スージー・ズー

スージー・ズー』(Suzy's Zoo)は、スージー・スパッフォードSuzy Spafford)によるアメリカ合衆国のグリーティングカード・絵本アニメの作品である。

概要[編集]

1967年グリーティングカードとして、小さな赤ちゃんアヒルのキャラクターが生み出される[1]。そこから約30年後の1995年、作者が幼少期に遊んでいた、おもちゃのぬいぐるみを元に「リトル・スージー・ズー」として作られたのが現在の『スージー・ズー』の絵本の始まりである[2]

グリーティングカードのキャラクターとして誕生して以後、スパッフォードの出身国、アメリカのサンディエゴを中心に世界中で40年以上愛され続けており[3]、アメリカでは主にベビー向けのアニメとして親しまれている[2]

日本での人気・展開[編集]

日本では輸入物のグリーティングカードなどが一部で販売されていたが[4]、1989年に兵庫県姫路市に出来た姫路リバーシティのマスコットキャラクターとしてイオングループがライセンス契約をしてイリュージョンミュージカルという形態のキャラクターショーを展開。サンテレビなどでショーのステージを番組として放送。その後2006年、プラザスタイルカンパニーが日本でのライセンスビジネスの展開を開始し、同年6月にはソニープラザで本格的な商品展開が開始された[4]。日本においてはまずキャラクター商品が販売され、次いで絵本が翻訳・出版されるという経緯を辿った。

そして2011年4月には、「スージー・ズーの世界展〜いつまでもともだち Friends Forever〜」として、日本では初となる同作の原画が公開[5]され、展覧会が開催された[6]

若い年代の女性を中心に浸透した要因については、モデルの梨花が自身のブログや雑誌などで同作のキャラクター「ブーフ」のグッズを写真で載せたことから口コミなどで話題となった[7]。このことから、「ブーフ」が同作の主人公だと思われがちだが、実際はアヒルの「ウィッツィー」が主人公で「ブーフ」はその友達という設定である。

ストーリー[編集]

ウィッツィーとその友達のぬいぐるみたちが巻き起こす、大好きな裏庭での大冒険。

物語の舞台となるウィッツィーの裏庭の一部は、作者が幼い頃に過ごした家の庭が元となっている[8]

登場キャラクター[編集]

ウィッツィー(Witzy)
Suzy's Zoo物語の主人公。アヒルの赤ちゃんで好奇心いっぱいのやんちゃな男の子。池での水遊びが大好き。一番仲が良い友達はブーフ。
ふわふわの毛のイメージの元は、作者の弟の輝く髪の色から[9]
ブーフ(Boof)
ウィッツィーのママに古着で作られたテディベアトレードマークのお腹のハートは修理の際にママがつけてくれたもの。
ララ(Lulla)
ウィッツィーのママにオルゴールを入れて作られたウサギのぬいぐるみ。背中のネジを回すと子守唄が流れる。綺麗好きでお洒落の大好きな女の子。チュームポイントはいつも首に巻いているサテンのリボン。
名前の由来は、子守唄の『ララバイ』から付けられたものである[1]
パッチズ(Patches)
ウィッツィーのママに黄色のフランネルと青の更紗で作られたキリンのぬいぐるみ。元気で頼りになる勇敢な男の子で、みんなのお世話係。
エリーファント(Ellie Funt)
ウィッツィーのママに古くなったバスローブで作られたゾウのぬいぐるみ。のんびり屋でおっとりしていて、ちょっぴりシャイな女の子。ララと一番の仲良しで、窓辺に座って楽しむティータイムが大好き。
ウィッツィーのママ(Witzy's Mama)
ブーフたちぬいぐるみを作った、ウィッツィーのアヒルのママ。絵本の作中では後姿のみ登場している。
ティッキー(Tickie)
ウィッツィーの家の裏庭にたくさん住んでいる小さなテントウムシ
ピークアブー(Peek-a-boo)
かくれんぼが大好きな小さなカタツムリで、少しシャイな性格。
ズームズーム(Zoom-zoom)
ピョンピョン跳ねるバッタ。ウィッツィーの家の裏庭に住んでいる。
ティッター&トッター(Teeter&Totter)
甲羅の色が異なる双子カメ
ドレッシー・ジェシー(Dressy Jessie)
ウィッツィーのママに作られた女の子のテディベア。ハニーブラウンの毛色で手足が長く、お洒落やお化粧が大好き。同じテディベアのブーフと仲良し。水玉のワンピースとハートのネックレスがトレードマーク。
ちなみにドレッシーは作者によって2009年3月31日に誕生したキャラクターである[10]

書籍[編集]

絵本[編集]

BL出版、訳:三原泉

関連書籍[編集]

テレビアニメ[編集]

アニメ:Suzy's Zoo だいすき! ウィッツィー
原作 スージー・スパッフォード
監督 小原秀一
シリーズ構成 喜多香織
脚本 喜多香織
音楽 前口渉
アニメーション制作 デジタル・メディア・ラボ
製作 TBS
「スージー・ズー」フィルムパートナーズ
放送局 TBS
放送期間 2011年4月3日 - 2011年9月25日
話数 全25話
テンプレート - ノート

日本では2011年4月3日から9月25日まで、TBSにて『Suzy's Zoo だいすき! ウィッツィー』として放送された[11]。全25話。TBS製作の全日帯アニメは、『ラブ★コン』(2007年)以来4年ぶりで、放送終了後『カミワザ・ワンダ』(2016年)まで5年間存在しなかった。アニメーション製作は、デジタル・メディア・ラボ。黄色の声はウィッツィー、水色の声はブーフ、緑色の声はララ。白の声はそれ以外のキャラクター。

放送局・放送時間[編集]

放送局 放送日 時間
TBSテレビ 2011年4月3日 - 9月25日 日曜12:54 - 13:00
TBSチャンネル 2011年10月1日 - 土曜20:55 - 21:00

声の出演[編集]

サブタイトル[編集]

以下は日本で放送されたアニメのサブタイトル。

  1. ブーフのめざめ
  2. ララのやさいばたけ
  3. ゆうかんなパッチズ
  4. はい! ポーズ
  5. ちゃんとみつけてね!
  6. ピクニックに行こう
  7. ちいさなはいたつやさん
  8. ヤァ! はじめまして
  9. いっしょにおさんぽ
  10. ララのこもりうた
  11. たすけて! パッチズ
  12. ショータイム
  13. ブーフのトレイン
  14. ピョンピョンしよう!
  15. くものえほん
  16. あめのメロディ
  17. ふしぎなボート
  18. いたずらっこはだあれ?
  19. ピークアブーをおいかけて
  20. ねがいをこめて
  21. たのしいバスタイム
  22. おやすみおつきさま
  23. ゆかいなたんけんたい
  24. ぼくにもみせて
  25. いつまでもともだち

その他[編集]

  • ドレッシー・ジェシーはTBS番組の『ひるおび![12]や『Nスタ[13]の天気予報コーナーのキャラクターとして活躍している。その日の天候により、ファッションを替えているドレッシーを見ることができる。

脚注[編集]

  1. ^ a b Suzy's Zoo作者 スージー・スパッフォードさん スペシャルインタビュー(2011年12月3日閲覧)
  2. ^ a b 宝島社、雑誌『Suzy's Zoo まるごと1冊スージー・ズー♥』の「Suzy's Zooヒストリー」より。
  3. ^ Suzy's Zoo作者 スージー・スパッフォードさん来日サイン会開催!(2011年6月14日閲覧)
  4. ^ a b 『キャラクターフリーマガジン マルシー 21st ISSURE MARCH 2009』、アイピーフォー、2009年、20頁。
  5. ^ PLAZA BLOG「スージー・ズーの世界展 ~いつまでもともだち Friends Forever~開催」(2011年12月3日閲覧)
  6. ^ 西武池袋本店:店舗情報「施し物&フェア」(2011年12月3日閲覧)
  7. ^ 日本でのスージーズー人気(2011年6月14日閲覧)
  8. ^ 宝島社、雑誌『Suzy's Zoo まるごと1冊スージー・ズー♥』の「スージー・ズーの故郷サンディエゴ・レポート」より。
  9. ^ 宝島社、雑誌『Suzy's Zoo まるごと1冊スージー・ズー♥』の「Suzy's Zooキャラクター パーフェクトガイド」より。
  10. ^ 宝島社、雑誌『Suzy's Zoo まるごと1冊スージー・ズー♥2011』の「Dressy Jessie グッズデビュー」より。
  11. ^ TBS番組表 Suzy's Zoo だいすき! ウィッツィー(2011年6月14日閲覧)
  12. ^ TBS番組「ひるおび!」ドレッシー・ジェシー プロフィール(2011年6月14日閲覧)
  13. ^ Nスタ「森田さんのとことん天気」(2011年6月14日閲覧)

外部リンク[編集]

Suzy's Zoo(スージー・ズー) - TBSテレビ

TBS 日曜12時台ミニ番組
前番組 番組名 次番組
Suzy's Zoo だいすき! ウィッツィー