スティル・ライフ (小説)

スティル・ライフ
作者 池澤夏樹
日本
言語 日本語
ジャンル 中編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出 中央公論 1987年10月
出版元 中央公論社
刊本情報
出版元 中央公論社
出版年月日 1988年2月
受賞
1987年下期 第98回芥川龍之介賞受賞、同年第13回中央公論新人賞受賞
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スティル・ライフ』は池澤夏樹が「中央公論1987年10月号に発表した中編小説

1987年下期、第98回『芥川賞[1]と第13回『中央公論新人賞[2]を同時受賞。初めてワープロで書かれた芥川賞受賞作としても知られている[3]

現代的な癖のない文体で、寓話的な世界観が描かれている。

あらすじ[編集]

"ぼく"が働く染色工場で出会った佐々井と、酒場で日常とは無縁な天文や哲学を語る関係が生まれた。工場を退職した佐々井から、間もなく"ぼく"の元に連絡が入った。ある会社公金横領した過去を持つ佐々井と、彼からの依頼で始まった奇妙な3カ月間の共同生活と不思議な交流は、静かに終りを迎える。

書籍[編集]

テレビドラマ[編集]

TBSの2時間ドラマ枠『土曜ドラマスペシャル 』で実写ドラマ化され、1989年4月29日に「スティル・ライフ-霧子とマリエの犯罪的同棲生活」のタイトルで放送された[4]

1989年、第27回ギャラクシー賞奨励賞受賞作品[5]

出演:田中裕子(霧子)、南果歩(マリエ)、黒田アーサー(悠二)、岸谷五朗橋爪功河原崎長一郎 ほか

プロデューサー:堀川とんこう、和田旭

脚本:筒井ともみ

ディレクター・監督:堀川とんこう

制作:TBS

ラジオドラマ[編集]

1995年7月22日NHK-FM放送FMシアター」にてラジオドラマが放送された[6]

出演:大沢健(ぼく)、小木茂光(佐々井)ほか

脚注[編集]

  1. ^ 芥川賞受賞者一覧”. 公益財団法人日本文学振興会. 2023年6月19日閲覧。
  2. ^ 中央公論新人賞受賞作品一覧”. 中央公論新社. 2023年6月19日閲覧。
  3. ^ 池澤夏樹が明かす作家哲学 「“飽きる”ことも仕事のうち」”. ITmedia ビジネスオンライン. 2021年2月23日閲覧。
  4. ^ 「スティル・ライフ−霧子とマリエの犯罪的同棲生活」(1989年作品)”. TBSチャンネル. 2022年11月26日閲覧。
  5. ^ 第27回(1989年度)”. NPO法人 放送批評懇談会. 2023年10月2日閲覧。
  6. ^ NHKアーカイブス NHKクロニクル / FMシアター『スティル・ライフ』(1995年7月22日 放送)”. NHK 日本放送協会. 2022年11月24日閲覧。

外部リンク[編集]