センノウ属

センノウ属
Lychnis gracillima
センジュガンピ Lychnis gracillima
(2010年8月20日、福島県飯豊山)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ナデシコ亜綱 Caryophyllidae
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ナデシコ科 Caryophyllaceae
: Sileneae
: センノウ属 Lychnis
学名
Lychnis
L.
タイプ種
Lychnis chalcedonica L.
和名
センノウ属(仙翁属)
英名
campion

本文参照

センノウ属(センノウぞく、学名: Lychnis、和名漢字表記: 仙翁属)は、ナデシコ科の一つ。

センノウの名称は、昔、京都嵯峨にあった仙翁寺(せんのうじ)にあったことによるという。

本属は、近年の分子系統学的研究の結果、ナンバンハコベ属 Cucubalus L.、フシグロ属 Melandryum Roehl.、ムシトリビランジ(ビスカリア)属 Viscaria Bernh. などとともに、現在は、マンテマ属 Silene L. に含められている[1][2]

特徴[編集]

ふつう多年草対生し、平たく、縁は全縁となる。

は集散花序をなす。萼片は合生して円筒形になり、10脈がある。花弁は5個で、舷部は全縁となるかまたは多裂する。雄蕊は10個、花柱は5個であるが、ときに2個または4個のものがある。

蒴果は先端から裂開し、蒴果の数は花柱と同数となる。

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世界に約30種あり、日本には次の6種があるほか、多くの栽培種がある。ガンピセンノウやセンノウは古くから観賞用として栽培されていた。

日本の種[編集]

帰化、栽培種[編集]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 門田裕一 (2017)「ナデシコ科」『改訂新版 日本の野生植物4』p.118
  2. ^ 大橋広好、中井秀樹「東アジアのマンテマ属(ナデシコ科)の新学名」『植物研究雑誌』第71巻第5号、株式会社ツムラ、1996年、268-272頁、doi:10.51033/jjapbot.71_5_9105 

参考文献[編集]

  • 佐竹義輔ほか編『日本の野生植物 草本2 離弁花類』平凡社、1982年。ISBN 4-582-53502-X 
  • 大橋広好・門田裕一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 4』、2017年、平凡社
  • 大橋広好、中井秀樹「東アジアのマンテマ属(ナデシコ科)の新学名」『植物研究雑誌』第71巻第5号、株式会社ツムラ、1996年、268-272頁、doi:10.51033/jjapbot.71_5_9105 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]