ジャレット・ライト

ジャレット・ライト
*Jaret Wright*
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	カリフォルニア州アナハイム
生年月日	1975年12月29日（48歳）
身長; 体重	6' 2" ＝約188 cm; 245 lb ＝約111.1 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	投手
プロ入り	1994年 MLBドラフト1巡目
初出場	1997年6月24日
最終出場	2007年4月29日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	カテラ高等学校（英語版）; クリーブランド・インディアンス (1997 - 2002); サンディエゴ・パドレス (2003); アトランタ・ブレーブス (2003 - 2004); ニューヨーク・ヤンキース (2006 - 2007); ボルチモア・オリオールズ (2007);
	この表について

ジャレット・サミュエル・ライト（Jaret Samuel Wright , 1975年 12月29日 - ）はアメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイム出身の元プロ野球選手（投手）。右投右打。

父親は読売ジャイアンツでもプレーしたことのある、元プロ野球選手のクライド・ライト。

経歴[編集]

プロ入りとインディアンス時代[編集]

1994年のMLBドラフト1巡目（全体10位）でクリーブランド・インディアンスから指名され、プロ入り^[1]。

1997年6月24日のミネソタ・ツインズ戦でメジャー初登板初先発初勝利^[2]。以降は先発ローテーションに定着し、この年は8勝3敗の成績を挙げた^[1]。またワールドシリーズの第4戦（6回3失点で勝利）と、優勝決定戦となった第7戦に先発（6回1/3を1失点）する大役を果たした^[3]。

1998年は初の2ケタ勝利となる12勝を挙げた。

1999年は肩と背中の痛みで故障者リストに2回載ることになり、8勝10敗、防御率6.06の成績に終わった^[4]。以降は故障に悩まされることになる。

2000年は肩の手術を受け^[4]、9試合の登板で3勝にとどまる^[1]。

2001年は春に肘の手術、秋に2回目の肩の手術を受け^[4]、7試合の登板で2勝にとどまった^[1]。

2002年は8試合に登板して2勝3敗、防御率15.71に終わり、10月12日に自由契約となった^[5]。

パドレス時代[編集]

2002年12月10日にサンディエゴ・パドレスと契約した^[5]。

2003年は中継ぎとして39試合に登板したが、防御率8点台と成績はあがらず、ウェイバー公示を経て8月29日にアトランタ・ブレーブスに移籍した。

ブレーブス時代[編集]

プレーブスでは、数多くの投手を育成・再生し、投手コーチとして名高いレオ・マゾーニーの指導で大復活^[4]。2004年は32試合に登板して、キャリアハイとなる15勝、防御率3.28という好成績を残した^[1]。10月28日にFAとなりチームを退団した^[5]。

ヤンキース時代[編集]

2004年12月28日ニューヨーク・ヤンキースと3年総額2100万ドルの契約を結んだ^[4]^[5]。

ヤンキース移籍後は再び怪我に悩まされながらも、2005年は5勝、2006年は11勝を挙げた。

オリオールズ時代[編集]

2006年11月12日に、クリス・ブリットン及び金銭（400万ドル）とのトレードでボルチモア・オリオールズに移籍した^[6]。

2007年は再びマゾーニーの指導を受けてプレーすることになったが、未勝利に終わり、復活を果たすことは出来なかった^[1]。この年限りで現役を引退した。

実力は毎年2ケタ勝利を期待出来るレベルのものであったが、1999年に肩を壊してから多くの故障に悩まされ続けたため、2ケタ勝利は3回にとどまった。

投球スタイル[編集]

主な武器は140km/h後半のツーシームの直球やカーブ。それに加えて、チェンジアップやカットボールも操る。また、フォーシームの直球は150km/hを超えることもある。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]

年度	球団	登板	先発	完投	完封	勝利	敗戦	セ丨ブ	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
1997	CLE	16	16	0	0	8	3	0	-	.727	388	90.1	81	9	35	0	5	63	1	0	45	44	4.38	1.28
1998		32	32	1	1	12	10	0	-	.545	855	192.2	207	22	87	4	11	140	6	0	109	101	4.72	1.53
1999		26	26	0	0	8	10	0	0	.444	609	133.2	144	18	77	1	7	91	4	0	99	90	6.06	1.65
2000		9	9	1	1	3	4	0	0	.429	217	51.2	44	6	28	0	1	36	2	0	27	27	4.70	1.39
2001		7	7	0	0	2	2	0	0	.500	140	29.0	36	2	22	0	0	18	1	1	22	21	6.52	2.00
2002		8	6	0	0	2	3	0	0	.400	116	18.1	40	3	19	0	2	12	1	0	34	32	15.71	3.22
2003	SD	39	0	0	0	1	5	2	1	.167	233	47.1	69	9	28	2	2	41	10	0	44	44	8.37	2.05
2003	ATL	11	0	0	0	1	0	0	3	1.000	36	9.0	7	0	3	0	1	9	2	0	2	2	2.00	1.11
'03計		50	0	0	0	2	5	2	4	.286	269	56.1	76	9	31	2	3	50	12	0	46	46	7.35	1.90
2004		32	32	0	0	15	8	0	0	.652	781	186.1	168	11	70	5	3	159	3	0	79	68	3.28	1.28
2005	NYY	13	13	0	0	5	5	0	0	.500	302	63.2	81	8	32	1	6	34	4	0	51	43	6.08	1.78
2006	NYY	30	27	0	0	11	7	0	1	.611	625	140.1	157	10	57	0	7	84	6	0	76	70	4.49	1.53
2007	BAL	3	3	0	0	0	3	0	0	.000	48	10.1	12	1	9	0	0	7	0	0	11	8	6.97	2.03
通算：11年		226	171	2	2	68	60	2	*5	.531	4350	972.2	1046	99	467	13	45	694	40	1	599	550	5.09	1.56

「-」は記録なし。
通算成績の「*数字」は、不明年度がある事を示す。

背番号[編集]

27 (1997年 - 2002年、2003年途中 - 2004年、2007年)
21 (2003年 - 同年途中)
33 (2005年)
34 (2006年)

脚注[編集]

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f MLB公式プロフィール参照。2022年4月2日閲覧。
^ “Jaret Wright 1997 Pitching Game Logs”. Baseball-Reference.com. 2022年4月2日閲覧。
^ “Jaret Wright Postseason Pitching Game Logs”. Baseball-Reference.com. 2022年4月2日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d ^e Terry Pluto (2013年9月12日). “Former Cleveland Indians World Series hero Jaret Wright looks back at a time that's still special for Tribe fans”. Cleveland.com. 2022年4月2日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d “Jaret Wright Stats & Scouting Report”. Baseball America. 2022年4月2日閲覧。
^ “Wright traded to Orioles for RHP-Chris Britton”. Pinstripe Alley (2006年11月12日). 2022年4月2日閲覧。

外部リンク[編集]

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)

[MLBstats-1] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f MLB公式プロフィール参照。2022年4月2日閲覧。

[2] “Jaret Wright 1997 Pitching Game Logs”. Baseball-Reference.com. 2022年4月2日閲覧。

[3] “Jaret Wright Postseason Pitching Game Logs”. Baseball-Reference.com. 2022年4月2日閲覧。

[cl20130912-4] Terry Pluto (2013年9月12日). “Former Cleveland Indians World Series hero Jaret Wright looks back at a time that's still special for Tribe fans”. Cleveland.com. 2022年4月2日閲覧。

[BA-5] “Jaret Wright Stats & Scouting Report”. Baseball America. 2022年4月2日閲覧。

[6] “Wright traded to Orioles for RHP-Chris Britton”. Pinstripe Alley (2006年11月12日). 2022年4月2日閲覧。

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

表話編歴クリーブランド・ガーディアンズ開幕投手
1900年代	01 ビル・ホッファー 02 アール・ムーア 03 アディ・ジョス 04 ビル・バーンハード 05 アール・ムーア 06 オットー・ヘス 07 グレン・リエブハルト 08 アディ・ジョス 09 アディ・ジョス
1910年代	10 アディ・ジョス 11 フレッド・ブランディング 12 ウィリー・ミッチェル 13 ビーン・グレッグ 14 ウィリー・ミッチェル 15 ウィリー・ミッチェル 16 ウィリー・ミッチェル 17 スタン・コベレスキ 18 スタン・コベレスキ 19 スタン・コベレスキ
1920年代	20 スタン・コベレスキ 21 スタン・コベレスキ 22 ガイ・モートン 23 スタン・コベレスキ 24 ジョー・シャウート 25 シェリー・スミス 26 ジョージ・ウール 27 ジョージ・ウール 28 ジョージ・ウール 29 ジョー・シャウート
1930年代	30 ウィリス・ハドリン 31 ウェス・フェレル 32 ウェス・フェレル 33 クリント・ブラウン 34 オーラル・ヒルデブラント 35 メル・ハーダー 36 メル・ハーダー 37 メル・ハーダー 38 ジョニー・アレン 39 ボブ・フェラー
1940年代	40 ボブ・フェラー 41 ボブ・フェラー 42 ジム・バッグビー・ジュニア 43 ジム・バッグビー・ジュニア 44 アル・スミス 45 アリー・レイノルズ 46 ボブ・フェラー 47 ボブ・フェラー 48 ボブ・フェラー 49 ボブ・フェラー
1950年代	50 ボブ・レモン 51 ボブ・レモン 52 アーリー・ウィン 53 ボブ・レモン 54 アーリー・ウィン 55 ボブ・レモン 56 ボブ・レモン 57 ハーブ・スコア 58 ハーブ・スコア 59 ゲイリー・ベル
1960年代	60 ゲイリー・ベル 61 ジム・ペリー 62 ディック・ドナバン 63 マッドキャット・グラント 64 マッドキャット・グラント 65 ラルフ・テリー 66 サム・マクダウェル 67 サム・マクダウェル 68 ソニー・シバート 69 ルイス・ティアント
1970年代	70 サム・マクダウェル 71 スティーブ・ハーガン 72 ゲイロード・ペリー 73 ゲイロード・ペリー 74 ゲイロード・ペリー 75 ゲイロード・ペリー 76 デニス・エカーズリー 77 デニス・エカーズリー 78 ウェイン・ガーランド 79 リック・ワイズ
1980年代	80 ダン・スピルナー 81 バート・ブライレブン 82 リック・ウェイツ 83 リック・サトクリフ 84 リック・サトクリフ 85 バート・ブライレブン 86 ケン・シュロム 87 トム・キャンディオッティ 88 トム・キャンディオッティ 89 グレッグ・スウィンデル
1990年代	90 バド・ブラック 91 グレッグ・スウィンデル 92 チャールズ・ナギー 93 チャールズ・ナギー 94 デニス・マルティネス 95 デニス・マルティネス 96 デニス・マルティネス 97 チャールズ・ナギー 98 チャールズ・ナギー 99 ジャレット・ライト
2000年代	00 バートロ・コローン 01 バートロ・コローン 02 バートロ・コローン 03 CC・サバシア 04 CC・サバシア 05 ジェイク・ウェストブルック 06 CC・サバシア 07 CC・サバシア 08 CC・サバシア 09 クリフ・リー
2010年代	10 ジェイク・ウェストブルック 11 ロベルト・ヘルナンデス 12 ジャスティン・マスターソン 13 ジャスティン・マスターソン 14 ジャスティン・マスターソン 15 コーリー・クルーバー 16 コーリー・クルーバー 17 コーリー・クルーバー 18 コーリー・クルーバー 19 コーリー・クルーバー
2020年代	20 シェーン・ビーバー 21 シェーン・ビーバー 22 シェーン・ビーバー 23 シェーン・ビーバー 24 シェーン・ビーバー