ステイディアム・アーケイディアム

ステイディアム・アーケイディアム
レッド・ホット・チリ・ペッパーズスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル オルタナティヴ・ロック[2]
ファンク・ロック
ラップ・ロック
時間
レーベル ワーナー・ブラザース・レコード
プロデュース リック・ルービン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(日本、アイルランドアメリカイギリスイタリアオーストラリアオーストリアオランダカナダスイススウェーデンデンマークドイツニュージーランドノルウェーフィンランドフランスベルギーポーランド
  • 2位(スペイン
  • 5位(ポルトガル
  • Dani California

    ゴールドディスク
  • ダブル・プラチナ(日本レコード協会
  • レッド・ホット・チリ・ペッパーズ アルバム 年表
    バイ・ザ・ウェイ
    (2002年)
    ステイディアム・アーケイディアム
    (2006年)
    アイム・ウィズ・ユー
    (2011年)
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    ステイディアム・アーケイディアム』(Stadium Arcadium)は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの9枚目のスタジオ・アルバム。日本盤は、ワーナーミュージック・ジャパンより2006年5月10日に発売された。アルバムチャートでは、初の全米1位を獲得。

    概要[編集]

    • ジャケットは、宇宙のアートワークになっており、DISC 1が木星、DISC 2が火星と分けられている。
    • レコーディングされた38曲から、28曲に厳選し2枚組としてリリースされた[1]
    • オリコンアルバムチャートで、初登場1位を獲得。2枚組の洋楽アルバムとしては、史上初の快挙達成である。このほか、アメリカやイギリスを始め、全世界24ヶ国で1位を獲得している。
    • 前作、前々作で推し進められたメロディー路線を継承しつつも、原点回帰と言えるファンクパンクソングも揃った、集大成的な作品になった。メンバーは最高傑作と語っており、フリーは「このアルバムが嫌いだということはすなわち、レッチリが嫌いだということ」と語る。
    • プロモーションや、反応ではYouTubeが極めて目立ったアルバムだった。ワーナーとYouTube社の連携牽引役といっても過言でない。シングル発売時のPV制作コンテストの発端にもなったと思われる。
    • ほぼ全ての楽曲に、ジョン・フルシアンテのギターソロが織り込まれているが、ジョンが「現代の三大ギタリスト」(The New Guitar Gods)としてローリング・ストーン誌に選出された際、「ダニー・カリフォルニア - Dani California」と「メイク・ユー・フィール・ベター - Make You Feel Better」のソロは譜面に起こしてレコーディングに臨んだが、他の曲のソロは即興演奏であることを明かした。

    収録曲[編集]

    Disc 1 (Jupiter~木星)
    1. ダニー・カリフォルニア - Dani California (4:42)
    2. スノー((ヘイ・オー)) - Snow ((Hey Oh)) (5:34)
    3. チャーリー - Charlie (4:37)
    4. ステイディアム・アーケイディアム - Stadium Arcadium (5:15)
    5. ハンプ・デ・バンプ - Hump De Bump (3:33)
    6. シーズ・オンリー・エイティーン - She's Only 18 (3:25)
    7. スロー・チータ - Slow Cheetah (5:19)
    8. トーチャー・ミー - Torture Me (3:44)
    9. ストリップ・マイ・マインド - Strip My Mind (4:19)
    10. エスペシャリー・イン・ミシガン - Especially In Michigan (4:00)
    11. ワーロックス - Warlocks (3:25)
    12. カモン・ガール - C'mon Girl (3:48)
    13. ウェット・サンド - Wet Sand (5:09)
    14. ヘイ - Hey (5:39)
    Disc 2 (Mars~火星)
    1. デセクレイション・スマイル - Desecration Smile (5:01)
    2. テル・ミー・ベイベー - Tell Me Baby (4:07)
    3. ハード・トゥ・コンセイトレイト - Hard To Concentrate (4:01)
    4. 21st センチュリー - 21st Century (4:22)
    5. シー・ルックス・トゥ・ミー - She Looks To Me (4:06)
    6. レディメイド - Readymade (4:30)
    7. イフ - If (2:52)
    8. メイク・ユー・フィール・ベター - Make You Feel Better (3:51)
    9. アニマル・バー - Animal Bar (5:25)
    10. ソー・マッチ・アイ - So Much I (3:44)
    11. ストーム・イン・ア・ティーカップ - Storm In A Teacup (3:45)
    12. ウィ・ビリーブ - We Believe (3:36)
    13. ターン・イット・アゲイン - Turn It Again (6:06)
    14. デス・オブ・ア・マーシャン - Death Of A Martian (4:24)

    シングル・カット 楽曲紹介など[編集]

    国内盤とUK盤、US盤のリリース。カップリング曲はアルバム未収録。US盤のみ収録曲が異なる。
    • 2nd シングル Tell me Baby
      • ファンク色が強めな曲。曲中のキーボード的なサウンドはギターの多重、倍速、低倍速録音によるものであり、アルバム中の他の曲で聞かれるそのような音もほとんどが、ジョン・フルシアンテがマスタリング時に苦心してギターサウンドのみで作り上げたものである。
    • 3rd シングル Snow ((Hey Oh)) ワーナー・ブラザース映画配給映画『デスノート the Last name』主題歌
      • 国内は2006年11月発売。
      • 映画前編を鑑賞したメンバーが前編に引き続き、主題歌としての提供を即断した。
      • 映画の内容も、終盤では一部この曲を意識したと思われる展開となっている。
    • Charlie
      • PVをリスナーから公募。選ばれた作品はそのままPVに使われた。商品は賞金5000ドルとパリ公演のチケット。

    エピソード[編集]

    今作はバンド史上初の2枚組となったが、当初は、2枚組ではなく3枚組にしようというアイデアもあった。チャド・スミスは2016年のインタビューで、次のように語っている。

    俺たちはあの時は結構クレイジーでさ、(『ステイディアム・アーケイディアム』を)トリプル・アルバムにしようとしてたんだ。それなりに長い間活動してない時期があって、そっから戻ってきてからはたくさん曲を書いたんだ。70曲くらいかな? 確か50曲くらいはレコーディングしたんだ。リックが『よし! トリプル・アルバムだぜ!』って感じだったんだけど、俺たちは28曲くらいに抑えたんだよ[3]

    また、同インタビューにおいて、チャド・スミスは次のようにも語っている。

    バンドにとってすごくクリエイティヴな時期だったね。大量に曲を書いたし、『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』をレコーディングした家に戻ったんだ。そこに戻ってすごく良い気分だったよ。そんな苦労もなくいろいろ思い浮かんだし、レコーディングもすごく楽しかったんだ。ただ純粋に音楽だったんだよね[3]

    参加ミュージシャン[編集]

    脚注[編集]

    出典[編集]

    外部リンク[編集]