ダッジ・キャリバー

キャリバー(Caliber)はアメリカの自動車メーカークライスラーダッジブランドで販売していたクロスオーバーSUVである。

ヨーロッパ市場での展開を始めた同ブランドの戦略車種であり、2007年6月から2010年5月頃までは日本市場へもダッジブランドで投入されていた。

概要[編集]

ダッジ・キャリバー
フロント(日本仕様・ホイールはノンオリジナル)
リア(欧州仕様)
概要
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 2006年–2011年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアハッチバック
駆動方式 FF/4WD
プラットフォーム GSプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1.8リットルGEMA直列4気筒DOHC
2.0リットルGEMA直列4気筒 DOHC
2.0リットルR4TDI PD直列4気筒ディーゼルDOHC
2.4リットルGEMA直列4気筒DOHC
2.4リットルDVVT直列4気筒DOHCターボ
最高出力 156PS(115kW)/6,300rpm(2.0リットルGEMA)
285HP (213kW)/6,400rpm(2.4リットルDVVT)
最大トルク 19.4kg-m(190N·m)/5,100rpm(2.0リットルGEMA)
36.6kg-m(359 N·m)/5,600rpm(2.4リットルDVVT)
変速機 6速MT/5速MT/CVT
前:ストラット
後:マルチリンク
前:ストラット
後:マルチリンク
車両寸法
ホイールベース 2,635mm
全長 4,420mm
全幅 1,800mm
全高 1,550mm
車両重量 1,420kg
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2005年3月サロン・アンテルナショナル・ド・ロトにコンセプトモデルとして出品、その後2006年1月北米国際オートショー(NAIAS)で正式に発表された。ネオンの実質的な後継車種となる5ドアハッチバックで、ダッジブランドで販売されているSUVピックアップトラックを連想させる大きなグリルとホイールアーチが外観上の特徴である。

当時のダイムラー・クライスラー三菱自動車工業および現代自動車と資本提携していた時期に開発が進められた車種であり、エンジンは3社の共同開発による「ワールドエンジン」(直列4気筒1.8リットル、2.0リットル、2.4リットル)が搭載される。欧州仕様車はこれに加えてフォルクスワーゲン製の2.0リットルディーゼルも用意される。トランスミッションは5速MTとジヤトコ製のCVTの2種類。なお、日本仕様車は2.0リットルエンジン+CVTの組み合わせのみとなる。

プラットフォームも三菱との共同開発であり、GSプラットフォームを採用する。駆動方式はFWDおよびAWDの二種類だったが、2009年モデルからFWDのみとなった。

また、2006年2月シカゴオートショーで、高性能版の「SRT-4」が発表された。エンジンは2.4リットル直列4気筒の可変バルブタイミング機構(DVVT)で、これに三菱製TD04ターボチャージャーが加わり285hpを発揮するホットモデルである。トランスミッションは6速MTが組み合わせられた。駆動方式はFWDのみとなっている。

日本仕様は2007年からダッジディーラーで販売が開始された。なお、日本仕様では兄弟車であるアウトランダーの販売が競合する配慮から、導入当初からSEおよびSXTグレードのFWDのみの導入となる。その後、2009年にクライスラーが連邦倒産法第11章を申請し日本向けの2010年モデル以降の導入そのものが凍結されてしまい、それに伴う戦略見直しを受けてそのまま日本へ販売されることなく本国で2012年に生産終了した。

2012年1月9日、NAIASにおいて、アルファロメオ・ジュリエッタプラットフォームを流用したダートが後継となることが発表された。この新型ダートは、キャリバーのラインがあったベルベディア工場で生産が行われる。

ダッジ・キャリバー(北米仕様)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]