ジャンカルロ・ジャンニーニ

ジャンカルロ・ジャンニーニ
Giancarlo Giannini
Giancarlo Giannini
1973年撮影
生年月日 (1942-08-01) 1942年8月1日(81歳)
出生地 イタリア王国の旗 イタリア王国リグーリア州ラ・スペツィア
国籍 イタリアの旗 イタリア
身長 170cm
職業 俳優
ジャンル 映画
配偶者 Livia Giampalmo (1967-1975)
Eurilla del Bono (1983- )
著名な家族 アドリアーノ・ジャンニーニ (次男)
主な作品
セブン・ビューティーズ』(1975年)
ハンニバル
007』シリーズ
 
受賞
カンヌ国際映画祭
男優賞
1973年『愛とアナーキーの映画』
その他の賞
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ジャンカルロ・ジャンニーニ(Giancarlo Giannini, 1942年8月1日 - )は、イタリア出身の俳優である。

生い立ち[編集]

リグーリア州ラ・スペツィアでうまれ、ナポリで育った。

キャリア[編集]

ローマの国立演劇アカデミーで演技を学び、舞台俳優としてキャリアをスタートさせた。

1973年に『愛とアナーキーの映画』でカンヌ国際映画祭 男優賞を受賞し、1974年に『流されて…』に主演、1977年には『セブン・ビューティーズ』でアカデミー主演男優賞にノミネートされるなど、一連のリナ・ウェルトミューラー監督作品で世界的に知られるようになった。

1960年代後半からアメリカ資本の作品にも出演していたが、1980年代からアメリカ映画への出演が増加、1989年公開の『ニューヨーク・ストーリー』、1995年公開の『雲の中で散歩』、1997年公開の『ミミック』などに出演、特に2001年に出演した『ハンニバル 』のパッツィ刑事役は彼の存在を強烈に印象づけた。テレビと映画を合わせた出演作品は100本を超える。

2014年9月、初の自伝『Sono ancora un bambino (ma nessuno può sgridarmi)』を上梓。携わってきた作品や監督・共演者についてのエピソードのほか、故郷リグーリアへの愛や自身の生い立ちと家族、夭折した長男への思い、料理と発明への情熱などを綴っている 。

声優[編集]

イタリアでは外国語映画をイタリア語に吹き替えて上映することが多いため、アル・パチーノジャック・ニコルソンらの吹き替えで非常によく知られているほか、フランコ・ゼフィレッリ監督の『ロミオとジュリエット』のレナード・ホワイティングヴァレリオ・ズルリーニ監督『タタール人の砂漠』のジャック・ペランの吹き替えが有名である。またルキーノ・ヴィスコンティ監督『ルートヴィヒ』のヘルムート・バーガーの声も彼の吹き替えによるものである。

脚本/監督[編集]

1987年には脚本も手掛けた主演作『Ternosecco』で監督デビューをした。

2010年には『I Looked In Obituaries』で23年ぶりに監督と主演を務めている。

私生活[編集]

次男のアドリアーノ・ジャンニーニも俳優になり『流されて…』のリメイク『スウェプト・アウェイ』で父親の演じた役を演じた。

18歳で演劇の道に進むまで電子工学を学んでおり、趣味はそれを活かした発明。

『流されて…』等のウェルトミューラー監督作で共演し、2013年に死去した女優マリアンジェラ・メラートイタリア語版とは「きょうだいの様な仲」だったと述べている[1]

主な出演作品[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
1968 アンツィオ大作戦
Lo sbarco di Anzio
1969 姉妹
Le Sorelle
ダリオ
サンタ・ビットリアの秘密
The Secret of Santa Vittoria
ファビオ
1970 ジェラシー
Dramma della gelosia (tutti i particolari in cronaca)
ネロ
1971 タランチュラ
La tarantola dal ventre nero
テリーニ
1972 高校教師
La prima notte di quiete
ジョルジオ・モスカ(スパイダー)
1973 あゝ情熱
Paolo il caldo
パオロ
愛とアナーキーの映画
Film d'amore e d'anarchia, ovvero 'stamattina alle 10 in via dei Fiori nella nota casa di tolleranza...
アントニオ・ソフィアンティーニ カンヌ国際映画祭 男優賞 受賞
セッソ・マット
Sessomatto
ドメニコ(第一話)/ チェザレット(第二話)/ エンリコ(第三話)/レッロ(第四話)/ ジャンシーロ(第五話)/ ドナー(第六話)/ミケーレ・マッコ(第七話)/ サトゥルニーノ(第八話)/ ビアンキ博士(第九話)
1974 哀しみの伯爵夫人
Fatti di gente perbene
流されて…
Travolti da un insolito destino nell'azzurro mare d'agosto
1975 セブン・ビューティーズ
Pasqualino Settebellezze
兼製作
イノセント
L'Innocente
トゥリオ・エルミル
1978 愛の彷徨
Fatto di sangue fra due uomini per causa di una vedova - si sospettano moventi politici
ニック
1979 アニタと子猫と…
Viaggio con Anita
グイド
人生は素晴らしい
La Vita è bella
アントニオ
1981 リリー・マルレーン
Lili Marleen
1984 愛しのレベッカ
American Dreamer
ヴィクター
1985 ザ・ギャンブラー
Fever Pitch
チャーリー
1986 愛と復讐のヒロイン
Sins
マルチェロ テレビ・ミニシリーズ
法王の旅
Saving Grace
1987 マンマ・ミーア人生
I picari
ガスマン
1988 スナックバー・ブダペスト
Snack Bar Budapest
1989 ニューヨーク・ストーリー
New York Stories
クラウディオ
ブラッド・レッド/復讐の銃弾
Blood Red
セバスティアン
エネミー・ウォー
Tempo di uccidere
1992 モンテカルロ殺人事件
Once Upon a Crime...
ボナール警部
1995 雲の中で散歩
A Walk in the Clouds
アルバート・アラゴン
1996 ロルカ、暗殺の丘
The Disappearance of Garcia Lorca
タクシー運転手
1997 ミミック
Mimic
マニー
1998 星降る夜のリストランテ
La Cena
教授
2000 デューン/砂の惑星
Dune
皇帝シャダム4世 テレビ・ミニシリーズ
2001 CQ
CQ
エンゾ
ハンニバル
Hannibal
リナルド・パッツィ刑事
2002 法王の銀行家 ロベルト・カルヴィ暗殺事件
I banchieri di Dio
フラヴィオ・カルボーニ
キング・オブ・ザ・ヴァンパイア
Dracula
エンリコ・ヴァレンツォ博士
ダークネス
Darkness
アルベルト
2003 美しきイタリア、私の家
My House in Umbria
2004 マイ・ボディガード
Man on Fire
ミゲル・マンサーノ
2006 007 カジノ・ロワイヤル
Casino Royale
レネ・マティス
2007 ミラノ・コネクション
Milano Palermo - Il ritorno
2008 007 慰めの報酬
Quantum of Solace
レネ・マティス
2017 Tulipani, Love, Honour and a Bicycle Catarella 日本未公開
2018 The Catcher Was a Spy エドアルド・アマルディ

参照[編集]

  1. ^ "it: Domenica Live",it: Canale 5:2014年11月16日放送

外部リンク[編集]