サラヤ

サラヤ株式会社
Saraya Co., Ltd.
サラヤ株式会社 本社
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
546-0013 
大阪府大阪市東住吉区湯里2-2-8
設立 1959年(創業:1952年
業種 化学
法人番号 5120001009783 ウィキデータを編集
事業内容 家庭用及び業務用洗剤・消毒剤・うがい薬等の衛生用品、薬液供給機器、健康食品等の開発製造販売
代表者 代表取締役社長 更家悠介
資本金 4500万円
売上高 連結:356億円
単独:303億円
2014年10月期)
従業員数 連結:1,800人
単独:1,311人
(2014年10月期)
外部リンク https://www.saraya.com/
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サラヤ株式会社: Saraya Co., Ltd.)は、大阪府大阪市東住吉区湯里に本社を置く、消毒剤や洗浄剤、医薬品、食品を製造する化学・日用品メーカーである。1952年創業。

コーポレート・スローガンは「いのちをつなぐSARAYA」。

概要[編集]

創業者の更家章太が1952年、大阪にてパールパーム石鹸液と押出・押上式石鹸液点滴容器を開発・発売したのが始まり。全国各地の学校・企業などで、手洗い運動の励行ならびに教育を目的として納入される。その後1966年にはコロロ自動うがい器ならびにうがい薬液を開発する。

1979年には従来業務用で使用されていたヤシ油を原料とする洗剤に改良を重ね、一般消費者用に、人体と環境に配慮した「ヤシノミ洗剤」を開発する。これが同社の代表的製品となり、その後も1984年には低カロリー甘味料「トーカット」(のちにこの製品は羅漢果より生産されるカロリーゼロの自然派甘味料「ラカント」へと移行する)を発売し、ダイエット甘味料市場にも参入している。

シャボン玉石けん福岡県)やミヨシ石鹸東京都)などと同様、自然派を謳うメーカーであり、花王ライオンP&Gといった大手化学・日用品メーカーが寡占状態を占める業界において、市場を開拓し続けている。

能力でも大手化学製品メーカーに劣らない商品開発を行っていることである。この為ジョイフル本田など大手量販店でも多く取り扱われている。

現社長の更家悠介(本名:更家史朗)は、経済界の維新支援団体「経済人・大阪維新の会」[注 1]の会長を務めている[1]

沿革[編集]

  • 1952年 - 公定書外医薬品「パールパーム石けん液」を開発。
  • 1971年 - ヤシノミ®洗剤を発売。
  • 1979年 - ハンドサニターSを発売。
  • 1984年 - 低カロリー天然甘味料「トーカット」を発売。
  • 1989年 - 食品衛生インストラクター制度発足。
  • 1990年 - 速乾性手指消毒剤「ヒビスコール液」の発売。
  • 1995年 - 厚生省許可特別用途食品カロリーゼロの自然派甘味料「ラカント」を発売。
  • 1999年 - ISO9002 認証を取得。
  • 2001年 - 「アセサイド6%消毒液」、「アラウ.」シリーズ発売。
  • 2007年 - 緑の回廊プロジェクト開始。「汚物の処理ツールBOX」発売
  • 2008年 - ISO22000認証を取得。
  • 2009年 - 感染症対策のバイブル発刊。
  • 2010年 - 持続可能なパーム油を活用したハッピーエレファント開発。
  • 2014年 - ノータッチ式石けんディスペンサー「G-line」発売。
  • 2017年 - オーラルケアステーション本町歯科開院。
  • 2018年 - サラヤチャイルドステーション開所。

主な商品[編集]

  • ヤシノミシリーズ
  • ウィル・ステラ(速乾性テ指消毒剤)
  • シャボネット(薬用石鹸)
  • ウォシュボン
  • arau.(無添加石鹸シリーズ)
  • ラカントS(甘味料)
  • コロロ(うがい薬。当初は医薬品だったが、現在は医薬部外品味覚糖の同名グミキャンディとは無関係。)
  • ハッピーエレファント(天然洗浄成分配合洗剤)

など

海外拠点[編集]

海外拠点を以下に示す[3]

北米[編集]

アメリカ
カリフォルニア州ネバダシティ
ケンタッキー州ウォルトン (ケンタッキー州)英語版
カナダ
ブリティッシュコロンビア州バンクーバー

アジア・オセアニア[編集]

オーストラリア
ニューサウスウェールズ州カリンバー英語版
中華人民共和国
上海
広東省東莞市

など

ヨーロッパ[編集]

ベルギー
ブリュッセル
ロシア
モスクワ

アフリカ[編集]

ウガンダ
カンパラ - 2011年5月開設[4]
水道の普及が遅れ、病院ですら満足に水が使えず治療の際に感染症リスクが高かったウガンダ[5] への援助として消毒液を提供した[6]。この結果、感染症は「激減」した[6]。水道を完備するには大変な金額が必要であり、現実的なコストで水を普及させるには運搬の必要性があった[6]。しかし水を運ぶよりも、水と同量の消毒液を運んだほうが殺菌効果の点で明らかに有利であり、さらに日本から運搬するよりも現地で生産することを選択し現地法人を設立した[7]

スポンサー番組[編集]

現在[編集]

ラジオ
テレビ
  • てんのうじどうぶつえんZOOっとテレビ(J:COM) - 毎週日曜と月曜 

過去[編集]

テレビ
ラジオ
  • WONDER VISIONJ-WAVE)内のサラヤENJOY! NATURAL STYLE・毎週日曜
  • よなよな…(朝日放送ラジオ) - 毎週木曜「なにわ筋カルチャーBOYS」

エピソード[編集]

  • 2008年に自民党無駄撲滅プロジェクトチームが、官公庁舎に設置されたコロロ自動うがい器を「税金の無駄遣い」だとして廃止を要求したため、財務省は他に先駆けて2009年1月からうがい薬の購入を中止した[8]。薬がないと水も出ない仕組みのため放置されていたが、2009年新型インフルエンザの大流行を受けて検討し直したところ、改修すれば水だけで使用できることが判明したため、8月末に使用が再開された[8]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ただし2015年12月31日現在の政治団体一覧 (PDF) (総務大臣届出の政治団体)には収録されていない。

出典[編集]

  1. ^ 経済人・大阪維新の会 役員”. 経済人・大阪維新の会. 2017年1月22日閲覧。
  2. ^ “ラカントS液状が、さらにおいしくなって登場!「ラカントSシロップ」2019年9月4日(水)より新発売|サラヤ株式会社のプレスリリース”. プレスリリース. (2019年8月29日). https://www.atpress.ne.jp/news/191349 2020年6月2日閲覧。 
  3. ^ 本節は特記のない限り右記による。海外拠点”. サラヤ. 2014年1月11日閲覧。
  4. ^ 大竹 et al. 2013, pp. 47–48
  5. ^ 大竹 et al. 2013, p. 46
  6. ^ a b c 大竹 et al. 2013, p. 47
  7. ^ 大竹 et al. 2013, pp. 46–47
  8. ^ a b 節約よりインフル対策 財務省、うがい器の使用再開朝日新聞 2009年9月11日

参考文献[編集]

  • 大竹剛; 池田信太朗; 山根小雪; 白石武志「アフリカ 灼熱の10億人市場」『日経ビジネス』第1692号、日経BP、28-53頁、2013年。 

外部リンク[編集]