ソールズベリー大聖堂

座標: 北緯50度03分53秒 西経1度47分51秒 / 北緯50.06472度 西経1.79750度
ソールズベリー大聖堂(Salisbury Cathedral、正式名称:祝福されし聖処女マリア主教座聖堂、Cathedral Church of the Blessed Virgin Mary)は、イギリス、ソールズベリーにある大聖堂。イングランド国教会のカンタベリー大聖堂管区ソールズベリー教区の主教座聖堂である。
歴史[編集]
大聖堂は1220年に建造を開始し、1258年に大聖堂の身廊や翼廊、聖歌隊席などの主体部分が完成した。チャプター・ハウスと回廊は、1263年から1284年の間に工事が行われた。1265年に大聖堂の西ファサードができ、1330年に尖塔が完成した。全長123メートルの尖塔は後で建てられ、これはイギリスで最長の尖塔である[1][2]。
ソールズベリー大聖堂は、短期間で完成したために、全体の様式が統一された。大聖堂は、当初の計画通りに建造されたイギリスでは数少ない大聖堂であり、しかも長い歴史の中で改築による変化も少なかった。パーベック大理石を多く用いることによって、色彩の効果を大いに高めている。中世イングランドの大規模なゴシック建築である。
大聖堂の修復[編集]
大聖堂のような石造りの建物には常に補修が必要である。18世紀、19世紀から20世紀に、大聖堂が緊急の修復が必要になった。19世紀の改修工事を行ったのはジョージ・ギルバート・スコットであった。スコットは天井に中世風の絵画を描いたりして内装を変えたほか、大尖塔を鉄の筋交いで補強するなどして構造面にも手を入れた[3]。
大聖堂の宝物[編集]
大聖堂の図書館には、マグナ・カルタの現存する4つの写本のうち、最良の状態のものが保管されている。
大聖堂の時計 (Salisbury cathedral clock) は1386年から現在まで稼働しており、世界で最も古い現役の時計として知られている。オリジナルの部品も多く残っている[4]。
ギャラリー[編集]
ソールズベリー大聖堂の回廊
ジョン・コンスタブルの主教の庭から見たソールズベリ大聖堂(1823年) ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(ロンドン)蔵
脚注[編集]
- ^ https://books.google.co.jp/books?id=hPm_YD4t1lEC&pg=PA230&dq=salisbury+cathedral+spire&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwiL75jhp-vPAhXFLmMKHdWtB_oQ6AEIODAF#v=onepage&q=salisbury%20cathedral%20spire&f=false
- ^ 中島智章『世界で一番美しい天井装飾』エクスナレッジ、2015年、106頁。ISBN 978-4-7678-2002-6。
- ^ http://www.salisburycathedral.org.uk/history/reordering-and-gilbert-scott
- ^ “Oldest Working Clock, Frequently Asked Questions, Salisbury Cathedral”. 2008年4月4日閲覧。
外部リンク[編集]
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