ダイハツ・リーザ

ダイハツ・リーザ
L100V/L100S/L111S型
概要
販売期間 1986年12月 - 1993年8月
ボディ
乗車定員 4人
ボディタイプ 3ドアハッチバッククーペ
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン EB-10型 直3 SOHC 550 cc キャブレター
EB-21型 直3 SOHC 550 cc キャブレターターボ
EB-26型 直3 SOHC 550 cc EFIターボ
EB-50型 直3 SOHC 550 cc キャブレター
EF-HL型 直3 SOHC 660 cc キャブレター
EF-JL型 直3 SOHC 660cc EFIターボ
変速機 4速MT / 5速MT / 2速AT / 3速AT
前:マクファーソン式ストラット
後:セミトレーリングアーム式サスペンション
前:マクファーソン式ストラット
後:セミトレーリングアーム式サスペンション
車両寸法
ホイールベース 2,130 mm
全長 3,295 mm
全幅 1,395 mm
全高 1,335 mm
車両重量 560 - 650 kg
その他
生産台数 8万4967台(スパイダー含む)
系譜
先代 ダイハツ・フェローMAXハードトップ
※事実上。ただし、リーザ登場まで10年6ヶ月間の空白期間あり。
後継 ダイハツ・オプティ
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リーザLeeza)は、ダイハツ工業がかつて製造、販売していたクーペ型の軽自動車スペシャルティカー)である。

概要[編集]

当時スペシャルティー軽の地位を独走していたスズキ・セルボへの対抗モデルとして1986年昭和61年)、“エアロ・ヘミサイクル”(Aero Hemicycle)をキャッチフレーズに登場。ボディ形状は3ドアのハッチバック。後にオープンカースパイダーも追加。エンジン、シャシ関係などを前年にモデルチェンジしたミラ/クオーレと共用としたが、ボディを実質上2シーターのクーペスタイルとしたことによってパーソナルユースに的を絞った。セルボと同じくターゲットは若い女性としていた。

ミラをベースとして、ミラより全高を80 mm低め、ホイールベースを120 mm短縮している。『脱・実用車』をアピールポイントとし、室内は前席優先のレイアウトを採る一方、軽ボンネットバンとして登録できる様、一定の荷室床面積を確保するためリアシートは極限まで狭められたが、ドライバーの着座位置が前輪から遠ざかることで、前席足元の広さとドライビングポジションは小型車のシャレードに迫るものとなった。また、軽自動車初の全フルトリム(内張り)内装とするなど、質感を高めていた。

発売当初はセダン(実質的にはクーペ)とバン(4ナンバー)の大きく分けて二通りのタイプを用意し、セダンは後席にリクライニング機構を設けていたが、バンにはターボ仕様を設定するなど、主力はバンの方であった。セダンは一部改良時にカタログから落とされたが、後に特別仕様車で復活。1990年平成2年)の軽規格変更によるモデルチェンジからは、セダン一本に絞られた。1992年(平成4年)1月に、後継モデルのオプティが登場した後も細々と生産・販売が続けられたが、翌1993年(平成5年)に販売終了した。

CMイメージキャラクターには早見優上田浩恵が起用されていた。

初代 L100/111型 (1986年 - 1993年)[編集]

  • 1986年(昭和61年)12月 - 販売開始(L100S、L100V)。当初はセダン(乗用5ナンバー)とバン(商用4ナンバー)の二本立て。
  • 1989年(平成元年)1月 - マイナーチェンジ。ノンターボ車はカラードバンパー・サイドストライプを標準装備し、3速ATを追加。またXをベースに専用ホイールキャップおよびフルファブリックシート・カラードドアミラー・エアコン・AM/FM付ハイファイステレオを装備した特別仕様車ChaCha(チャチャ)を追加。ターボモデルは従来のZを廃止し、エアロパーツ・バケットシート・3本スポークステアリングを装備した、キャブレター式ターボのTR-ZZ(ティーアール ダブルゼータ)EFIターボのTR-ZZ EFIを追加。
  • 1989年(平成元年)4月 - 乗用モデルの販売を一時中止。
  • 1989年(平成元年)10月 - 特別仕様車ケンドーンクラブスポーツ追加。セダンのケンドーンSも設定され、セダンが復活した。
  • 1990年(平成2年)8月 - マイナーチェンジ(L111S)。ミラのフルモデルチェンジ、ハイゼット/アトレーの新規格化対応のためリーザの対応が遅れ、しばらくの間550 ccの旧規格で販売されていたが、半年後にようやく新規格化。ボディは550 cc(L100)時代と同じだが、エンジンおよび駆動系統は3代目ミラ(L200)と共通で、前後バンパー形状も変更され(いわゆるバンパーの大型化)、全長が約100 mm延長された。軽自動車の規格変更が行われると共に、それ以前の物品税の廃止や消費税の導入などによって、軽ボンネットバンの税制面でのメリットが大幅に消失したため、リーザは全車セダンへと変更する。また、大幅な車種整理が行われ、廉価モデルのR・スポーティーグレードのOXY(オキシー)・女性向けモデルのChaCha(チャチャ)の三車種のみとなる。
  • 1991年(平成3年)1月 - ターボ車のOXY-R追加。エンジンはEF-JL型を搭載(L200SミラTR-XXと共通)、5速MTと3速ATの設定でビスカスLSDが標準装備される。
  • 1991年11月 - スパイダー追加。詳細はダイハツ・リーザスパイダーを参照。
  • 1991年12月[1] - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 1992年1月 - 後継モデルでもあるオプティ登場。
  • 1993年8月[2] - 販売終了。

車名の由来[編集]

  • リーザはモナ・リザのように、との願いを込めて付けられた。

脚注[編集]

  1. ^ リーザ(ダイハツ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月8日). 2020年1月8日閲覧。
  2. ^ リーザ(1990年8月~1993年8月)のカタログ”. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月8日). 2020年1月8日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]