ソルテオ・エクストラオルディナリオ・デ・ナビダ

2023年くじ券で使用したもの(プラド美術館所蔵)、1960年以来毎年カトリック関連の絵画をくじ券で使用されている[1]
Cola en la Puerta del Sol para adquirir billetes de la lotería de Navidad.
プエルタ・デル・ソルの販売所で買い求める長い行列

ソルテオ・エクストラオルディナリオ・デ・ナビダ(Sorteo Extraordinario de Navidad)は、スペインで毎年発売されているジャンボ宝くじロテリア・デ・ナビダとも。日本語ではクリスマス宝くじとも言われている。

概要[編集]

ナビダは1812年に初めて発売され、世界の宝くじでは2番目に長い歴史を持つ。ちなみにロテリア・デ・ナビダという名称がついたのは1892年である。

くじは100000枚を1ユニットとし、170ユニットを販売。10枚で200ユーロで販売。しかし10枚を山分けして販売されており、スペイン国内は多くの国民が買っている。

2018年実績では世界最高賞金総額24億ユーロであり、1等は400万ユーロである。なお2001年まではスペインの通貨ペセタを使用していたが2002年からユーロに変更している。

抽せん会[編集]

2012年以降抽せん会が行われるテアトロ・レアル

抽せん会は毎年12月22日にマドリードテアトロ・レアルで行われ、その模様はテレビ・ラジオで生中継される。スペイン内戦時にはバレンシアなどで抽せんが行っていた他、フランコ独裁政権も実施していたという。

抽せんアシスタントは地元のCEIPサンイルデフォンソの生徒が行っており、以下の等数で当せん番号が決まる。なお当せん本数は1ユニットあたりの当せん数である。

本数 賞金 等配分 Total
1 €4,000,000 El Gordo (1等) €4,000,000
1 €1,250,000 2等 €1,250,000
1 €500,000 3等 €500,000
2 €200,000 4等 €400,000
8 €60,000 5等 €480,000
1,794 €1,000 La Pedrea €1,794,000
2 €20,000 1等前後賞 €40,000
2 €12,500 2等前後賞 €25,000
2 €9,600 3等前後賞 €19,200
99 €1,000 1等の下3ケタ €99,000
99 €1,000 2等の下3ケタ €99,000
99 €1,000 3等の下3ケタ €99,000
198 €1,000 4等の下3ケタ €198,000
999 €1,000 1等の下2ケタ €999,000
999 €1,000 2等の下2ケタ €999,000
999 €1,000 3等の下2ケタ €999,000
9,999 €200 1等の下1ケタ €1,999,800
1ユニットあたりの総額 €14,000,000
170ユニット総額 €2,380,000,000

抽せんは大のケージの中に番号の球、小のケージの中に当せん額の球が書かれており、エル・ゴルドなど高額当せんが出た瞬間、立会人が番号を確認して公開する。抽せん会は4時間以上かかるといわれ、いつエル・ゴルドが当せんするかわからなくなっている。

1等はエル・ゴルドと呼ばれており[2]、抽せん翌日に1等当せん者が大興奮することがある。なお宝くじの還元率は70%である。

脚注[編集]

  1. ^ ¿Por qué ponen cuadros religiosos en los décimos de la Lotería de Navidad?”. 2017年11月29日閲覧。
  2. ^ Reporters, Telegraph (2016年12月22日). “What is El Gordo, the annual Christmas lottery called the 'Fat One' in Spain?” (英語). The Telegraph. ISSN 0307-1235. https://www.telegraph.co.uk/news/2016/12/22/el-gordo-fat-one-lottery-spain/ 2017年12月19日閲覧。 

外部リンク[編集]