ダイハツ・ラガー
ダイハツ・ラガー F7#型 | |
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1987年9月改良型レジントップ | |
概要 | |
別名 | ダイハツ・ロッキー(初代) ダイハツ・タフト(2代目) ダイハツ・フェローザ(初代インドネシア仕様) トヨタ・ブリザード(2代目) ベルトーネ・フリークライマー |
製造国 | 日本(大阪府) |
販売期間 | 1984年4月-1997年4月 |
ボディ | |
乗車定員 | 2人 2/4人 5人 |
ボディタイプ | 幌/メタルドア メタルドア/レジントップ バン |
駆動方式 | 4WD |
パワートレイン | |
エンジン | DL型 2.8L 直4 OHV |
変速機 | 5速MT |
前 | 前:リーフ式リジット ダブルウイッシュボーン式コイルリジット 後:リーフ式リジット 5リンク式コイルリジット |
後 | 前:リーフ式リジット ダブルウイッシュボーン式コイルリジット 後:リーフ式リジット 5リンク式コイルリジット |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,205 - 2,530mm |
全長 | 3,655 - 4,095mm |
全幅 | 1,580 - 1,780mm |
全高 | 1,840 - 1,920mm |
車両重量 | 1,450 - 1,700kg |
その他 | |
販売期間中の新車登録台数の累計 | 8720台[1] |
系譜 | |
先代 | タフト(初代モデル) |
後継 | 日本のみテリオスに統合 |
ラガー(RUGGER)は、かつてダイハツ工業が製造していたクロスカントリータイプの四輪駆動車である。
F70系 概要
タフト(初代モデル)のフルモデルチェンジにあたり、名称を「ラガー」へ変更。
タフト同様、ラダーフレームに、4輪リーフスプリングとリジッドアクスル足回りを持つ本格四輪駆動車であるが、ボディサイズを一廻り大きくし、スタイルも洗練されたものに変更され、より乗用車らしくなった。
ボディはタフトと同じ2ドアの幌タイプ、バンタイプのメタルトップ、FRP製ハードトップを持つレジントップの3タイプであるが、レジントップのみホイールベースが長い。燃料給油口はロッキー(フェローザ)と同様、右側にある。
タフト同様、当時業務提携を結んでいた(後にダイハツの親会社となる)トヨタ自動車へブリザードの名でOEM供給された。ただし、ブリザードはエンジンがトヨタの2L型 2.4L・直列4気筒SOHCディーゼルエンジンへ変更された。当時ダイハツは、このL型系列エンジンの一部も受託製造していた。
ターボ車、乗用車登録のワゴン、オーバーフェンダーの追加、さらにはサスペンションの変更と3ナンバー車の設定など、さまざまな改良を加えられた。しかし、ディーゼルターボ、4ドア、ATが人気の鍵となった当時の日本国内市場において、3ドアのみでATの設定が最後までなかったことで、ライバル車の台頭とともに販売台数が伸び悩み、テリオスにその座を譲るかたちで、ロッキー(フェローザ)と共に生産終了となった。
エンジン・トランスミッション・ブレーキ
エンジンはDL型直列4気筒OHV・2,800ccディーゼルエンジンのみで、ガソリンエンジンは用意されなかった。トランスミッションも5速フロアMTのみである。ブレーキに関してはフロントにソリッドディスクローター式のディスクブレーキが、リアにリーディング・トレーリング式のドラムブレーキがそれぞれ用いられた(ちなみに前車種のタフトはOEMの初代ブリザードを含め、生産終了まで終始、総輪ドラムブレーキのままだった)。
海外
欧州などではロッキーの名称が使われている(英国など、一部でフォートラックも使用)。1980年代のダカール・ラリーにはしばしこの「ロッキー」での参戦が見られる。
また、アジア市場ではタフトの名が使われており、ロングホイールベースのピックアップや、そのキャブシャーシを利用した、コーチビルダー製の4ドアワゴンがラインナップされている。
1989年には、イタリアのベルトーネとライセンス契約を結ぶ。2.5 Lターボディーゼル、2.0 Lと2.7 Lガソリン、全てBMW製直列6気筒エンジンを積み、ベルトーネで組み立てられ、フリークライマーとして販売された。ターボディーゼルは少数ながら日本へも正規輸入され、販売された。
日本での販売が終了した後も海外向けは2002年まで販売継続していた。
車両型式 F7#型 (1984年-1997年)
- 1984年4月 タフトのフルモデルチェンジ版として登場。
- 1984年9月 97馬力にパワーアップしたターボ車を追加。
- 1985年9月 後席シートを大きく広くしたワゴン(乗用登録)追加。
- 1987年9月 マイナーチェンジ。ヘッドランプを丸形から角形へ変更。
- 1989年10月 オーバーフェンダーを装備したプリオール、ロードスターを追加。全幅は1,700mm 未満で5ナンバーのまま。
- 1990年11月 マイナーチェンジ。フロントグリル形状を変更し、大型化。ターボ車はインタークーラー付で115馬力へパワーアップ。
- 1993年4月 マイナーチェンジ。サスペンションを、4輪リーフスプリング+リジッドアクスルから、フロント、トーションバー・スプリング + ダブルウィッシュボーン、リア、コイルスプリング + 5リンク リジッドアクスルに変更。最上級モデルはオリジナルのダイハツ車としては史上初の3ナンバー車(2019年6月現在、自社生産車では唯一[2])となる。ターボのみの設定となり、幌を含む商用モデルが全廃された。
- 1995年12月[3] 国内向け生産終了。以降は在庫対応分のみの販売となる。
- 1997年4月 国内向け販売終了。