! -Live at TOKYO DOME-
THE COMMON BLUES 〜月並みなブルース〜 桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜 あいなめBOX DISC 2「♯07 アンプラグド・ライブ殺人事件」 に収録。本放送されていない未公開映像でもある。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ CMが放送された2022年に使用[13]
  2. ^ 桑田は10代の頃に『TBS歌のグランプリ』などの1960年代当時の流行の歌謡番組を欠かさず観ており、美空ひばり石原裕次郎欧陽菲菲辺見マリの楽曲を全部知っていたというほど熱中していた[14]
  3. ^ 昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦』のこと[16]。この曲も演奏されている[17]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 桑田佳祐07 ソロワークス第3弾 桑田佳祐インタビュー 特設サイト ウェイバックマシン 2020年11月25日閲覧
  2. ^ The Record vol.579 p14 日本レコード協会 2020年11月25日閲覧
  3. ^ The Record vol.619 p14 日本レコード協会 2020年11月25日閲覧
  4. ^ a b ダーリン オリコン 2015年12月2日閲覧
  5. ^ シングル 年間ランキング”. ORICON STYLE ランキング. オリコン. 2007年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月20日閲覧。
  6. ^ Billboard Japan Hot 100 | Charts 2008年2月6日公開 Billboard JAPAN 2021年11月27日閲覧。
  7. ^ 2008年 Billboard Japan Hot 100 Year End | Charts 2008年 Billboard JAPAN 2021年11月27日閲覧。
  8. ^ 桑田佳祐“還暦記念” ついにソロ全211曲配信解禁 オリコン 2016年2月26日配信・閲覧
  9. ^ サザン関連全972曲 サブスク一斉解禁 メンバーソロ曲も対象に オリコン 2019年12月20日配信, 2019年12月20日閲覧
  10. ^ 桑田佳祐の新曲に、40代男性から高評価 オリコン 2007年12月2日配信, 2020年11月25日閲覧
  11. ^ a b [サザンオールスターズ]桑田新曲は「ちょいワル」歌謡曲 音楽ナタリー 2007年10月19日配信, 2022年6月30日閲覧。
  12. ^ 桑田佳祐、07年ソロ歌手初の年内3作1位! オリコン 2007年12月11日配信,2020年11月25日閲覧
  13. ^ サザンオールスターズ offcial(@sasfannet)2022年10月21日10:10のツイート Twitter 2022年10月21日閲覧。
  14. ^ 「BRUTUS」2011年3月1日号 p.77。
  15. ^ 桑田佳祐 ソロ30周年記念ベスト・ミュージックビデオ集『MVP』 - 特設サイト
  16. ^ a b 『桑田佳祐 言の葉大全集 やっぱり、ただの歌詞じゃねえか、こんなもん』P206、新潮社、2012年
  17. ^ 桑田佳祐、“ひとり紅白歌合戦”で全61曲を熱唱!勝敗は…BARKS
  18. ^ I LOVE YOU -now & forever- 完全本』P127 ビクターエンタテインメント、2013年
  19. ^ 桑田佳祐の書く歌詞の意味とは?心に響く名言ランキング10!新時代レポ 2021年1月23日配信 2023年4月17日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]