シムシティ (2013)

シムシティ
ジャンル シミュレーションゲーム
対応機種 Microsoft Windows/OS X
開発元 マクシス
発売元 エレクトロニック・アーツ
シリーズ シムシティシリーズ
人数 シングルプレイ/マルチプレイ
メディア DVDダウンロード
発売日 2013年3月5日 (北米)
2013年3月7日 (日本)
2013年3月7/8日 (ヨーロッパ)
エンジン GlassBox
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シムシティ』(SimCity)は、2013年エレクトロニック・アーツから発売された都市経営シミュレーションゲームシムシティシリーズの一作。

概要[編集]

2012年3月1日、ドイツのゲーム雑誌「ゲームスター」に新しいシムシティの画像がリークされた[1]。同年3月5日から3月9日の5日間行われたGDC 2012にあわせ[3月7日にシムシティシリーズ販売元のエレクトロニック・アーツから開発中であることが正式に発表された[2]。開発元がマクシス(ただしウィル・ライトは不参加)のシムシティシリーズ作品としては、2003年に発売されたシムシティ4以来、10年ぶりとなる。噂では「シムシティ5」などと呼ばれていたが[1]、本作はタイトルにナンバリングやハード名などがつかず、単に「シムシティ」である。初代「シムシティー」と名前がかぶらないが、それと混在しないようにユーザーが本作について表記する場合に「SimCity (2013)」などと括弧付きで呼ぶこともある。

シムシティの発売は2013年3月5日に北米から開始され、最初の24時間で70万以上の都市がゲーム内に構築されたものの、同時にサーバーへのアクセス集中によってゲームがプレイできない不具合が発生した[3]。これは、現実社会のグローバル性や流動性をゲームに取り込むためにマルチプレイを前提にゲームをデザインしており、常時のオンライン接続が必須とされていたからであるが[4]、2014年1月にはオフラインプレイへの対応を行うアップデートを用意していることが明らかになり[5]、同年3月18日から利用可能となった。

エレクトロニック・アーツが2013年5月7日に行った2013会計年度第四半期の業績説明会で、2013年3月からのセールスが160万本を突破し、その半数がOriginのサービスによるダウンロード版であると発表された[6]

2024年現在、シムシティシリーズのPC向け作品は本作が最後となっている。

特徴[編集]

グラフィック[編集]

  • シリーズ初の完全3Dでの描写。
  • GlassBoxと呼ばれる独自エンジンの搭載[7]

システム[編集]

  • マルチプレイヤーモードが実装される[8]
    • 従来のシングルプレイに加え、別のプレイヤーと協力して都市開発を行うモードが追加される。
    • エレクトロニック・アーツのアカウントが必要である。
  • 「Downloadable GamePlay」が実装される[9]
    • 従来のような拡張キットを発売する形から、リアルタイムにアップデータを配布し、ユーザーがそれを使ってアップデートし、いつでも最新の状態でプレイできるようになる。
  • セーブデータをクラウド上に保存可能になる[9]
  • 石炭・石油などの資源が有限となる。新たに入手するためには、都市で採掘・生産したり貿易によって輸入したりする必要がある。
  • シムシティクリエイターで登場した曲線道路の建設が可能になる。
  • 今回建物を設置する際は、道路に併設する事が必須となった。 また送電・上下水道の供給については道路がその機能を兼ねるようになった。
  • マップはあらかじめ用意されたものから選ぶ形式になっており、自分で地形を変えたりすることはできない。

ミュージック[編集]

  • BGMは街の発展具合により曲目が変わり、またビューの拡大率・時間停止の有無で曲調が変化するようになっている。
  • 作曲者は前作まで作曲を担当したジェリー・マーティンに代わり、アメリカのドラマ『FRINGE/フリンジ』の一部作曲を担当したクリス・ティルトンが務める。

パッケージ[編集]

  • 今作にもエディションが存在し、通常版とデジタルデラックス版の2つのエディションが用意される。
    • デジタルデラックス版ではイギリス、フランス、ドイツの都市の建物が含まれるほか、ディスクとしての販売がされないという差異がある。
    • 日本語にも対応したMacintosh版のリリースが2013年6月11日(北米時間)に予定されている。Windows版を購入している場合は同日よりMacintosh版の無料ダウンロードが可能である(Macintosh版の購入者はWindows版が無料ダウンロード可能)ため、1つの都市をWindows版とMacintosh版の両方からプレイが可能である[10]
    • コンプリートエディション

脚注[編集]

  1. ^ a b 噂: ドイツのゲーム雑誌に『SimCity 5』の情報が掲載 - Game*Spark』2012年3月1日http://gs.inside-games.jp/news/321/32155.html2012年3月18日閲覧 
  2. ^ 4Gamer.net ― 「シムシティ」最新作が日本国内で2013年に発売! 「シムシティ4」から10年,Maxisによる箱庭ゲームの真打ちシリーズがついに復活』2012年3月7日https://www.4gamer.net/games/149/G014962/20120307002/2012年3月18日閲覧 
  3. ^ リリース直後からサーバーの不具合が生じている「SimCity」。Electronic Artsが公式メッセージを発表”. 4Gamer.net (2013年3月8日). 2013年5月9日閲覧。
  4. ^ 「シムシティ」のオフライン化を,Electronic Arts シニア バイスプレジデントのルーシー・ブラッドショー氏が否定”. 4Gamer (2013年3月18日). 2014年1月21日閲覧。
  5. ^ 「シムシティ」,次回のアップデートでファン待望のオフラインモードを導入へ”. 4Gamer (2014年1月12日). 2014年1月21日閲覧。
  6. ^ 『SimCity』が発売から160万本セールスを突破、ローンチ時の問題は「二度と起こさない」”. Game*Spark (2013年5月8日). 2013年5月9日閲覧。
  7. ^ 4Gamer.net ― [GDC 2012]最新の「シムシティ」はどのような仕掛けで動いているのか。Maxisがシムシティのゲームエンジン「GlassBox」のレクチャーを実施』2012年3月9日https://www.4gamer.net/games/149/G014962/20120308095/2012年3月18日閲覧 
  8. ^ 4Gamer.net ― [GDC 2012]EAのプレス向けイベントで「SimCity」の詳細が発表に。オンラインモードでは,プレイヤーとフレンドの都市が相互に影響を与え合う』2012年3月7日https://www.4gamer.net/games/149/G014962/20120307025/2012年3月18日閲覧 
  9. ^ a b 【GDC2012】究極の都市育成シミュレーションを目指す『シムシティ』を支える「GlassBox」エンジン|インサイド (ゲームビジネス、開発のニュース)』2012年3月12日https://www.inside-games.jp/article/2012/03/12/55150.html2012年3月18日閲覧 
  10. ^ Mac向け「シムシティ」(日本語版)が6月11日リリース。PC版/Mac版のプレイヤーが同一サーバーでプレイ可能。1つの都市をPC版/Mac版の両方で育てることも可能に”. 4Gamer.net (2013年4月11日). 2013年4月13日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]