ジオバニー・ガジェゴス

ジオバニー・ガジェゴス
Giovanny Gallegos
セントルイス・カージナルス #65
セントルイス・カージナルス時代
(2023年5月30日)
基本情報
国籍 メキシコの旗 メキシコ
出身地 ソノラ州カヘメ郡英語版シウダード・オブレゴン
生年月日 (1991-08-14) 1991年8月14日(32歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 アマチュアFA
初出場 2017年5月12日 ヒューストン・アストロズ
年俸 $4,750,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム メキシコの旗 メキシコ
WBC 2017年2023年

ジオバニー・ガジェゴスGiovanny Gallegos, 1991年8月14日 - )は、メキシコ合衆国ソノラ州カヘメ郡英語版オブレゴン市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBセントルイス・カージナルス所属。

経歴[編集]

プロ入りとヤンキース時代[編集]

Rookie級ガルフ・コーストリーグ時代
(2012年8月3日)

2012年国際フリーエージェントヤンキースと契約してプロ入り。同年はルーキーリーグで、2012-2013年ウィンターリーグではヤキス・デ・オブレゴンでもプレー。なお、オブレゴンには2015-2016年まで所属した。

2013年A-級スタテンアイランド・ヤンキースに昇格。

2014年A級チャールストン・リバードッグスに昇格。シーズン途中に先発から救援へと起用法が変更された。

2015年A+級タンパ・ヤンキースに昇格。シーズン途中にはAA級トレントン・サンダー及びAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースに昇格。

2016年はAA級トレントンとAAA級スクラントン・ウィルクスバリでプレー。オフの11月18日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[2]

2017年第4回WBCメキシコ代表メンバーに選出され参加。レギュラーシーズンでは5月12日のヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビューを果たす[3]。同年のメジャーでは16登板で0勝1敗、20回1/3で22奪三振・防御率4.87を記録。

カージナルス時代[編集]

2018年7月29日にルーク・ボイト及びインターナショナル・ボーナス・プール(海外選手契約金枠)とのトレードで、チェイスン・シュリーブと共にセントルイス・カージナルスへ移籍した[4]。この年は2球団合計で6試合に登板して防御率3.97・12奪三振を記録した。

2019年4月11日のロサンゼルス・ドジャース戦で、1回1/3を投げメジャー初勝利を挙げた[5]。14日には、母国メキシコのモンテレイ開催された公式戦で、家族が球場内で見守る中で凱旋登板を果たした[6]。15日にオプションでメンフィスに降格したが、翌日再びメジャーに昇格し、以降はマイナー降格はなかった。レギュラーシーズンでは66登板・3勝2敗1セーブ・74回で93奪三振・防御率2.31を記録した[7]

2020年は16登板で2勝2敗4セーブ、15回で21奪三振・防御率3.60を記録。

2021年はキャリアハイとなる73登板・6勝(5敗)14セーブを挙げ、80回1/3で95奪三振・防御率3.02の成績を残した。

2022年は57登板で3勝6敗14セーブ、59回で73奪三振・防御率3.05を記録。

2023年第5回WBCメキシコ代表に、前回大会から引き続き選出される。3月12日の1次ラウンド・コロンビア戦に4番手として初登板すると、3月15日のイギリス戦で今大会での初セーブを記録。3月18日の準々決勝・プエルトリコ戦は5-4と1点リードした最終回に5番手として登板、2安打を許すが無失点で2セーブ目を挙げ、チームの準決勝進出に貢献した。3月21日の準決勝・日本戦は5-4と1点リードした最終回に6番手で登板。しかし先頭の3番・大谷翔平に初球を右中間二塁打、続く吉田正尚へ四球を与えると、5番・村上宗隆には中越え2点二塁打を浴びて一死も取れずに逆転サヨナラ負けを喫した[8][9]

選手としての特徴・人物[編集]

オーバースローから、平均球速94mphフォーシームを中心に、平均83mphのスライダー、平均84mphのチェンジアップ投球を組み立てる[11]。マイナーでは与四球率が2前後と優れている。

愛称は「ジオ」で、物静かな人柄[12]

前述した第5回WBCの日本戦での登板を振り返り、「やっぱり、大谷(翔平)にボール球を二塁打されたのが痛かった。あれで流れを持っていかれた。でも、日本にやられたなら、諦めもつく。本当にいいチームだったから。なんら恥じることはない。互いにすべてを出し切って戦った。いままで自分が投げた試合の中でも、最高の経験だった。序盤は僕たちがリードしたけど、日本が追いついて、こっちがまた突き放して。もちろん、勝っていたら、また違ったのかもしれないけど、互いが情熱を持って戦ったことを誇りに思っている。また、メキシコの力も証明できた」と語っている[13]

 

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2017 NYY 16 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 88 20.1 21 3 5 1 0 22 1 1 12 11 4.87 1.28
2018 4 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 40 10.0 10 2 3 0 0 10 0 0 5 5 4.50 1.30
STL 2 0 0 0 0 0 0 1 0 ---- 5 1.1 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0.00 0.75
'18計 6 0 0 0 0 0 0 1 0 ---- 45 11.1 11 2 3 0 0 12 0 0 5 5 3.97 1.24
2019 66 0 0 0 0 3 2 1 19 .600 279 74.0 44 9 16 2 3 93 3 1 19 19 2.31 0.81
2020 16 0 0 0 0 2 2 4 1 .500 57 15.0 9 1 4 0 0 21 1 0 6 6 3.60 0.87
2021 73 0 0 0 0 6 5 14 24 .545 310 80.1 51 6 20 2 6 95 4 0 28 27 3.02 0.88
2022 57 0 0 0 0 3 6 14 12 .333 235 59.0 42 6 18 1 0 73 2 1 23 20 3.05 1.02
2023 56 0 0 0 0 2 4 10 20 .333 229 55.0 54 11 12 0 0 59 3 1 28 27 4.42 1.20
MLB:7年 290 0 0 0 0 16 20 44 76 .444 1243 315.0 232 38 78 6 9 375 14 4 121 115 3.29 0.98
  • 2023年度シーズン終了時

WBCでの投手成績[編集]










































2017 メキシコ 1 0 0 0 0 9 2.0 4 1 0 0 0 1 0 0 1 1 4.50
2023 4 0 0 1 2 14 3.0 5 0 1 0 0 3 0 0 2 2 6.00
  • 太字は大会最高

年度別守備成績[編集]



投手(P)












2017 NYY 16 0 1 0 0 1.000
2018 4 0 1 0 0 1.000
STL 2 0 0 0 0 ----
'18計 6 0 1 0 0 1.000
2019 66 3 4 1 0 .875
2020 16 0 0 0 0 ----
2021 73 4 8 1 1 .923
2022 57 3 6 0 0 1.000
2023 56 3 4 0 0 1.000
MLB 290 13 24 2 1 .949
  • 2023年度シーズン終了時

背番号[編集]

  • 30(2017年 - 同年途中)
  • 50(2017年途中 - 同年終了)
  • 61(2018年 - 同年途中)
  • 65(2018年9月23日 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Giovanny Gallegos Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年7月7日閲覧。
  2. ^ Yankees add six prospects to 40-man roster” (英語). MLB.com (2016年11月18日). 2017年7月21日閲覧。
  3. ^ Houston Astros at New York Yankees Box Score, May 12, 2017” (英語). Baseball-Reference.com. 2018年8月2日閲覧。
  4. ^ Mandy Bell (2018年7月29日). “Yanks deal Shreve to Cards for 1B Voit, int'l cash” (英語). MLB.com. 2018年8月2日閲覧。
  5. ^ Cards' role players step up to finish sweep”. MLB.com. 2019年4月11日閲覧。
  6. ^ Gallegos living unlikely dream in Mexico Series”. MLB.com (2019年4月14日). 2019年4月25日閲覧。
  7. ^ https://www.stltoday.com/sports/giovanny-gallegos-relief-pitcher/article_2b41f389-0f5e-5153-a14a-9a03a191f6e7.html
  8. ^ 【侍ジャパン】大谷翔平がヘルメット飛ばしながらの大激走 村上宗隆のサヨナラ2点打呼び込む”. 西日本スポーツ. 2023年3月24日閲覧。
  9. ^ メキシコ、救援陣踏ん張れず WBC:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2023年3月24日閲覧。
  10. ^ Giovanny Gallegos Baseball Statistics”. The Baseball Cube. 2017年7月21日閲覧。
  11. ^ 各球種の平均球速は2017年シーズンに基づく。[10]
  12. ^ 「大谷翔平にボール球を打たれたのが…」WBCメキシコ守護神が今振り返る侍Jに許した逆転サヨナラ劇の真実…「佐々木と山本はメジャーで通用する」”. 本格スポーツ議論ニュースサイト「RONSPO」 (2023年5月1日). 2023年12月6日閲覧。
  13. ^ 「大谷翔平にボール球を打たれたのが…」WBCメキシコ守護神が今振り返る侍Jに許した逆転サヨナラ劇の真実…「佐々木と山本はメジャーで通用する」ページ2”. 本格スポーツ議論ニュースサイト「RONSPO」 (2023年5月1日). 2023年12月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]