スクロドフスカ石

スクロドフスカ石
石膏中のスクロドフスカ石
分類 ネソ珪酸塩鉱物
シュツルンツ分類 9.AK.10
化学式 Mg(UO2)2(HSiO4)2·5H2O
結晶系 単斜晶系
対称 C2/m
へき開 {100} 完全
モース硬度 2 - 3
光沢 金剛光沢、ガラス光沢、絹糸光沢
薄黄色から黄緑色
条痕 黄色
透明度 透明もしくは半透明
密度 3.54 g/cm3
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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スクロドフスカ石

スクロドフスカ石(スクロドフスカいし、スクロドフスカイト、: sklodowskite)とは、 Mg(UO2)2(HSiO4)2·5H2Oという組成式の ウラン鉱物英語版

を含むウラン鉱物、銅スクロドフスカ石類似化合物でもある。

概要[編集]

マグネシウム二次鉱物であり、明るい黄色を呈する。晶癖針状英語版であるが、他の晶癖をとることもある。 放射状に広がっている針状結晶は、形状が美しいことが有名[要出典]

ウラン鉱床の上部酸化帯に生じるウランを含む放射性鉱物で、ウラン鉱石二次鉱物[1]。 他の放射能鉱物と同様、燐灰ウラン鉱などを比較すると、やや強い放射線を発する部類に入る[要出典]

放射線学者マリ・キュリーの旧姓スクロドフスカ(スクウォドフスカ)に因んで命名された [1] [2]

1924年に、当時世界中で唯一のウランの産出地であったコンゴ シャバ州において[要出典]アルフレート・ショープドイツ語版(1881年-1966年)によって発見された[1]コンゴ ザイールシンコロブエ鉱山、Kasolo鉱山などでも見つかっている。また日本でも2012年に福島県愛宕山で発見されている。[要出典]

スクロドフスカ石グループ[編集]

  • スクロドフスカ石(Mg(UO2)2(HSiO4)2·5H2O)
  • 銅スクロドフスカ石(Cu(UO2)2(HSiO4)2·5H2O)
  • Oursinite(Co(UO2)2(HSiO4)2·5H2O)

出典[編集]

  1. ^ a b c Sklodowskite Mineral Data”. Webmineral.com. 2017年7月11日閲覧。
  2. ^ Sklodowskite”. mindat.org. 2012年4月21日閲覧。

文献[編集]

  • A. Schoep, La sklodowskite, nouveau mineral radioactif, C.R. Acad. Sci. Paris, 179, 143 (1924)