シッパル

座標: 北緯33度03分32秒 東経44度15分08秒 / 北緯33.058829度 東経44.252153度 / 33.058829; 44.252153 (Sippar)

バビロンに近い位置に存在したシッパルは、早期にハンムラビの帝国に組み込まれた。

シッパルSipparシュメール語𒌓𒄒𒉣𒆠 / Zimbir)はシュメール時代から南部メソポタミアバビロニア)で繁栄した古代の都市。その起源は前4千年紀、ウルク時代にまで遡る。宗教上重要な都市であったと思われ、多くの王がこの都市の神殿や城壁の建設に関する記録を残しているものの、シッパルの歴史そのものに関してはあまり多くのことはわかっていない。

現在のイラクバグダード県ユスフィヤ英語版に近いテル・アブー・ハッバーフTell Abu Habbah)遺跡が古代のシッパルに対応する。メソポタミアを形成する2つの主要河川、ユーフラテス川ティグリス川が最も近接する地域の、ユーフラテス川東岸に位置した[1]。姉妹都市というべきシッパル=アムナヌム英語版Sippar-Amnanum、現在のテル・エッ=デール)がユーフラテス川を挟んだ西岸に存在しており、古代の都市名シッパルはこの両方を指す場合もある[2]。本記事で述べるシッパル市を指すより厳密な名称はシッパル=ヤフルルム(Sippar-Yahrurum)であった[3]

歴史[編集]

シッパルは古代シュメール時代から繁栄した都市であり、数千点もの楔形文字粘土板文書がその遺跡から発掘されている[2]。にもかかわらず、シッパルの歴史については比較的僅かにしかわかっていない。

シュメールの神話では、シッパルは伝説的な大洪水以前の時代に天から王権が降りた都市の1つである。『シュメール王朝表(シュメール王名表)』には、シッパル王エンメンドゥルアナが前王朝時代(洪水以前)の支配者たちの一人として言及されている。

この都市で発見された土器類は、シッパルにおける居住の歴史が実際にウルク期の初期まで遡ることを示しているが、大規模な居住が行われたのは前3千年紀の初期王朝時代、前2千年紀の古バビロニア時代、そして前1千年紀の新バビロニア時代の間である[要出典]ハカーマニシュ朝(アケメネス朝)、セレウコス朝アルシャク朝(アルサケス朝)時代にも小規模ながら人々がシッパルに住み続けていた[2][4]

シッパルは太陽神(シュメール語:ウトゥ、アッカド語:シャマシュ)崇拝の地であり、その主神殿エ・バッバル英語版が置かれていた。古バビロニア時代には「修道院」のような施設があり、シャマシュ神に捧げられたナディートゥNadītu)と呼ばれる女性たちがそこに住んでいた[2][4]。この「修道院」には王女もおり、恐らくその施設と見られる2部屋からなる住居群が発掘調査によって見つかっている[2]。こうしたことからもわかるように、由緒ある宗教的中心地であったため[2]、この都市における建設活動について多くの王が記録を残している。バビロンの王スムラエルは自身の29年間の治世中にシッパルの市壁を建設したとしている。しばらく後、バビロンの王ハンムラビが統治第23年にシッパルの市壁の基礎を敷設し、また、統治第43年にもこの都市の市壁を建設したとしている。ハンムラビの後継者サムス・イルナは統治第1年にシッパルの市壁の建設に取り組んだ。これらバビロン第1王朝の王たちから1000年以上後の新バビロニア時代の王たちもまた、シッパルでの建設記録を残している。ネブカドネザル2世(ナブー・クドゥリ・ウツル2世)とナボニドゥス(ナブー・ナーイド)は、彼らがシャマシュの神殿エ・バッバルを修復したと記録している。

古バビロニア時代のシッパルは羊毛生産の中心であった。ハンムラビ王が作らせた有名なハンムラビ法典の石碑は恐らくシッパルに建てられた。シャマシュは正義の神でもあり、この神はハンムラビ法典碑の最上部でハンムラビ王に権限を手渡す様が描かれている[5]。これと密接に関連するモチーフは、古バビロニア時代の円筒印章の中に見られる[6]。前19世紀の終わりまでに、シッパルは最高級の古バビロニアの円筒印章を生産している[7]

シッパルは『旧約聖書』に登場するセパルワイム英語版にあたるという説がある。双数形で言及されていることが、この都市が2つの部分からなることを暗示している[8]

古典古代の伝承[編集]

ヘレニズム時代、前3世紀にバビロニアの歴史を書いたベロッソスは、シュメール神話における洪水伝説の主要登場人物であるクシストロス(ジウスドラ)は、洪水以前(antediluvian)の世界の記録をシッパルに埋めたと伝えている。これは恐らくシッパルという名前がsipru(書く)という語と関係していると考えられたためである[1]。また、アビュディノス英語版によれば、ネブカドネザル2世はシッパルの付近で巨大な貯水池を掘った[1]

大プリニウス(『博物誌』、6.30.123)はHippareniと呼ばれるカルデア人の一派に言及している。この名前はたびたびシッパルを指すものだと考えられている。この類推は、特に、大プリニウスが言及しているほかの2つの学校が都市にちなんで命名されていると思われるためである。大プリニウスの語るOrcheniウルクから来ており、Borsippeniボルシッパから来ている。しかし、Hippareniがシッパルから来ているという見解には異論も唱えられている[9]

考古学[編集]

シッパルで発見されたハンムラビの粘土釘。ルーブル美術館収蔵。
古バビロニア時代の円筒印章赤鉄鉱製。ハンムラビがシャマシュ犠牲獣を捧げている。この印章がシッパルの工房で作られたことが、その様式によって示されている[10]

シッパルがある遺跡テル・アブー・ハッバーフは、約100ヘクタールの面積を持ち2つの遺丘(テル)からなる[2]。この遺跡は1860年代に初めてヨーロッパの学者によって記録され、1880年から1881年の間、ホルムズド・ラッサム英語版によって初めて発掘された。この発掘は大英博物館のためのもので、18か月間続けられた[11]シャマシュ/ウトゥ神殿の粘土板文書を含め、数千点もの粘土板文書が発見された。その大部分は新バビロニア時代のものである [12] [13] [14]

シッパルで発見された粘土板文書群は最終的に大英博物館に収蔵され、今日まで研究が行われている[15]。考古学の黎明期によくあるケースではあるが、発掘記録は作成されておらず、特に発見場所も記録されなかった。このことが、粘土板文書がシッパル=アムナヌムから見つかったものなのか、シッパル=ヤフルルムから見つかったものであるのか、判別することを困難なものとしている[16]。シッパルで発見された粘土板文書の中には、一般市場での売買を通じて大英博物館やペンシルベニア大学のなどに収蔵されたものもある [17] [18]

テル・アブー・ハッバーフ遺跡が古代のシッパルであることは、テオフィルス・ピンチェス英語版が1885年に同定した[2]。1894年にジャン=ヴァンサン・シャイル英語版によって短期間の発掘が行われた [19] 。この時発見された粘土板文書は主として古バビロニア時代のもので、イスタンブル博物館に収蔵された。しばらく間を置き、1972年から1973年にかけてベルギーのチームが発掘を行った [20]

バグダード大学芸術学部(the College of Arts)のイラク人考古学者たちは、ワリード・アル=ジャディル(Walid al-Jadir)とファルーク・アル=ラウィー(Farouk al-Rawi)の指揮で、1977年から現在にいたるまでテル・アブー・ハッバーフで24期の発掘を行っている [21] [22] [23] 。2000年以降、ドイツ考古学研究所英語版が彼らに加わった [24] [25] 。アンドリュー・ジョージ(Andrew George)教授によれば、『ギルガメシュ叙事詩』の一部を含むある楔形文字文書は恐らくシッパルで発見されたものである[26]

シッパルの遺跡はバグダードから比較的近いため、違法な発掘の恰好の標的となっている[27]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Sayce, Archibald Henry (1911). "Sippara" . In Chisholm, Hugh (ed.). Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 25 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 151.
    (ブリタニカ百科事典(第11版、1911年、ケンブリッジ大学出版)第25巻p.151に収録されている『シッパラ』(著:アーチボルド・ヘンリー・セイス))
  2. ^ a b c d e f g h 大英博物館 オリエント事典 2004, pp. 246-247 「シッパル」の項目より。
  3. ^ Gasche, Hermann and Caroline Janssen. 1997. “Sippar.” In The Oxford Encyclopedia of Archaeology in the Ancient Near East, Vol. 5, edited by Eric M. Meyers, 47-49. Oxford: Oxford University Press.
    (オックスフォード古代近東考古学百科事典第5巻(編:エリック・M・メイヤーズ、1997年、オックスフォード大学出版)p.47~49に収録されている『シッパル』(著:ヘルマン・ガシェ、キャロライン・ヤンセン))
  4. ^ a b 日本オリエント学会 オリエント事典 2004, p. 513 「シッパル」の項目より
  5. ^ "Law Code of Hammurabi, king of Babylon" [1], Louvre, retrieved on 29 Nov 2013.
    (『バビロン王、ハンムラビ法典』(ルーブル美術館、2013-11-29閲覧))
  6. ^ Dominique Petronella Margaret Collon, Catalogue of the Western Asiatic Seals in the British Museum, Cylinder Seals III: nos. 104 & 105, British Museum Publications, 1986, ISBN 0-7141-1120-1
    (『大英博物館における西アジアの印章コレクション』(円形印章3)(著:ドミニク・ペトロネッラ・マーガレット・コロン、1986年、大英博物館出版))
  7. ^ Dominique Petronella Margaret Collon, First Impressions, Cylinder Seals in the Ancient Near East: p.45, British Museum Press, 1987, 2005. ISBN 0-7141-1136-8
    (『第一印象 古代近東の円筒形印章』(著:ドミニク・ペトロネッラ・マーガレット・コロン、1987年、大英博物館出版)p.45)
  8. ^ G. R. Driver, Geographical Problems, Eretz Israel, vol. 5, pp. 18-20, 1958
    (学術誌『イスラエルの地:考古学・歴史・地理的研究』第5巻(1958年、イスラエル調査学会(Israel Exploration Society))p.18-20に収録されている「地理的問題」(著:G.R.ドライバー))
  9. ^ Hippareniはシッパル(クラウディオス・プトレマイオスが語るSippara)を指すものと通常考えられているが、's'から'h'への音の変化は奇妙であり、裏付けを要する。」 —Richard David Barnett (1963). “Xenophon and the Wall of Media”. The Journal of Hellenic Studies (The Journal of Hellenic Studies, Vol. 83) 83: 1–26. doi:10.2307/628451. JSTOR 628451. 
    (学術誌「古代ギリシア研究」第83巻(1963年)p.1-26に収録されている『クセノフォンとメディアの城壁』(著:リチャード・デーヴィッド・バーネット))
  10. ^ Al-Gailani Werr, Lamia, 1988. Studies in the chronology and regional style of Old Babylonian Cylinder Seals. Bibliotheca Mesopotamica, Volume 23.
    (『古バビロニアの円筒印章の年代記と地域の様式の研究』(著:ラミア・アル=ガイラニ・ウェアー、1988年、メソポタミカ叢書))
  11. ^ [2] Hormuzd Rassam, Asshur and the Land of Nimrod: Being an Account of the Discoveries Made in the Ancient Ruins of Nineveh, Asshur, Sepharvaim, Calah, [etc]..., Curts & Jennings, 1897
    (『アッシュルと、ニムルドの地:ニネヴェ、アッシュル、セファルワイム、カラハの古代遺跡発見についての報告』(著:ホルムズ・ラッサム、1897年、カーツ・アンド・ジェニングス社(米国?)))
  12. ^ Erle Leichty, Catalogue of the Babylonian Tablets in the British Museum: Tablets from Sippar 1, vol. 6, British Museum Publications, 1986, ISBN 0-7141-1115-5
    (『大英博物館におけるバビロニアの粘土板の目録』第6巻『シッパル出土の粘土板1』(著:アール・ライヒティ、1986年、大英博物館出版))
  13. ^ Erie Leichty and A. K. Grayson, Catalogue of the Babylonian Tablets in the British Museum: Tablets from Sippar 2, vol. 7, British Museum Publications, 1987, ISBN 0-7141-1122-8
    (『大英博物館におけるバビロニアの粘土板の目録』第7巻『シッパル出土の粘土板2』(著:アール・ライヒティ、1987年、大英博物館出版))
  14. ^ Erie Leichty et al., Catalogue of the Babylonian Tablets in the British Museum: Tablets from Sippar 3, vol. 8, British Museum Publications, 1988, ISBN 0-7141-1124-4
    (『大英博物館におけるバビロニアの粘土板の目録』第8巻『シッパル出土の粘土板3』(著:アール・ライヒティ、1988年、大英博物館出版))
  15. ^ [3] Nebo-Sarsekim Cuneiform Tablet at Archaeology.org
    (『ネボ・サルセキムの粘土板』(ウェブサイト『考古学』))
  16. ^ Anne Goddeeris, Economy and Society in Northern Babylonia in the Early Old Babylonian Period, Peeters Publishers, 2002, ISBN 90-429-1123-9
    (『古バビロニア時代初期におけるバビロニア北部の経済と社会』(著:アン・ゴッデリス、 2002年、ピーターズ出版(ベルギー国ルーバン))
  17. ^ Archived copy”. 2009年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月6日閲覧。 Hermann Ranke, Babylonian Legal and Business Documents from the Time of the First Dynasty of Babylon; Chiefly from Sippar, University of Pennsylvania, 1906 (reprinted by Nabu Press ISBN 1-144-69277-6)
    (『バビロン第一王朝時代のバビロニアの法的・経済文書(主にシッパルから出土したもの)』(著:ハーマン・ランケ、1906年、ペンシルベニア大学))
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    (『古バビロニアの法的・行政文書』(著:カレル・ヴァン・レルベルグ、1986年、ピーターズ出版オリエンタリズム部門(ベルギー王国ルーバン)))
  19. ^ Vincent Scheil, Une Saison de fouilles a Sippar, Le Caire, 1902
    (『シッパルにおける発掘調査』(著:ヴァンサン・シャイル、1902年、カイロ社?))
  20. ^ Leon de Meyer, Tell ed-Der (III) : sounding at Abu Habbah (Sippar), Comite belge de recherches historiques, Epigraphiques et archeologiques en Mesopotamie, Leuven : Peeters, 1980 ISBN 9782801701607
    (『テル・エデル 第3巻 アブー・ハッバーブ(シッパル)測深調査』(著:レオン・デ・マイヤー、メソポタミア史・碑文・考古学研究ベルギー委員会、1980年、ピーターズ出版(ベルギー・ルーヴェン)))
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    (『アブー・ハッバーフ(古代シッパル)の民家出土の古バビロニア文書』(バグダッド大学発掘調査)(著:ファールーク・N・H・アッラーウィー、ステファニー・ダリー、2000年、ナブー出版))
  23. ^ Walid al-Jadir and Zohair Rajib, Archaeological Results from the Eighth Season at Sippar, Sumer, vol. 46, pp. 69-90, 1990
    (『シュメール』(アラブ世界の考古学・歴史雑誌、編:イラク政府古代文化財省)第46巻(1990年)p.69~90に収録されている『シッパルにおける第8期発掘の考古学的成果』(著:ワリード・アル=ジャディル、ゾヘア・ラジブ))
  24. ^ Abdulillah Fadhil et al., Ausgrabungen in Sippar (Tell Abu Habbah). Vorbericht über die Grabungsergebnisse der 24. Kampagne 2002, in: Baghdader Mitteilungen (BaM) 36, pp. 157-224, 2005
    (ドイツ考古学協会誌『バグダッド会報』第36号(2005年)p.157~224に収録されている『シッパル(テル・アブー・ハッバーフ)における発掘調査:2002年実施第24期調査結果の取り急ぎの報告』(著:アブダリラ・ファディールほか))
  25. ^ Abdulillah Fadhil et. el., Sippar - Results of prospecting 2004/24, in: Sumer, A journal of archaeology in Iraq and the Arab world, vol. LII, no. 1&2, pp. 294-357, 2004
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  26. ^ George, Andrew R., trans. & edit. (2003). The Babylonian Gilgamesh Epic: Introduction, Critical Edition and Cuneiform Texts. England: Oxford University Press. ISBN 0-19-814922-0. p.172
    (『バビロニアのギルガメシュ叙事詩 ~ 手引き、原典批判校訂版、楔形文字文書』(著・翻訳:アンドリュー・R・ジョージ、2003年、オックスフォード大学出版))
  27. ^ Alfred Wallis Budge, By Nile and Tigris: A Narrative of Journeys in Egypt and Mesopotamia on Behalf of the British Museum Between the Years 1886 and 1913, John Murray, 1920
    (『ナイル川とティグリス川に沿って:大英博物館のために1886年から1913年にかけて行った、エジプトとメソポタミアにおける旅の物語』(著:ウォーリス・バッジ、1920年、ジョン・マレー出版(英国)))

参考文献[編集]

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  • Farouk N. H. al-Rawi and Andrew R. George, Tablets from the Sippar Library III. Two Royal Counterfeits, Iraq, vol. 56, pp. 135–149, 1994
    (ケンブリッジ大学年報「イラク」第56号(1994年)p.135-149に収録されている『シッパル出土の粘土板ライブラリー3:2つの王宮の偽文書』(著:ファールーク・N・H・アッラーウィー、アンドリュー・R・ジョージ))
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    (ケンブリッジ大学年報「イラク」第61号(1999年)p.173-185に収録されている『シッパル出土の粘土板ライブラリー8:胆のうによる前兆判断』(著:イヴァン・スター、ファールーク・N・H・アッラーウィー))
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    (ケンブリッジ大学年報「イラク」第64号(2002年)p.247-248に収録されている『シッパル出土の粘土板ライブラリー10:ラルサの王ザバイアの奉納』(著:ファールーク・N・H・アッラーウィー))
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    (ケンブリッジ大学年報「イラク」第64号(2002年)p.249-258に収録されている『シッパル出土の粘土板ライブラリー11:バビロニア歴』(著:アンドリュー・ジョージ、ハリド・サリム・イスマイル))
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    (ケンブリッジ大学年報「イラク」第65号(2002年)p.221-239に収録されている『シッパル出土の粘土板ライブラリー12:医療に関する文書』(著:ニルス・P. Heesel、ファールーク・N・H・アッラーウィー))
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  • Theophilus Goldridge Pinches, The Antiquities found by Mr. H. Rassam at Abu-habbah (Sippara), Harrison and Sons, 1884
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関連項目[編集]

外部リンク[編集]