シノギ

シノギしのぎ

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日本の刃物日本刀和包丁)の刃身部分で、の間の膨らんでいる部分。鎬に走っている線を鎬筋(しのぎすじ)、鎬筋と峰との間の平地の部分を鎬地(しのぎじ)という[1][2]

「しのぎを削る」の語源[3]

囲碁のシノギ[編集]

相手の勢力が圧倒的に強い場所で、相手の攻めを巧みにいなして自分の石を生存に導くこと。

シノギの名手として坂田栄男趙治勲井山裕太が有名である。

参考図書(囲碁)
  • 趙治勲『シノギの真髄―石は死ぬものではないと、生きる術を徹底探求 (新・木谷道場入門) 』河出書房新社 1997年
  • 『坂田の碁〈2〉石のシノギ方』 (MYCOM囲碁文庫スペシャル) 2004年

経済活動としてのシノギ[編集]

主に暴力団が収入を得るために使う手段(経済活動)の呼び名。

港湾業務興行の元締めといった合法手段もあったが、たいていの場合、用心棒賭博違法薬物密売売春斡旋、ノミ屋ダフ屋闇金融詐欺グループの元締めなど、違法手段のものが多い。警察庁は暴力団の収益源のうち、特に覚醒剤取締法違反、恐喝、賭博及びノミ行為等の4種類の犯罪によるものを「暴力団の伝統的資金獲得活動」と整理しているが、暴力団対策法暴力団排除条例などの施行後は減少傾向にある。一方で、特殊詐欺やインターネットを介在した新しい形態の詐欺の出現や[4][5]、取引単価の高い海産物を狙った密漁などが増加傾向にある[6][7]

また近年では、ロシアのウクライナ侵攻に乗じたウクライナ応援(「支援」ではない)名目のグッズ販売[8]

さらには、現役組員がYouTubeチャンネルを開設して広告収入を得ていた事例も表れている[9]

脚注[編集]