ザンジオー

ザンジオー
仮面ライダーシリーズのキャラクター
初登場仮面ライダー対ショッカー
作者 石ノ森章太郎(原作)
辻村真人(『仮面ライダー対ショッカー』)
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ザンジオーは、仮面ライダーシリーズ第1作『仮面ライダー』の映画作品『仮面ライダー対ショッカー』などの作品に登場するキャラクター。

シリーズ初の映画オリジナル怪人である[1]

『仮面ライダー』に登場するザンジオー[編集]

諸元
ザンジオー
別名
身長 195 cm[出典 3]
体重 84 kg[出典 3]
出身地
アジト ショッカー日本支部本局[出典 1]
鳴き声
弱点 水分の欠乏[出典 6]

日本アルプスに棲む人喰いサンショウウオを改造した[7][注釈 2]改造人間。映画の新怪人であることから当時の子供たちの人気も高く、『テレビマガジン』が1972年9月号で発表した「ショッカー怪人・人気コンテスト」の投票では、「一番好きな怪人部門」で第2位、「一番強い怪人部門」で第3位に入賞している[2][7][注釈 3]

なお、デザインについては蛇腹状の胴体などの類似から、同時期に制作されたベアーコンガーともども原作漫画版に登場する大幹部ビッグマシンを基にしているとの説がある[17]

各作品での活躍[編集]

映画『仮面ライダー対ショッカー
再生怪人軍団のリーダー的存在でもある。大量の泡を発生させて身を包み、この泡で神出鬼没の移動能力を発揮する[出典 7][注釈 4]。口からは1万度の火炎[注釈 5]を吐く[出典 9]
大道寺博士製の人工重力装置GXの設計図を狙い、仮面ライダー1号と戦うドクガンダーに加勢して2号とも戦い、大道寺の娘である珠美の誘拐に成功する。その後、設計図の隠されたぬいぐるみを奪取しようと大道寺邸に潜入し、1号と2号に妨害されながらもぬいぐるみを奪取すると、火炎攻撃で彼らを苦しめる。最後は、ライダーダブルキックを受けて崖下へ転落し、爆散する。
  • 声 - 辻村真人[14]
  • 本作品では単体での特写スチールはあまり撮影されず、その後の書籍やカードなどでは『仮面ライダー対じごく大使』でのスチールを多用している[20]
テレビ『仮面ライダー
第66話に再生怪人の1体として登場[14]
地獄大使が執り行う悪魔祭りにより、ショッカー墓場から蘇る。悪魔祭りを妨害した1号を他の怪人軍団と共に襲うが、ライダー返しで投げられてハリネズラスと激突し、爆死する。
  • 声は資料によって辻村真人とするもの[16]峰恵研とするもの[21]がある。
映画『仮面ライダー対じごく大使
地獄大使に率いられた再生怪人の1体として登場[14]。声は関富也[21][注釈 6]
初代と同様に火炎を吐くほか、10体の再生怪人軍団を率い、富士山五合目で本郷と滝を迎え撃つ。

平成仮面ライダーシリーズに登場するザンジオー[編集]

映画『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー
大ショッカーの怪人として登場。
映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010
スーパーショッカーの怪人として登場。仮面ライダー龍騎と対決する。
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
ガニコウモルと共にショッカーの怪人連合のショッカー警察として登場。
映画『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z
スペースショッカーの怪人として登場。ジャガーマンと共にゴーカイシルバーに襲いかかる。声は石川英郎
映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
地下帝国バダンの再生怪人として登場。仮面ライダーZXと交戦し、ZXキックで倒される。
映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
ショッカーの怪人として登場。カメバスーカと怪魔ロボット・シュバリアンと共に仮面ライダーBLACKと戦うも、乱入して来た仮面ライダー3号が乗ったトライサイクロンの攻撃で爆死する。
テレビ『仮面ライダーゴースト
第24話に登場。某国にてショッカー残党と戦う1号の前に立ちふさがる。

ゲーム作品に登場するザンジオー[編集]

ゲーム『仮面ライダー 正義の系譜
邪眼の再生怪人[注釈 7]として第3章に登場。1974年、仮面ライダーV3と対決する。
ザンジオー強化態
死神博士によって再改造された強化態として第5章に登場。

コンパチヒーローシリーズ[編集]

ゲーム『ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
ショッカーの怪人として登場。ストーリー中に何度も戦うことになる。
ゲーム『ロストヒーローズ
ショッカーの怪人として登場。

関連キャラクター[編集]

ビッグマシン
漫画『仮面ライダー』に登場するキャラクター。二見書房の書籍『仮面ライダー大研究』では、ザンジオーの蛇腹状のデザインはビッグマシンをモチーフにしているとされている[17]

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ カルビースナック菓子仮面ライダースナック』に付属していた仮面ライダーカードでは、火炎怪人と記述している[11]
  2. ^ 資料によっては、「オオサンショウウオをモチーフにした姿」[1]や「人喰いサンショウウオの特性を備えた」[14]などとも記述している。
  3. ^ 総合第1位は、当時公開直後の状況にあった映画『仮面ライダー対じごく大使』の新怪人カミキリキッドだった[7]
  4. ^ 設定では、泡状になって地中を移動しているとされる[出典 8]
  5. ^ 資料によっては高熱[19]と記述している。
  6. ^ クレジット表記は峰恵憲[21]
  7. ^ 『正義の系譜』で登場する再生怪人は、『仮面ライダー』に登場したショッカーやゲルショッカーの怪人、およびそれらの強化態である。

出典[編集]

  1. ^ a b “1号2号が揃い踏みとなった「仮面ライダー SHODO VS2」を徹底レビュー!【食玩ナウ(NOW)】”. 電撃ホビーウェブ (KADOKAWA). (2016年5月11日). https://hobby.dengeki.com/news/193824/ 2023年1月16日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f g OFM 特1 2005, p. 33, 「大怪人図録 PART I イソギンチャック/カメストーン/ユニコルノス/ギルガラス/ザンジオー」
  3. ^ a b c d e f 怪人列伝 2011, p. 96, 「人喰い山椒魚ザンジオー」
  4. ^ a b c d e f g 怪人大画報 2016, p. 119, 「人喰い山椒魚ザンジオー」
  5. ^ a b c d 超全集 1992, p. 86, 「劇場版仮面ライダー対ショッカー」
  6. ^ a b c d e 画報 2001, p. 41
  7. ^ a b c d e 大研究 2007, pp. 143–145, 「53 劇場用エリート怪人ザンジオーの人気と実力」
  8. ^ a b c d キャラクター大全1号・2号編 2014, p. 67, 「仮面ライダー2号 ENEMY」
  9. ^ 仮面ライダーカード 1993, p. 41, 「第1部 ライダーカード・コレクション」.
  10. ^ カード図鑑 1997, p. 46, 「第I章 仮面ライダーカード完全図鑑」.
  11. ^ a b c d e カルビー『仮面ライダースナック』付属仮面ライダーカードNo.107「火炎怪人ザンジオ」[9][10]
  12. ^ a b c 大全 2000, pp. 198–199, 「劇場作品第1作仮面ライダー対ショッカー」
  13. ^ a b c 超辞典 2011, p. 355
  14. ^ a b c d e f g ザンジオー”. 仮面ライダー図鑑. 東映. 2023年1月16日閲覧。
  15. ^ 語れ 2013, pp. 102–103.
  16. ^ a b 大全 2000, pp. 114–115, 「ショッカー&ゲルショッカー全怪人声優&鳴き声リスト」
  17. ^ a b 大研究 2007, pp. 190–192, 「70 原作版『仮面ライダー』にもっとも忠実な映像作品」
  18. ^ 怪人大全集 1986, p. 134, 「仮面ライダー劇場用怪人大全」
  19. ^ 全怪獣怪人・上 2003, p. 93.
  20. ^ a b OFM10 2004, pp. 23–29, 「特集 よみがえる怪人たち ショッカーからバダンまで 再生怪人軍団の系譜」
  21. ^ a b c 怪人大画報 2016, p. 133, 「怪人カミキリキッド」
  22. ^ 高橋ヒロシ『QP 完全版』第1巻、秋田書店、2013年、ISBN 978-4-25-325191-4、pp.84-85

出典(リンク)[編集]

参考文献[編集]