コンガリー国立公園

コンガリー国立公園
コンガリー国立公園の位置を示した地図
コンガリー国立公園の位置を示した地図
地域 アメリカ合衆国サウスカロライナ州
最寄り コロンビア
座標 北緯33度47分0秒 西経80度47分0秒 / 北緯33.78333度 西経80.78333度 / 33.78333; -80.78333座標: 北緯33度47分0秒 西経80度47分0秒 / 北緯33.78333度 西経80.78333度 / 33.78333; -80.78333
面積 88.49 km²
創立日 2003年11月10日
訪問者数 134,045人(2006年)
運営組織 アメリカ合衆国国立公園局

コンガリー国立公園(コンガリーこくりつこうえん、英語: Congaree National Park)はアメリカ合衆国国立公園である。米国内に残された、沖積層低地に広がる広葉樹の広大な原生林を保護している。サウスカロライナ州にあるこの22,000 エーカー(約89 km²)の公園は、米国で最も小さい国立公園の一つである。この氾濫原生林内で青々と茂った木々は古代の低地広葉樹林の遺存であり[1]、米国東部で最も高い部類に入り、現存する中で最も高い天然の林冠の一つを形成している。公園中を流れるコンガリー川英語版(Congaree River)の氾濫原湿地林、泥炭地、クリーク、などがあり[1]ラクウショウがよく見られる。15,000 エーカー(60.70 km²)すなわち公園の約70%は、ウィルダネス地域に指定されている。2006年の来園者数は、134,045人である。

セダー・クリーク(Cedar Creek)

コンガリー国立公園は、動物、植物の聖地と広く認識されているが、一方で、原始的なキャンプ場を呼び物にしており、ハイキングカヌー乗り、野鳥観察ができる。鳥類のホオジロシマアカゲラ英語版ハクトウワシアメリカトキコウツバメトビズアカキツツキ、哺乳類のラフィネスクウサギコウモリ英語版ナントウホオヒゲコウモリ英語版のほか[1][2]、公園内で見ることができる大型動物にはオオヤマネコクロクマシカ野生化ブタ英語版野犬コヨーテシチメンチョウがいる。公園内の水中には両生類カメキボシイシガメ[2]ヘビワニアメリカアリゲーター[1]、多種類のボウフィンオオクチバスパンフィッシュナマズカワカマスのような魚といった興味深い生物がいる。一方、生態系の脅威となるイノシシイボタノキ属アシボソクズシナフジ英語版カニクサなどの外来種が侵入している[2]。原始的な未開地でのキャンプができる。公園にはハイキング用の道があり、セダー・クリーク(Cedar Creek)には32.2 km(20マイル)のカヌー用の印のついた水路がある。

1969年、シエラクラブは、この原生林を比較的高価な木材価格に関心を持つ私的土地所有者から保護するため、草の根運動を開始した。この運動の結果、1976年10月18日、米国議会によってコンガリー沼国定史跡が設立された。1983年6月30日にはユネスコ生物圏保護区となった[1]。公園の3分の2以上は、1988年10月24日ウィルダネス地域に指定され、2001年7月26日には重要野鳥生息地となった。境界が広げられた後、2003年11月10日に国立公園となった。2012年にラムサール条約登録地となった[2]

コンガリー国立公園の原生林

コンガリー国立公園は、まだ国立公園としてはあまり知られておらず、サービス体制が不十分である。ほとんどの来園者は、地表の繊細なキノコ類、植物を保護している沼沢地を通る歩道橋、ボードウォーク・ループ(Boardwalk Loop)沿いに歩く。毎週日曜日、沼を巡るボートが運航されている。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e Congaree Biosphere Reserve, United States of America” (英語). UNESCO (2019年7月). 2023年2月19日閲覧。
  2. ^ a b c d Congaree National Park | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2012年2月2日). 2023年2月19日閲覧。

参照[編集]

外部リンク[編集]