ダレン・ティル

ダレン・ティル
2020年
本名 ダレン・ジェイク・ティル
(Darren Jake Till)[1]
生年月日 (1992-12-24) 1992年12月24日(31歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド
マージーサイド州リヴァプール
通称 ザ・ゴリラ
(The Gollira)
国籍 イングランドの旗 イングランド
身長 183 cm (6 ft 0 in)
体重 84 kg (185 lb)
階級 ウェルター級 (2014年 - 2019年)
ミドル級 (2013年 - 2014年、2019年 - )
リーチ 189 cm (74 in)
スタイル ムエタイキックボクシングルタ・リーブリ
スタンス サウスポー
チーム チーム・カオボン
MTKグローバル
ランク ルタ・リーブリ (紫帯)
現役期間 2013年 -
総合格闘技記録
試合数24
勝利18
ノックアウト10
タップアウト2
判定6
敗戦5
ノックアウト1
タップアウト3
判定1
引き分け1
アマチュア総合格闘技記録
試合数3
勝利3
敗戦0
その他
子供 3人
総合格闘技記録 - SHERDOG
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ダレン・ティルDarren Till1992年12月24日 - )は、イングランド男性総合格闘家。元キックボクサーマージーサイド州リヴァプール出身。チーム・カオボン所属。

来歴[編集]

12歳でムエタイを始めると、14歳で学校を中退してキックボクシングやムエタイの大会で実績を挙げ、17歳からリヴァプールのチーム・カオボンで総合格闘技のトレーニングを始めた。しかし、19歳の時にパーティーでの乱闘で背中をナイフで刺され、コーチの勧めで地元でのトラブルを避け格闘技に集中するため、ブラジルに移住して、ポルトガル語を話せない中で地元のアストラ・ファイト・チームでトレーニングを積んだ[2][3]。当初の予定ではブラジルでの滞在は6か月間の予定だったが、約4年間滞在した。

2013年にブラジルでプロデビューし、南米のローカル大会で12連勝を飾った。

UFC[編集]

2015年5月30日、UFC初出場となったUFC Fight Night: Condit vs. Alvesでウェンデル・オリベイラと対戦し、1Rにグラウンドの肘打ちでKO勝ち。

2015年10月24日、UFC Fight Night: Holohan vs. Smolkaでニコラス・ダルビーと対戦し、判定1-0のマジョリティ・ドローに終わった[4]。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2016年12月、約4年間に渡るブラジル修行を終え、チーム・カオボンに復帰した[2]

2017年5月28日、肩の負傷から1年7ヶ月ぶりの復帰戦となったUFC Fight Night: Gustafsson vs. Teixeiraでジェシン・アヤリと対戦し、3-0の判定勝ち。ティルが計量でウェルター級の規定体重を5ポンドオーバーしたため、ファイトマネーの20%がアヤリに支払われた[5]

2017年10月21日、UFC Fight Night: Cowboy vs. Tillでウェルター級ランキング6位のドナルド・セラーニと対戦。1Rにスタンドパンチ連打でダウンを奪い、パウンドでTKO勝ちを収める番狂わせを演じ[6]、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2018年5月27日、UFC Fight Night: Thompson vs. Tillでウェルター級ランキング1位のスティーブン・トンプソンと対戦し、一進一退の攻防を繰り広げ、3-0の5R判定勝ちを収めた。この試合は、ティルが計量で規定体重を3.5ポンドオーバーしたため、ファイトマネーの30%がトンプソンに支払われた[7]

2018年9月8日、UFC 228のUFC世界ウェルター級タイトルマッチで王者タイロン・ウッドリー挑戦し、2Rに右ストレートでダウンを奪われ、ダースチョークで一本負け。王座獲得に失敗し、キャリア初黒星を喫した。

2019年3月16日、UFC Fight Night: Till vs. Masvidalでウェルター級ランキング11位のホルヘ・マスヴィダルと対戦。1Rに左ストレートでダウンを奪い、その後も優勢に試合を進めたものの、2Rに左フックでKO負け。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2019年11月2日、ミドル級転向初戦となったUFC 244でミドル級ランキング4位のケルヴィン・ガステラムと対戦し、2-1の判定勝ち。

2020年7月26日、UFC on ESPN: Whittaker vs. Tillでミドル級ランキング1位のロバート・ウィテカーと対戦し、0-3の5R判定負け。

2021年9月4日、UFC Fight Night: Brunson vs. Tillでミドル級ランキング5位のデレク・ブランソンと対戦し、3Rにリアネイキドチョークで一本負け。

2022年12月10日、UFC 282でミドル級ランキング14位のドリカス・デュ・プレシと対戦し、3Rにリアネイキドチョークで一本負け。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[8]

2023年2月28日、過去3年間で前十字靭帯や内側側副靱帯を何度も断裂や損傷するなど膝の怪我に苦しみ、グラップリングのトレーニングも殆どできないなかったため、ティルはしっかり治療を受けるためにUFCにリリースを希望し、UFCからリリースされた[9]

人物・エピソード[編集]

  • ブラジル在住時に知り合ったガールフレンドとの間に三児をもうけている[2]。また、自身の左上腕にはガールフレンドの似顔絵のタトゥーを入れている。
  • 英語ポルトガル語の2ヶ国語を話すことができる。
  • 2019年8月に自身のスポーツブランド「RAWDOG」をオープンした[10]

犯罪・トラブル[編集]

2019年4月21日、テネリフェ島に滞在していた際、宿泊していたホテルの室内を荒らしたため退去を命じられ、その後タクシー運転手がティルの荷物をトランクに積み込んでいる間にタクシーを盗んだ容疑で逮捕された[11]。ティルと他の4人の仲間は、器物損壊と自動車の無断使用の罪で有罪判決を受け、約10,000ポンドの罰金を科された[12]

2022年7月31日、ストックホルムで自動車を運転中にスピード違反で警察から停車を命じられ、ティルから基準値の3倍を超えるアルコールが検出されたため飲酒運転で逮捕された[13]

戦績[編集]

総合格闘技 戦績
24 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
18 10 2 6 0 1 0
5 1 3 1 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× ドリカス・デュ・プレシ 3R 2:43 リアネイキドチョーク UFC 282: Błachowicz vs. Ankalaev 2022年12月10日
× デレク・ブランソン 3R 2:13 リアネイキドチョーク UFC Fight Night: Brunson vs. Till 2021年9月4日
× ロバート・ウィテカー 5分5R終了 判定0-3 UFC on ESPN 14: Whittaker vs. Till 2020年7月26日
ケルヴィン・ガステラム 5分3R終了 判定2-1 UFC 244: Masvidal vs. Diaz 2019年11月2日
× ホルヘ・マスヴィダル 2R 3:05 KO(左フック) UFC Fight Night: Till vs. Masvidal 2019年3月16日
× タイロン・ウッドリー 2R 4:19 ダースチョーク UFC 228: Woodley vs. Till
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2018年9月8日
スティーブン・トンプソン 5分5R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Thompson vs. Till 2018年5月27日
ドナルド・セラーニ 1R 4:20 TKO(スタンドパンチ連打→パウンド) UFC Fight Night: Cowboy vs. Till 2017年10月21日
ボヤン・ベリチコビッチ 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Volkov vs. Struve 2017年9月2日
ジェシン・アヤリ 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Gustafsson vs. Teixeira 2017年5月28日
ニコラス・ダルビー 5分3R終了 判定1-0 UFC Fight Night: Holohan vs. Smolka 2015年10月24日
ウェンデル・オリベイラ 2R 1:37 KO(グラウンドの肘打ち) UFC Fight Night: Condit vs. Alves 2015年5月30日
レアルテ・コスタ・エ・シウバ 4R 2:01 TKO(パンチ連打) MMA Sanda Combat 2 2015年5月9日
ギジェルモ・マルティネス・アイメ 5分3R終了 判定3-0 Arena Tour 4: Tirloni vs. Healy 2014年12月20日
セルジオ・マティアス 2R 3:05 アンクルホールド Aspera Fighting Championship 14 2014年11月29日
デイヴィド・カウビアック 1R 1:35 KO(パンチ) Aspera Fighting Championship 11 2014年4月30日
クリスティアーノ・マルケソッティ 1R 4:45 後三角絞め Curitibanos AMG Fight Champion 6 2013年11月9日
エジソン・ジャイロ・ダ・シウバ 3R 4:00 TKO(棄権) Predador Campos Fight 2 2013年10月5日
アレシャンドレ・ペレイラ 3R 2:47 KO(パンチ) Encontro dos Espartanos 1 2013年8月10日
ペドロ・ケラー・デ・ソウザ 2R 1:54 KO(パンチ) Sparta MMA 7 2013年6月15日
パウロ・バティスタ 1R 1:24 KO(パンチ) Sparta MMA 6 2013年5月28日
ジュニオール・デイツ 1R 2:18 TKO(パンチ連打) São João Super Fight: Forja de Campeões 2013年5月4日
ムリエル・ギアッシ 2R 2:50 TKO(パンチ連打) Tavares Combat 6 2013年4月6日
ルシアーノ・オリベイラ・リベイロ 5分3R終了 判定3-0 Sparta MMA 3 2013年2月23日

表彰[編集]

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(3回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(1回)

脚注[編集]

  1. ^ MIXED MARTIAL ARTS SHOW RESULTS DATE: September 4th, 2021 LOCATION: UFC APEX, Las Vegas boxing.nv.gov 2021年9月4日
  2. ^ a b c Tom Rooney (2017年9月11日). “Darren Till's road to UFC headliner? High school dropout, stabbed twice, cutting teeth in strange land”. MMAjunkie. 2018年6月15日閲覧。(英語)
  3. ^ 【UFN130】マクレガーの再来? ティル一色のリバプール大会、トンプソンのカラテを縦の動きで突破できるか”. MMAPLANET (2018年5月25日). 2018年6月15日閲覧。
  4. ^ 【UFN76】最終回の猛攻でダルビーがティルに追いつき、ドローに持ち込む”. MMAPLANET (2015年10月25日). 2018年6月15日閲覧。
  5. ^ UFCファイトナイト・ストックホルム:公式計量結果”. UFC (2017年5月27日). 2018年6月15日閲覧。
  6. ^ ティル大金星、セラーニに1回4分20秒TKO勝ち”. 日刊スポーツ (2017年10月22日). 2018年6月15日閲覧。
  7. ^ UFCファイトナイト・リバプール:公式計量結果”. UFC (2018年5月26日). 2018年6月15日閲覧。
  8. ^ UFC 282 results: Dricus Du Plessis submits Darren Till in Round 3 after back-and-forth battle yahoo!sports 2022年12月11日
  9. ^ Darren Till reveals lingering injuries led to request for UFC release: 'I've been suffering for the past two years'MMA Junkie 2023年3月2日
  10. ^ HILARIOUS: UFC’s Darren Till Trolls Dillian Whyte While Promoting ‘Rawdog’ Dentertainment 2020年10月6日
  11. ^ Reports: UFC's Darren Till arrested for allegedly stealing cab, trashing hotel in Canary Islands MMA Junkie 2019年4月21日
  12. ^ UFC star Darren Till ordered to pay damages and compensation following Tenerife 'taxi theft' 2019年4月22日
  13. ^ Report: Stockholm police arrested UFC's Darren Till for DUI back in July MMA Junkie 2022年7月31日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]