ダイロン・ロブレス

ダイロン・ロブレス Portal:陸上競技
2010年世界室内陸上競技選手権大会
選手情報
フルネーム ダイロン・ロブレス
国籍  キューバ
種目 110mハードル
生年月日 (1986-11-19) 1986年11月19日(37歳)
生誕地 キューバグアンタナモ
居住地 キューバハバナ
身長 191cm
体重 89kg
自己ベスト
50mハードル 6秒39(2008年)
60mハードル 7秒33(2008年)
110mハードル 12秒87(2008年)
獲得メダル
陸上競技
 キューバ
オリンピック
2008 北京 110mH
世界室内選手権
2010 ドーハ 60mH
2006 モスクワ 60mH
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2011年世界陸上競技選手権大会の110mH決勝で劉翔と接触するロブレス

ダイロン・ロブレス(Dayron Robles、1986年11月19日 - )は、キューバ陸上競技選手であり110mハードルの元世界記録保持者。(メディアによっては「デイロン」とも表記する。)

グアンタナモに生まれる。昔はハードルよりも走高跳に興味があり、15歳の時に1m93、2006年には2m15を跳んだことがある。母親はバレーボール選手、叔父は51秒76の記録を持つ70年代の400mハードルのナショナルチーム選手[1]

19歳の2006年に世界室内選手権60mハードルで2位に入り、110mハードルでも自己ベストを13秒00まで縮める(これは、シドニーオリンピックの金メダリストアニエル・ガルシアと並ぶ当時のキューバ記録であり、年齢別で19歳の世界最高記録)など、ジュニアの時代から頭角を現していた。翌2007年には、世界選手権での劉翔との対決が期待されたが、4位に終わった。しかし、9月のワールドアスレチックファイナルでは、自己ベストを100分の8秒も縮める12秒92をマークし優勝した。

2008年6月12日、チェコオストラヴァで行われた大会で、劉翔が保持していた従来の世界記録である12秒88を上回る12秒87の世界記録(当時)を樹立した。北京オリンピックでは12秒93の好タイムで圧勝したが世界記録更新はならなかった。2008年は1年間で実に7回12秒台をマークした[2]。しかし、キューバ代表として出場した2011年世界陸上競技選手権大会では、8月29日に行われた110mハードルの決勝で劉翔と接触し、これが走路妨害とみなされ失格となった[3]

自己ベスト[編集]

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
110mH 12秒87 (+0.9 m/s) 2008年6月12日 チェコの旗 オストラヴァ 世界歴代4位
室内
50mH 6秒39 2008年2月21日 スウェーデンの旗 ストックホルム
60mH 7秒33 2008年2月8日 ドイツの旗 デュッセルドルフ 世界歴代3位

主な実績[編集]

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2003 世界ユース選手権 シェルブルック(カナダ) 110mハードル 6位 13.91秒(+1.9) ユース規格(91.4 cm)
2004 世界ジュニア選手権 グロッセート(イタリア) 110mハードル 2位 13.77秒(-0.6)
2005 世界選手権 ヘルシンキ(フィンランド) 110mハードル 準決勝 14.16秒(-1.9) 3組8着
2006 世界室内選手権 モスクワ(ロシア) 60mハードル 2位 7.46秒 自己記録
2006 IAAFワールドアスレチックファイナル シュトゥットガルト(ドイツ) 110mハードル 2位 13.00秒(-0.6) キューバ記録
2006 IAAF陸上ワールドカップ アテネ(ギリシャ) 110mハードル 3位 13.06秒(+0.4)
2007 世界選手権 大阪(日本) 110mハードル 4位 13.15秒(+1.7)
2007 IAAFワールドアスレチックファイナル シュトゥットガルト(ドイツ) 110mハードル 1位 12.92秒(0.0) 大会記録
2008 世界室内選手権 バレンシア(スペイン) 60mハードル 予選 8.53秒 2組7着
2008 オリンピック 北京(中国) 110mハードル 1位 12.93秒(+0.1)
2009 世界選手権 ベルリン(ドイツ) 110mハードル 準決勝 DNF 記録なし
2010 世界室内選手権 ドーハ(カタール) 60mハードル 1位 7.34秒 大会記録
2011 世界選手権 大邱韓国 110mハードル 決勝 DSQ 記録なし
2012 オリンピック ロンドン(イギリス) 110mハードル 決勝 DSQ 記録なし

出典[編集]

  1. ^ 「スペシャルインタビュー 男子110mH デイロン・ロブレス」『月刊陸上競技』第42巻第8号、講談社、2008年7月号、105頁。 
  2. ^ 当時のシーズン最多記録。現在では世界記録保持者アリエス・メリットアメリカ合衆国)が2012年シーズンに12秒台を8度記録している。
  3. ^ “陸上=世界選手権、男子110m障害でロブレスが失格に”. ロイター (ロイター). (2011年8月29日). https://jp.reuters.com/article/sportsNews/idJPJAPAN-22926120110830 2011年8月31日閲覧。 

外部リンク[編集]

先代
中華人民共和国の旗 劉翔
110mハードル世界記録保持者
2008/6/12-2012/9/7
次代
アメリカ合衆国の旗 アリエス・メリット