ジュニア・チャンピオンズリーグ全国大会

ジュニア・チャンピオンズリーグ全国大会(ジュニア・チャンピオンズリーグぜんこくたいかい)は、2018年に開始された若年層を対象としたボクシング大会である。略称はJCL。第1回のみ公式には「ジュニア・チャンピオンリーグ全国大会」と呼ばれていたが、第2回より現大会名に統一された。

概要[編集]

主催は日本プロボクシングをまとめる日本プロボクシング協会(JPBA)及び日本ボクシングコミッション(JBC)を中心に組織されたジュニア・チャンピオンズリーグ実行委員会。JBCからは準公式試合の一種として扱われている[1]

2017年までは全国U-15ジュニアボクシング大会を開催していたが、アマチュアボクシングを運営する日本ボクシング連盟(JABF)よりU-15大会出場者はアマ大会に出場できないと規定されたため終了。それに代わり、プロを目標とする選手を対象にした大会として創設された[2]

大会は男女それぞれU-18・U-15・U-12・U-9の4カテゴリーで実施。U-15大会同様各地区協会ごとに予選を行い、勝ち抜いた選手が出場。優勝者にチャンピオンベルトを贈呈。優秀選手賞とベストマナー賞を設け、優秀選手賞にはジュニアワールドカップや世界ボクシング評議会(WBC)が主催するアマチュア大会への出場権を与えることが検討されている。また、戦績はプロライセンス取得の際の参考基準とする。

第1回は2018年10月7日、東京・大森ゴールドジムで開催[3]

第1回終了後、JABF新会長に就任した内田貞信がプロアマ交流を解禁する方針を打ち出したのに伴い、当大会とJABF主催のアンダージュニア大会の両方への出場が可能になる方向に進むことになった[4]

第2回は2019年9月8日後楽園ホールで開催された[5]。大会の模様は10日に日テレジータスダイナミックグローブ」で放送された。

12月26日に墨田区総合体育館にてJABF主催全日本アンダージュニアボクシング王座決定戦との中学生年代の対抗戦「第1回キッズボクシング統一王座決定戦」が開催される[6]

第3回(2020年)は地区大会こそ開催されたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国大会は中止。

翌2021年は地区大会も含めて中止。

2022年9月4日、3年ぶりの決勝大会が開催され、大会番号は第4回とした[7]

2022年11月29日に後楽園ホールで開催された東日本協会主催オール4回戦興行において、JCLテストマッチも組み込まれた[8]

2023年の第5回よりU-NEXTにて録画配信。

階級[編集]

U9
  • 20.0kg級
  • 22.5kg級
  • 25.0kg級
  • 27.5kg級
  • 30.0kg級
U12
  • 27.5kg級
  • 30.0kg級
  • 32.5kg級
  • 35.0kg級
  • 37.5kg級
  • 40.0kg級
  • 42.5kg級
  • 45.0kg級
  • 47.5kg級
  • 50.0kg級
  • 52.5kg級
  • 55.0kg級
U15
  • 32.5kg級
  • 35.0kg級
  • 37.5kg級
  • 40.0kg級
  • 42.5kg級
  • 45.0kg級
  • 47.5kg級
  • 50.0kg級
  • 52.5kg級
  • 55.0kg級
  • 57.5kg級
  • 60.0kg級
  • 63.0kg級
  • 66.0kg級
  • 70.0kg級
U18
  • アトム級
  • ミニマム級
  • ライトフライ級
  • フライ級
  • スーパーフライ級
  • バンタム級
  • スーパーバンタム級
  • フェザー級
  • スーパーフェザー級
  • ライト級
  • スーパーライト級
  • ウエルター級
  • スーパーウエルター級
  • ミドル級

ルール[編集]

グローブ
  • U9、U12・37.5kg級以下は10オンス
  • U12・40kg級以上、U15・52.5kg級以下、U18スーパーフライ級以下は12オンス
  • U15・55kg級以上、U18バンタム級以上は 14 オンス
試合時間
  • U9 : 1分2ラウンド
  • U12:1分3ラウンド
  • U15:1.5分3ラウンド
  • U18:2分3ラウンド
その他
  • 10点法を採用。
  • 1試合2度のダウンでTKO。
  • U18は1試合3度、または1ラウンド2度のダウンでTKO。

JCL優勝歴を持つプロボクサー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “プロボクシングJBCが策定した「トランス男子ルール」は大きな一歩なのか、多様性の時代に適応できていないのか…真道ゴーのプロテスト受験は見送ったが準公式試合は認め“門戸”は開く”. RONSPO. (2023年7月21日). https://www.ronspo.com/articles/2023/2023072103/2/ 2023年7月30日閲覧。 
  2. ^ “プロ主催で高校生以下の全国大会発表、底辺拡大図る”. 日刊スポーツ. (2018年5月8日). https://www.nikkansports.com/battle/news/201805080000697.html 2019年12月22日閲覧。 
  3. ^ “[ニュース]2018.10.9 Jrチャンピオンリーグ初代王者が決定!”. ボクシングモバイル. (2018年10月9日). https://boxmob.jp/sp/news/index.html?nid=22500&n=1 2019年12月22日閲覧。 
  4. ^ “プロとアマが史上初の協議会開催 ジュニア問題解決”. Boxing News. (2018年11月20日). https://boxingnews.jp/news/62634/ 
  5. ^ “【ボクシング】第2回ジュニア・チャンピオンズリーグ ホールに帰ってきたキッズの祭典”. ベースボール・マガジン社. (2019年9月8日). https://www.bbm-japan.com/boxing/17301107 2019年12月22日閲覧。 
  6. ^ “日本初!全試合チャンピオン対決、全試合ネット配信へ ボクシング”. ZAKZAK. (2019年12月21日). https://www.zakzak.co.jp/article/20191221-3HC2N6PYJRKRVDFNZWKVZKSB3Y/ 2019年12月22日閲覧。 
  7. ^ “3年ぶりのJCL 前世界王者 矢吹正道の長女夢月ら優勝(第1部結果)”. BOXING NEWS. (2022年9月4日). https://boxingnews.jp/news/93238/ 2022年10月27日閲覧。 
  8. ^ [オール4回戦]JCLの「テストマッチ」がコラボ”. 東日本ボクシング協会 (2022年11月25日). 2022年12月20日閲覧。

外部リンク[編集]