ジョン・オズボーン (劇作家)

ジョン・オズボーン(1957年レジナルド・グレイ英語版による自画像)

ジョン・オズボーンJohn Osborne, 1929年12月12日 - 1994年12月24日)は、イギリス劇作家。一般には『怒りをこめてふり返れ』で知られる。

来歴[編集]

宣伝美術家の父とバーのウェイトレスの息子としてロンドンに生まれ、1941年に父を亡くしたのち、デヴォンのパブリック・スクールに入るも退学[1]。そののち俳優となるが、無名に甘んじていた[2]1956年5月8日に、『怒りをこめてふり返れ』の初演がなされて劇壇、ならびに一般の観客たちにも多大なる衝撃を与え、キングズリー・エイミスアラン・シリトーアーノルド・ウェスカーらとともに、アングリー・ヤング・メンを代表する作家のひとりとみなされた。なお、このアングリー・ヤング・メンという名称じたいが、『怒りをこめて振りかえれ』に由来している。

こののちも、『寄席芸人』(1957年)『ルター』(1961年)などの作品を書いたものの、人気はしだいに下降し、人気を失った大御所として扱われることも多かった[3]

主な作品[編集]

  • 『怒りをこめてふり返れ』Look Back in Anger, 1956
  • 『寄席芸人』The Entertainer, 1957
  • 『ルター』Luther, 1961
  • 『認められぬ証言』Inadmissible Evidence, 1964
  • 『私のための愛国者』A Patriot for Me, 1965

脚注[編集]

  1. ^ Encyclopedia Brittanica ”John Osborne"”. 2023年2月26日閲覧閲覧。
  2. ^ 『筑摩世界文学大系「現代劇集」』筑摩書房、1965年5月31日、349頁。 
  3. ^ 『現代演劇 no.5 トム・ストッパード』英潮社、1981年5月20日、217頁。